【Pixivリクエスト】日野森志歩、セ●レ宣言 ~ナンパ編~ (Pixiv Fanbox)
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※これはprskの2次創作小説です。
※オホ声、未●年飲酒、セ●レ堕ち宣言&録画、淫語要素を含みます。
シブヤの喧騒が止むことはない。人々が行き交う街らしく、常に誰かが笑ったり泣いたりしている。どこかからあがった怒号に視線が集まっても、数秒後には元通り。
そして今日、志歩自身もシブヤにいる。バイトも学校もない、平凡でありながら貴重な休日を謳歌すべく街へ繰り出した。
買い物でもしようかと歩きだした彼女の視界に、某ショッピングモールがうつる。出入口は人でにぎわい、看板とともに張り出された液晶パネルには有名ブランドのフェア情報が表示されていた。
(混みだす前に、早めに帰るかな。)
志歩はかじかむ手で緩んだマフラーを結びなおす。ダッフルコートの中で縮ませた身体に指令を出し、建物の中へ入った。
寒気が断たれた建物内で一息つこうとするも、備え付けられたベンチはことごとく埋まっている。腕を組むカップルから子供連れまで、手に持ったショッパーを覗き込み会話に花を咲かしているようだ。まっすぐ歩けない程の混雑ではないが、気晴らしに来るには到底向いていなかったらしい。
(……うん、やめよう)
たいした目的もなくやってくるには無謀だった。そう己に言い聞かせ、志歩は踵を返した。ほくほくの満足顔をする客たちにまぎれて、先ほど通ったばかりの自動ドアを目指す。装飾された出入口から吹きこんだ風に頬がわずかに引きつるが、脚を止める選択肢はない……はずだった
「ねぇ、ひとり?」
「……は?」
視界の外から飛び込んできたのは、ひとりの男。黒のロングコートは一見簡素に見えるが、長身を生かしたコーディネートは流行に疎い者が見ても洗練されたスタイルだとわかるだろう。さらに注目すべきは顔面だ。広い二重幅のタレ目と形のいい鼻、自然と上がった口角。整ったパーツをおさめる肌には艶がある。自然に流された前髪が、彼の呼吸とともに上下していた。まるで人形のように整った顔立ちをしながら、生き生きとしたオーラを放っている。
そんな彼はスマートフォンを片手に笑顔を浮かべ、志歩を見つめている。どうやら彼女の返答を待っているらしい。
「ひとり……ですけど」
「よかった! それじゃあオレと遊ばない? 夜まで暇なんだよね」
ストレートな誘いは陳腐ですらあったが、それを口にしているのは目の前のイケメン。女子校に通いバンド活動に精を出す志歩にとって、彼からの誘いは未知なる刺激だった。正直魅力的だと思った。
しかし、ライブの際に咲希が「さっきステージにいたバンドのボーカルの人、超超超カッコよくなかった~!?」と騒ぎ立てる度、自分はため息をついていたことが脳裏をよぎる。
様々な考えを天秤にかけ……志歩は心中で「向こうが誘ってきたんだし?」と言い訳をし、改めて男へ視線へ向ける。ここまで黙りこくったままの志歩を前にしても彼が笑顔を崩すことはなかった。
「まぁ、予定はないんで」
「本当? じゃあ行こう♪」
男は心底嬉しそうに志歩の手をつかむと、まるで子犬のように走り出す。向かう先は数分前背中を向けたはずの店内。志歩の空いた方の手がなびくマフラーを急いでまき直す。
フランクな印象をあたえる彼だが、身体への接触に躊躇いがない部分は流石に警戒心が湧く。自分に言い聞かるように志歩は声を張り上げた。
「ちょっと……! 変なことしたら、帰りますから!」
牽制を含んだ声に対し、彼が笑って振り返った。店内の照明を浴びたそれはあまりにもまぶしくて……
(――たまには、こういうのもいいか)
志歩は繋いだ手をこっそり握り返す。もちろん彼もすぐに気づき、あの笑顔をまた惜しげもなくさらした。想像していたよりも嫌悪感のないナンパは彼女の判断を鈍らせていく。
何かあれば、断れる。スマートフォンだってあるし、そんじょそこらの女子より気は強い。自分の身ぐらい自分で守れる。
つまり、今日を目の前のイケメンと過ごす……それが志歩の選択だった。
#####
カズキと名乗った男と過ごす時間は、志歩の警戒に反して心和むものだった。彼女が無言で視線を向ける店舗には自然に寄り、黙って手に取った商品を「いいね、そういうの好き」と朗らかに笑う。彼の対応を受け、調子の良い男だと呆れるフリをしながら志歩は彼の隣へ並ぶ。
ジャズの流れるレストランで遅めの昼食をとる頃には、ふたりはごく当たり前のようにテーブル下で足を絡ませていた。ジーンズに包まれた形のいいふくらはぎはその感触に気付いていたが、志歩は足の位置を直さない。彼と過ごすこの距離感が心地いいと本能で理解しているのだろう。
「はぁ……本当カズキさんって変わってるよね」
志歩がはにかむように笑みを浮かべる。結露したグラスをおしぼりで拭く姿に、最早警戒心はなかった。
一方、カズキはそんな志歩を楽し気に眺めながらスマートフォンを取り出す。起動したマップアプリで何かを調べているようだったが、向かいに座る彼女からはよく見えない。しかし、ここまでの丁寧なエスコートから察するに次に向かう店舗でも探しているのだろうと志歩は考えることにした。
「今日出会ったばかりなのに、私の行きたい店とかすぐに気づくし」
「志歩ちゃんがわかりやすいんだよ。志歩ちゃんの可愛い表情見たらだれでも気づくって」
「……」
調子よく出てくる誉め言葉に眉をひそめたものの、悪い気はしない。照れ臭そうに視線を外した志歩の元へ料理が運ばれてくる。どれも彼女の腹を満たすには適量だったようで、最後には自宅で出る食事よりも多い油分を流すように目の前のグラスを煽った。レモンの爽やかな風味が喉を駆けると同時に違和感を覚える。手に持ったグラスの中身を覗き込み、香りを嗅ぐ。そこでようやく中身がジュースや炭酸水でない……これまで口にしたことのなかった酒であることを察した。
しかし、予想に反して飲みやすいそれは志歩の喉を魅了する。ほんのり香るレモンはもちろん、すっきりとした飲み口が彼女の次の一口を促した。
「……あれぇ? それお酒なんだけど。志歩ちゃん飲んじゃった?」
「料理と一緒に運ばれてきたから飲んだけど……。まぁ、意外と平気かな」
傍から聞けばわざとらしいような声色で問いかけたカズキは、志歩の返答を聞いて小さく笑った。次にテーブルに並んだデザートもあっという間に胃へおさめられる。軽く談笑したのちに、彼はスマートに支払いを済ませた。
もしもこの時志歩の意識がしっかりしていれば居心地悪そうに「高いんじゃ……」と一言挟んでいただろう。しかし飲みやすさに魅了されて初めての酒を摂取したばかりの彼女はカズキと店員のやり取りをまるで他人事のように眺めることしかできなかった。会計を終え、促されるまま店外へ歩む足はわずかにふらついている。
「結構眠そうだね? 休もっか?」
「ん……ちょっと、立ってるのしんどい……」
曖昧な返事を返しながら志歩は外壁にもたれた。そんな彼女を支えつつ、カズキが人ごみを避け路地裏へ進む。
喧騒を離れた彼らはゆっくり足を進め、とある建物の前で止まった。一見ただのオフィスビルにも見えるが、ご休憩・ご宿泊と書かれた看板が存在する入り口は正真正銘ラブホテルである。
そこからはあっという間だった。優しいエスコートに頬を染める時間もなく彼らはラブホテルへのチェックインを済ませる。しんとした空気で満たされたフロントとはうってかわって、エレベーター内はセックスを盛り上げる為のポスターで埋め尽くされていた。コスプレ貸出、アダルトグッズ販売中……外観やフロントとは違い、最早ここがどんな場所か隠す必要もないと告げているようだ。志歩は少しずつ冷静になりつつも、当たり前のように肩を抱く男にされるがままだった。
「志歩ちゃん」
「! なん……ですか……」
耳元で甘い声に名を呼ばれ、思わず肩が跳ねる。外で感じたしみるような寒さが嘘かのように、エレベーター内は蒸すように暑い。今朝から何度も巻きなおしていたマフラーを乱雑に緩め、隙間から新鮮な空気を取り込んだ。素肌を駆け降りるわずかな清涼感は心地よい。
やがて、若い男女を乗せた密室は目的の階に着く。まるでもったいぶるような軋んだ音とともに開いた扉をあとにして、カズキの背中を追った。彼は背後の志歩が逃げ出すなど思ってもいないのか、一度も振り返らなかった。
彼女が入室してまず感じたのは、自分の部屋とはまったくちがう、生活感のなさだ。大きなベッドや液晶テレビは一見魅力的な内装に見えるが、ここで生活する情景を想像するには何かが決定的に足りない、そんな部屋。志歩の足が戸惑ってついに立ち止まるが、カズキは対照的に躊躇いなくベッドへ腰かける。スマートフォンをローテーブルへ置くと同時にバッグの中を整頓しているようだ。その手元は彼の身体で隠れ、志歩にはよく見えない。何が行われているのかという不安を解消するには歩み寄るしかないが、一歩踏み出せば最後、身体だけでなく気持ちまでもがこの不自然な部屋へ飲み込まれてしまうような気がした。
結局、廊下と呼ぶには狭すぎるスペースで部屋の中をうかがっているうちにカズキの荷物は隠されてしまった。見ておけばよかったか、と今更考える彼女を彼が手招く。
「志歩ちゃん、こっちこっち」
「……」
「ほら、そんな警戒しないでよ」
「するでしょ、こんなところ来たら」
吐き捨てるような口調で受け答えをするも、己の腕を抱く志歩の手はわずかに震えていた。
仕方のないことだ。クールな一匹狼としてふるまうことと、己の危機に正面から立ち向かえるかは別だ。怯えていることがばれないように自分で自分を抱きしめる。大丈夫、と言い聞かせてくれる人などいない。今の自分を守れるのは自分だけ。
怯える彼女を無理に引きずり込む意図はないと示すかのように、カズキの手は手招きをやめる。そしてその手で液晶テレビのリモコンを拾った。彼がリモコンを操作すれば、くるくると画面が切り替わる。よく見知ったバラエティー番組や話題のドラマが一瞬うつったかと思えば、とある映像で画面が止まった。
『あんっ❤ あぁ~ん❤ あんあんッ❤』
一糸まとわぬ姿の男女がまぐわい、身体をうちつけあっている。カメラアングルはめちゃくちゃな動きで三半規管が狂ってしまいそうだ。毛むくじゃらの男がねちっこい声で囁くたび、女の高い声が続く。
――アダルトビデオ。実際のセックスを体験したことがない志歩にとって、これが初めての『エロい行為』だった。漠然と抱いていた「愛を伝え合うために恋人が行うもの」という理想を打ち砕くには十分な映像である。
「ちょっと……!」
「志歩ちゃんはこういうの見たことある~?」
目の前で流される映像を止めるべく、志歩の身体は動いていた。彼の正面に立ち、リモコンを取り上げようと手を伸ばす。
彼はその動きを予想していたかのように立ち上がると、彼女の身体を腕の中におさめた。あっけらかんとした口調とは裏腹に、志歩を抱き寄せる腕の力は強い。
次に、突然の至近距離に動揺した志歩を反転させ、液晶テレビの真正面へ立たせた。まるで画面を見ることを強いられているようだ。……例えもがいて逃げ出そうとしても無駄だろう。この部屋には無駄に音質の良いスピーカーが設置されており、艶めかしい声がひっきりなしに響いている。彼から離れる程度では垂れ流されるAVを意識外へ追いやることなどできなさそうだ。
「今どきの子って色々経験早いんでしょ? 志歩ちゃんみたいに可愛かったら、AV見るどころか実際ヤリまくりなんじゃない?」
「し、してるわけないでしょ……こんなこと」
「え? そうなんだぁ……」
横目で画面をちらちらと見ながら志歩は声を絞り出す。なぜ自分がこんなことを答えなければいけないのか、という怒りを言外に含ませたもののそれがカズヤに効く様子はない。むしろわざとらしく志歩の顔をのぞき込んだり、画面を指さして「あれやばいねー」と間延びした声で笑うだけ。てっきり彼に衣服を剥がれるのではないかと構えていた志歩は、困ったような怒ったような顔で立ち尽くす。
数分後、液晶画面いっぱいにうつっていたAVがひと段落し、真っ黒い画面になる。彼に意図を問いただすならば今だと察知した志歩が口を開いた。
「あの……っ!」
『ちんぽうっめ❤ んっぼ❤ カリ溝えぐい❤❤❤』
『ぽこちんうっめェ❤❤❤ タマ汁出せ❤ んぢゅるるるッ❤』
『くっせ❤ ほーッ❤ んっほ?❤ おっ?❤❤❤ お~ッくっせぇ❤ くさちんしゃぶりたまんねっ❤』
必死に絞り出した彼女をあざ笑うように、新たなアダルトビデオが流れだす。しかも始まったものは、よりによってちんぽに自分からむしゃぶりつく集団痴女モノ。思わず志歩の視線が画面に釘付けになる。
画面には、戸惑い逃げようとする男の腰を抱え込み激しくフェラチオをする女優たち。唇を思い切り伸ばした顔面が次々とうつしだされ、スピーカーからはバキューム音が鳴り響く。
初めて見たセックスをさらに上書く存在感に、志歩は唾を飲んだ。
(なんなの、これ……こんなのが普通なの……? いや、そんなわけない……)
「志歩ちゃん」
画面に気をとられている間にカズキは志歩の太ももに手をまわし、撫でまわす。その指先が与える刺激は意外にも控えめで、くすぐったさすら感じた。
視界の外から与えられた志歩の太ももが強張るも、彼は気にしていないようだ。様々な驚きに圧倒され身動きがとれない志歩は、目の前の液晶テレビから放たれるブルーライトを浴び続ける。
その間も火照る頬をごまかし、必死に思考を巡らせた。しかし冷静になることを心がけようとするほど、全身を包む温もりに言葉が詰まってしまう。女子校に通い、ガールズバンドを嗜み、同性の幼馴染たちと過ごす志歩にとって、年上のイケメンによる抱擁はそれだけの威力をもっていた。
「志歩ちゃんって処女?」
耳元で囁く甘い声に呆けてしまいそうになるが、処女という単語に思わず反応してしまう。だから何なのか、という意志を込めてにらみつけるも、カズキはその視線すらも嬉しそうに受け止めた。
「処女なんだ。彼氏は?」
「貴方に関係ないでしょ」
「あるよ。だって、オレ……」
彼氏の有無を問われた志歩の心臓はひときわ大きく跳ねる。カズキとの出会いは、彼がしてきたナンパ。まるでデートのような時間を過ごし、その間に何度も「可愛い」と言葉にされ……ほろ酔い状態とはいえラブホテルに誘導された。順序や距離の詰め方等問題はあるものの、好意を持つ者がここからとる行動は大体予測できる。(それがたとえ、華やかな青春から一歩引いたつもりでいる志歩でさえも、だ。)改めて意識してからは彼の顔を見るだけの行為にも意味を持たせてしまう気がして、志歩は顔を伏せて言葉を待つ。
しかし、実際彼女の耳に届いたのはもっと下品で……欲望にまみれた言葉だった。
「志歩ちゃんのこと、セ●レにしようと思って声かけたんだし?」
「……セフ……レ……?」
「あ、知らないよね。ごめんごめん。セックスフレンドって言葉の略で、まぁ恋人じゃないけどセックスはする間柄みたいな? 相手にもよるけど恋人持ちはたまにトラブルになるからオレは避けてるんだ。今どきの女子校生って意外と知らないもんなの? オレが学生のときは結構……って、こういう話は若い子にうざがられちゃうか」
まるで流行したバンドのことでも話すかのような口ぶりで繰り出される言葉に、思わず志歩の鳥肌が立つ。室温に似合わない寒気は彼女を追いたてるが、今の彼女にとっては目を覚まさせるための刺激でもあった。
これまで動けなかったのが嘘かのようにカズキの腕を振り払い、彼を今度こそ真正面からにらみつける。
「ふ、ふざけないで! 私はセフ……そんなのに、ならない……!」
「えー? ここまで来たのに?」
「それはお酒のせいで……っていうか、酒に酔った女をこんな場所に連れ込むような男の話なんて聞くわけないでしょ」
毅然とした言葉とは裏腹に声はまだわずかに震えていた。はっきりと拒絶する意思を見せつけられてもカズキはやはり朗らかな笑みを崩さない。この状況で浮かべるにはあまりにも不自然なそれに志歩がいぶかしむも、彼は自分の言葉を取り消すつもりはないようだった。
「いいねー。気強い子は好きだよ。そういう子に『カズキさんのセ●レにしてくださ~いっ❤ おねがいおねが~いっ❤』って全裸土下座させるのが一番楽しいからさ。仲間内でも、より無様なことさせたヤツが次の飲み奢ってもらえるから一石二鳥なんだ」
「……最悪!」
これまで自分と交わったことがない下種な人間の生態を知り、奥歯を噛み締めながら吐き捨てる。チャラいなんて言葉さえ可愛く思えた。
志歩は内心こんな男に一瞬でもときめきを期待したことを恥じながら、扉へ向かった。カズキの人間性が知れた以上、ここにいる理由などない。むしろビンタのひとつもせずに立ち去るのだから感謝されてもいいくらいだ、と怒りを込めた鼻息をひとつついた瞬間だった。
――ぎゅっ……
志歩よりも大きな歩幅でたどり着いたカズキが、背後から彼女を抱きしめる。まわした腕はごく自然に彼女の脇腹を撫で、腹部へたどり着いた。当然身をよじるも、その身体ごとすぐにベッドへ戻されてしまう。
馬乗りになった彼を見上げながら、志歩はようやく自分が優位に立てる保証などない側の存在だと思い知った。力が叶わないのはもちろん、おそらくこの部屋を出て助けを求めてもカズキが適当な言い訳を並べてうやむやにするだろう。
恐怖からかたまる身体で必死に唾を飲み込むと、志歩の緊迫した表情を見た彼はわざとらしく眉を下げた。
「チャンスをもらえないかな? セ●レって言葉で怒らせちゃったかもしれないけど、オレが志歩ちゃんのこと可愛いって思って声かけたのは本当だからさ」
しおらしい口調に今更騙される志歩ではない。しかし現在彼にマウントをとられている身として相手を刺激するのは得策ではないだろう。
今は何か手をうてるようになるまで我慢すべき、という結論のもと志歩は覚悟を決めることにした。彼を押しのけずに上半身のみを起こし、ため息をつく。
「……わかりました。私がカズキさんのいうことを聞くか、聞かないか……試してから決めましょう。そのかわり最終的に私が選んだ結果はきちんと認めてくださいね」
語気が荒くならないよう注意を払いながら彼へ告げると、二つ返事で了承が返ってきた。ひとまずこれで目的ははっきりした。最後に彼にNOをつきつければいいだけだ。
今日一日ともに過ごした印象や恋人持ちであるかを事前に確認してきた点から、おそらく彼は暴力を選択肢に含むことを好まないだろう。悔しいが、女慣れした美形である彼が自分ひとりに執着する可能性も低い。……ならば、ひとまず部屋の滞在時間ギリギリまで誤魔化して粘る。それまでに彼から逃げる算段をたてればいい。
最も安全に近く、そして確実なやり過ごし方……志歩の出した結論だ。
「ありがとう、志歩ちゃん。それじゃあ早速……」
カズキはマウントをとくと志歩を引き起こし、そして優しく抱きしめる。
彼から安全に逃げるという目的のため……心の中で呟きながら志歩はそれを受け入れた。一瞬にも数十秒にも感じられる抱擁を終え、彼の手はするするとのぼっていく。たどりついたのは志歩の後頭部。温もりだけが伝わるようなソフトタッチは彼女の警戒をとくのが目的であり、実際志歩自身も彼にされるがままになってしまう。女慣れしたイケメンだけがなしえる行為だろう。
腰かけるようにベッドから足だけを下ろし、ふたりは至近距離で見つめあう。
「キスしよっか」
甘い囁きで宣告された行為、キス。ドラマや漫画で見たことはあるが、もちろん志歩は未経験であった。「首の角度は? 目は閉じるのか? 口は尖らせた方がいいのか?」と内心焦りつつも、彼女のプライドがそれを露呈することを許さない。薄眼でカズキの様子をうかがいながらおそるおそるまぶたを閉じることにした。
ほんのりピンク色の視界で唇が触れ合い、思わず息を詰まらせる。強張る肩を優しく支えてくれる手が今は心地よくて、志歩はほぼ無意識に身体を委ねた。所在なさげにうろついていた志歩の腕もカズキの背へまわす。
「んっ……❤」
小さな声を漏らしたのは息苦しさから、そして嫌悪の対象であるはずの彼の背中が思っていたより頼もしく「このオスに甘えたいっ❤ どう頑張っても埋まらない性差に媚びへつらって支配されたい……っ❤」とメスとしての本能が疼いたからでもあった。もちろん志歩自身がそれを自覚しているわけもないが、無意識に行った太ももを擦り合わせる動きでカズキにはバレバレだ。
やがて、カズキが顎を引くのに合わせて志歩も顔を離す。余裕そうな彼とは対照的に志歩は赤らめた顔を肩と一緒に上下させていた。それを茶化されればそっぽを向いて憎まれ口を叩いたが、顔をそむけた先で数秒前まで触れ合わせていた唇を執拗に舐めまわしているようだ。甘く優しいキスを身を持って教えられた女子校生としては仕方ないことだろう。
……こうして、ラブホテルのベッドの上で志歩のファーストキスは終了した。
部屋には静寂が戻り、少しだけ志歩の冷静さを引き戻す。しかしその冷静さも最早仮初のものであり、彼に促すのはセ●レ認定試験の終わりではなく次の行為だった。自分から身体を完全に向け、彼の服の裾を掴み唇を尖らせる。完全に親に意図を察してもらおうとする甘ったれた子のような態度だが、カズキは機嫌を害することもなく笑顔を浮かべた。
「じゃあ次、身体見せてもらうね」
彼の手は、今日初めて会った志歩の衣服をいとも簡単に脱がせていく。厚ぼったいパーカーも手触りの良い生地で作られたインナーも等しく剥かれ、志歩の上半身はブラジャーのみになった。肋骨がうっすら浮きつつも、肌が持つ年相応の瑞々しさもあり貧相な印象はない。
あくまで細身の少女らしい肉体はスモーキーグリーンのブラジャーによって彩られ、まさに現役女子校生を脱がせたのだという現実を惜しげもなく彼に伝えていた。くすんだ色合いの布地と控えめな刺繍がマッチした彼女らしいランジェリーに思わず笑いをこぼすと、肌寒さと気恥ずかしさを訴えるように志歩がにらみつける。寒い冬特有の厚着から解き放たれたばかりである彼女の髪は、静電気でところどころ跳ねていた。
続いて、カズキの手は腰を目指す。華奢な腰に巻き付いていたベルトを外せば、瞬く間にショーツが露わになった。色の濃いジーンズから現れたのはブラジャーとセットと思われるショーツと、照明を淡く照り返す太もも。
てっきりブラジャーを先に外されるものだと思っていた志歩は目を見開き、彼の一挙一動を見守るしかなかった。しかし普段の制服とは違うスース―とした感覚に我を取り戻したのか、汗ばんだ手で必死にカズキへ掴みかかるも、彼の動きの方が早かった。
彼は志歩の手をするりと避けたかと思うと、ベッドに腰かける彼女の足の間に身を屈める。もちろん反射的に閉じようとした膝は割り開かれ、中途半端に崩されたジーンズ生地が皺を寄せて塊になった。
そしてかろうじてショーツが見える三角地帯に、整った顔を躊躇いなく押し付けた。さらには志歩のクリトリスが潜む股間へ吐息をこもらせる。
まさぐるような動きを布地越しに感じた彼女は一度ビクンと震えたが、現状使える力を再度込めて彼の後頭部をつかんだ。なんとか引きはがせないかと試みるも彼女の行動はほぼ無意味に終わった。
――す~~……っ❤ す~~……っ❤
股間に顔を埋められる経験などない志歩でも、荒い呼吸音を聞けば何を行われているか察しがついた。他人に触れさせてはいけない部位を、ショーツ越しとはいえ思いっきり嗅がれている。男の影などない志歩がデリケートゾーンを良い香りにするボディーケアなど行っているわけもなく、排泄に使われるそこがどんな香りを放っているのか想像もしたくないというのが彼女の本心だ。
「ちょ……な、何して……」
「うぉ~……メスくっせ❤」
顔をあげたカズキの言葉をうけ、彼女は赤面した。現役女子校生として陰部を嗅がれたあげく「メス臭い」などと評されたのだ。無理もない。
「全部脱ごうねー」
「えっ、あ」
志歩の細い腰は抱き上げられ、するすると下半身がむき出しにされる。カズキがキスの時点で湿っていたショーツはベッドの上に投げ飛ばし、続く流れでブラジャーもあっけなく取りあげる。急いで乳首や股間を隠そうとする志歩の身体は押し倒され、腰を持ち上げたまんぐり返しにされてしまった。まんこが上を向くのに合わせて膣穴から水音が漏れる。
「え、もう濡れてるんだ。助かる~。じゃあこっちもさっそく……」
何が起きたかわからないと言いたげな志歩の頭上へ手を伸ばし、カズキはベッドサイドのコンドームを掴んだ。その後も屈辱的な姿勢のまま身をよじる彼女をいなしながらちんぽを露出する。ついにはまんこを凝視したり指でぱくぱく❤開き興奮をかきたて、勃起を完了させた。
志歩は全裸でまんぐり返し、カズキはちんぽのみ露出といういかにも男が『使う側』だと教え込むような状況。それでも、ベッドに乗り上げちんぽを宛がう表情はいつもの笑みだ。
「そんじゃ、処女マンいただきま~す❤」
――にゅる……❤
「あっ……?❤❤」
「志歩ちゃん、まん汁の量やばすぎ~。セ●レになりたいとしか思えん」
ここまでの羞恥心を上回る下品な言葉を投げかけられ、志歩は慌てて視線を上げる。持ち上げられたまんこには太く硬いちんぽが侵入しつつ、まだ根元までは入り込んでいないようだ。それがまるでわざと「まんこにちんぽ挿入中だよ❤」と見せつけられている感覚になる。未だAVが流れる液晶テレビの光はその結合部をシルエットとしてうつしだしていた。
「は、はいって……る……❤」
「そうだよ~挿っちゃったよ~。よく見ててね、こうやって……」
――にゅる~……っぽん❤ にゅる……っぽん❤
目の前で、わざとらしい程ゆっくり繰り返される挿入。亀頭が抜ける寸前で停止したかと思えば、一切の躊躇いなく最奥を目指すピストンを再開させる。女の子の大切な子宮口など振り下ろしピストンの着地クッションとしか思っていないような動きだ。
羞恥と性感をいやという程かき立てられた志歩の身体に、到底初体験では処理しきれないような刺激が襲い掛かった。場を漂う熱や吐息がセックスへの意識を高め、膣口をきゅん❤と締めてしまう。
未発達な膣ヒダは我が物顔で往復するちんぽに服従し、ブリンッ❤と跳ねる亀頭が生み出す刺激を求め蠢いた。小ぶりな尻は少しでも快感を享受すべくフリ❤フリ❤と揺れる。
もちろんそれも情けな~いおまんこ丸出し❤おまんこ献上まんぐり返し❤中には意味などなさず、ピストンしやすいようわしづかんだカズキの手によって抑えつけられた。これじゃお尻振れないッ❤と不満げだった顔も、次にちんぽが降り下ろされれば唇を『お』の形にして情けない声をあげるおまんこフェイスに変貌する。
「おっ?❤ おっ❤ おっ❤ お、重いっ❤ 重いからどいてッ!❤」
「え~? 重いの~? じゃあちんぽ抜くね❤」
――にゅるる~っ❤
「おッおッおぉ~んッ!?❤ 中こすれてッ❤」
――……っぽん!❤❤❤
「ッお!!❤❤❤ おぉ……ッ❤ 抜けるの、ダメッ……❤ 中がパクパクしてるの、わかる……ッ!❤❤❤」
あれはダメ、これもダメ、と宣う志歩に呆れたのか、カズキは抜いた亀頭を膣穴に擦り付けながら改めて彼女を見下ろす。ついさっきまで初めての挿入を凝視していた志歩の目は最早色欲に染まり、次の挿入を今か今かと待ち構えていた。
ぴとっ❤と先っぽが触れればすかさずまんこを亀頭にむかって突き上げ、肩甲骨や背筋を酷使してその角度をキープする。竿部分をぺち~んッ❤ ぺち~んッ❤と叩きつければ、足を可能な限り開脚し挿入をねだる。女慣れしたナンパ男からのセ●レ認定挑戦状をくらった末の展開とはいえ、到底ついさっきまで処女だった者がしていい動きではない。
「志歩ちゃん、画面見てごらん」
「はっ……?❤ 画面……?❤❤❤」
促されるまま彼のちんぽ越しに液晶テレビを見ると、そこではまったく同じ体位で挿入中の映像がうつっていた。今まさに自分がこんなにも焦がれているちんぽ挿入を、画面の中の女はごく当たり前のように与えられている。もちろん『そういう用途の映像』なのだから当然ではあるが、尋常ではない濡れマン&テクニカルまんほじりのダブルコンボで初セックスを知ってしまった志歩にとって嫉妬の感情を沸き立てるものでしかなかった。
(ずるい……❤ 私の方がお、おまんこピンクだし、こんなにも大股開いてるのに……ッ❤❤❤ なんで私は焦らされて、あの女はパコ❤パコ❤音鳴らしながらおまんこ突かれてるワケ?❤❤❤ 何がいけないの!?❤ 絶対私の方が締まりいいし!❤❤❤)
「はやく挿れてよ……!❤❤❤ なんであんなの見なきゃいけないのッ❤」
「いや~、あのAV女優さんエロいよな~って。オレ、あれ見ながら自分でシコってイケそう」
「はぁ……!?❤❤❤」
カズキはついさっきまで現役女子校生の膣穴に挿入していたちんぽを自分で扱きながら、背後の液晶テレビを振り返る。彼の言葉は嘘ではないのか、ちんぽは萎えていない。
その気にさせておいて自分はセルフ手コキで満足しようとしているという情景に志歩の怒り……まんイラはヒートアップしていく。ほったらかしのまん穴がとてつもない速度でひくひく蠢く様子はまるで別の生き物のようだ。
「い……挿れないんですか❤」
「最初志歩ちゃんノリ気じゃなかったの思い出してさ……オレ、本人の意思を尊重するタイプだからもう帰っていいよ? あ~ちんぽコくの気持ちいい……❤❤❤」
――シコシコシコシコッ!❤❤❤
怒りや苛立ちを感じさせない声色とは裏腹に、セルフ手コキは激しさを増す。鼠径部に這った血管が浮く様子はその手コキが本気であることを示していた。彼が我慢をやめればいつ射精するかもわからない。みすみすそれを目の前で見届けるのは、愛液を分泌し続ける志歩の膣穴が許さなかった。一度鼻を大きく鳴らし、彼女は震える手でまん肉を自分で掴む。
――ぐッぱぁ~……❤
「ふーッ❤ ふーッ❤ ねぇッ❤ 挿れるならとっとと挿れれば……ッ!?❤❤」
『おちんぽおっきいッ❤ あんあんっ❤ おまんこキク❤❤❤ イッちゃう❤ イクイクイック~ん❤』
「あ~女優さんエロいな❤ やっぱりセックスにノリノリな女の子って最高だわ❤❤❤」
「……ッ!」
必死のアピールは見向きもされず、むき出しの生まんこも画面の向こう側で繰り広げられる演技に負ける。中途半端に挿入されて疼くまんこの衝動は志歩の倫理を崩壊させるのに十分だった。
「おッ……おっまんこ~……ッ❤❤❤ おちんぽ挿入待ちのエロまんこで~っす……❤❤❤ ふーッ!ふーッ!❤❤❤ カズキさんのッなっげェちんぽで私のおまんこイクイクさせてェ~……ッ!!❤❤❤」
普段より高い声で『学習』したばかりの淫語を口にし、媚びるように並びたてる。そこまでしてようやくカズキの興味を惹けたのか、彼は液晶テレビから志歩へ視線を向けた。すっかり広がったちんぽのカサがまんこをほじくり返してやるぞとでも言うように膣穴へ宛がわれる。つぽっ❤つぽっ❤と音をたてながら入り口に触れる度、志歩はほっ❤ほっ❤と息を吹いた。
――にゅる……❤
「そこまで言われたら、おまんこ使わせてもらわなきゃね」
――ずぶぶぶ~ッ❤❤❤
「ぅお゛あ゛ぁぁ~~……っ!!❤❤❤」
一番太い部分である亀頭が膣ヒダを押しのけ、最奥を目指す。待ち望んだ圧迫感は快感に変わり、背筋をのぼって耐えきれない唸りとして解放された。
そこからは、セックスに慣れたカズキの独壇場だった。数回のピストンでセックスを知ったと思い込んだ志歩に勝ち目などない。
浅くピストンしてGスポットに刺激を与え、心地よさに志歩の眉根が緩んだ瞬間を見逃さず、膣ヒダをひと粒ずつなぎ倒しながら挿入を深くする。つい数分前までの超短時間膣慣らしセックスでは味わえなかった快感によってまんこは激しく収縮した。それは絶頂したという意志表示でもあり、圧倒的強者男性ちんぽへの白旗でもあった。
――パコッ❤ パコッ❤ パコッ❤ パコッ❤
「お゛ッ!❤ お゛ッ!❤ イきましたッ!❤❤❤ カズキッさッお゛ッだめだめだめだめだめイグイグイグッ!❤❤ おん゛ッ!!❤❤❤」
「ダメなの? イクなら気持ちいいんでしょ?」
「無理なの!!❤❤❤ おまんこイくの続くとつらくてッちんぽのカリエッグいッ!!❤❤ おまんこだめだからもうほじんないでッ!❤❤❤」
――バコバコバコバコッッ!!❤❤❤
「うぉ゛ぉッ!?❤❤❤ なんでッ!?❤ おまんこ助けてッ!!❤❤❤ カズキさんッちんぽでまんこ殴るのやめろッッ!!❤❤❤」
「あー締まる締まる……❤ まんこはちんぽで殴るに限るわ~❤❤❤ じゃあそろそろ出すか❤ 」
助けを求める声は無視して、カズキが無遠慮にピストンを加速させる。射精だけを見据えた腰振りは激しさを増し、部屋にまん屁を響かせた。
ちんぽでまんこの感触を、聴覚で無様なまん屁と喘ぎを満喫したカズキはついに精液をのぼらせる。
「あ゛~やっべ❤ 出る……ッ❤❤❤」
「お゛ッ?❤❤❤ ッお、おぉ~ん……❤❤❤ っほぉ❤❤❤」
――びゅるるるッ❤ びゅ~~~ッ❤ みゅるみゅるみゅる……ッ!❤❤❤ どぷ~……ッ❤❤❤
コンドーム越しでもよく締まる膣肉が更なる射精を促し、尿道に残ろうとした精液すらも搾り取る。数秒間結合部を押し付けたあと、身体をブルブルッと震わせてカズキは満足いく射精を終えた。
ようやく彼がどいたことで、まんぐり返しを続けていた志歩も解放される。ずっと成人男性にのしかかられていた彼女の全身に、血液の通る感覚が駆け巡った。
「っほ~……❤ っほ~……❤ セックス、やばいぃ……❤❤❤」
口を縛ったコンドームを額に乗せられた志歩は、間抜けな声をあげながら手足を投げ出す。与えられた快感が落ち着くまでに時間がかかるのは誰の目から見ても明らかだった。
やがて正常な呼吸を取り戻した彼女の視界に、何かをセッティングするカズキの背中がうつる。彼の後ろから現れたのは三脚にセットされたビデオカメラ。レンズは今も自分が転がるベッドへ向いている。戸惑う志歩にカズキが語った。
「今晩、他のセ●レとハメ撮りする予定なんだよね。オレはビデオちゃんと動くかチェックしなきゃいけないから、志歩ちゃんひとりで帰れる?」
「そ、そうですか。別にいいですけど……あの、もしまたセックスする時のために連絡先教えましょうか」
「いやいや、志歩ちゃんとセックスしたのはあくまでセ●レになるかどうか試すためでしょ? 最後までセ●レになるとは言われなかったから、次のセックスはなしだね。残念だなー」
「えっ……」
「気を付けて帰ってね。えーとこのボタンで録画開始、っと……」
志歩が彼の言葉を理解するまで数秒かかったが、理解したあとからは早かった。
到底人間とは思えないような速度で正座になって迷いなく額をシーツに擦り付ける。全裸であることなど意にも介さない超速土下座はカズキの笑いを誘ったが、今の志歩にはもっと大切なことがあった。
「セ●レッ!!❤ セ●レにしてくださいッ!!❤❤❤」
部屋中に響き渡るような大声で、志歩はセ●レ志願を叫ぶ。そしてカメラにはうつらない方向にあるまん肉を思いっきり開きながら尻を突き上げた。すっかり濡れそぼった陰毛が貼り付くのか、何度もまん肉に添えた指を調整しなおす。
「オレ、セ●レはいっぱいいるんだ。本当はなりたくないって子までセ●レにするのは……」
「最初のキスからまんこびしょ濡れッまんこ嗅がれてる間もまん汁垂れ流しッ挿入された瞬間ぬめぬめの膣ヒダでセックス最高~❤ 身勝手ピストンの為にプニコリ子宮口提供するような雑魚女ですがッ!セ●レにしていただけませんでしょうか!❤❤❤ 最初は処女マンぶち壊されるのが怖くてッカズキさんを試すようなことしましたッ!❤❤❤ 申し訳ございませんッカズキさんの好みの女になりますッ!!❤❤❤ いつ呼び出されてもすぐ行くしッホテル代もコンドーム代もバイトで鬼シフト組んで払いますッ!❤ いつでもちんパコできるようすぐまんこ濡らすッ!!❤❤❤ だからセ●レにしてくださいッ!!❤❤❤」
カズキの言葉を遮ってまで紡ぐのは下品なセ●レ嘆願。普段はツンと澄ます唇から吐き出される発言は生き恥と呼ぶのに相応しい。しかし今の志歩の脳裏に大切な家族や友達が浮かぶことはない。
彼女が欲する快感はカズキからしか享受できず、今ここで自分が完全に彼よりも『下』であることをアピールしなければ次はないと理解してしまったのだから。
「志歩ちゃ~ん、ばっちり録画に残っちゃってるけどいいの? オレ、こういうの友達内で見せあって笑ってるから、志歩ちゃんの恥ずかしい全裸土下座も見られちゃうよ~。今日初めて会った男にセックス仕込まれておまんこ差し出しちゃうような馬鹿まんこだって、顔も知らない男たちに笑われちゃうよ?」
「構いません!!❤❤❤」
志歩は一瞬の躊躇いなくそう宣言する。覚悟とアクメをキメる彼女を舐めるように見たあと、彼はビデオカメラを手に持ち、志歩の背後――丸出しのまんこを接写した。
「こちら、本日セ●レに志願してきた日野森 志歩ちゃんのおまんこで~す❤ 入り口は狭め、穴は少し浅いけどヒダと締め付けがエグくてきもちよ~くゴム射しちゃいました~。処女だったらしいけど、まん汁出すぎて超スムーズにちんぽ飲み込んでた! 陰毛はビラビラ周りまで生えてて、ちょっと濃い目かな? そのせいでまん汁絡んでまんこくっさいからもうちょっと処理したほうがいいよ」
「はいッ❤ 申し訳ございませんッ!❤❤❤ 次いつ呼び出しまんコールされてもいいように、鏡の前でおまんこ開脚しながらお手入れいたしますッ!❤❤❤」
「素直でいい子だね~」
柔和な物言いとは裏腹に、カズキの指がまん肉や陰毛を摘まんで好き勝手に揶揄る。それすらも志歩は受け入れており、本心で彼のセ●レになることを願っているのがうかがえた。
一瞬うつるだけでも生き恥確定なおまんこレビューを終え、今度は土下座中の尻を浮かせるよう告げてその尻たぶをひっぱたく。ぴしゃりと乾いた音が鳴ると同時に膣穴もパクパクッ!❤と蠢くが、それもばっちりカメラにおさまっているのを志歩は察していた。
指示されるまま志歩が尻を浮かすと、彼は耳元で『尻を上下させてエアピストンしろ』と指示する。もちろん志歩はセ●レになりたい一心で従った。額と手はシーツにつけたまま、膝のバネを使って必死にガニ股で尻を上下させる。間抜けな尻が上下するたび、膣穴からはぬちッ❤ぬちッ❤と水音が響いた。
「ほッ!❤ ほッ!❤ カズキさんが疲れて動けない日もッ私のケツ振りピストンでザーメンお絞りしますっ♪❤ 全自動射精サポート女、日野森 志歩ですっ❤ 現役女子校生まんこ献上しますッお願いします今後もセックスさせてくださいッ!!❤❤❤」
「必死すぎてちょっと引くかも……」
「は!?❤ あんたがまんこ晒しガニ股エアセックスしろっていうからやってるんだけど……あっ❤ やだやだ❤ 引かないで……ください❤ これからもセックスさせてください……ガチ処女おまんまんにあんな気持ちいいセックス教え込んでおいて、今後一生放置するなんてひどすぎます……❤ おまんこ助けてください……❤ セ●レにして、私のまんヒダこそぎ落とすみたいなご立派ちんぽピストンでぶッ壊してください……❤❤❤」
言葉の節々にくやしさを滲ませつつも尻の動きは止めない。今後一生あのセックスが味わえなくなる道を歩むぐらいならば、輝かしい将来を投げ捨ててまでおまんこを献上したいのだろう。
普通の女性ならば恥らって躊躇うようなエア騎乗位など、今の志歩にとってはちんぽお恵み確定セ●レ昇格の為なら致し方ない行為でしかない。
そんな彼女の覚悟をおさめたビデオカメラをカズキが止める。接写していたレンズにはわずかではあるが飛び散った愛液が付着し、粘っこい跡をのこしていた。
「はい、もういいよー」
「えっ? あ、あの……」
なりふり構わない志歩にかけるにはあっけなさすぎる返事だった。
志歩はおそるおそるカズキの顔色をうかがう。尻だけを高く上げた間抜けな姿勢はそのままに表情だけが強張っていた。生唾を飲んでさらなる言葉を待つ。
「うん、セ●レにしてあげる」
「…………あ」
それは志歩が待ちに待った言葉であり、彼女が本来撤回させるための言葉でもあった。
やがて、カズキの視界にうつる志歩の尻が小刻みに震えていく。薄いながらも尻についた肉は波をうち、その振動にたえきれなくなった一筋の愛液がつー……❤と垂れた。艶めくそれはまるで感動して流す涙のようだ。性欲に屈したまんこから垂れた愛液が、これまで強気な彼女が一度も見せなかった涙に酷似しているのは皮肉だろうか。
ぱくっ❤ぱくっ❤と開く膣穴から一直線に伸びる煌めきがシーツにたどり着いた瞬間、志歩はようやく口を開いた。
「ありがとう、ございます……ッ!❤❤❤」
尻だけをあげたままつま先立ちになり、全体重を負担する彼女の顔がシーツにめりこむ。くぐもった声はかろうじてカズキの耳に届いたが、彼の意識は既に録画データのチェックに向いていたらしい。目の前のビデオカメラの小さなモニターを操作していたカズキが次に志歩を見たのは、動画データをクラウドにアップロードし、予定していたハメ撮りを明日に変更する旨を他のセ●レに伝え終えてからだった。
「……ん? まだその恰好してたんだ? もういいよ。それじゃあ帰ろうか」
「は、はい……」
ようやく上げられた志歩の顔は真っ赤になっており、プライドを捨ててでもセ●レになろうとした彼女の必死さを表していた。
好き勝手に脱がされた衣服を手に取り、彼女は袖を通す度疲労が滲んだため息をつく。ショーツを手に取り足を通す、そんな普段当たり前のように行っている動作がこんなにも気だるく感じることがあるのかとぼやきたくなった。
しかし、これですべてが終わったことには変わりない。あとは帰ってゆっくり休もう……。志歩がおまんこ献上❤おちんぽ至上主義セ●レ思考❤からごく普通の女子校生としての思考を取り戻したその瞬間だった。
――ぐい~~んっ❤
「ぉお゛ぉッッ!!❤❤❤」
鋭い刺激がクリトリスから肛門までを一気に襲う。身構えていなかった衝撃に間抜けな雄叫びをあげてしまった志歩がおそるおそる視線を下げると、己のショーツはカズキの手によって異常な程引き上げられていた。縫合部分も布地もダメになってしまいそうな程引っ張られたそれはまるでハイレグのようだ。
「どうして勝手に履いてるの? 志歩ちゃんはセ●レ志願するような変態馬鹿マンコなんだから、普通の下着なんて履いちゃだめだよね? そんな浅い覚悟でセ●レにさせてくださ~いってお尻振り振りしてたの?」
「な、何言ってッ❤ おッだめッ!❤ おまんこに食い込んでるッ!?❤❤❤ 痛い痛い痛いッ!❤❤❤」
「はい、志歩ちゃんが履いてきた処女気取りのカワイイおパンツは没収で~す」
口では痛みを訴えつつ腰を前後に振りたくる姿は即席ハイレグクリコキオナニーをしてるようにしか見えない。
カズキはまるで弄ぶように股間部分へ食い込ませたあと、指示がないにも関わらず後頭部に手を回した服従脇見せ中腰ガニ股ポーズで天井を見上げる志歩からショーツを下ろす。輪っか部分から足を抜き取る際面倒くさそうに膝を持ち上げられ、バランスを崩した彼女はあっけなく転倒した。
幸運にもベッドに向かって倒れたため怪我には至らなかったが、シーツに突っ伏した顔からは「ふぐぅっ!?❤」と間抜けな声があがる。そしてカズキが放り投げたショーツはまるで狙ったかのように志歩の頭へ乗った。わずかな温もりと一瞬で分泌された愛液による湿り気が彼女の後頭部へ伝わる。
やがて震える脚でなんとか立ちなおした彼女の顔へ何かが突きつけられた。ぼやける視界を改めるべく何度かまばたきをした志歩は、それが布切れであることに気付く。
「これ……って……」
「エロ下着。セ●レになった子はこういう馬鹿丸出しなの履くんだよ。はい、どーぞ」
されるがまま、顔面に押し付けられたエロ下着をあわてて受け取る。毒々しい紫のエロ下着は志歩が身に着けたことなどない色だった。
指でつまむことでしか持てなさそうな程面積の低い布を一度股間にあてがうも、陰毛がはみ出るどころかむしろクリトリスや膣、肛門がピンポイントでくりぬかれている。大粒な水玉模様の水玉部分だけ布地がないようなデザインだ。
細すぎるサイドをなんとかつまんで足をさしこみ、腰まで引き上げる。しっかり着用したはずなのにまんこ部分は丸出しで、下着としての機能を果たす気がないのは履いている志歩自身が一番わかった。
彼の視線を浴びたままジーンズを履けば、まんこが本来知るはずのない摩擦を感じる。ボーイッシュな装いとして用いられることの多いジーンズのはずなのに、自分のまんこの感覚をより強く意識させられることに志歩は唇を噛んで身を震わせた。
その震えは「なんで自分がこんなことを……」という悔しさと「このまま歩いたらまん汁染みてエロまんこなのがバレる……❤」という羞恥が入り混じったものだった。
「そしたら今日履いてきたものはいらなくなったよね?」
震える志歩を労わることもなく、有無を言わさない威圧感でカズキが手のひらを示す。
自分を人間とも思っていないような態度に怒りが勝ったのか、ついに彼女は彼をにらみつけた。そしてシーツに転がっていた自分のショーツを掴むと腕を振りかぶる。
しかし力任せに振り上げられたはずの腕はてっぺんで止まり、一瞬前の勢いが嘘のようにゆっくりと降りていく。ついには掴んでいたショーツを自分の後頭部に乗せ、90度直角きっちりに腰を曲げカズキに対し首を垂れる。手はしっかりと身体の横に添えられる徹底っぷりだ。
「……私の履いてきた、お……おパンツ……受け取ってください」
「はい、よくできました。受理しまーす」
カズキはさも当然のように志歩の後頭部からショーツをひったくり、自分のポケットへねじ込む。志歩は視界の端でそれを見ていたが、顔を上げることはなかった。彼に逆らっても無駄、機嫌を損ねたくない、従えば早く解放される、などなど様々な思惑があったことは事実だ。
しかし……。
「ありがとう……ございます……ッ❤」
床を見つめる彼女の口元が緩み、ジーンズの股部分がしっとり濡れている。今の姿は理性よりも欲望を選んだ彼女にはお似合いだった。
やがて身なりを整えた二人(うち一人は穴丸出しのエロ下着を着用しているが)はラブホテルからチェックアウトし、他のカップルに紛れてシブヤ駅へ向かう。冬の冷たい風が頬を撫でる感覚は今朝も味わったはずなのに、様々な熱を教え込まれたせいかまるで懐かしく感じた。怒涛の初体験を経た志歩の歩き方は少しぎこちなくて、時折すれ違う人物とぶつかりそうになってしまう。
「志歩ちゃん、こっち」
その度にカズキは志歩に声をかけ、引き寄せた。声かけが三度目になった頃、彼は「こっちの方がいいね」と囁きながら志歩と指を絡め、その手を彼自身のポケットへ突っ込んだ。寒空の下、同じような手のつなぎ方をしているカップルとすれ違う。
しかしそんな彼らと明確に違うものがカズキと志歩にはあった。
――ぬる……❤
彼のポケットの中で丸められた、志歩のショーツ。元の布地とは違った滑りの良さが指先に伝わってきた。ずっとポケットにおさめられていたそれは生暖かく、皮肉にも冷えてかじかんだ彼女の手を癒してくれる。幸せそうなカップルが行き交う雑踏で志歩は口元を緩ませた。
「……最悪❤」
小さなその声は誰にも届かずに消える。
凍みるような冬の夕暮れが終わりを告げ、空には月の輪郭がうっすらうつっていた。