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女騎士と少年魔導師~憧れの女性(ひと)と旅に出たら~七話 (Pixiv Fanbox)

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「どうだった?」

「だめです……漁船ならすぐに貸してもらえるみたいですが……」

真上には絵の具をべったりと塗りたくった濃い青、もう一つの透き通った青と重なる水平線の彼方には白い雲が並んでいた。

タムグティエから少し離れた港町に辿り着いた一行だったが、孤島の周囲には強い嵐が吹き荒れており普通の漁船では近づくことさえ不可能だと船の貸出を拒まれてしまった。

「魔法で何とかならないのか?」

「おそらく、島のどこかに嵐を発生させる何かがあると思います。ですから、まずは嵐を抜けないと」

白い鳥が餌を探して歩き回る桟橋を同様に行き来するは積み荷を船へと乗せる筋肉質な男達、照り付ける陽光に顔の汗を上着の裾で拭いながら置かれた木箱の上に地図を広げ、記された孤島より二回り大きな円を描く。

「聞いた話だと、嵐の大きさは大体この位です……これだと外から魔法で発生源を探すのは、今の僕では無理ですね」

「じゃあ、やっぱり丈夫な船を探すしかないのかなぁ向こうの大きな船もだめだって言われたけど」

「頼み方が悪いんじゃねーの? ケツでも見せてこいよ」

ロープを巻きつけた太い鉄杭を軽く蹴りながら煌めく水面に視線を向けていたニルリアがリュミエールの腰に手を置く、時折吹き付ける穏やかな風が巨尻に押し上げられた白いスカートを僅かに捲り上げた。

裾を押さえる左手に肩を落としつつも、ソラフィスは二つ隣の一際長い桟橋に留められた小型の帆船に目を向けた。

前方のマストに縦帆、後方には横帆が備え付けられた白い船には風と波を制御するための紋様が遠目にもわかるほど大きく施されていた。

「もう…………………あっちの船は?」

「この街を仕切っている貴族の船みたいです。あれなら大丈夫かもしれません」

リュミエールの近くを一人の船員が通りかかる、引き止めて話を聞けば確かに貴族の船で当面使う予定も無いことと、通りを裏に抜けた先の大きな屋敷に住んでいることが明らかになった。

「あとは話を付けるだけですね。僕が行ってきますので、リュミエールさんは樹精石と樹帝の杖と……あとはこの手紙を持って外れにあるドウェクって人のお店を訪ねてください。錬成してくれるはずです」

「……私は?」

「保存食と道具の買い出し、お金渡すけど無駄遣いはしないでね」

「ちっ、ガキじゃねーんだからさ」

面倒臭そうなニルリアを尻目に、終わったら港近くの宿に集合しようと言い残しソラフィスは一足先に港沿いの露店街を進む。

赤茶色の煉瓦石が敷き詰められた道に立ち並ぶ屋根と棚だけの小さな店には、香辛料、魚、果物、近海に多く生息する大鎧魚の鱗を用いた衣服や装飾品など様々な商品が取り扱われており、人々の往来も相まって活発な交易を窺わせる。

「確か、この道を左だったよね……」

屋根のない四角い家を目印に左へ曲がる、背の高い建物に陽光も隠れた裏通りは空気も冷やされ人の気配も感じられない。

聞こえるはただ自分の足音ばかり……故に、背後から聞こえる間隔の早いもう一つの足音にぎこちなく肩が竦んでしまった。

「…………ソラフィス様?」

「あ、あなたは、確か…………」

「お久しぶりですね、どうしたのですか? こんなところで」

かつての”夢”が鮮明に思い出された、視界の真正面には野菜が顔を見せる紙袋、一つに束ねられた黒髪と切れ長の目、シルエットの細い頬……黒真珠を思わせる瞳がソラフィスを見下ろすと、並べるべき言葉は喉に引っかかり次が出る前に一歩後ずさってしまう。

「はい、あの…………」

白いエプロンを重ねた黒紺のメイド服は城にいた時の彼女と同じだったが、踝まであったスカートの丈は膝辺りと短くなっていた。

事情を話している間も、潮風に嬲られる裾から覗く色の白いボリュームに富んだ太ももに顔が自然と俯いてしまう。

「そうだったのですか、ビレトーム様なら大丈夫でしょうが今は留守にしております。夕方までには戻ると聞いていますが」

「夕方ですか? わかりました、また後でそちらに……」

「もしよろしければ私の部屋でお待ちください、お帰りになられたところですぐにお話できたほうが都合もいいかと思われますが」

「いいんですか? ぜひお願いします」

彼女の言う通り、交渉は早いほうがいいだろう。

「ついてきてください」

と前を歩き始め、静かな道には靴底の音が響く。

何か裏があるのでは……と何十歩か距離を保ち後を追うが、絞られたウエスト部分が強調させる大きなお尻が足音の間隔を少しずつ縮めていく。

「……どうかなさいましたか?」

「い、いえっ……何でもない、です」

左右に揺れて上下に弾む幅の広い膨らみに自然と腰も屈み、目線の中心に捉えられた大尻が近づくが、メイドが振り向き横髪越しに頬を薄く持ち上げると反射的に黒は青へ。

思い出すのは、詰られつつもお尻にペニスを挟まれ射精へと追い込まれた光景……リュミエールと同様に広がりも肉付きも豊満なお尻だったが、触り心地は覚えてない。

「……………………」

旅慣れているとは思えない、きっと掌が全部沈んでしまうほど柔らかいのだろう。

思考が重なる毎にズボンの奥ではペニスが固さを増し、亀頭裏が布地に擦れもどかしい快感を生む。

膝の辺りまで隠す長い着衣を幸いに、ソラフィスは竿の位置を上向きに。

「あっ……」

耳に届けられた驚きを含む高く短い声と一緒に地面を転がる林檎。

メイドがそれを拾おうと丸いお尻をどんっと突き出した瞬間、突風が吹き白いフリルの飾りが付いたスカートがゆっくりと持ち上がった。

巨尻を半分だけ包むカットのきわどい薄紫の下着……歩き続けていたせいか捩れた布は谷間に貼り付き、切れ込みの深さも露呈させている。

”何か言われるかも”と目を逸らすがメイドは転がる林檎を前屈みの姿勢で追いかけ、絶えず風に煽られるスカートを隔てた先の光景がソラフィスの全身に見えない枷を嵌める。

「ふふっ、相変わらずですね」

「…………すみません」

直立に戻ったメイドがお尻を隠すように振り返り、笑みを浮かべてソラフィスを見下ろす。

暗く輝く黒瞳と感情を窺わせない閉じた唇が腹部に小さな棘を刺し頭を下げるが、瞼裏に残るは紐で側面を留める小さな下着と上下に揺れる肉……屹立は先走りを吐き出し、ぬちゃりと裏地に染みを作っていく。

「リュミエール様と一緒に旅をしているそうですが、いつもいつもお尻ばかり見ているんでしょうね」

「そ、そんなこと」

「寝ているのをいいことにこっそり触ったり、下着を盗んだり……」

行為を見抜かれた気分に陥り歩が止まるが、すぐに本来の目的を思い出し案内のまま角を右に曲がる。

左右に並ぶ家々の間を抜ければ、鉄の門扉と塀に囲まれた一際大きな屋敷が。

メイドが扉を開けると一面に敷かれた芝生、花壇に咲き乱れる色とりどりの花、小さな池と大金をかけたであろう景色が広がる。

ナバロゼ城の庭と比べれば狭く質素なものだったが、土を踏み固めた道を進み玄関まで辿り着くにはしばしの時間を要した。

「ただいま戻りました」

白い壁と飾り煉瓦が枠を囲む大きな窓、鋭い三角形を作る屋根で構成された三階建ての屋敷をソラフィスが見上げている間に、メイドは飴色の一枚板に備え付けられた黒光りを放つノブを引いていた。

「どうぞ、お入りください」

促され厚手の扉をくぐる、廊下は外壁と同様に初雪を思わせる白い壁と焦茶色の柱、柱よりやや色の濃いチョコレート色の床とその上に敷かれた赤い絨毯、そして天井には拳より大きな化け貝の真珠が使われたシャンデリアが散りばめられ、壁には絵画と宝剣、ガラス棚には触れずともわかる高価そうな陶器類と贅を尽くした空間を目の当たりに。

「…………」

「こちらです」

銀のトレイを胸に抱えた他のメイドに軽く会釈をしつつ、長い廊下の奥にある扉へ。

室内はベッドと細い壺に数本の花を挿したテーブルだけが置かれた小さな、しかし清潔な佇まいだった。

彼女が窓を開けてシーツの僅かな乱れを整える後ろ姿、特に揺れる大きなお尻を見続けていたが、不意に振り向かれ悟られまいとテーブルに手を置きつつ磨かれたガラスの先に続く新緑を着込んだ木々に目をやった。

「ビレトーム様がお戻りになるまで、こちらでお待ちいただけますか?」

「は、はい……ありがとうございます」

深いお辞儀の後、扉がゆっくりと閉められた。

残されるは静寂に混じる微風の音……椅子に座り、傾きかけた日差しの明るさを感じながら魔術書を開く。

「……これは、使えるかも……」

栞を置いたページの行を人差し指でなぞりながら、詠唱し魔力を発動させる自分を心の中で思い浮かべる。

しかし、光景に割り込むメイドの大きなお尻と薄紫の下着。

歩を踏み出す度に、たぷったぷっと重たくも柔らかそうに揺れる肉はリュミエールのお尻より脂肪の比率が高いのか、太股の付け根には僅かに下がりを感じさせる弧が乗っており、谷間にも浅さを感じさせた。

一方で腰に端を発する左右の広がりは幅も豊かで、大きな桃を彷彿とさせる……後ろめたさの内にも想像は加速し、唇を噛みながら足指を痛むまで曲げた。

「………………?」

指腹の黒から、目線はベッドの白へ。

三つ折りにされた毛布の間に明るい黄色の丸まった布切れが挟まっていた。

ハンカチだろうと一度は俯いて視界からそれを追い出すが、汚れ一つ無い純白にただ一つ添えられた黄色はひどく目立ち、扉越しの静けさを確認しつつ足音を殺してベッドに近づき布を拾い上げた。

「あ、これって……!」

掌の中で広がるは半円の薄布、仄甘い香りからすぐに下着だと認識し毛布の畳目を開くが周囲に立ち上るメイドの匂いが鼻を擽り、お尻と直接当たる裏地を表に返し顔を近づけてしまう。

洗濯済か、陽光の残り香が主で彼女の体臭や汗はほとんど感じられなかった。

しかし匂いを嗅いでいるという現実がソラフィスの理性を痺れさせ、鼻息は自然と荒さを増す。

「はあっ、はあっ……誰も、来ないよね」

飲み込まれた指が引き返せなくなる位にむっちりと柔らかそうなお尻の心地を想像しながら、布に染み付いた芳香を吸い尽くす。

口内に際限なく溜まる唾液を感じては、谷間にも食い込んでいた可能性が高い半円の中心に鼻を押し当てる。

「だめなのに、こんなの」

頭の中にはメイドの裸体、巨大なお尻と比較すれば控えめな掌大の乳房をソラフィスの肩、腕、胸板と滑らせると並行して竿に指を絡ませる姿が鮮明に思い浮かんだ。

上質な絹ハンカチを思わせる彼女の手が優しく竿を包む錯覚、言葉にも出した罪悪感は”誰にも見られていない”、”足音がしたら元に戻すから”と積み重なる言い訳に打ち消され、滑らかな綿の感触を左右の頬に注ぎ入れる。

「いい匂い、もっと……」

清潔な香りが内心に妄想を広げた、被された唇、両手には重量感に溢れながらもふかふかと指に纏わり付く大きなお尻、想像上のメイドが細く長い指で亀頭を摘み上げると同時に腰が小刻みに前後し、先走りの染みた濡れ布がずりゅりとカリ裏を舐め扱く。

背中を走る擽ったい稲妻……自分はここに何しに来たんだと理性の命令に握り拳を作りベッドの上に下着を戻すが、鼻の奥にこびり付いた彼女の匂いが名残惜しく気づけば肘は曲がり薄布と顔の距離はゼロに詰められた。

「…………う、っ」

聞こえるのは自らの呼吸と風に擦れる葉が擦れる音色のみ、溢れる寸前まで溜まった唾液をごくりと飲み込んだソラフィスはズボンを少し下ろしてペニスを露出させる。

「大丈夫、だよね……?」

勘の鋭いメイドに全てが知られたら……肩を震わせるが、亀頭にへばり付いた快感には耐えられずクロッチ部分に鼻先を埋めては呼吸に合わせてペニスを前後に扱き始めた。

鈴口に湛えられた我慢汁は指に粘り気を付着させ、滑る指にちゃっ、ぬちゅっと水音を加える。

目を閉じれば匂いが体奥の燻りを煽り続け、射精感が一気に高まった。

「はあ、あああっ、ああっ」

”こんなにしてしまって……本当にいやらしいですね、見損ないました”と耳には幻聴、だが責められることでペニスはさらに固く脈打ちも活発に。

高まる興奮に比例して、さらさらの下着に直接亀頭を擦り付けたら……と次なる欲求が頭をもたげ、巨尻を覆う半円の中心に鈴口を定めエラ裏、筋、根元と満遍なく黄色の布で肉棒を隠す。

「ソラフィス様、よろしければお茶でも……」

ドアノブが捻られ、窓から開いた扉へと涼しい風が流れる。

全身を強張らせながら振り返ると、トレイにポットとカップを乗せたメイドの姿が……鍵のかけ忘れに気づき慌ててズボンを引き上げるが弾みでよろけ、下着を巻き付けた股間を見せてしまう。

「あ、えっと……」

「……………………」

がしゃっと乱雑にテーブルへ置かれたトレイ、切れ長の目は無表情を保ちソラフィスを見下ろした。

言い訳を挟む余地など無く、目眩を感じながらただ俯くばかり。

「お邪魔だったみたいですね…………まったく、用があって来たのでは?」

「はい……すみません」

「……ズボンを上げて座ってください。それで……この手で、私の下着を使って何をしていたのですか?」

言われるままベッドに腰を下ろす、メイドも隣に座り右手首を捻り上げた。

覗き込む顔に貼り付けられた唇端が歪むだけの笑顔に羞恥と恐怖が数倍にも膨らみ大きくかぶりを振った。

「話さなければわかりませんよ。ビレトーム様にお会いしたくないのなら構いませんが」

船を借りなければと本来の目的を改めて思い出し、ソラフィスはゆっくり口を開き、ささやきじみた掠れ声を発する。

「それは………………あの、し、下着を拾って……匂いを嗅ぎながら」

「それから? ただ嗅いでいたようには思えませんでしたが」

手首を包む掌はふわりと柔らかく、生々しい温もりも相まって痛みの中に”この指で握られたら”と思考が転換し下半身をむず痒さが歩き回る。

「………………」

「ソラフィス様!」

「っ……後は、下着を巻いて、その上から自分で…………!!」

メイドの両手が後頭部を掴み、顔が引き寄せられた。

睫毛の濃い黒瞳が、通りのよい鼻筋が、弾力のありそうな唇が近づく。

吸い込まれそうな深い闇に思わず目を閉じれば、くちゅりと舌が唇を割り開く。

「んっ……お仕置きの必要がありますね、これは」

上等な美酒を感じさせる唾液が舌に乗る、喉へと流れる雫の甘味が両手指を宙に彷徨わせ固めの生地で作られたメイド服越しの伸びた背中に引っ掛けられた。

「んっ、あ、ああぁ……ふう」

微かな粘り気を伴ったぷにぷにの舌が内頬を押しながら撫で歩く、接触の回数が増える毎にメイドを抱き締める腕は脱力し背骨に沿って腰まで落ちた。

五感が彼女で満たされる感覚に従い、ソラフィスは這い回る舌に自らのそれを被せ、巻き付けるに並行して平べったく潰れ幅を一層広げてスカートにぴったりと貼り付いたお尻を撫で回す。

最初に届くは布のごわついた感触、次に吸い付きそうな大きなお尻の柔らかさ……開いた指を反り返らせて手を離そうとするが、拉げては盛り上がりと自在に変形するむちむちのお尻が皮膚の奥に送る快感に、膨らみを掴み弾ませてしまう。

「っう…………誰が触っていいといったのですか?」

薄い起伏を擦らせて引き下がる舌。

先を繋ぐ細い唾液の糸がぷつりと切れた瞬間、手の甲を鋭く叩かれた。

びくっと背中が震え、「ごめんなさい」と消え入りそうな声が口の中にこもった。

「この調子ですと知らない女性でもお尻が大きければ勝手に触っていたりしていそうですね」

「……してません、そんなこと」

「では、相手を選んでいるということですね。私なら抵抗しないと…………ますます軽蔑しました」

隣には冷たく光る双眸、だが花香に混じり滲み出る温感には蒸し暑ささえ感じられ、被虐の中にもソラフィスは下腹部に性感のうねりを認識する。

全身を駆け巡る欲求が右手をお尻の最も盛り上がった部分に宛てがわせる一方、”また罵られるのでは”と両目を固く閉じた。

「ここまで言われてまだ触ると……わかりました。はあ…………どうぞ、好きなだけお触りください、その代わりリュミエール様ともう一人の方には全て報告させていただきますが」

氷を彷彿とさせる平坦な許可の言葉、自然と握り込まれた掌には汗が浮かぶが少しずつお尻と手の距離は縮まっていく。

「…………あ、ああ……」

「もちろんお二方には嫌われてしまうでしょうが、もう我慢できないのでしょう?」

小刻みに震えたまま四指全てを厚肉に押し沈ませる。

冷え切った視線や口ぶりとは正反対に薄く段を作る下着のラインをはっきり浮かばせたお尻は指が蕩けてしまうまでに温かく、柔らかかった。

「……触り、ましたね?」

メイドが左尻を浮かせ、ベッドと肉に隙間を挟む。

自重に潰れた片尻は本来の丸い弧を取り戻し腰のくねりに合わせてたぷたぷゆさゆさと波を打つ。

指は傾斜を緩めた上り坂からシーツに押し付けられていた下り坂へ。

しかし蒸れた熱を感じた途端に掌には重みと痺れが……視線を落とせばメイドの巨尻に手首近くまで敷き潰されていた。

「ううっ…………!」

「重いですか? 少しは罰も与えないと、勝手に下着の匂いを嗅いだのですから」

重量感に富んだお尻とベッドに挟まれた掌は捩れる腰に従いむにゅりぐにゅりと沈む肉塊の中に沈む、しかし頼りなさすら覚える柔らかさ故に痛みは感じられなかった。

むちむちたぷたぷとバウンドを積み重ねるお尻に快感を送り込まれ緩む表情、メイドも頬と目元を赤で染め歯を見せて笑う……右尻が浮かぶと圧迫は倍増し手の甲までお尻に埋もれた。

「っふ、う……いやらしい顔ですね。大きいだけのお尻なのにどこがいいのでしょうか?」

加えて声を僅かに上ずらせた彼女が上半身を揺さぶり密着を深める、互いが一つに溶け合う錯覚により興奮を煽られた右尻がベッドに戻り体重が分散された直後に辛うじて動く五指を谷間に添えてむぎゅっと巨山を掴む。

指が曲がり掌の中で柔らかすぎる肉がふにゅりと盛り上がるにつれてメイドの肩が震え、顎が見えない糸に吊られていった。

下着に押し込められ、入口を広げた内壁の湿り気を遠くに感じる温かさが蠢きに激しさと不規則性を添え、パン生地さながらに捏ね回されたお尻は熱を放ちつつ解れ始めた。

「ああ、っう、さすがにお上手ですね。リュミエール様に毎日触らせてもらっているからでしょうか…………ソラフィス様の方が立場が上だから断れないだけでしょうけど」

「リュミエールさんは、そんなことっ」

「…………私は、嫌というわけではありませんよ」

腰を浮かせたメイドが腕を軽く振り解き、ソラフィスをベッドの上に押し倒した。

外気に晒され冷える右手と、両肩に感じる彼女の重み……視線の先に見えた微笑みは、汗ばんで上気した肌と瞳に滲む水膜のおかげでひどく淫靡なものと思えた。

「顔の上に乗ってあげます、腕一本では罰にならなかったみたいなので」

着衣を全て脱がされ、涼しい風が肌を直に撫で擽る。

背を向けてスカートを捲りながら顔の上に乗るメイド、面積が広い分多少分散されたが過剰とも言える尻肉の重みが頬に、鼻先にぎゅむっと押し付けられる。

布が一枚減ったことでごわつきは消え失せ、生乾きの洗濯物を思わせる湿度を孕んだシルクの下着とそれ以上に引っかかりを一切感じさせないすべすべの温もりに満ちた尻肌が織りなす心地よさが顔中に広がった。

「もうこんなに大きくして、何を考えていたのでしょうか」

頭上を流れるは、内に興奮を潜めるため息混じりの呆れ声。

しかし、メイドが巨大なお尻をくねらせるだけで顔の形に応じて凹む脂肪の塊は鼻と口を塞ぎ呼吸を妨げ、返事代わりにいっぱいに広げた両掌で纏わり付いて離れない尻肉を軽く持ち上げた。

「ううぅっ……ふう、う」

「あら、申し訳ありません……どうですか、これで」

むちむちと肉の詰まった桃谷が鼻を挟む、山を半分ほど覆う下着を隔てて薄布と素肌両方の感触を楽しみつつ大きく息を吸った。

空気と汗と微かに漂う石鹸の香りが入り混じった風が体内に染み渡り、鈴口にはぞくりと濡れた疼きが伝い進む。

「ひどいことをしているはずなのに、なぜ大きくなっているのでしょうか?」

平坦な声色で呈された疑問、答えはわかっていると言わんばかりに竿には蛇が幾本も絡み付き山脈は左右の頬で円を描き交互に舐め回す。

親指は亀頭へと登り、すりゅっすりゅっと腹を擦り当てて粘膜へ強い摩擦を与える、人差し指はカリ裏に侵入し捲り開いた先を形に合わせてなぞり続けた……その上で顔全てを覆う大きなお尻に全体重が乗ることで、ペニスはびくびくっと手の中で跳ね暴れる。

「あ、ああっ……そ、それは…………」

鼻先ではメイドが身体を動かす度に内壁が引き締まっては緩みを繰り返し、ふにゃふにゃとぷるぷるを交互に注ぐ。

一方口にはクロッチ越しのスリットが添えられ、肉厚の土手と翅の重なりの息遣いと蠢きが僅かだが届けられた。

「はあっ、透明のぬるぬるまで出てきました……やはり女性ならだれでもいいのですね、ますます、んっ……見損ないました」

その後も「最低」、「リュミエール様に言いつけてあげましょう」と詰られ続けたが、何故かリュミエールに嫌われ、拒絶する様が頭の中に浮かぶと下半身が反り返りお尻を揉み拉げる手も掬い上げて、寄せて、弾ませてと動きが激しさを増す。

さらに抜けるような呼気の合間に、メイドは下着の裾に指を入れて秘裂と舌を直接触れさせた。

ぎゅっ、ぐちゅっと縮こまる肉は、窪みをくぐる舌に粘度の高い甘さと塩気と酸味が混じった液体をたっぷりと乗せる、唾液と一体化したそれが潤滑油となりどろどろにへばり付く薄肉の捲り剥がしを促した。

「んっ、濡れ……てる…………ううっ!」

不意に太ももへ爪を立てられ、両足の指は引き攣る寸前まで曲がり舌はずるりと蜜を湛えた肉の狭間を掻き分けた。

ぬめりに富んだ粘膜がひしめき合う筒の内側は膣口以上にぬたつきを湛え、頬の内側は愛液の味で覆われた。

「ああふっ…………それは、言わなくてもいいです」

視界を包むは日の差さない黒……だが、舌で内向きの楕円を描くことでやや薄めの茂みも、開きかけた捩れ肉も、入り組んだ合間に粘り気を溜め込む襞も、作りの全てがあからさまに。

リュミエールやニルリアと比べると膣肉は厚く起伏も太い、蚯蚓よりむしろ蛞蝓を彷彿とさせる襞蟲の巣は舌先を耕すだけでずりゅ、ぐじゅっとざわめき、たっぷりと纏った粘液を口内へねっとり伝わせた。

「ソラフィス様、お尻も……ああはっ」

「んっ、は、はい……う、ぐっ」

ゼリーを塗りたくった手指に握り込まれるような締め付けに晒されるささやかな抽送、一方で両手は裾野と頂点、谷淵を行き来しながら肉塊を掴み寄せて息も荒い鼻翼を潰させる。

「あっふ、うぅ、んっ、は、ああぁ、どう……ですか? 私のお尻は」

異物を搾り込む収縮と、メイドの喘ぎは際限を知らず憚りのないものへ。

声が高まればずちゅ、ぐぢゅっと水音も風に乗り質素だが清潔な室内の空気を媚へ塗り替える。

「柔らかくて、大きくて、っうう、ん……っ」

”大きくて”と口にした途端、頬骨の辺りに軽く痛みが走り思わず厚尻に指を突き刺しながらかぶりを振った。

ぎしり、とベッドが軋みソラフィスの脇腹に置かれた膝が浮かび全体重を乗せたお尻が顔に伸し掛かる。

潰れて広がり耳まで及ぶ蕩けた柔肉が痺れと息苦しさも強めた、亀頭も添えられた手指に揉み転がされ、止め処なく湧き出る先走りをローション代わりにぎゅっ、ぬるんっと捻り扱かれる。

「……あ、ぁ……大きいって言わないでください、私だって少しくらいは……あ、んむっ」

「は、はいっぅ…………ごめんなさい……っ!」

ぬめりを塗られたメイドの細指は亀頭を伝い下り竿まで這いずる、前後運動を繰り返す掌に連れられ腰が一周二周と楕円を形作り、襞が肉の紐と化しぬじゅりと蜜を弾かせながら舌を縛り付ける。

愛液を撒き散らす巣を突かれた蟲達のぞよめき、巨大なお尻を走る震え、乱高下の行き来も露な声色……彼女も感じているんだと、ソラフィスは自分からも尻たぶに大小様々な円を描き舌先の回転に加速を与えた。

「あ、うぅっ、そんな、暴れ……ああはあっ、ソラフィス様がそのつもりなら、私も」

汗と湿気を着込んだむちむちすべすべの内壁が頬上をぎゅぎゅっと挟み、鼻の呼吸を完全に封じる。

息苦しさに全身をばたつかせるがペニスに訪れたぬらつきが体動を許さない。

亀頭と、竿の半分は泥濘と紛うほどに唾液を帯びた傷一つ無い滑らかな口内に収まり、じゅるるっ、ぶちゅるるるっと液体を啜るはしたなささえ感じる夥しい音とともに亀頭は喉近くまで吸い上げられ、裏筋は広がる舌の淡いざらつきと粘り気に受け止められた。

「う、んっ、ああああ……っ! 何これ、っ」

舌に留まらず、口内全体で練り揉まれるペニス……メイドの吐息に太ももを擽られては、より狭隘な肉の空間へ切っ先が導かれる。

並行してぐにゅりむにゅりと押し潰されて谷間で鼻を扱くお尻と、幾重にも縺れた太襞が織りなす段差に溜まる愛液の媚香も相乗して射精したいと言いたげに腰が浮かび上がる。

「ふう、ぅっ……奥まで、舐めてあげますからね、んんっ」

根元まで口に含まれ、ぐじゅるっ、ぐちゅるるっと抽送のリズムと絡み合う音は一層激しさを増していく。

だがソラフィスが”出したい”と欲望任せに痙攣する腰を振れば、メイドは唇をエラ裏に引っ掛けて窄め、衝動を霧散させる窮屈感と苦痛を与える。

「……んむ、だめ……ですよ、これはお仕置きなんですから」

「で、でも、はあう、んんんっ……これ以上は、ああぁ」

ぬるやかな痺れが総身を包み、捩れて蠢く粘糸を孕んだ幾重も重なる翅の狭間をくつろげていた舌の蠢きが止まる。

追い打ちでねっとりと湯さながらの唾液を塗り込めた口内が亀頭を突き放し、後に残る冷たさと名残惜しさが両足をもじつかせる。

「…………ふう、ここで終わり……というわけではありませんから」

「何、を……ああ、っう」

下半身の上に馬乗りとなったメイド、裏筋が蜜を噴きこぼす翅の層を擦れ合い言葉の間にぬちゅぬちゅと水音を割り入れる。

睫毛にも水膜を被せた黒瞳に貼り付けられた微かな笑みと、紅に染まる頬、膨らむ鼻翼をあからさまにソラフィスを見下ろした。

「もし、ソラフィス様がしたいというのなら……んっ、私は構いませんが……リュミエール様がもしこのことを知ったら、どうなるでしょうね?」

「それ、は………………」

「大きなお尻なら何でもいいのですから、早く教えてあげないといけません。もう二度といやらしいこともしてもらえないでしょうし、旅が終われば他の男性のものになってしまいますね」

メイドが唇を吊り上げ歯を見せる、嘘を感じさせない双眸の煌めきに柔らかな肉付きを両腕で押し退ける反面、亀頭裏を咥え込んだ膣口が引き込み混じりの蠢動を明かせば”もうどうなってもいいと”下半身が小刻みな律動を始める。

だが、敷き潰す巨尻に身体は強くベッドに押し付けられ濡れ糸を張り巡らせる入口は根元へ逃げた。

「んっ、それに…………私がいるじゃないですか。どうします? おちんちんはもう入れたいって泣いてますよ?」

もどかしい快感は、こぽり、くぷりと鈴口まで射精感を溢れさせ、袋の内側で睾丸を擽り回す。

「っ、あ……そんな、ぁ……でも、ううんっ」

「ほら、先っぽだけ擦って差し上げます。ちょっとだけ動けば、すぐ入っちゃいますね」

天井を睨むペニスに蓋を施す翅重なりが作る窪み、ソラフィスが少しでも力を入れれば閉じた窪みは押し開かれ、厚造りの粘膜がぎゅうっと亀頭を搾り上げ、ペニスを舐め扱くだろう。

泥じみた濃いうねりが皮膚の内側を揉み擽るが、頭をもたげるはリュミエールの悲しそうな顔……歯を食い縛り自分のお尻をベッドに沈めるが、ほつれて小鼻にかかる黒絹の糸を掻き分けた人差し指でソラフィスの唇をなぞる。

「私と、したくないですか? んふっ、はあ……」

細めの楕円が置かれ、もたれた背中に両手が滑り入りメイドの顔が近づく。

二度目の楕円が濡れた温かさを唇と顎に添え、開いた歯の隙間をくぐり上顎と歯茎を弾力ある舌が這い回る。

「…………したい、です……」

「でしょう? もう……我慢しなくてもいいのですよ」

届く囁きに頷きかけるがリュミエールを思い握り拳の内側に爪を立て、窓の外に広がる緑に視線を投げてと誘惑を振り払う。

しかし、リュミエールの姿は少しずつ薄れ、引き換えに一枚また一枚と捲り剥がされる桃色の薄膜が先端をぬるりと包む心地よさが。

耐える気持ちも”秘密にできればいい”、”ごまかせるはずと”と王宮魔術師団員として到底許されない恥ずべき言い訳に少しずつ薄れ、ついに首を縦に振ってしまった。

「ふふっ、それでは私が動きますから、ゆっくりされるのが好きなので……」

両瞳に滲む涙は目尻を穏やかに進む指腹に拭われた、視界が鮮明になったところでメイドがソラフィスの腰を抱え、同時に自らの身体を沈める。

「あ、ああぅっ、やっぱり……大きい」

亀頭は襞蛞蝓のあわいにゆっくりと、虫が這うように潜り歩く。

折り畳まれた起伏と、一定の間隔で配置された収縮肉リングをくぐり抜けて根元まで竿が飲み込まれた。

互いの汗ばんだ下腹部が濡れ音を立ててぶつかると、次は同じペースで先端が入口まで戻される。

突き上げと逆方向にそよぐ膣壁がぐちゅっ、じゅるっと竿に追い縋り、ぬめりをたっぷり詰めた段差がカリ首を舐り回す。

「はあ、ぅぁ……やっぱり、気持ちいい……ソラ、フィス様はどうですか?」

「はい、すごく…………う、ううっ!」

浅い位置にある肉の環が渦じみた収縮で亀頭の裾野をぐぢゃっと締め付ける、遅いストロークのおかげで、エラ、カリ首、竿と圧搾する襞との摩擦も長くなり、弱めの快感電流がじわじわと内側に送り注がれた。

そして半分ほどの亀頭で膣口を浅く撹拌させると、蜂蜜と生クリームを満遍なく混ぜ合わせるように粘着質な音が聞こえ、吐き散らされた粘糸が先頭に雫を纏わせながら華奢な腰に一つずつ滴りを置き続けた。

「はあんっ、ひううっ、今度は……ああああっ!」

双眸と唇でそれぞれ三日月を作ったメイドは、黒紺の着衣とエプロンのボタンを外す。

染み一つ無い雪肌を纏う掌で包めるほどの、日差しと汗粒に照らされた乳房へと掴まれた右掌が導かれた。

「っあ、ああっ、こっちも……触っていただけ、っぅ、ますか?」

おねだりのままに指を曲げ、滑りの良い椀型の乳房を捕まえる。

ニルリアの見る者を圧倒させる子供の頭さながらの巨大な肉弾とは異なり、裾野から小指程の乳頂までは容易に手の中へと収まったがふるふるとささやかに波打つ膨らみは十分に柔らかく、さらに皮膚の薄さ故か五指に僅かでも力を入れればメイドの眉間に皺が寄り吐く息がいよいよ熱と湿り気の塊に。

このままと乳首を挟み転がすが、彼女が紐で結び目を作るように腰を左右、上下、前後とくねらせて蜜衣を隔てた粘膜の摩擦を活発化させていく。

スプーンで突き崩されたゼリーを思わせる、柔らかさの内にも縺れを帯びて不規則に折り畳まれたぬめり肉の段差がずちゅっ、ぐちゃっと捏ね回され、ソラフィスの腰はオイルを塗したように照り光る。

「はっ、ああ、あっ、そんな、気持ちいいところ、ばっかり……んうううっ!」

「だって…………あ、あなたが、はあ、ぁ」

グラインドの緩やかなペースは維持しつつ、だが揺らめく上半身が律動の角度をスライドさせ、その度にぬるま湯に浸した真綿に近い膣壁が亀頭の側面を押し潰す寸前までもたれかかる。

背筋を錯覚に擽られ身震いしながらソラフィスも”早く出したい”とメイドとは逆方向に腰をそよがせ、エラでぬちゅりと襞間をくつろげて鮮烈な接触を促した。

「あ、ああっ、ああっ……今の、いいっ、んふうっ、あ、あっぅ!」

肉絨毯にびっしり敷き詰められた襞蛞蝓が少しずつ這いずり、エラ裏を愛液と収縮で練り揉む。

メイドが腰を沈めれば肉環の圧迫に晒された亀頭の裾野が潰れ引っ張られた切っ先が膣肉に舐め回され、腰が持ち上がればそよぐエラが捲れペニスを形作る段差の全てを粘液全てを刮げ撫でるように襞がしがみついた。

「ソラフィス様の、っふ、全部……ああっん、飲ませ、て」

摘んだ乳首を捻り上げるとふわりとメイドの髪が熱気を孕んで舞い踊り、外から刺激を送り込まれた蟲群は肉の紐と化し、ぞよりぬたりとあらゆる方向から竿を縛り付ける。

指先で射精間際まで追い詰められたことを思い出し、下腹部がどろどろに溶けてしまう錯覚に襲われ顎を引きながら足の指を叶う限り曲げて衝動を堪え続けた。

「あ、ああっ……あの、中に……?」

「……ん、ああっ、はあうん、ソラフィス様の、赤ちゃん……んふうっ、ご心配なく、ぅ……っ、嫌と……あふっ、言われても、逃がしませんから、あああああっ!」

力仕事を感じさせない細腕がソラフィスの肩に置かれる、上体を支えに絶えず行われるメイドの律動はにゅぢゅっ、ぐちゃぁ……と踏まれ爪先で捏ね回された泥濘を感じさせる濃度の高い音を呼び、蕩けきって境界線も曖昧なペニスを搾り上げ舐め回す。

さらに肉の厚い膣壁が往復の行く手を阻むまでにきつく追い縋り、吸い込まれは押し返されるペニスから全身へとどろついた快感を及ばせることで射精を堪えもっと気持ちよさを体内に広げたいとの思いは霧散し、下半身を暴れさせて隙間なくぴっちりと肉筒の表面を埋める襞の間へ自発的に突き上げを繰り出した。

「わ、私も……いく、っ、あはあっ、ひ、あああああ!!」

巨尻を走る小刻みな痙攣、潰れて谷間を閉ざす二つの山がぴくっぴくっと波打ち愛液を迸らせた内側の蠢動もよりあからさまに。

「ううっ、僕も……はああ、ああぁ」

ソラフィスの背筋を緩やかな熱風が進み、痺れと疼きと一緒に頭の中で弾けた。

瞬間、ペニスが根元から引っこ抜かれんばかりの衝撃混じりの愉悦が押し寄せ、上半身を弓なりに反り返らせ搾り込みを明かす襞奥に精を吐き散らしてしまう。

欲に負け、射精まで果たした自らの浅はかさがリュミエールへの申し訳無さを膨らませるが、精路にこびり付く愉悦の余韻が”もう一回”とさらなる行為を命じ、本能と罪悪感が負の循環を生む。

「ふふっ……気持ちよかったですよ、ソラフィス様…………でも、一回だけでは子供はできませんね」

近くには見下ろす涙に濡れた黒瞳が、両腕を支えに身を起こそうとも背中に回された掌と重ねられた唇が力も理性も奪い尽くし、ぐったりとベッドに身を沈めた。

「さあ、リュミエール様のことなど忘れて、私の物になりましょう…………」

窓越しに見える緑葉は夕日に染められ橙に……差し込む光はメイドの雪肌を照らし、暗闇を思わせる瞳に残りも乏しい日溜りを滲ませていた。

※※※

「この船でタムグティエまで行けるのか」

「………………」

「どうしたの、ソラフィス君? 元気ないみたいだけど」

「何だよお前、びびってんのか?」

「…………違います、何でもありませんから」

翌朝、貴族ビレトームから借りた船が留められた桟橋に集まった三人。

メイドとの行為に及んだ後、ビレトームと交渉を行ったが「嵐のせいで魚の量が減った。あれが何とかなるなら」と申し出は快く受け入れられた。

しかし、その後はメイドに部屋を用意され夜が更けるまで精を搾り取られてしまった。

平坦さすら感じる濃い青と肌を炙る直射日光、右手を天にかざしながら気怠さが背中にへばり付く身体を大きく伸ばし穏やかな波に揺られる帆船を見上げた。

白く塗られた船体、側面には本来備え付けられているべき大砲は存在せず、代わりとして甲板には魔力を強化させた上で発射させる増幅石が配置されている。

「無理しないで休んでたほうがいいかもね、魔物が来ても私とニルリアでちゃんと倒すから」

「ありがとうございます…………っと、どうしたんですか?」

「さっさと中に入るぞ! どんななのか気になるからな」

「ちょっと、引っ張らないでくださいって、いたたっ」

ニルリアに上着の袖を引っ張られ板の上に、僅かに軋みを立てる甲板を数歩進めば四角く切り取られて取っ手の付いた板が嵌め込まれた箇所が。

蓋を開ければ板を組み合わせただけの簡素な階段が続き、その先の廊下には固定されたベッドと棚が配置された板張りの船室が並ぶ。

もう一つ下の階層には食料と水が用意された船倉があるらしく、ニルリアは干し肉を口に咥えたまま、隣の扉を開けて戦斧と布袋を乱暴に置く。

「……何でもう食べてるんですか?」

「ん、好きに使っていいんだろ? うわ、結構狭いな……ベッドも小さいぞ」

板張りに響く声を背中越しに聞きながらソラフィスは再び甲板へ戻り、ため息を付いて船首近くの操舵輪へ向かった。

「…………ソラフィス君」

「どうかしましたか? 部屋ならどこを使ってもらっても……」

「違う、そうじゃなくて……昨日、何してたの?」

「……!! え、普通に泊めてもらっただけですよ」

正直に言うべきなのだろうか、やってしまったことで悩ませても仕方がない、怪訝そうな表情が葛藤に結び付きソラフィスの言葉を詰まらせる。

「そう、かなぁ……疲れてるように見えたから」

「大丈夫ですよ、ちょっと飲まされただけですから」

孤島までの海図を頼りに水晶球で行く先を照らす、確かに島全体を黒雲と激しい雷雨が覆い隠し、波を高めんと風も吹き荒れていた。

その中で微かに頭を見せる廃城タムグティエの姿を目に焼き付け、磨かれて光を反射させる操舵輪に右手を翳した。

「それだけでいいの?」

「はい、魔物が来なければ丸一日もあれば島に辿り着けると思います」

「これで、これで全部終わるんだね……」

全てが終わった時、リュミエールとは今までのような関係でいられるのだろうか……未だに残る疲労感故か前向きに考えることができず、ただ切れ目なく青が続く空を見上げるばかりだった。

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