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放浪の剣士フォーヴァル~魔女の刃と大地の宝珠~十話 (Pixiv Fanbox)

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「ジスドールか、一体何の用だ?」

「気づかれていたか…………なかなかの太刀筋だったからな、つい見入ってしまった」

「所詮我流だ。私に師はいない……いるとしたら倒してきた魔物か」

ラシュレアの王、ヴェンスリードに亡妻の代わりを頼まれてから一週間。

最初は彼に身を委ねるばかりの毎日だったが剣の腕を買われ、女性のみで組織された白狼騎士団の近衛兵に任命されたのは昨日のこと。

隊長との顔合わせを翌日に控え、落ち着いて待つこともできず、訓練場の位置を聞き、布服に薄い革鎧という姿で四方を塀に囲まれた広場で木剣を振り回し続けていた。

「ふむ……どうだ、素振りばかりでは退屈だろう」

片手に持つ細かな傷がいくつも刻まれた木剣を正面に構えたジスドール。

緑を含む黒髪の端正な顔立ちと実戦さながらの眼差し、フォーヴァルも血の騒ぎを内に覚え、手の甲で汗を拭い柄を握り直した直後、歩を一つ下げ、切っ先を見据えた。

「………………っ!!」

どう来るか……微動だにしない両足に目線を置きながら、剣先が届かない位置まで間合いを取るが、瞬間刀身を通じて腕に強烈な痺れが。

グリップから滑り落ちかける指、斜めに振り下ろされた一撃を咄嗟に受け止めたが右膝を崩してしまう。

フォーヴァルが体勢を整える前に、次は反動を付けた真上からの斬撃。

鋭く空を切るそれも辛うじて捌き、熱と化した痛みを手首に感じながらも一旦後ずさり、相手が剣を構え直す最中、開いた身体に間隙を見出して訓練用の革鎧に包まれた脇腹目がけ真横に閃を叩き込む。

「……何!?」

「やるな、並の魔物なら死んでいただろう」

しかし、ジスドールは表情一つ変えずそれを鍔で受け流し、返す刃で先を剥き出しの喉元へ突き付けた。

鋭い眼光……肌に汗が伝う不快感を振り切らんばかりに、寸前まで迫り来る剣を薙ぎ払い、二回三回と体重を乗せた斬を積み重ねる。

額に汗を浮かばせて息を弾ませたフォーヴァルとは対照的に涼しげに太刀を受け止め、その上で徐々に身体を押されて気づけば革鎧越しの背中には、木陰に冷やされた厚い壁が。

「はあっ……はあ、や、やるな……」

矢継ぎ早の攻撃を回避する間合いすら失われ、フォーヴァルは草生い茂る乾いた地面に息を荒げながらへたり込んでしまう。

ジスドールも構えを解き、壁にもたれながら木剣を陽光にかざす。

鎧の留め金を外し布服一枚に戻ると、頬を、腕を撫でる風が心地よく、目を閉じれば疲れの中に仄かな微睡みが。

「そう易々と負けるわけにはいかん……これでも銀竜の団長だからな」

「ふん、さすがは国一番の使い手ということか」

「…………俺などノアル王子には手も足も出ないがな。昔は教える立場だったのだが」

頭上に降り注ぐやや低めの声を目覚まし代わりに背筋と腕を伸ばしながら、王子の名前を聞いたところでヴェンスリードの言葉を思い出す。

山を一つ越えた先にある打ち棄てられた鉱山に住み着いた魔物の討伐に向かわせたと……護衛もなく単独でと知り驚いたが、それだけの力量ならば一人で十分なのだろう。

「フォーヴァル様っ!! もう……こんな所にいたんですね」

渦巻く思考が高く掻き鳴らされた鈴を思わせる声に断ち切られる。

音の先へ目をやると息を切らせたリリシュがフォーヴァルの腕を取り、引っ張って立たせようとしていた。

「何かあったのか?」

「あ、ジスドール様、おはようございます。フォーヴァル様、早くお城に……陛下が呼んでますよ」

二人の間に割って入ったリリシュに押されたジスドールが木剣を取り落とす。

シャツに付いた砂を払い、革鎧を着直すと彼女も自分の非礼に気づき慌てて頭を下げる。

「わかった、すぐに…………おいっ、引っ張るな」

「だって、心配そうにしてましたよ。さあっ、早く戻りましょう!」

「……これからは誰かに言伝を済ませてから外に出ることだな」

「ああ…………………わかってるって、まったく」

リリシュに促されるまま剣を拾い上げ、空を仰ぐジスドールを背中に外界と訓練場を隔てるアーチ型の扉へ。

一日と置かずヴェンスリードに抱かれ、無骨さを残す腕と逞しく太いペニスの快感は心の奥底へと鮮やかに刻み付けられていた。

手を引かれ小走りで城内に向かう今も、フォーヴァルの総身を包み込むはそよ風の涼しさでも小鳥の囀りでもなく、這い回る掌の残像。

幻にすぎない指戯であっても、それが積み重なれば下着の奥でぬちゃりと割れ口が雫をこぼし、歩調に擦れ合う気持ちよさが足取りを緩めさせ、何度も立ち止まってしまっていた。

※※※

「…………戻ってきたか、探したぞ」

「申し訳ございません、早くに目が覚めてしまったもので」

城に戻るとメイドに浴場まで案内され、床は均一に並ぶ石畳、壁は大理石で作られた円形の空間に二人揃って布一枚も纏わずに足を踏み入れた。

「わあっ、すごい……広くて綺麗ですね」

中心の浴槽も浴室と同様に真円を形取っており、立ち上る湯気に隠れた水面からはたっぷりと注いだであろう精油の、煮詰めた花弁さながらの香りが漂っていた。

その中でヴェンスリードは縁に腕を掛け、天井へ続く大理石造りの白い柱とその隙間に置かれた女性の彫刻を背に、雫へと形を変える湯煙を見上げていた。

「……陛下、御用があると聞きましたが」

「何、一緒に風呂でもと思っただけだ」

「かしこまりました。リリシュ……陛下の前だ」

「あ、も、申し訳ありません。こんなに大きくて綺麗なお風呂、初めてだったもので」

「まあよい、二人とも身体を洗ってもらえるか?」

滝を模した噴水の真下に備え付けられた陶製の手桶が。

張られたぬるま湯で汗を流し、髪も洗う。

程よい温かさが全身を包み、ジスドールとの戦いで肌にこびりついた緊張も解れ、思わず大きく息をつく。

次いで、相変わらず物珍しそうに首を動かし、目を輝かせているリリシュを手桶の前に座らせ、身体を洗うよう視線を送る。

小さな炎石が底に埋め込まれた、彼女にとってはやや大きめの桶を手に取る一方、フォーヴァルは背筋を反り返らせるヴェンスリードの前に跪く。

視線が交差すれば水蒸気に湿る肌が熱気とは無関係に火照りを帯び、肘へ伸びる人差し指と中指が体芯に疼きを添え、肉の捩れも露な膣口がぬちゅりと粘っこい水音を立てた。

「どうした?」

悦に浸る自分を見抜かれたような思いで、木製の小さな椅子に座るヴェンスリードの問いかけにも答えられず、顔を赤くして俯いたまま後ろ姿を追うばかり。

薔薇の香り豊かな石鹸を両手で持ったリリシュが怪訝そうに横顔を見上げていたが、言葉は喉奥に引き篭ったまま、唇も固く引き結ばれてしまう。

「……では、頼めるか?」

互いの顔を見合わせた後小さく頷く。

筋肉質な腹部に白泡を塗りたくりつつも時折正面から投げかけられるねっとりとした緑輝の双眸に羞恥は加速し、クリーム状のふわふわした膨らみを持つ指がぎこちなく強張る。

何度も肌を晒しあられもない姿を見せているはず、リリシュも頻りに泡に紛れる白い指先を絡ませてくるが他意はないはずだ……思考を切り替えれば恥じらいも多少薄れ、身じろぎの度にたぷんたぷんと大きく波打つ乳房に集まる四つの目への意識も逸れていく。

「は、はい」

二つに割った椰子の実を彷彿とさせる、男性の大きな掌でも持て余す巨大な乳肉をヴェンスリードの腕にむにゅりと拉げるまで押し付け、塗り込めた薄く粘り気を含む泡を伸ばす。

そして横向きに身体を密着させたまま上半身を弓なりに持ち上げては撓ませ、谷間に挟み埋めた腕をむにゅむにゅと大きなスポンジさながらの柔乳で扱き続ける。

リリシュも、お椀ほどの小ぶりな胸を広い背中に擦り付け、両手を脇腹に回した状態で豆粒を感じさせる先端を押し潰すようにしがみ付く。

「ひゃ、ああっ! まだ、洗い終わっておりません」

「まあ、そう言うな……フォーヴァルよ、すでに感じているようだな」

正面の壁には、金貨の詰まった袋一つ二つでは到底賄えないであろう全身を映す鏡が。

両の赤瞳がぶつかれば練絹じみた素肌の上をどろりと伝う泡に塗れ、むっちりとした太ももを弄られて眉尻を下げ頬を紅潮させた一匹の牝を目の当たりに。

かつて、そしてこれから植え付けられる深い法悦を思うだけで、薄れつつあった羞恥は完全に霧散し、顔を寄せると同時に白蛇を思わせる細指を胸板へと絡ませるもう一人の奉仕者に嫉妬さえ覚え、与えられた快楽だけでは我慢できず両手に載せた白塊をヴェンスリードの太もも付近まで伸ばし、付け根から急激に張り出した安産型のお尻に迫り上がる左手に喘ぎを噛み殺しながら、睾丸を潜ませる皺袋を優しく揉み解す。

「あ、あっ……んん、あぁ……っ、陛下、そっちは、っ……!」

食い縛ったはずの歯間へこびり付く嬌声。

指先が尻谷を滑り落ちて会陰部を伝い歩きながら割れ口の下端へ。

むっちりと分厚く実り豊かな双臀とは対照的に皮膚の薄い部分を撫で繰り回され、泡を塗すべき腕が硬直し腰を泳がせてしまう。

「はあ、ひゃん……っ、だめです、よぉ」

次いで甘えた子猫のような高い声。

這いずる腕の先ではか細く直線的な太ももの隙間に中指を捩じ込まれ、穿る動きに合わせてかぶりを振りながらほつれた毛先を咥え眉を顰めるリリシュが。

断続的に耳孔を舐め回す喘ぎに唆されるように、寸前と迫る快楽を貪らんと表面を隠すぬめりでぬちゅっ、ぴちゃっと滑るのも構わず乳房を押し付け、陰嚢に宛てがったまま静止していた指を竿へと忍ばせ、裏筋を扱き撫でながら背中を回転し、双玉で渦を描き半身へ満遍なく泡を塗りたくった。

「っ……この肌の心地、どのような上布も比較にならんな」

甲斐あってヴェンスリードの声が上向きに、並行して愛撫も激化し肉の外扉をなぞり抜ける圧力は強まるばかり。

刺激があからさまになればペニスを包み握る掌が水蒸気に満ちた宙に嬲られ、石床へ落ちる。

「もういい、十分綺麗になった。次は……」

「…………は、はい、んぅ……っ」

「あ、フォーヴァル様ずるい。えっと……じゃあわたしはこっち」

手桶に湯を汲み、付着した泡を落とす。

流される白の奥に潜むのは幼子の腕じみた長く太い剛直。

”あれが自分の中に……”と想像が加速するだけで見えない力に吸い寄せられるまま竿へ顔を寄せ、唇をエラに被せ亀頭を丸々口に含んだ。

見上げた先のリリシュは、軽く頬を膨らませて小さな舌を竿裏に押し付け、袋を撫で回しつつ肉棒へ唾液の塗布を繰り返している。

「ん、ぁ……っんん、はう、ふう……っ、ん、む」

「っ……やはりこの舌使い、素晴らしいな」

褒め言葉に気分も高揚し、蜜を浴びた花弁を思わせる桃色の唇を窄めると同時にぬたぬたと薄い粘り気を含む頬の内側を強く押し付け、傷一つ無いつるりとした粘膜で脈動を続ける切っ先を拭い撫でる。

鈴口からは絶えず滲み出る苦味と塩気の強い先走りを啜り、内側に貯まる涎と混ぜて喉奥へ流し進ませた。

「はあっ……フォーヴァル様ばっかり。わたしのことなんて三日も放っておいたのに」

玉の一つを舌先で揉み回すリリシュがうっすらと涙で潤む上目遣いを送る。

紡がれた言葉に二人の関係を察し、唇環を裾野に引っ掛けてじゅるるるっ……と痛みを与えんばかりに締め上げながら、首を左右に傾けては牡の匂いがへばり付く傘の裏側へ強い摩擦を練り当てる。

「おお、おおお……っ、さすがに、激しいな」

頭上を満たす低い声、一方ではフォーヴァルが上顎に亀頭を擦り付けてエラを捲り返せば呼吸に乱れが生じ、揉みくちゃにされた先端から滲む我慢汁は夥しさを増す。

このまま口中で白濁液を受け止めたいと、双唇の織り成す円環の周を狭めて竿への圧迫を倍増させていく。

「あ、ああ……はあう、っ、んん……ひゃあん、へ、陛下……お戯れは、あふ、ぅ」

折り畳んだ膝の間で熱された蜜飴が混ぜ返される。

皮膚の両側に染み渡る温もりと臭いがしどけなく開いた土手を耕しながら縺れる媚層の先へ。

ぐちゅ、ぴちゃ、ぬちゅっと指であやされる度に剛直は口弄を離れ、浮かぶ湯気と照り光る唾液を明かす。

慌てて牡臭激しい熱源を追い指を肉棒に絡ませるが、近づけた顎は襞間を撹拌し粘膜を蕩け崩す侵入物に行く手を阻まれた。

「触れる前からここまで濡らすとは、まるで粗相だな」

粘度の強い蜜がとろとろと尻を伝う様に、鏡に映る顔へ添えられた赤は一層濃さを増す。

愉悦の深底に沈む自分を見せ付けられ、思わず背を屈め泡と雫に濡れた石畳に目を逸らすが、ぬたつき開閉を往復させる膣壁を刮げ撫でる指に、顎は勝手に吊り上がり歯を噛み締めつつも弛んだ面輪を真正面に。

「ん、ん……っ、お口いっぱい開けても陛下の、入りませんよぉ」

愛撫の間隙を縫って、リリシュは滴りを不規則に並べた大理石の天井を睨み付ける亀頭を啄みぢゅっぢゅっと勢いそのままに吸い付くが、ささやかな花弁同然の唇では全てを含むことはできず、下顎を震わせながら鈴口に舌先を潜らせて穴を押し広げるに留まる。

幼げな顔を歪ませ上半身を丸めるリリシュへ視線を定める中でフォーヴァルも口の中に残るペニスの味、臭い、硬さに急き立てられるまま顔を寄せるが、湯に濡れても波を守る真鍮色の髪に頬を擽られるとともに、ヴェンスリードの指が付け根近くまで肉鞘に潜り込み曲がっては伸びてを繰り返すことにより、複雑に縺れ合った襞を掻き撫でられてしまい摩擦の強弱がもたらす快感に甘切なさも倍加し、意志とは無関係に彼の腰を掴む。

「ああ、はあ……っ、気持ち、いい……ああ、ん、はあああっ!」

奉仕も忘れあられもない声を弾き飛ばすフォーヴァル。

奥まで直にくじり回される錯覚に陥り、ペニスへと伸ばした指も宙に震え、翅を失った蝶と化す。

「ひゃああんっ! あ、あ……あうっ、そんな、くちゅくちゅって」

二つの水音が重なる、リリシュの唇端から上向きの声が漏れる……細い顎が浮き沈みを繰り返す間に、頂点へ雫玉を置き今にも射精せんばかりに震える亀頭を溢れる寸前まで唾液を溜めた口に含め直す。

潤いをたっぷり乗せた舌表で上り坂を舐め拭えばヴェンスリードの背中が跳ねる、合わせて節の残る指先がずりゅうっとぬめる蠢き肉の狭間を掻き広げた。

「あ、ああん、ぅ……っ、ふああう」

舌が牡臭のこびり付いた亀頭と竿の境目を作る段差を這い回るに比例して、人差し指も蜜しぶく泥濘の奥に襞を撫で擦りながら滑り落ち、皮膚と粘膜の鮮烈なひしめき合いを内側で感じ取った。

肉路を伝う快感にフォーヴァルは足裏と足指を湾曲させて暴れつつある身体を押さえるが、接触した部分に端を発した悦は指を知らない膣奥にも及び、切なさを混ぜた疼痛が総身を飲み込み、湿り気を孕んで垂らしたままの墨髪が小さくなびき、毛先が背中を擽る。

「あっ、うう……あ、ひゃ、ああぁ……ん、ふぁ」

「どうした? 気持ちいいのだろう? 隠す必要など無い」

「で、でも……あうう、んっ、ひ、うう」

臍下で渦を巻く後ろ暗さを伴った快感。

ぐちゅり、にぢゅりと粘着質な水音が立つにつれて、曇の浮かぶ鏡に映し出された自分の姿に耐え難い羞恥を覚え舌裏がぎこちなく引き攣り、舐り転がす動きも中断させられた。

だが、深みをぐちゅぐちゅ泳ぎ回る指が暴れるごとに強まる”もっと……もっと……”と絶え間なく聞こえる内なる声がそれを許さず、舌の根を稼動させて濡れ絹めいた頬の内側で追い打ちをかけるように、ぬちゅ、ぐちゅ、じゅぷ、ぷちゅっと戯れかかる薄桃色のつるつるした粘膜を使って震える亀頭を上顎の先に導く。

「っ、ん……う、はあっ、もっと……奥、ああああっ!」

竿に右手を添え、満足そうに頬を緩めるヴェンスリードを見上げると、上端の外土手と内側のぬめり蕩けた捩れを分ける境界線に宛てがわれた親指がクリトリスの莢を払い、潜むぬめらかな粒を摘み左右へ捻り回す。

口戯がもたらすじわりとぬるま湯じみた気持ちよさとは異なる、太ももを走る稲妻……一回また一回と桃色の肉芽へ不規則に圧力を与えられるだけで、背筋が弓なりに曲線を描き、とっさに後ろ手を石畳に。

開いたまま閉じることも叶わない口からは涎の糸がつつっとこぼれ、肌を落ちる愛液や汗と一つに。

他方、リリシュも同様に尖りを摘まれたか、肩を竦ませしきりに瞬きを重ねていた。

「っ……いいぞ、二人とも……今度は胸で挟んでもらえるか?」

捩じ込まれた指が引き抜かれれば、くちゃくちゃに入り組んで絡み合う襞の間を擦り立て、入り口で重なる肉の層が捲り返された。

迫る痺れにフォーヴァルの全身も自然と縮こまり、ペニスへの吸い付きと締め上げも無意識の内にエスカレートさせてしまう。

※※※

「ふああっ…………む、胸……ですか?」

竿を揉み回す掌を離し、指間に引く我慢汁の糸を弄びながら首を傾げるリリシュ。

反面フォーヴァルは一言で理解に達したか、著しい高みへ続く傾斜に滴りを伝わせる乳房を掬い上げて椀形の盛り上がりで射精も近い肉棒の傘を包み込んだ。

「でも……わたしは」

「いや、これだけあれば十分だ」

右手で尻同様にむっちりと大きく、広げた五指も軽々飲み埋めてしまいそうな、指一本ほどの標高を誇る豊満な胸を、左手で薄くまろやかな丘を作る、小振りだが均整の取れた胸を、各々むにゅっ、ぐにゅにゅっと揉みしだく。

「あああああっ!」

「ひゃあ、ああん」

注ぎ送られる蕩けるような快感は、片や重量感に溢れつつもふわふわふるふるとプリンさながらの柔らかさ。

片や赤子の頬を思わせる弾力と両立させたふにふにの柔らかさ……押し寄せる極上の気持ちよさが理性の薄皮を一枚ずつ剥ぎ、揉む力も勝手に強まっていく。

「あ、っああ……そこ、は…………はあ、うう」

特にフォーヴァルの乳房を捏ね付ける右手は甲まで乳山に埋もれてしまい、力を入れずとも指間に四つの丸い盛り上がりが生じる。

亡き妻レンフィシアにも勝るであろう瑞々しさに張り詰め、名残惜しさを感じつつも手を離し、壁に掛けられた空気を魔法で圧縮させて泡で包み込んだ人二人分はあろうマットへと視線を向けた。

「リリシュよ、向こうに置いた泡布団を持ってきてもらえるか?」

「えっと、あれですか………………すごい、大きいのに軽いですね」

「ラシュレア一の魔導師に作らせた、ここにしかない貴重品だからな」

敷いたマットの上に仰向けになり二人を招き寄せる。

目を瞑れば直後に先走りを吐き出し震える屹立がぬめる四つの球体にむにゅうっと窮屈気味に圧迫された。

泡を塗された二人の乳房は挟み付けた竿の上でにゅるにゅると滑り、律動に応じて腰も勝手に上下を始める。

「っう、これで、よろしいのでしょうか……不慣れなもので」

白泡で隠れた竿と、こみ上げる射精感に歪むヴェンスリードを交互に見つめるフォーヴァル。

乳肉もペニスを間に埋もれさせてうず高い双球が作る底を感じさせない谷間の内壁をたぷんたぷんと弾ませるが、胴体の上下運動はどこかぎこちなく、さらに横の動きが混じることでぬりゅっ……ぐにゅうぅっととろみを塗り込めた肉厚の乳房が楕円に変形するとともに、押し寄せる圧力でペニスを軽く拉げさせた。

「ああっ……ん、申し訳ありません」

脈動をあからさまにする亀頭をたっぷりと実る肉塊で包もうと、フォーヴァルが背中を屈め覆い被さるが、剛直の左側面に引っかかりの一切無い滑らかな水含みのシルクを思わせる薄い盛り上がりが迫り、軽重異なる熱を伴う柔らかさが四方を囲む。

「ふ、うう、わたしの……大きくないですけど」

脂肪の少なさ故か、揉み歪められた巨大な肉塊とは対照的に量、圧迫感に乏しいものの、泡越しに彼女の体温が鮮明に感じられた。

その上、目を薄く開けたまま背筋を反り返らせて腰を回転させてと上半身を満遍なく活用し、両脇から寄せてもなお控えめな双丘で肉棒の横を扱き立てる献身的な様が衝動を刺激し、親指でささやかな先端を転がしながらより活発な体動を促す。

他方、豊かに張り詰めたフォーヴァルの隆起が全てを飲み込まんばかりにたゆんたゆんとバウンドし、椀形の輪郭を歪ませては竿の表側すら飲み埋め、汗と先走り、そして泡が渾然となり生じたぬめりと熱に溢れた谷沿いのぬちゅぬちゅの蕩け肉へと誘われていく。

「は、あっん、陛下……そこは、ああっ、はあぁ」

奉仕を受けるばかりは性に合わないと、マットに沈む両手を二人の背中に伝わせ、指先に引っかかるしっとりと濡れた球体を優しく揉み締めて中指を尺取虫さながらに進ませた。

「私ばかり気持ちよくなるのは申し訳ないからな」

凹んだ膨らみの先には芯を孕む小さな粒が。

実りの大きさに従い、フォーヴァルの先端が一回り大きく弾力も目立つが、どちらも指で摘み上げれば隠れてしまうささやかな佇まい。

ペニスに密着してぬたぬたと鬩ぎ合う膨らみの快感を送り込まれると並行して、薄い皮膜を隔てて微かに盛り上がる乳輪に人差し指を添え、凹凸を押し潰すように円を描きながら二つの先端を擽り刮げる。

「ああっ、んぅ……だめ、ですよぉ、はう」

嬌声が湯煙に消える度、一定の規則性を持ち始めた上半身の律動は次第に乱れ、合計四つの乳房に優しく包まれて揉みくちゃにされるはずのペニスは、粘り気もあからさまに押し合い圧し合いを繰り返すぬめり肉に挟み潰され、逃げ場を求める亀頭は右手に聳え立つ巨肉塊の狭間にずぷずぷっと沈み潜るが、眉間に皺が寄るまで目を固く瞑ったフォーヴァルが背中をたわませ、ぬるぬるの内壁とペニスの密着は体動に応じて深まるばかり。

エラ裏へもにゅるりっと圧迫された泡まみれの肉が侵入し、傘の内側を捲り返すと快感の稲妻は何倍にも増幅し、鈴口へ続く道をこみ上げる何かが下腹部を痺れさせ、脈打つ竿のままに腰を前後させてしまう。

「っう、いいぞ……もっと、締め付けを強めるのだ」

頭を芯まで痺れさせ、手押しポンプさながらに内から外へと注がれ続ける気持ちよさに身を任せ、自らが一国の王であることも忘れたヴェンスリードは大小二種の半球を力のまま揉みしだき溢れる先走りも相まって糸を引く剛直を肉と肉の合間にくぐらせ、ぱんっぱんっと肌がぶつかる甲高い音を飛ばすまでに激しい抽送を繰り出し、膣内と同様に焔と紛う熱気と谷底に溜まり続けた汗の潤滑油に視界も白で覆われ身体も勝手に痙攣を刻み始めた。

「ああっ、ん、あうぅ……ひゃ、ああ……擦られると、っあ、陛下……ぁ」

フォーヴァルの固さを増した小さな桃粒を丸々と中身の詰まった桃彩の浮かぶ球体にくにゅりと埋もれさせれば、目が細かい新雪の肌は小さく震え根元まで肉サウナに潜り包まれたペニスに振動を伝える。

左右の肉塊がたぷんたぷんと波に嫐られ、傘の裾野にカリ首、鈴口へ体温と湿度をたっぷり蓄えた球体が衝突を繰り返す。

追い打ちでリリシュも上半身全体を預けヴェンスリードにもたれかかる。

両側から押し寄せる形容し難い気持ちよさに、臍下をどろどろとした半固形の液体が渦を巻く錯覚が……それは矢継ぎ早のストロークが積み重なるにつれて竿の根元へ流れ、痺れめいた疼きを内側に置きながら傘の切っ先目がけて這いずり回る。

「……うう、あああっ!」

最後に二人が身を寄せ合い、挟まれた乳房が平らに押しつぶされた瞬間ヴェンスリードは両肩を跳ねさせると同時に小さくくぐもった呻きを立て、柔らかくも強烈な締め付けの中で袋から精液を搾り出されてしまう。

駆け巡る疼痛とともにフォーヴァルの、リリシュの顔に勢い良くぶつけられる噴き出された白い礫……長い間剛直を快感の晒しものにした故か射精は一度に留まらず、山脈に埋もれたペニスはびくっびくっと脈動を繰り返し、脱力の代償に目眩の愉悦を手足の指先まで染み広げた。

「あ、あ……出て、る…………」

「んっ、はあ、ぁ……いい匂い、ん、むぅ」

白濁を浴び恍惚とした笑みを浮かべては下瞼に濃液の糸を落とすフォーヴァル。

掬い上げた精液を潤んだ瞳で見つめながら親指と人差し指で薄く伸ばして弄ぶ。

一方リリシュはフォーヴァルの肩を抱き、顎にへばり付いた濁滴を舐め取り細い喉を鳴らして飲み下していく、身をくねらせ太ももを擦り合わせながら。

「おい、リリシュ……ん、ああ、っ……やめ」

制止の声も聞かず、舌先を溶けた生クリームさながらの光沢に富んだ桃肌に押し当て、伝う白糸を追いつつ肩口から続く滑らかな傾斜……腰が泳ぐごとにぷるぷると揺れてシルエットに波を添える急激な張り出しまで伸ばしていく。

「あうっ……どろどろしてて、おいしいです」

「んっ、ひうぅ…………」

舌は色素の薄いささやかな尖りへ伸び、乳輪の起伏をなぞっては円を描く。

フォーヴァルも最初こそ絡み付く腕を俯き加減で軽く払っていたものの、子供じみた短く細い指が突端を摘むと目を瞑り涙に濡れた睫毛を明かしながらかぶりを振り、一方で細やかな愛撫をせがむように乳房を押し付け泡の残る小さな背中に両手を回す。

「あ……っ、ん、はあ、あぁ……ふああ、あ」

内股になり膝を震わせるフォーヴァルを見ているだけで一度は発散したはずの欲求が頭をもたげ、空気と泡で包み込んだマットの端を握り締める彼女を仰向けに押し倒してしまう。

「んんっ! 陛下…………わかり、ました。どうぞ……お好きになさってください」

「いいなぁ、フォーヴァル様ばっかり。わたしだって、もうぐちゅぐちゅになってるのに」

「心配するな、次はお前の番だ」

組み敷いた先でルビーを感じさせる双眸が涙にきらめき、時折曇りの奥に三人の姿を映し出す大きな鏡へと向けられる。

痴態の露呈がなせる技か、あらぬ方向への逃避を挟んだ視線の行き来は上下に軽く往復しながらさまよう一歩で、汗を纏った滑らかな頬を手のひらで包み込むとそっと頷くフォーヴァル。

「………………」

膣口を形に沿って擽る、ぐちゅ、にちゃっと蜂蜜を思わせる愛液のとろみに加え、細やかな襞が蟲同然に戯れかかり、没入させた指を舐り回す。

前後する異物に応じ、皮膚と粘膜の連結点からは粘調に富んだ潤水が溢れ手首へとゆっくり伝う。

「これだけ濡れていれば、もう十分だな」

フォーヴァルが望むは指一本ではなく、痛みを感じるほど膨れ上がった屹立……貝殻じみた瞼を淡く閉じ、折り畳んだ膝を抱えた様を見れば明らかだった。

ヴェンスリードも淫気に吸い寄せられるまま、二枚の唇を固く結び合わせた彼女の秘層に先端を宛てがい、ゆっくりと腰を沈める。

剛直がどろどろに蕩け崩れて粘っこさと狭隘さを全面に湛えたぞよめき穴のあわいに埋もれるにつれ、目の端に雫をこぼしながらも無表情に近い、快感に耐えているような表情も歪んで頤を上げたまま頬にまで皺を刻ませた。

「あ、ああっ……入って、んっ、はあ、ああああっ!」

ぬらりと艷やかに唾液を着込む唇が緩み、裂絹の悲鳴が弾け飛ぶ。

ペニスも三分の二ほどが肉層の濡れ解れた間に埋没し、不規則に配置されたぬめ肉のリングも化成することでぬちゃっと固体をかろうじて保つスライム越しに竿を握りつぶされる錯覚が全身を隙間無く包み、下腹部をぞわりと擽る。

「っあ、ああ……っ、はああ! ん、ああっ、へい、か…………!」

躊躇いなくペニスを膣奥まで捩じ込むと、フォーヴァルの腰が持ち上がり突き上げが重なる度に背筋も弓なりに反り返る。

彼女の姿勢が変わり、右と左……交互に膣壁が押し寄せ、ぬちゅりぐちゅりと水音が立ちエラ裏を無数に敷き詰められたどろどろに蜜を滴らせた肉紐で舐め扱かれる。

皮膚の内側に広がる快感が円状に取り巻いて腰を震わせるが、マットに沈ませた両膝に力を入れ、むっちりとした裏腿を力任せに握り締めながら自ずと回転する巨尻に下半身をぶつけ、にゅるにゅると襞蚯蚓がぞよめく膣奥を摩擦せんと抽送を繰り返す。

「ああっ、ん、あああっ! はあ、ぁ……だめ、ああ、あああああっ!」

境界線さえ曖昧になるほど煮え溶けた内側、ペニスを一往復させるごとにぐちゅぐちゅ、にちゅっと憚りのない粘音が際立ちフォーヴァルもそれを自覚したか口を無防備に開き、身を乗り出したリリシュを一瞥した直後、喘ぎを飛ばしながら濡れた墨髪を舞い踊らせるが、肉体はその抗いを否定し熱気に曇るマット上に汗を飛び散らせては押し付けたお尻を振り乱し、ぬめぬめの泥濘へ締め付けをもたらしていた。

「……何も隠すことはない、さあもっと脚を開くんだ」

「で、でも……っ、ああ、ぅ……恥ずかしい、です、んんああっ!!」

備え付けられた輝石のランプから降り注ぐ穏光と蒸気の粒にきらめく熟した女体。

恥じらう姿にかつての妻を思い出し、名を口にしかけるがその都度どこか淋しげに笑みを浮かべたフォーヴァルと視線がぶつかり、漂い続ける甘香の中で口を噤んだ。

「あ、あ……っぅ、んんん、ふ、うう……」

途切れがちな返事と羞恥もあからさまな声の後、内股になりかけた両脚が開き、ヴェンスリードが体重をかけただけで亀頭は膣奥を掻き分けて縮こまっては縺れぬめりを吐き続ける襞間を挟んだ先に潜む子宮口へ擦り導かれる。

柔らかく丸い盛り上がりが鈴口近くを拭い、リング上に棒を取り囲む膣環も収縮を激化させると、ふんわりと柔らかくとろとろぷるぷるの蔦に絡み付かれ逃げ場を失ったカリ首を基点に、これまでとは比較にならない快感の衝撃が走り、加速する射精感に思わず腰を起伏入り組む狭穴の中間地点まで戻す。

「ん、はあ……っ、陛下……どうして?」

間近に迫った絶頂故か、切なげに腰を捩らせ背骨の窪みに手を回すフォーヴァル。

精液を搾り出さんと内向きの螺旋を描いていた膣壁の蠕動も僅かだが緩やかに、機に乗じ引き抜いたペニスには薄白く糸を引く愛液がべっとりとこびり付いてき、散らされた光にぬるりと照り付く。

「いや、何……平等に楽しませてやらないとな」

隣ではリリシュが自らの細指を桃色の秘裂へくぐらせ、浅いストロークとともに愛液を噴きこぼすスリットを掻き撫でていた。

長い睫毛に隠れた緑瞳と、波を作る黄金の髪を含む口元と悦への渇望が感じられる”貌”に吸い寄せられるまま彼女の細い身体を抱き寄せた。

「っん……いいん、ですか…………あああああんっ!」

返事代わりに、押し付けた亀頭を一気に奥まで沈ませた。

無毛の入り口こそ赤子を感じさせる顔立ち通りの佇まいだが、中身は相当に使い込まれておりフォーヴァルの襞間と比べても肉筒は柔軟性に跳んでおり野太いペニスを躊躇なく飲み込んでいく。

「はあう、ひゃ、あああん……陛下のおちんちん、っぅ……気持ちいい、です」

襞の入り組みは大人しいものの、天井部分の浅い起伏が亀頭を強く擦り上げ、内部にたっぷりと溜め込まれた蜜の海と相まってストロークは自然と深くなる。

一回、また一回と粒立ちにそよぎ撫でられる内に、膣壁とペニスの密着は深まり、吸い込むような動きが亀頭を奥へ奥へ導く。

誘われるまま浅く戻し深く差し入れを繰り返し、ぐちゅぐちゅ、ぴちゃっと愛液の飛沫を結合部に染み広げるまで蕩けきった粘膜を広がったエラの裾野で擦り立て、ふんわりとした抱擁にも似た程よい高熱を含む圧迫感を楽しんだ。

「っ……相変わらず、慣れているようだな」

「だって、はあ、あぁ……奥まで、ぐちゅぐちゅってされると、ううああっ」

フォーヴァルへの申し訳なさを感じつつも、前日、前々日と人目を盗んで青さの残る瑞々しい身体を抱いた時同様、顎を上げたリリシュは媚に満ちた嬌声を憚りもなく天井へと放つ。

湯煙に染まる桃色の肌がわななくとともに、自らの身体とマットの間で幼い肢体がくねり踊り、腰の回転に従い泥濘は右に左にと不規則な収縮を繰り返す。

「あ、ああっあ、あああああっ! いい、です……っ、へい、か……もっと、ぉ…………」

さらに、ヴェンスリードが弓なりに反り返る背中の窪みに指を引っ掛け、その身体を起こすと、敷き詰められたぬめぬめの粒立ちが亀頭上部からエラをにゅるくちゅっと舐め回し、縮まる互いの距離に比例して竿の側面と裏筋がぐちゅぐちゅにとろみと飛沫を立てた桃色の粘膜に取り縋られる。

「うう……人は見かけによらん、というわけ、か……っ」

「ん、は、あう、ぁあ……ん」

しどけなく開くは唾液を纏う小さな唇、奥に糸を巡らせた秘裂と同じピンク色に照り光る二枚の花弁は、積み重なる律動に伴い段々と近づき、やがて薄甘い蜜が舌表へと乗せられた。

啄まれた自らの唇は楚々とした佇まいの舌に思うまま舐り上げられ、気づけばヴェンスリードも差し込んだ舌で上顎に下顎、歯茎と舐め回し表面に残る甘みを全て喉奥へと注ぎ送っていた。

「はあ、っふ、う、ああぁ……! いい、っ、もっと、一番奥まで、っひ、あああ」

フォーヴァルとはどこまでも対照的に、両脚を背中に巻き付けながら悦を露呈させるリリシュ。

汗雫に濡れる桜色の腕も脇腹に滑り、金色の細い髪を振り乱す様に相応しく、内側もぎゅうぎゅうぐちゅぐちゅと底知れず湧く愛液を潤滑油に容赦無い締め付けを繰り出す。

加えて、エラ裏に仮首にぞわり……と擦り付けられるぬめり肉の蔦がより狭隘な奥へと亀頭を誘う。

一定の間隔ごとに訪れる膣筒のリングは、煮え溶けたシロップを感じさせる粘つきを含んだ柔らかさを表面に見せる一方、蠕動と同時にもたらされる圧迫は竿の内側に痺れを走らせるほどに著しく、下腹部に染み渡るどろどろのうねりは際限なく広がっていく。

「あ、あ、ふ、あああっ……ひ、い……」

高みへ駆けるリリシュを抱え上げ、頬に唇に降り注ぐ口吻の雨を感じつつ腰を持ち、蜜を迸らせながら息づく膣奥を亀頭で撹拌し、ぬちゅぬちゅと粘着質な水音に乗じてストロークの距離を少しずつ伸ばす。

「っ、ん……はううう、ああっ、あ。あ、あああああっ!!」

膣口から子宮近くまで割り広げる一直線のストロークは、入り口の窄まるような収縮と、中間部分で先端を撫でそよぐ弾力と柔軟さを併せ持つ粒の感触と、最奥の狭隘さに襞の複雑なぐねつきを全て同時に感じさせ、睾丸と剛直の内側に疼痛じみた快感を走らせた。

リリシュも絶頂が近いのか、遠い目のまま雫の伝う生白い喉をあからさまに天を仰ぐ。

おもむろに起き上がった乳首とクリトリスを摘み指腹で擦り転がせば、上半身が痙攣し、嬌声も途切れがちに。

「ぅ…………」

旋律の間に聞こえる微かな呻き声と絡み付く靭やかな腕。

音の先を辿れば、フォーヴァルがヴェンスリードの腕を掴み、赤瞳に涙を滲ませながら力の抜けた自らの指先を、広く水溜まりが作られるほどに淡白く濡れそぼったスリットに導こうとしていた。

「…………どうした?」

「あ、あの……もう一度、入れて…………ください。もう、私…………」

ふわりと周囲に撒き散らされた媚花蜜の馥郁、瞬きを繰り返す双眸と唇の端を舐める仕草……二の腕を飲み込む巨大な乳房の重みも相まって、ペニスでは蠢く襞粒の粘調に富んだ舐りを感じながらも顔が自然と彼女に向けられてしまう。

「わたしは、別にいいですけど、っぁ、だって……フォーヴァル様、もうすぐいっちゃいそうですし……」

「すまないな………………さあ、こっちに来なさい」

ずるり、と愛液塗れの膣壁を引き抜かれた射精も近いペニスは、たっぷりと塗り付けられた真珠色のとろみをマットの上に伝いこぼす。

「んんんっ、ああああ!!」

「ひゃ、ああぁ……」

天井を睨み脈動を続ける亀頭に目を奪われたフォーヴァルの身体を組み敷いて、右手でぬるぬると滑っては弾む乳房を揉み掴みながら、左手の中指でリリシュの陰裂を穿ち抜き、皮膚をねぶるあわいをぐじゅぐじゅと掻き混ぜた。

その直後に腰を沈め、精緻に襞が敷き詰められて熱くぬめる膣肉を割り広げる。

こみ上げる吐精の衝動が抽送のペースを激化させ、絡み付きへばり蜜を吐き出して思い思いの方向に縮こまるぷにぷにの肉紐も意に介さず、腰を叩きぶつけて火傷せんばかりの熱を溜め込む膣底を突き上げ続けた。

「う、っ……情けないが、すぐに出してしまいそうだ……」

螺旋を描く肌蚯蚓がエラ裏に入り込み、蕩けんばかりの柔らかさと強烈な締め付けを両立させる。

さらにフォーヴァルも外から内へ巨尻を泳がせると、愛液越しに揉み扱かれる錯覚が快楽と置き換わり、全身に伝い広がる強烈な快感電流がどろどろと身体の中で渦を巻き、切っ先までうねりがこみ上げる。

「あ、あっ……は、ああああっ、い、い……く」

絶頂を仄めかす、甘切ないため息と掠れ声……瞬間、蜜浸しの襞蟲がふにゃふにゃと蕩け、合わせてぐしゅ、ぐちゅるっと筒状の媚肉が全方位からペニスを締め上げた。

亀頭を包み練り舐るぬるま湯じみたとろみをたっぷり含む粘膜の心地が一瞬思考を中断させ、気づけば叩き付ける前後のストロークも止まらず、食い縛った歯の隙間にくぐもりを残しつつ、加速する律動と襞間の蠢きがもたらす起伏に富んだ肉絨毯の熱と底なし沼を感じさせるどろつきに包まれ、脈打つペニスが射精を開始する。

「ううっ……ぐ、うう」

「あ、あああ……っ、はあ、ああぁ」

混じり合う熱と熱、ぎゅううっと収縮したままの肉路に注がれる精液……身体が引き抜かれる脱力感と強烈な快感が同時に襲い掛かる中、目元に紅を添えて汗に塗れたフォーヴァルの頬を掌で優しく包んだ。

※※※

白狼騎士団隊長との顔合わせを終えた後も下腹の熱は未だに消えないまま、一員となった証の、魔力が込められた白金色の真新しいプレートアーマーを身に付けたフォーヴァルはヴェンスリードに呼ばれ、ホールを出た先の橙光に染まるバルコニーを訪れていた。

磨かれた白石を積み上げた手すりの下には幾つもの花壇が一列に並び、手入れも行き届いているのか大輪の花々は触れた指に雫を添えんばかりに、赤に黄色、紫と瑞々しく花弁を綻ばせる。

「…………陛下、どうかなされましたか?」

胴のみならず手足も隠す鎧の重みに跪く姿勢にも僅かなぎこちなさが。

金属の擦れ合う耳障りな音を立てまいとゆっくり顔を上げれば、高く連なる山々に沈む夕日を眺める遠い瞳……近づく闇が冷やす空気を額に感じつつ、フォーヴァルは王の言葉を待った。

「何……さすがに、勇ましいものだと思ってな」

低く落ち着いた声が届けられるに伴い、手すりに置かれていた掌が鎧越しの肩に触れる。

夕日を背にしたヴェンスリードが穏やかに微笑み、手を取ってフォーヴァルを立たせる。

布ではない分厚い鉄板を挟んだものの、真下の手首には温もり。

昼過ぎまで続いた営みを思い出し、涼しさに浸っていた頬に今度は熱を感じ、幾度かの瞬きを経て脚を僅かに閉じ一歩後ずさった。

「このような格好で、申し訳ありません」

「似合っておるぞ、お主の可憐さをもっともよく引き立てるのは案外鎧かも知れぬな」

緩やかに流れる心地よい時間は、次第に強まる例え難い悪寒に引き裂かれた。

手すりを隔てた先の光景に変わりはない、しかし魔物と戦い続けて研ぎ澄まされた勘がフォーヴァルに剣を抜かせ、ヴェンスリードの前に立たせる。

「ここは危険です、お戻りください……………」

「どうした?」

「…………来ます!」

ふっと生臭い風が吹き、周囲の空気が熱された飴のように歪む。

今までの魔物とは明らかに異なる強烈な嫌悪感と邪悪な気配、抜いた剣を握る手には強張りと震え……内側には知らぬ間に汗もかいていた。

「気づかれちゃったねぇ……ふーん、少しはできるってことか」

間延びした声の直後、歪曲する空間の中心に黒いドレスを纏った六、七歳の少女が現れた。

膝辺りまでを隠す袖のない着衣から伸びるは褐色の細い手足、よく見れば表面には白く光る複雑な紋様が。

「何者だ!?」

「……………………」

ふわりとバルコニーの上に降り立つ少女、手すりに爪先が付いた瞬間スカートの裾が翻り、小さな膝皿が垣間見えた。

距離を詰められれば背格好の割りにどこか大人びた整った顔立ちと、腰までの銀髪、やや切れ長の金瞳に青く薄い唇……右耳に付けられた瑪瑙色の大きな耳飾りから迸る激烈な邪気も相まって、”相手は幼子だ”と内心に何度言い聞かせても二歩目を踏み出すことができず、ただヴェンスリードが兵に連れられ奥へ向かうのを振り向いて見守るのみ。

「目的は…………返答次第では、生きて返さん」

「別にあなたに用はないんだけど、うーん……でも、ちょっとくらいなら遊んであげてもいいよ」

全身を包む押し返される感触。

直後、少女は瞬き一つの間に互いの距離を詰め、紫光を纏わせた右の拳を板金に包まれたフォーヴァルの腹部に叩き付ける。

名工に作らせたはずの鎧には亀裂、そして刃で貫かれたような激痛が全身を駆け巡る。

「っぐ……な、ぁ…………」

崩れ落ちる膝、しかし右足を強く踏み直し背中を上げると、膨らみを感じさせない薄い胸目がけて切っ先を突き出す。

もっとも少女の姿は霞と消え、横腹に次の重撃を食らうまでついに彼女を見つけられなかった。

「…………!! なあんだ、単純だね。でもその剣はちょっと怖いかな」

「んん、ぐ、っ……まだ、だ……この程度で」

籠手を付けた左手で脇を庇いながらも、辛うじて黒いドレスの先を追い、一回二回と剣を振り下ろす。

届いているはずの刃先はまるで錆でも塗り込められたように布一枚さえ切ることもできず、紫の光を両肩、下腹、右手と立て続けに浴びてしまい、感覚を奪う強い痺れに剣を取り落としてしまった。

歪む青、持ち上げられた少女の唇に混じる侮蔑が悔しく睨み返すが、相手は一瞥さえ返さずホールへ続く扉向かって歩き始める。

骨が軋むほどの痛みにも耐えて立ち上がるが、少女が突然振り返り握り締めた拳を前に出す。

剣は腕を伸ばしても届かない位置に転がり残るはひび割れた鎧のみ。

振り上げられた右腕、次第に近づく光の塊、先んじて訪れた熱風……今までとは明らかに異なる必殺の一撃に、両目を固く瞑るフォーヴァル。

「フォーヴァル様、危ない!!」

額を触れるに留まった、血を感じさせない冷たい拳……目を開けば、無数の糸が細腕に絡み少女の肘を背後へと吊り上げていた。

開かれた扉の前にはリリシュとジスドール、安堵のあまり大きく息をついて、だが早くも数本の糸が断ち切られる光景を目の当たりにし、よろめきながら二人向かって走り間合いを取り直した。

「早く逃げろ、長くは保たん!!」

「っ…………ふふっ、間に合ってよかったねぇ」

剣を拾い、風に流れる銀色を振り乱して腕をもがかせる小さな身体。

入れ替わりで纏わり付く糸の全てを切り終えた少女に向かい、体重を乗せた斬撃を真上から振り下ろす。

「ぐうっ、貴様……ただのミノンではないな」

「取られたものを返してもらいに来ただけです」

光る拳とジスドールの大剣がぶつかり、甲高い金属音が宵闇の衣を着込み始めたバルコニーを包む。

刃先の角度を変え、首筋に胸、腹部と絶え間なく突きを繰り出すものの、「私が後で援護します。

三人なら勝てますよ、きっと」

背中越しには凍えんばかりの冷気。

多少和らいだものの依然重く伸し掛かる苦痛に右膝を崩しつつも、手すり際に追い詰められたジスドールを助けんと一歩を踏み出し、砕骨の痛みを振り切るように、前へ前へと走る。

「大人しくしてれば、少しは長生きできたのに……」

「ああああっ!! こ、こいつ……」

首筋に定めたジスドールの剣先を受け止めた左手で握り潰す一方、右手甲で額に向けたフォーヴァルの剣を振り払う。

肩にまで伝わる痺れが二撃目を許さず、歯を食い縛りながら伸びきった肘を戻そうと掌に力を込めたところで、忌まわしい紫の輝きが鎧に開いた穴の先、布服一枚の腹部目がけて放たれた。

「当たれえっ!!」

残った左手を小さな拳と胴体の間に滑り入れるが、籠手は光球と触れた先から陶器さながらに抵抗もなく砕け散る。

しかし激化する熱と痛みが全身を包む中、リリシュの声が弾ける。

振り返れば背丈ほどはあろう氷の刃を少女に向けて飛ばす姿が。

目を見開き眉を吊り上げた少女は全身に刻まれた紋様へ眩さを置きつつ、フォーヴァルに向けた拳を矢と紛う速度で間を縮める氷柱に添え、粉と化してきらめくそれを黒衣に纏わせて自らの周囲に吹雪を作る。

一方で両の腕はあらぬ方向に……平らな胸板を前に剣を持ち上げるが、抜けない痺れに刃先が震える。

「う、くっ…………しかし、このくらいなら」

「今だ!!」

「………………っ! うわああああああっ!!」

残された力を振り絞り身を屈め、凍てつく風の先で薄く笑う少女の脇腹に刃を突き立てる。

柔らかな肉を切り裂く感触が掌に注がれ、鋭痛も痺れも全てが抜けていく……「やったか!?」

「…………お遊びはこんなところでいいかな…………………ふふ、はははははっ」

柄越しに広がる重みが不意に姿を消す。

哄笑を響かせる相手は石畳に積もる粉雪とともに銀色の砂と消え、刹那吹き荒れる一陣の風に夜空へ散り乱れる。

「…………じゃあね、宝珠の場所は…………あっちかな」

「リリシュ、奴を止めろ!!」

「だめです、実体が……きゃああっ!」

姿無きおぞましい気配が三人の間を駆け抜け、閉ざされた扉をすり抜け城内へ。

「宝珠…………まずい、陛下が」

先んじてホールを進む二人、しかしフォーヴァルは一歩目さえ踏み出すことができず、その場に倒れ込んでしまった。

※※※

「…………フォーヴァル様」

節々に残る痛みを抱えつつ、騒がしく従者が行き来する謁見の間まで戻ったフォーヴァル。

内の喧騒とは反対に外は静寂の黒、半月だけが朧げに白く光っていた。

「陛下は…………?」

出迎えたリリシュの瞳には涙が溜まり、頬には雫の跡が……大きく振られた首を見れば大凡の察しはつく。

俯き加減の頭を撫でてやりながら案内のまま地下の宝物庫に向かえば、開け放たれた鉄扉には夥しい鮮血と、その隣には魔力によって作られた刃を幾本も突き刺されて息絶えた王の姿が……滲んでぼやける光景の中彼の元へ駆け寄り、その身体を揺さぶるが、首は力のままに揺れ傾くばかり。

「ここの扉は、陛下しか開けることができないみたいです。だから……」

眼前に突き付けられた無残な死と自らの無力さが全身に焔をそよがせ、手の甲で何度も涙を拭い、血糊も構わず動かない腕を取った。

ヴェンスリードにとっては、単なる戯れだったかもしれない……だが一人の女として愛された経験のないフォーヴァルにとっては、何物にも代え難い数日だった。

それはリリシュも同じか、壁に背中を預けながらしゃがみ、両手で顔を覆って啜り泣きを繰り返す。

「く、ううっ…………申し訳、ありません」

「奪われたのは、お前たちが持ってきた大地の宝珠だけだ。おそらくだが、あのミノンは三つの宝珠と還魂の書を集めるつもりなのだろう」

「っ、やっぱり……あ、あとの二つはどこにあるのでしょうか?」

「蒼海の宝珠は既に奪われている。天空の宝珠はオルテスの魔法院にあるが……」

敵の目的を知れば悲しみは引き、床に染みを作るまでこぼれ落ちた涙も乾く。

泣いている場合ではないと顔を上げ、二人の話を聞く。

「…………全てが集まればどうなる? 奴が道楽でここに来たとは考えられん」

「文献を見た限りでは、世界を意のままに操る程の力を得ると書かれていた。ルアホルツの不滅帝国も、ガディベルゼも……全て宝珠に滅ぼされた。そして陛下は幼い頃ガディベルゼの城が洪水に飲まれるのをご覧になっている」

奥歯を噛み締めながら立ち上がり、剣を取り地上へ続く階段に爪先を向けた。

知らず知らずのうちに、鞘を握る掌には指頭が白くなるまで力が入り、足音も大きな歩幅を重ねるごとに騒々しさを増す。

「どこへ行く?」

「決まっているだろう、取られたのなら取り返せばいい」

「……地図くらいは必要だろう。ついてこい」

やや後れて歩くリリシュが小さく頷き、フォーヴァルの腕を取る。

壁沿いの燭台に備え付けられた炎石の暖かな輝きがヴェンスリードの大きな掌を思い出させ、鼻の奥が微かに滲みた。

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