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放浪の剣士フォーヴァル~魔女の刃と大地の宝珠~六話 (Pixiv Fanbox)

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「………………はあ」

剣の呪いは解け、後はあの男を探すのみ。

しかし幾多の魔物を屠り捨て、”大地の宝珠”と呼ばれる古代の秘宝を手にしたという噂を最後に音沙汰は消え、辿り着いたばかりの潮風の香る港町で一人途方に暮れていた。

「何か、食べるものは……」

長旅の末に路銀を使い果たし、食料も尽きた。

道端に大小様々な露店が立ち並ぶ海沿いの大通りは買い物客の往来も活発そのものだが、端を歩くフォーヴァルには別世界も同然。

拳大の宝石が日差しに輝く首飾りを付けた肌をすかすドレスを着た若い女も、人と人の間を器用にすり抜け走り回る子供達も、買い物帰りと思しき布袋に果実と野菜をたっぷり詰め込んだ老人も……レンガ上に石が整然と敷き詰められた道を俯き加減で歩くフォーヴァルには目もくれない。

「魚でも釣るか…………そうだな、それしかない」

視界を埋める黒灰色に飽き顔を上げれば、見覚えのある毒気すら感じる作り物じみた青。

頂点には剥き出しの肌を褐色に焼かんと一糸纏わぬ太陽……眩しさに右手をかざしながら、積み上げられた石に打ち消される漣の音が心地よい海へと視線を移す。

空の果てまで広がるコバルトブルーの先には、小国ながら魔法研究の最先端を行くナトダールがある。

「……だめだ、ここにいるともっと腹が減る」

甘酸っぱい果物、野菜をとろけるまでに煮込んだクリームスープ、バターをたっぷり使ったであろう砂糖菓子、脂と旨味が滴る骨付き肉を連想させる香辛料……食欲をこの上なく刺激する諸々の匂いが足取りを自然と早めさせ、客を寄せる威勢のいい声を耳を塞いで遮断する。

周囲の怪訝そうな視線を振り切るように、露天の切れ目からさらに大きな通りへ。

グリーブを踏み鳴らしながら奥に小さく見える噴水を頼りに、手足の動きも大きく人の波を縫って進む。

「はあ……こっちはこっちで」

大きさの揃った白壁造りの家が道と平行に立てられた、最も行き来が活発であろう道……陽光が照り付ける中、額に汗を滲ませながら先へ。

頭では考えられるが身体は言うことを聞かず、酒場や料理店が目に入る度に、進行方向に合ったはずの両目は右へ左へ。

その上半分空いた窓越しに大口を開けて食事をする船乗りらしき男が。

瞬間、思考も意識も大皿に乗ったトマトスープをベースにしたであろう魚介の煮込み料理に奪われ、辺りの目も構わずに良く磨かれたガラス越しに身を屈めて覗きこんでしまう。

「うわっ! な……何だよあんた」

「…………なんでもない、失礼した」

スプーンを口に運ぼうとした男に見られていると気づき、日差しが照りつける身体に熱が上乗せされた。

美味が約束された一皿に引きずられつつもかぶりを大きく振りながら、顔を地面に向けて小銭でも落ちてないだろうか……と考えながら先を歩いた。

※※※

続いていた灰色は不意に砂利の混じった茶色へ変わる。

食欲を大いにそそる空間もずっと向こうに、顔を上げれば緑葉と真水の匂いが広がる公園に辿り着いていた。

空腹も多少紛れ、中央の大きな噴水近くにある木材を組み合わせただけのベンチに座ると、白髪の老婆が落ち着かない様子で足元に両目を固定させたまま、水しぶきを高く上げる噴水の周りで行ったり来たりを続けていた。

普段のフォーヴァルなら気にも留めないが、時折しゃがんでは大きく溜息をつく様子が胸につんっとした何かをこみ上げさせ、視界の端が捉えた上質そうな金糸の刺繍と大きな宝石の指輪も相まって丸まった背中越しに顔を覗き込む。

「どうかしたのか? 何か探している様子だが」

「あ、あの……ブローチを落としてしまって。黒真珠の……周りは銀の花飾りで出来ています……夫の形見なので」

「……確かにここで落としたのか?」

「はい、五日ほど前に……ううっ!」

立ち上がろうとした老婆は途端に膝から崩れ落ちた。

乾いた肌には脂汗が浮かび、しきりに深呼吸を繰り返す。

「無理はするな、よければ私が探そう。もちろん礼はもらうが」

「よろしいのですか? 見つけていただけるならお礼はいくらでも」

「わかった、では…………」

心なしか伸びた背中を見送りながら食事だけでも……と凹みきった柔らかい腹部を両手で押さえながら後悔を募らせる。

しかし裕福さを明かす老婆の、多額であろう報酬が頭をもたげると、彼女が口にしたブローチのデザイン想像しながら等間隔で真っ直ぐ飢えられた気を囲む叢、ベンチの裏手にある茂みと、膝を折り曲げては這い蹲らん勢いで目線を低くした。

「………………」

もっとも、頭中に描いた黒光りなどある筈も無く、公園を訪れた人々はひそひそと何かを囁きながらそのの奇行を覗き見る始末。

遠火で肌を炙られる錯覚に襲われる度に立ち上がり、素知らぬふりでベンチの隣に作られた赤煉瓦の花壇に咲く、鮮やかな色に染められた花々を愛でて目が消えたところで生い茂る緑の根元に手を突っ込み直した。

「やはりそう簡単には見つからんか」

土も草も見飽きたところで背中を挟んでにゃあと鳴く声、振り返ると毛並みの整った茶色の猫が。

だが警戒されているのか手招きの直後に尻尾を向け、首に付けた銀色の鈴を鳴らしながらベンチをくぐり抜けて姿を消してしまった。

近くまで追うが後頭部には僅かに傾いたものの熱戦を発し続ける太陽、何も思わずとも茶色が剥げかけたブーツの先は木陰に向いていた。

「無謀だったな……仕事でも探すか」

衛兵、商隊の護衛……食い扶持はあったが入隊にはラシュレア騎士団の仲介が必要と、今日のパンを求める自分にとってはあまりに過酷な条件が突き付けられた。

収穫が無ければ売る物は一つ……あまりに屈辱的な最後の選択は脇に置き、日暮れまでにはとまだ手を付けていない奥の木陰に向かおうと一歩二歩踏み出すが、すぐ近くにいた男に肩を強くぶつけてしまう。

「痛っ…………」

「すまない、急いでいたもので…………ん……」

布服に長いズボンと有り触れた格好の、自分より少し背が高いフォーヴァルを見下ろしたまま、何か言いたげに口を開く。

地面に落ち、砂埃に汚れたサンドイッチがその答えだった。

何日かぶりのまともな食べ物……頬の裏側には唾液が溜まる一方、喉を鳴らすごとに引きつけられる思考とともに左手をサンドイッチへ伸ばし、逡巡の前にハムとチーズ、トマトが挟まった蠱惑の根源たる三角形を軽く叩いて汚れを落とし、鋭角の部分から半分、紙袋に入り被害を避けた残りの二切れを胸に抱えながら口に含む。

「あ……ちょっと、返してください!」

呆然とパンの行き先を見つめる青年だったが、やがて我に返りフォーヴァルの腕を掴んで袋の端に指を引っ掛ける、しかしくぐり抜ける両手より一瞬早く身体を斜めに四半分回転させ、その上左肘を真っ直ぐ伸ばして相手の身体を押し返しつつベーコンと葉野菜を挟んだ二枚目、潰した芋を塩とバターで和えた三枚目へ纏めて齧り付いてしまう。

「うっ……ぐ…………っ、ふう……生き返った」

水分の無さ故多少のつかえを感じつつも、首の真下あたりを押さえて軽く叩けばそれも治まる。

安堵の溜息をついてベンチへと足を向けたが、青年に手首を掴まれ、二歩目は虚しく宙を蹴った。

「…………弁償してもらえますか?」

「あ、いや、その……すまない、持ち合わせが」

「ええっ、そんな……………………仕方ありませんね、衛兵の所に」

「……!! そ、それだけは勘弁してくれ、腹が減りすぎてつい」

低く落ち着いた怒りを感じさせる声、青年は遠くを歩く衛兵へ顔を向ける。

ふと剣を取り上げられたら……と空想が頭をよぎり、身体は強張り膝も崩れかけ、背もたれに手をついてしまう。

「物乞いというわけではなさそうですね。うーん……も、もしよかったら家に来ませんか? 宿もとってなさそうですし」

上ずり声の後、捕まえる右手が離れると見下ろす両目から落ち着きが消え失せた。

板金鎧を挟んでも形が見て取れる巨大な乳山、布地がぴったりと貼り付いて形を強調する白桃さながらのボリューム溢れるお尻を這い回る。

施しの真意を察し、翻っては後ずさるがふくらはぎの裏がベンチにぶつかれば、受け入れ難い申し出も自らの明日を考えれば……と内心の葛藤もより活発に。

「来るつもりがないなら、やっぱり……」

「……わかった、いいだろう」

揚々と歩き始めるその背中を、フォーヴァルはただ追うことしかできなかった。

※※※

単身用の狭い自室に彼女を招いて一時間ほど、銅貨と着替えを渡し共同浴場に向かわせたが帰りが待ちきれず、ベッドに座っても真上にテントをつくペニスを見下ろしながら、アマラトは扉越しの足音に耳を欹ててしまう。

「すごいな、あんな大きな胸とお尻………………あ、おかえりなさい」

独り言の合間に、階段を上り板張りの廊下を踏み鳴らすサンダルの音、直後にドアノブが右に半回転すればフォーヴァルが小走りで室内へ。

上は白いボタンシャツ一枚、残りは替えの下着のみ、ふわりと石鹸の匂いを漂わせるのは薄桃色に透けた抜けるような雪肌に、額の汗を何度も拭う。

「すみません、男物しか無くて」

「……いや、いい……」

眉尻を下げて俯いた赤瞳、開きかけたパールピンクの唇、付け根から膝までの細身だが筋肉の充実した伸びやかな脚、爪先を一歩前に出す度に垣間見えるこすれ合った内腿の肉付き……背を屈め、シャツの裾を引っ張る仕草も相まって、アマラトも思わずベッドから身を乗り出した。

「う、後ろも向いて…………あ、両手はそのままで」

下ろされて肩にかかる墨色の髪が半転に連れられふわりとなびく。

鼻筋の通った横顔に微かな険が見て取れるが、構わずに彼女の柔掌を添え掴み、縫い返しを掠める指を封じた。

視界の中心には砂時計を思わせる腰の括れと、緩やかに外へ広がる弧を描いて過剰なまでの張り出しを経て下輪郭とつながる巨大な尻……薄手のシャツを隔てて見える光景がアマラトを立ち上がらせ、テーブル近くに置かれた椅子を蹴飛ばしながら背後へにじり寄り、白い下着越しから大きなお尻に触れた。

「ん…………っ」

フォーヴァルの肩が竦み、背中が震える。

手の中に残るは綿の薄布一枚向こうにある、ぷるぷると弾力を残しつつもふかふかと手の動きさえ妨げられるほどに五指を沈ませるたっぷりの膨らみ。

誘い蜜を醸し出す極上の感触のままに、ずぶずぶっと突き刺した指先も合わせて両手で肉塊を捏ね回してしっとりと潤いを帯びた肉を深く凹ませながら、湿って熱を湛える左右の内壁をぐにゅ、ずりゅっと擦り合わせた。

微かな動作は、括れた腰部とは著しく不相応に中身を隙間なく詰めたボールを思わせるお尻をたぷんたぷんと大きく波打たせ、純白の薄布越しに両手を優しく抱きくるめては軽く跳ね飛ばす。

「うっ…………く、ふっ」

「はあ、はあ…………いい匂い」

湯を浴びたばかりの膨らみは太ももへ続く外円部まで温かく、まろやかな下りの曲線を三分の一ほどはみ出させた生肌は仄かに汗蒸気を浮かばせ、渾然と立ち上る石鹸の爽やかな香りがアマラトの鼻を擽った。

一方でフォーヴァルは壁に手をつき、踵を持ち上げては横顔を紅に染め腕を震わせる。

ビロードのように艶を放つ乾き切らない黒髪がふわりと肩の上まで舞い上がり、耳近くまで持ち上がって淫気を含みながら、やがて毛束は毛先と化し一本ずつ落ちていく。

振り向いた彼女の瞬きに目を奪われながら、髪の甘香を余韻にしゃがみ、巨尻を至近距離で見つめる。

「ああっ、こんなにすべすべしてるなんて……」

鼻先が届く寸前まで顔を近づけことさらに深く呼吸をすれば、サンダルに隠れた足裏がしきりに前後し、焦茶色をくすませた床板を軋ませ剥がれとヒビが目立つ壁を幾度も蹴り飛ばす。

そのあからさまな羞恥も意に介さず、アマラトは下着を三角形に捩らせて中央に向かう谷底へ何重にも皺が寄るまで布地を集めた。

眼前には夥しい食い込み、練絹を彷彿とさせる生尻はレインドロップを感じさせる楕円の佇まいを半ば暴露され、くねる腰に合わせてたぷたぷと身震いを繰り返す。

「あ、ああっ……やめ、ろ……こんなに近くで、んう」

フォーヴァルが眉を吊り上げ背中越しに睨み下ろすが、何もできないはずだと言い聞かせ、両手でむっちりしたお尻を裾野から揉み寄せながら、厚みを増した重肉が下着の中でひしめき合い、汗を吸って滑らかさが増した白布の端をもう一段階奥に進ませて、さらさらの柔肌に頬ずりを繰り返す。

背中を、ペニスをぞよぞよと擽られるような心地よさを呼び水に、アマラトは卑屈に笑いながら鳥肌の浮かぶ大尻に顔と十指を埋もれさせ、触れた部分全体をたゆんたゆんとバウンドさせた球体に溺れさせる。

さらに彼女の昂ぶりと甘酸っぱく匂い立ち吸い付きに富んだ粘り気さえ伴う汗雫が相乗し、とろとろに解れて乳房めいた柔らかさを前面に出す桃に透けた肉塊を堪能した。

「いいですよね……いい、ですよね」

質素な室内は日常より非日常へ、吹き入る風に揺れるカーテンもテーブル上に置かれた食料品入の紙袋も、彼女が発散する妖香故か全てが違った何かに見える。

充満するその匂いにアマラトは顎を伝って垂れ落ちる汗を拭いもせず、巨尻へ跡が残るまで窮屈そうにしがみついた布に震える指を引っ掛け、生白く滴りの溜まって蒸れた谷間が四半分見えた瞬間下への運動を止めつつも、真珠色の歯をこぼし、目元に紅を塗った嗜虐をそそる貌が躊躇を振り払い、湿り布を一気に引き脱がす。

「ああああっ!」

落ちる布切れに対応し、ぷるぷるっと付け根に続く弧が歪むほど大きく弾んだお尻を押さえるフォーヴァル。

しかし会陰部を覆い隠す手の甲を払い除け、鼻を内壁に擦り付けながら意図的に音を立てて息を吸った。

上ずる吐息は風切声に喉奥へと追いやられ、同時に柔尻の中心は閉じ背中も仰け反る。

一方で、差し入れた両の親指を使って焼きたての白パンを割るように、僅かだが筋肉の引き締まりを感じさせる双球を広げた掌で揉みくちゃにしながらくつろげ開けば、むわっと漂う汗の甘ったるさとともに水滴のぬめりが感じられ、生々しい芳香につられて尻たぶを手の中で捏ね回しつつ、先を尖らせた舌で急な傾斜を描く頂点、鋭い落ち込みと順番に滑り舐めていく。

感じられるは粘調、その奥に潜む薄い塩気……だがアマラトにとってはこの上ない甘露となり、奏でられる恥じらいと怒り混じりの矯正を頭上に、左右の尻山を交互に舐め清め、舌腹を通り道と汗と唾液を喉奥へ伝わせる。

「ん、はあ……っ、う、あうふ…………」

視線が交差する、垣間見えたのは上気した頬と涙が滲む虹彩……彼女が見せた緩みは唾液を纏う鮮桃色の唇が引き結ばれると直ちに消え、身じろぎも激化するが、細腰を勢いよく揺さぶらせても量感に富んだ安産型のお尻が揺れてぶつかり合う肉同士がぷりぷりと弾力を全面に出しながら舌を押し出し捏ね付けるばかりだったが。

「ああ……ぁ、だめ、だ……んんっ、そこは、はうう」

顔全体をむにゅむにゅと埋め尽くすフォーヴァルの美巨尻、くぐもった喘ぎが立てばたわみ屈みを背中が繰り返すごとに頬骨付近へ強くぶつかった尻山は平らに押し潰され、ぐにゅ……ふにゅっと円を描く潤いを抱えた脂肪の塊と密着が深まるにつれて、泳ぐ双塊に息苦しさを感じつつも、深い呼吸を挟んだ後、一目谷底の桃華を覗こうと、ぬちゃ、たぷっと指に纏わり付く頼りないまでに皮膚の薄い柔らかな内壁をゆっくりと分け開いた。

「…………こ、これがフォーヴァルさんの」

「お、おい!! 貴様、一体どこまで……んんっ!」

底に溜まったサウナさながらの濃厚な蒸し暑さが鼻を擽る。

フォーヴァルの細く白い掌は後ろ手にアマラトの顔を押し戻そうとするが、鼻息を漏らす媚声と交互に訪れる抗いはひどくささやかで、もちもちと吸い付く肉を揉み潰すと、言葉も指の動きも断ち切られた。

「指、入りそう…………あ、別に嫌ならいいんですよ」

桃彩を染み広げた球体の底に潜む、か弱そうな窄まり。

淡いピンクに濡れきらめく放射状の寄り集まりは親指で優しくくじるだけできゅうっと中心向かって引き絞られ、固さを増した皺穴を外側へとなぞり上げれば揺さぶられる巨尻に合わせて少しずつ穴が解れた。

「はあぅ、く、ふああっ……人の弱みに、ああんっ!」

石鹸の香りがタンポポを思わせる小さな穴から立ち上る。

名も無き花の儚さを帯びつつも、侵入を試みる指をぐっと押し返す頑なさを同居させていた。

反面、縮こまる皺穴が環状の肉でエラ裏を強烈に舐り締める錯覚をもたらし、ペニスはズボンの内側でびくっびくっと先走りを迸らせながら跳ね回る。

むにゅりと指先に纏わり付く尻肉と口を開きかけた肛穴に導かれるまま身を乗り出せば、下腹と裏布に挟まれずりゅ、ぐりゅっと亀頭を圧迫される。

そこに高まる興奮が射精を間近にさせ、思わず腰を引いてしまう。

「っう……ああ、ぁ…………ん、く、ううぅ」

意志とは無関係な行動が姿勢を崩し、解れた穴に親指の先が潜り入る。

掌に伸し掛かるぷりぷりとした弾力に、窮屈な媚貝を想像させる華口の締め付けと意外なほどにふわふわした内側の粘膜が上乗せされ、頭中に火花を感じながら立ち上がってズボンを脱ぎ、熱く蕩けた右尻の頂点に亀頭をずぶずぶっと突き刺し、粘り気豊かな潤いを浴びた厚肉を凹ませる。

「……はあ……っ、あ、当たって……っん」

汗に濡れ、白に潜む白が露呈する。

総身からじっとりと熱を放つフォーヴァルは、艷やかに光を散らす黒髪を舞い踊らせては、紅で塗り潰されて鼻筋に皺を置いた横顔を覗かせる。

「……ううっ、す、すごい。こんな柔らかくて大きなお尻、気持ちよすぎる」

紅を刷いた華奢なうなじに唇を被せてさらさらと通りのいい毛束ごと舐め回すと、両肘が曲がり、頬を壁に押し付けてしまうフォーヴァル。

背中が丸まるごとに巨尻はボールのように張り詰めながらも突き出され、薄くなる尻肉に比例して寄り添った谷間が開き、ぷにゅぷにゅした赤子の頬を思わせる内壁が竿を深く飲み込み始める。

「あ……あ、っん……はああっ……」

迫る双塊を押し返さんばかりに、アマラトはペニスを前に出す。

汗塗れの谷間と先走り塗れの亀頭が重なり、穏やかな抽送がぬちゅ、くちゅと糸を引くような水音を弾かせる。

へばり付く桃尻は前後運動に従って寄せては返す波と化し、竿の根元までぐちゅるっと優しく包む。

「こ、こっちも触らせてください!」

臍周りに添えていた両手を小刻みに震わせながらもシャツ裏に進ませ、潤いをしっとりと吸った布を首筋向かって持ち上げる。

瞬間彼女の曲がった背中が伸び上がり、顎につられてなびく黒髪が白の上に広がる。

片手で両の膨らみを掴んでも手に余るであろう巨大な乳房、自重に屈して楕円状に弧が引っ張られた、透白の下輪郭が暴き立てられるとフォーヴァルの両手がぷっくりと浮かんだ先端を隠すが、それを引き剥がしつつ鎖骨へ続く急激な坂を裏布の縫い返しに上らせた。

同時に、睫毛を震わせる赤面に罪悪感を植え付けられたが、唇をわななかせ視線を落とす仕草に下腹部を擽られ、肋が微かに感じられる靭やかな脇腹を撫で上げた先の乳房をぐにゅっと鷲掴みに。

「は、あうううっ!!」

最初に感じるは釣鐘状の柔らかな脂肪の塊、触れ合う部分の境目すらなくなるほどに粘着力を感じる乳肌は十指に縋り付き、添えるに留まった掌は何故か弧を平坦に潰し均していく。

真下の熟れつつも瑞々しい女体は、シロップまみれのマシュマロを思わせる双乳を揉み締めた回数に比例して桃彩も露わに、そして背中、腰へと痙攣を伝わせながら引き締まった筋肉を内に秘めた巨尻がぎゅっと谷間を閉ざし、ストロークを増したペニスに追い縋り、ぷにゅぷにゅと天然のサウナが容赦なく竿を練り揉んだ。

「はあ……っ、お、お尻がこんなに気持ちいいなんて……あ、もう少しだけ背筋伸ばしてくれますか?」

「あ、はああぁ、っふ、う……ひあああっ!」

自らの下半身で女体を押し支え、むちむちのお尻を薄汚れた壁際へと追い詰める。

カーテンを巻き上げる逆風、外から見られるのもアマラトにとっては瑣末そのものだったが、フォーヴァルの整った顔が木枠へガラスを嵌め込んだだけの窓へと向かう。

もっとも、乳首を捻り転がしつつ全身の密着を深めれば、窄まり付近の内壁に亀頭が舐め扱かれると並行して甲高い声が飛び、直後に両手で口元を押さえた。

「ち、違う……今のは……んん……頼む、っはあ、カーテンを……」

括れた腰が泳ぎ、先端は尾てい骨近くの肉が薄い裾野へ追いやられた。

右に左に押し寄せる圧力に頬を緩ませる一方で軽く尻山を叩いて次の行動を促す、立場の弱さを思い出したか命のままに両足の爪先忙しなく前に擦り、上半身を壁に押し付けて直立体勢に戻る。

「大丈夫ですよ、ここまでは見えませんから」

丸く張り詰めたお尻は元の楕円へと姿を変え、たぷたぷと波打つ弾力がペニスを優しく抱き留めた。

「ひ、ううっ……ああっ、や、っ……そこ、は」

鼻を抜ける声、湯気めいた生温かい媚香……二つがむっちりと大きなお尻の感触を際立たせ、アマラトは乳房を揉みくちゃにしつつ後に張り出した球体を叩き波立たせるように何度も腰をぶつけ、ねちゃねちゃとぬたつきに満ちた柔軟な内側を執拗に穿ち続けた。

激化するピストンが、指先程度の先端と広がる白桜に染まる肉房を持ち上げられては揺り落とされの反復でたぷんたぷんと手の内から飛び出さんばかりに滑り回る。

「ああっ、やめ……ろ、摘むな、んはああ」

腰と踵を浮かせたフォーヴァルが一際大きな嬌声を上げ、掠れた吐息が途切れるとともに首を僅かに左右させ、俯き加減で再び口を右手で塞ぐ。

さらに片手を下腹に滑らせ、綻びを感じさせない粘膜の表面を優しく撫で付ける。

きゅっと縮こまる膣口は油を刷いたようなぬめつきもあからさまに、濡れスリットの上端からは糸を引く粘液の甘酸っぱい香りが漂い始めた。

土手を押し開く指弄に、フォーヴァルはお尻を肉が揺れるまで激しく振り立てたが、反動を付けて震える双丘が狭間で脈打つペニスをくにゅっと締め付け、アマラトも荒く息をつきながら包み込んだ乳房を荒々しく揉みたくり、くちゅくちゅと飛沫を立てる狭隘な膣穴に人差し指を捩じ入れた。

「やっぱり、感じてたんですね……」

「…………!! そ、それは……あううっ、あああぁ……いい加減に、しないか……んはあうう!」

上気を浮かべてもなお涼し気な、やや吊り上がった目元に見上げられる。

ルビーを思わせる双眸は拒絶の言葉とは裏腹に潤み、開いた唇端には薄く涎の跡が。

一糸纏わぬに等しい裸体が醸す媚態へ付け込む卑劣さも忘れ、汗を頼りにぬりゅんっと逃げる乳房を揉み捕まえてぞよめき立つ穴を浅く深く撹拌しつつ下半身を乱暴に前後させ、ぱんっ……ぱんっと肉同士をぶつけ甘い締め付けを押し分ける。

「へ、へへ……このまま出しちゃっても…………ううっ!!」

「っぁ、あう……っ、ふああ、ああうっ!」

くねる身に縺れた指がクリトリスを叩き弾く、多少の冷静さを残していたフォーヴァル幼子さながらの甲高い声が飛ぶや否や、巨尻もきゅっと締まり、付け根へと雫糸を伝い落とす水気たっぷりのお尻がぬちゅっと竿を押し潰す。

匂い、熱、弾力、収縮、柔らかさ……あらゆる快感が渾然一体に、射精の衝動に油を注いだ。

「あ、あっ……う、く……ぁ、はあっ……」

聞こえるのは媚態を詰めた吐息と粘り気に富んだ水音、その中でアマラトは乳房を掴み寄せ、膣穴を撫で拭いながら我を忘れて腰を振り、ふわふわぬめぬめをあからさまにする大尻を何度も波打たせた。

「はあっ、はあっ…………い、いくっ!」

性質が異なる三つの快感がもたらす強烈な渦がペニスの内側でゆっくりと回転を始める。

蕩け解れたお尻が彼女の呼吸に応じてぎゅっむにゅっと鬩ぎ合い、根元から精液を絞りだす動きと相まって、互いの下半身が一つに溶け合う錯覚が。

やがて背筋は小刻みに痙攣し、瞼裏に火花が飛ぶ。

直後に手足の先まで全身が緊張したかと思えば、取り巻く生温い風とともに脈動が繰り返されてひしめく尻谷を揉みしだきながら、柔らかな球体をどろりとへばり付く大量の白濁液で汚す。

「うあ、ああああ……っ」

脱力の代償は経験にない鮮烈な気持ちよさ、お尻から両手とペニスを離しても感触は残像と化し、アマラトは真後ろのテーブルにもたれかかってしまう。

「はあ、はあ…………ちょっと、休ませてください」

頷いたフォーヴァルは床に転がった椅子を戻し、サイドボードに置かれた布を手に取る。

尻谷をゆっくりと伝い落ちる精液を拭いながらも、水膜を湛え僅かに眉尻の下がった視線は端に置かれたブローチへ。

「これは……?」

「ああ、ちょっと前に公園で拾ったんですよ。あれ……どこ行くんですか? まだ…………」

「用を思い出した、荷物は後で取りに戻る」

※※※

老婆に探し物を手渡すと当面は贅沢に暮らせるほどの金貨を手にできた。

荷物も全て回収しようやく人心地ついたが、公園のベンチに腰を下ろせば夕暮れの風に晒された板の冷たさがお尻に染み、ふと狭間で精を吐き出したペニスが記憶に蘇る、思わず肩を竦ませて両腿を閉じ合わせてしまった。

「さて、とりあえず宿を探さないとな……」

雲一つない橙の空から降り注ぐ涼し気な光線が噴水をきらめかせ、眩いばかりの粒を撒き散らす中、茂みを隔ててちりんちりんと鈴の音色が耳に届けられた。

続けて子猫の鳴き声……見上げたはずの顔は足元へと引っ張られ、質のいい毛並みと大きな目に頬の緩みを感じた。

「飼い主のところへ戻らなくていいのか?」

フォーヴァルの言葉ににゃあと返事をした子猫はベンチに飛び乗りもう一鳴き、顔を膝へ擦り付ける甘えた仕草に、フォーヴァルはふわふわの顎を撫でながら、目を閉じて尻尾を揺らす相手の前に干した小魚を何匹か置いてやった。

しかし、猫が魚を咥えようとした瞬間、荒々しく地面を踏みにじる不快な足音が。

茂みの奥へ遠ざかる鈴に噴水に視線を戻すと、髪を全て剃り落とした頬に傷を持つ大男。

重厚な上半身の筋肉を胸当てだけが堅牢そのものの出で立ちに、熱が全身を駆け抜け、気づけば通り過ぎつつあった男に斬りかかっていた。

「忘れたとは言わせんぞ!!」

黒を増した夕光を反射する刃先はたしかに男を捉えた。

だがあるべき断肉の手応えは感じられず、宵闇を吸った漆黒の剣に受け流されていた。

「ああ!? 何だお前……俺を誰だと思ってやがる!!」

威圧混じりの怒号、のけぞりかけた背中に鞭を打ち、今度は低めた姿勢から喉元目がけて突きを繰り出す。

しかしこれも一歩下がり間合いを保つ男には当たらず、空を甲高く裂くに留まった。

「黙れ! 母も、私も………………刺し違えてでも、貴様を!」

「…………そうか、思い出したぞ。ははははっ、わざわざご苦労だったな!」

正面を睨む切っ先をちらつかせながら、擦り足で間合いを詰める様には針一本分の隙さえ見出だせない。

一度でも背を向けたなら……想像が恐怖を呼び起こし、後ずさりも許されず対峙を強いられた。

「どうした? 今なら、見逃してやってもいいぞ」

左肘が曲がり、黒刃も引き下がる。

この機を逃すまいとフォーヴァルは危険を承知で踏み込み、六つに割れた腹筋目がけて狙いを定め肋から斬り付ける。

しかし全身を貫いたのは重い痺れ、腕力がたっぷり乗った斬撃は金属と金属が激しくぶつかる甲高い音とともに右腕を橙の空向かって跳ね上げさせ、眼光鋭い目前の男とはあまりに対照的な薄く細い胴体を露呈させてしまう。

「ううっ……まだだ!」

男は唇の端を歪めたまま姿勢を保ち、懐へと入るが寸前に腕の痺れも抜け、仰け反った背中を戻しつつ剣の柄頭で筋肉の浮かんだ肘を打ち付ける。

自信に満ちた眉間に皺が刻まれ、踏み出した両足に硬直が生まれる。

間隙を呼び水にフォーヴァルは右足を前に腰を回転させ、反動で脇腹、左肩、首と立て続けに距離を詰めつつ流し斬るが、男はいち早く身を屈め直し大きく後へ飛んだ。

「はあっ、はあっ…………」

「おいおい、まさかもう終わりってことはないよな?」

虚しく宙を切る斬撃……実力は十分に見極めたと言わんばかりに鳶色の瞳が息を弾ませるフォーヴァルの顔を見下ろす。

乾いた地面を踏み鳴らすブーツの音が近づくと、グリップを握る両手に熱いぬめりと冷たい震えが置かれて軽く開いては何度も握り直してしまう。

「こ……この程度で、うくっ!」

ひゅんっと、風を……空間そのものを二つに裂く鋭い一閃。

反射的に刃先を前に出せば再び剣戟が。

矢継ぎ早に訪れる痛みと麻痺、板金鎧すら貫く重撃がフォーヴァルを劣勢へと追いやり、豪雨さながらの攻めを捌ききれず、防具に包まれた胸から膝、右手甲まで耳障りな金属音と同時に鮮やかな火花が飛び散った。

「ああぁ……っ、う」

「多少は覚えがあるみたいだが。随分と見くびられたものだな」

「…………ここまで差があるとは」

口の中には錆びた鉄の味、切りつけられて凹んだ鋼鉄に目眩すら感じつつ俯くが、敗走を許す隙さえも見出だせないままベンチ裏の大木へと追い詰められた。

それでも……と剣を振るが、散漫な攻撃は呆気無く弾き飛ばされ、柄頭が手の中を滑り、唯一の拠り所は夕日に眩しくきらめきながら地面へと突き刺さる。

「ふん、期待外れだったな!」

男が剣を鞘に納める、角張った顎を睨み上げれば歪笑で返され顔を背けてしまう。

拳を前に出そうにも、歩を前に踏もうとも、幹にもたれかかる自分の身体は見えない鎖に縛られ、殺気の中で肩を竦ませ唇を噛み締めるばかり。

しかし負けを認めたくない一心でに最後の力を振り絞ってじり寄る男に殴りかかるが、逆に首根を捕まれ勢いよく投げ返されてしまう。

硬い木にに叩き付けられた激痛が呼吸を封じ、大きな影に隠れて暗さを増したはずの視界に眩しさを飛ばす。

苦しさのあまり身を屈めるが太い指は首に絡みつき、意識は落下感に引きずられ、彼方へと遠ざかる。

「く、う、うっ……っぁ……」

「ちっ、拾った命は大事にしろよ……俺もそこまで気の長いほうじゃないからな」

指はさらに食い込み、死の恐怖に囚われたフォーヴァルは幾度と無く男の胴体を蹴り上げるが、吊り上げられた身体では力も入らず怒りを買った相手の体重が入った拳を腹部へ正面から受けてしまう。

「ふざ、けるな……こ……こんなことで」

ようやく首から指が離れた、だが吸った息も同じ場所へ叩き込まれた追い打ちで全て吐き出す羽目に。

喉近くまでこみ上げる酸味を押し戻しつつも、鎧の存在を疑うほどのダメージに膝から崩れ落ち、その場にうずくまる。

頭をもたげるはかつての屈辱、曲げた鉄板で補強した靴底が髪を回し毟れば唇には砂埃の味とざらつき。

「心配すんな、殺しはしない。使い道はたっぷりありそうだからな」

男が束ねた後ろ髪を引っ張る、つられて上がる顎に伝う生温かい血……母も自分も傷つけた男にいいように嬲られる無念が、砂粒に擦られた右手に握り拳を作らせるが、抱えた首を強く掴まれ、一回二回と汗と砂が貼り付いた頬に平手打ちを食らってしまう。

「ああっ……!」

「立て」

頭上に見える大きな掌、直前の乾いた音が錯覚と甦り太く低い声に従い立ち上がる。

情けなさは承知で公園の入口に視線を移すが、一人の衛兵が遠巻きに見て見ぬふりを続けるばかり……助けの言葉を継ぐ前に、男の重量感に満ちた爪先が肋を貫き、声は霧と散った。

「残念だったな、助けてもらえなくてよ!」

視界が歪む、助からないという絶望が腰と膝を砕けさせ、お尻からその場にへたり込んでしまった。

金梃を思わせる手で肩を掴まれ、後頭部を軽く小突かれても全身に力は入らず、震えを明かすに留まる。

「ぐ、っ……殺、せ……」

「ああ!? 自分から喧嘩売っといて何言ってやがる!」

「っ……うう、くああぁ」

衛兵の後ろ姿が遠ざかる、それと入れ替わるように一人の少女が輪郭も曖昧な夕空に影を添えた。

「ゾーグラス様……一体何が」

「リリシュか………………こいつは高く売れるぞ」

リリシュと呼ばれた小柄な少女がフォーヴァルへ目を向けるが、涙と汗で目の前は顔立ちすらわからないほどにぼやけていた。

「眠らせろ」

「……はい」

しゃがむリリシュが耳元で何かを囁けば、言葉の意味を知る前に頭が落ちて五感と意識が同時に奪われ、死にも等しい屈辱と恐怖の中でフォーヴァルは足跡だらけの地面に崩れ落ちた。

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