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放浪の剣士フォーヴァル~魔女の刃と大地の宝珠~一話 (Pixiv Fanbox)

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「…………」

自分を、母を踏みにじったあの男……ゾーグラスの足取りを追って三年、”海の遥か先、灼熱の巨竜を打ち倒した”という話を最後に手がかりは途切れた。

話が真実であれば、奴一人は何千、何万の兵を屠り捨てた魔物を上回る、それを少しでも埋めるために、フォーヴァルは数多の国を禁呪により滅ぼした魔女を斬り殺した聖剣の噂を聞きつけて山の中腹にある集落を訪れた。

住民に話を聞く内に、その剣が眼前の錆を滲ませる仰々しく鋲を並べた分厚い扉を隔てた先にあるとわかったが、槍を持った見張りに長老の許可が必要と進行を禁じられてしまった。

「長老、か」

集落の中心部にある井戸から発する湧き水に冷やされた風が規則的に並ぶ石畳を這い、後頭部の中央で結ばれ一纏めに束ねられた黒髪をなびかせる。

木陰に備え付けられたベンチに腰を下ろすと、葉の広い枝が作る影に陽光も遮られ、汗と埃、霊糸の鎖帷子をべっとりと汚す魔物の返り血にまみれた不快感も溜息に変わる。

「…………さすがに、この格好で行くのもな」

街道の中間地点故か人の往来は活発で、向かいの宿屋沿いでは行商人が広げた布上に商品を並べ露天を開いている。

正面の建物も豪華な作りを明かし、花壇には鮮やかな赤に黄色、紫が敷き詰められていた。

目線を左右させながら磨かれた板に身を預けて両腕を伸ばしていると、腹に斑を抱えた白猫が使い込まれたレザーブーツにふわふわの身体を押し付けてくる、温かな腹部を撫で回してやれば野良猫とは違う、手入れのされた滑らかな柔毛が指先に絡み付いた。

伝わる熱がかつての飼い猫を思い出させ、目頭が熱くなると同時に掌の往復は重ねられる。

「悪いな、これしか無いんだ」

右腰にかけた鞣し皮のバッグから底で丸まった油紙を取り、中に入った保存食の堅パンを取り出す。

半分に割ってにゃあと開いた口の近くに置いた。

自分と同じで空腹なのか、白猫は肉球で小さな塊を引き寄せ、特有のざらつきが目立つ舌で舐め刮げながらそれを口に咥えた。

上下する金色の目と揺れる半透明の髭……抗い難い愛おしげな仕草に、フォーヴァルも猫を抱き上げんと左手で脇腹を捕まえる。

「ふふっ…………ん、どうした?」

しかしさらさらの毛玉は長く細い指をすり抜け、唾液でふやかしたパンに齧り付いたまま不意に背中を見せる。

視線の先には白いエプロンを纏った少年とも少女とも付かない栗毛の子供が手招きで猫を呼び寄せていた。

天向かう尻尾を振りながら立ち去る様子に残念さを覚えつつも、「……風呂が先か」

となすべきことを思い出し、広場の端に集落の住人が使っているであろう公衆浴場を見つけ、革袋の中に残る銅貨の枚数を思い出しながら、炎の紋章をあしらった布が掛かる入口へと爪先を向けた。

※※※

「…………?」

湯を浴び、身を清めたとはいえ、背中に大剣を負って鎖帷子を身に付けたフォーヴァルに使用人の女性は首を傾げ、怪訝をあからさまに。

「すまないが長老に話がある、通してもらえないか?」

「……少々、お待ちください」

上から下まで、しばし不躾な目を送られた後女性は飴色の扉を開けて奥へ。

板張りの廊下には規則的だが複雑な模様が描かれた絨毯が敷き詰められ、壁には銀の額縁に嵌め込まれた油絵が……この屋敷に似合うのは無骨な戦士ではなく、可憐の象徴たる白いドレスなのだろう、立ち上る羞恥が歩を後ろへ固める。

だが砂を踏む音と同時にメイド服の裾を翻らせた女性が戻ってきた。

「どうぞ、こちらへ」

音もなく先を歩く彼女に案内されるまま長老の待つ広間に向かう、花の甘酸っぱい香りが微かに鼻を擽る中で、フォーヴァルは黒革の長椅子に座る、深く皺が刻まれた灰髪の老人と、容姿は整っているものの軽薄そうな青年へと頭を下げる。

他の住民とは対照的に、着衣は色鮮やかで金糸の刺繍まで設えられており、広く華美な住まいに相応な出で立ちだった。

「…………ご用件は、わかっております。門を開けて欲しいのでしょう?」

「わかっているなら話は早い、頼めないだろうか?」

「ええ……ですが、一つお願いがありまして…………どうした、カロナーク?」

長老の継いだ言葉をカロナークと呼ばれた男が手で制する。

眼前の彼は、銀の鎖帷子越しでもはっきりと膨らみを浮かばせる、赤子の頭を感じさせる大きな乳房を舐め見続けていた。

持っていたバッグで上半身を隠せば、聞こえたのは露骨な舌打ち……赤瞳の双眸に吊り上がりを感じつつも、僅かに開いていた脚を閉じ、頻りに小さく頷く老人へ視線を戻した。

「申し訳ないが、扉の先には村の秘密が隠されていてね、そう簡単によそ者を通すわけにはいかないんだ」

長老は一瞬目を見開いたが、並べられた拒絶の言葉に口を噤み、若草色のカーテンがなびく窓へと顔を向ける。

ひどく唐突な翻意……フォーヴァルは咄嗟に身を乗り出し、テーブルを挟んだ二人に詰め寄った。

「何を言った!?」

「別に、まあ俺の頼み事も聞いてくれるなら…………親父、そのくらいなら構わないよな?」

唇端を持ち上げ、歯を見せて笑うカロナークを睨み付ける。

一方で今は話を聞くのが先決と、額の皺を撫でて片膝を揺さぶりながら、狼狽をあからさまにする長老に首を戻した。

「山道を登った先にある洞窟の中に赤蔦草という食中花が咲いています、その茎を根本から切って、粘液をこの瓶に集めてもらえますか?」

「……わざわざ頼むほどのことか?」

「はい…………道中の魔物は手強く、扉もそのために」

見張りにとどまらない理由がようやく腑に落ちた。

しかしカロナークの頭頂から爪先まで這い進む視線に不快感が汚泥さながらに纏わり付き、手で払うような仕草を取って乗り出した半身を直立に戻す。

とりわけ、衣服の内側で息遣いの度に持ち上がっては落ちて波打ち弾む半球への集中……生唾を飲む音が、服をはだけさせて乳房を揉みしだかれる錯覚を呼び、革張りの背もたれに括れた腰と大きなお尻を押し付ける。

「それで、貴様の頼みは何だ?」

「ちょっとここでは話せないな、とりあえず俺の部屋に来てよ」

唇に手を当てて溜息を一つ、使われていない暖炉へと視線を反らすと、カロナークが廊下へと歩き始める。

長老は申し訳なさそうにうなだれ、禿頭を見せるのみ……”察してくれ”と言わんばかりの困惑顔に言葉を発することもできず、重い腰を上げて部屋の外へ。

進む道いっぱいに広がるふかふかした絨毯の感触さえ忌まわしかった。

「すみません、門の鍵は息子が……」

薄くなった灰色の髪を掻き毟り、腕組みをしたまま目を瞑る長老。

子に逆らえない親へ憐憫の情を抱きつつ、一足先に階段を上ったカロナークについてくるよう顎で促される。

機嫌を損ねまいと歩調を早め、右手の中指を手すりに掛けたところで見覚えのある白猫がブーツに擦り寄ってきた。

「だめだよ、モリー……ブーツに毛がついちゃう」

変わりゆく声を発し、目を細めて顔を押し付ける猫を抱え持ったのは、井戸の近くにいた白いエプロンの少年だった。

ぺろぺろと頬を舐め回されて擽ったそうに小さな歯をこぼすどこか恥ずかしげな笑顔、あの男の目つきに強張ったフォーヴァルの頬にも綻びが生まれる。

「すみません。ほら、行くよ」

「いや、気にしなくていい…………可愛い猫だな」

ふんわりした顎辺りを指で撫でてやれば、ごろごろと喉を鳴らしながら肉球の弾力を教えるように前足で指を何度も叩く。

「おいっ、サーディ! あっち行ってろ……ったく、邪魔すんなよ」

苛立ちを露呈させたカロナークの声、サーディと呼ばれた少年は首を竦め、小さく頭を下げて突き当たりの部屋へと姿を消した。

二階の廊下では壁にもたれかかり、爪先で床を叩く高圧的な様子が……固く握り拳を作りつつも促されるままに段を一つずつ踏み、開かれたドアをくぐる。

※※※

「それ……脱いでくれる?」

細かな傷が無数に刻まれた鈍銀の裾に手を掛けたまま、しばし逡巡するフォーヴァルだったが、やがて意を決したか重そうな鎖帷子を捲り上げて袖を引き抜き、ベッド腋の椅子に置く。

白い清潔そうなシャツに包まれた乳房は、胴体の薄さとは裏腹にむっちりと窮屈そうに盛り上がり、深い谷間の切れ込みを中心に三本の皺が走っている。

さらに、ここに来るまで多少汗をかいたのか、窓を閉め切った室内に煮詰めた花蜜を感じさせる芳香が……荒くなる呼吸に興奮を煽られ、彼女自身も持て余しているであろう豊乳に指を寄せる。

「長旅なんかより、男に股でも開いてるほうが似合ってるな」

「…………言いたいことはそれだけか?」

頭上に響くガラス鈴さながらの凛とした軽やかな声、甘い汗の温源に顔を向ければ、磨かれた黒曜石を思わせる肩までの束ね髪、質感を保ちつつも薄く細い頬と顎のライン、高価なルビーを彷彿とさせる真紅の瞳が作る切れ長の双眸、きつく縛られた桃色のささやかな唇、あまりに大きな胸故に目立たないが、ショートパンツにぎっちりと詰め込まれることで肉づきを強調させる巨尻、丸い膨らみから続くボリュームのある太もも……涼しげで大人びた、一方でどこか幼さを孕んだ美貌が個々のパーツにより作り上げられていた。

「何をすればいい? 私も暇ではない、早くしてもらおうか」

何度も喉を鳴らして興奮を露呈させるカロナーク、だがフォーヴァルは気位の高さを全面に出し、腕を組んだまま眉間に浅く皺を寄せる。

サーディの前で見せた柔和な目と唇の動きとは対照的なそれに、無理矢理彼女をしゃがませてむき出しにしたペニスを強張る花唇へと突き付けた。

顎を引いて距離を稼ぐのも構わず、カロナークは乳尻とは真逆の小さな頭を掴み、湿り気と濃厚な甘香を含んだ温もりを引き寄せた。

正面で繰り返される身じろぎが、過剰なまでに大きな椰子の実を思わせる乳房をたぷんたぷん弾ませ、一つにまとめられた墨色の髪を生じた髪になびかせる。

「いいからさ……舐めてくれよ、わかってるんだろ? 俺が鍵持ってるって……」

並べた言葉はフォーヴァルの抵抗を止める、焔めいた一睨みの後、やや厚めの唇が開き、先走りの玉を鈴口に滲ませる亀頭を含みつつ舌先で蛇が様子を窺うようにちろちろと舐め回す。

追い打ちに窄めた頬を側面に擦り付け、ずずっ……と口内に溜め込まれた唾液を啜るのと同時に竿を半分ほど咥える。

舌は螺旋を描きながら裾野まで向かい、ぬめついた粘膜のヴェールで先端を扱き上げていく。

「……ふ、ううぅん、っ……ぅ」

「へえ、チンポなんて知りませんって顔してるくせに……結構上手いじゃないか」

フォーヴァルのさらさらとした洗いたての束ね髪が前後する度に、唇環は切っ先からカリ首をくぐり、裏筋を通り抜けて根元を辿る。

肉棒全体は下半身の動きに比例して、薄甘い滑衣に深く包まれ、汗を発散させる絹肌を上回る微かな粘り気を伴った口内のぬちゃぬちゃした収縮がもたらす快感を送り注がれる。

それに脈打つペニスは、四方八方をぷにぷにつるつるのシロップに浸したプディングを思わせる唾液まみれの粘膜に取り囲まれ、鬩ぎ合いが腰に微弱な稲妻を走らせた。

さらに、エラの内側は尖らせた舌先に舐め拭われ、押し付けた亀頭に紅に染まる頬を膨らませた伏し目がちの彼女の嗜虐欲をそそる光景も加算して背筋を逆撫でられる錯覚に襲われた。

「おおっ、う、うう……ぅ、ぉ……も、もっと舌を使え、ううっ!」

カロナークも汗の目立ち始めた彼女の丸い頭を掻き毟って、ぬたぬたと締め付ける肉リングの奥に広がる液まみれの桃色が巻き付いては水音を弾かせる様を堪能した。

もっとも、奉仕の強要は好みから外れるか、フォーヴァルはかぶりを振りつつ曲げた肘を伸ばす反動で縮まった二人の間隔を戻し始める。

逆にカロナークが握り締める両手の力を緩めれば、彼女も閉じた目元に緩みを添え、口端から唾液の糸を伝わせるのも意に介さず、カリ裏を尖らせた舌先で舐り拭い、根元はぎゅうっと縮こまった二枚の唇で容赦なく締め上げる。

「っはあ、ふうぅ……あまり調子に乗る、な…………私は、好きでやっているわけではない」

ローションを浸らせた真綿を感じさせる内頬の粘膜へと沈んだ男根を引き抜く、ねちょねちょと甘く這い回る肉蛞蝓も頂点を優しく擽りながらか細い銀糸を置き土産に離れていった。

「歴戦の戦士様は言うことが違うね……よし、次は触りながら舐めてくれよ」

はあぁ……っとフォーヴァルが切なげな溜息を浮かばせる、綻んだ二枚の唇……その先には我慢汁と涎が混じり合った無数の細糸が引き合う光景、そして白い喉を鳴らしピンクローズさながらのそれらを固く結ぶ。

引き締まったシルエットを形作る柔らかくふにふにした頬を撫で抜ける指先にも表情を変えること無く嫌そうに払い除けるばかり。

もっとも両瞳は月明かりじみた水膜のきらめきを露にし、右手を玉袋に、左手を粘つきに覆われた竿に添えさせ、親指の腹でエラを擦り撫でるよう促しても命じるままそれに従うフォーヴァル。

「…………私にも多少心得はある、長生きはしたいだろう?」

愉悦に下がる面輪、その内に潜む殺気、壁に立て掛けられた幅広の無骨な大剣への目配せに思わず一歩後ずさり、膝裏とベッドの足が激しくぶつかった。

だが、苦痛に歪むカロナークの顔が溜飲を下げる呼び水となったか、フォーヴァルも吊り上げた眉尻を下げ、真珠と見紛う艶やかな歯を見せつつ、ペニスを口内に深く含み直してカリ首に唇を引っ掛ける。

にゅる、ぐちゅっと唾液の水音を立てると同時に浅黒い袋を穏やかな手つきで揉み込む素振りを添え、上乗せに左右の動きを混ぜながら肉竿を舐め回し、汚れを拭うように圧着させた内頬粘膜でぬりゅ、くちゅ、ずちゅっと頬張った亀頭を転がす。

「っ、ふ、うう……っ、ん、っぁ……はあ、ああっ、んんっ」

「ううっ、いいぞ……奥まで、ちゃんと舐めるんだ」

ベッドと本棚、机のみと殺風景な室内に、情けない上ずり声とくぐもった吐息が響く。

膨れた亀頭の表面で戯れかかるざらついた舌が、表面に滲む体液を刮げ落とすように外向きの螺旋を描き、広がった裾野までそれが届くと、今度は裏側を捲り返す勢いで舌表が強張る。

自在に動き回るそれがぬぢゅぬぢゅとぬたつきを吐き出して潜り進むことで、鮮烈な快感が皮膚の内側を駆け巡り、膝が崩れてベッドに後ろ手をついてしまう。

一枚の小さな舌に翻弄される自身に若干の羞恥を覚えながらも、お返しと言わんばかりに白いシャツ越しに球体を透かし、ゆさゆさと弾む乳房に手を伸ばし、開ききった五指で肉塊を揉み拉げさせる。

「ひううっ! あ、お、おいっ……やめ、んあああっ」

皮膚奥に送り込まれるふにゅふにゅふるふるとした、弾力を同居させた極上の柔らかさ、揺れを防ぐためシャツの下に布を巻いており、上輪郭の途中に段差が。

そのまま乳頂に指を滑らせても彼女に拒絶は感じられず、カロナークはおもむろに白布をつまんで捲り返し、指で覆えば隠れてしまいそうな丸臍から筋肉の上に薄い脂肪を乗せた括れの目立つウエストと白が隠す別の白を暴き立てていく。

「あ、ああぁ……っ、捲る、な……ん、むうっ……」

口弄に熱を上げながらも、あどけない面影を残す顔を赤面させ、額の汗を手の甲で拭いながら胸元に巻きつけられた細布を押さえるフォーヴァル、しかし留め金を解き、宛てがわれた掌もろとも引き剥がしてしまう。

「……すごいな。こんなでかいの初めて見たわ」

身じろぎに合わせて両手にも余りそうな、圧迫感さえ覚えてしまう巨大な乳房がふるふると揺れ波打つ。

「くっ……やめろ、誰が脱がしていいと……んんんっ!」

二重の拘束を解き放ち、一回り大きさを増したそれは華奢な胴体とは裏腹にたっぷりとした重量感にあふれており、軽く触れただけでも意志とは無関係に指は埋もれていく。

反面、乳房の豊満さからは信じられないほど薄桃色の円は小振りで、中心の尖りも子供の指先じみていた。

「それに、柔らかくてぷるんぷるんしてやがる…………おい、ちゃんと舐めろよ」

掬い揉んだ過剰な乳肉を弾ませつつ、顎で舌の律動と唇の締め上げを促す。

フォーヴァルは上目遣いでカロナークを睨み付けたまま、袋を揉み解す動きに重ねて頭の前後を再開させてぬちゅ、ぐちゃっと粘度の高いノイズを息遣いだけが支配する静まり返った部屋に混ぜ入れる。

「ん、んぅっ、あ、ふ、っ……んく、ぅ……あん、ぐ」

際限なく溢れ続ける唾液が潤滑剤となり、口内の抽送を激化させる。

一往復ごとにぬちゅ、くちゅ、ぐじゅっと水音は強まり、ぬるま湯のような空気に淫靡の色を塗りたくる。

フォーヴァルもそれに中てられたか、額だけでなく腕にも、熟した果実を連想させる半球にもしっとりと潤いを滲ませつつあった。

「ん……もしかして、そっちも気持ちよくなってる?」

香油めいた汗を塗された乳肉は掌の内でゆさったぷんっと揺れては逃げ回り、重量を感じさせる振動とともに肉塊が形を歪ませながら吸い付く。

さらに、ささやかな突起を掘り起こしては軽く引っ掻いて摘み上げると、細まる両目に並行して小鼻が膨らみ始める。

適度な弾性を持つ淡桃色を二指で挟み付けながら揉み転がす内に少しずつしこりを帯び、比例してショートパンツの布地が擦れ合う音が大きくなる。

乳首をいたぶりながら、カロナークは掌を飲み込む蕩け肉に意識を移す。

砲弾を詰め込んだように丸々と実った練絹の水風船は、指の一本一本を尺取虫同然に這い回らせるだけで、指間から新しい肉の起伏を作り、人差し指と中指の間で桜粒が立ち上がり愛撫をせがむ。

手の力を緩めれば両の乳山はぷるぷると揺れて元のなだらかな曲線を取り戻す。

揉んで離してを繰り返す内に頬を染める紅が肩を滑り落ち薄い胴体に取って付けた膨らみ全体に及び、その後を追って汗雫も上り坂を伝い、括れた腹部へと落ちた。

頻りに横髪を掻き分ける仕草も相乗し、総身で体現する羞恥がカロナークの衝動に油をぶち撒ける。

「はあ、はあ……いいぞ、もっと奥までしゃぶってくれ」

両手を圧迫する熱と湿度を蓄えた肉塊の心地に酔いしれるあまり、下腹部に染み渡る桃色のざらつきとぬめりを湛えた肉蛞蝓と双唇の感触を忘れていた。

唾液を乗せた舌表で亀頭と竿の段差を舐り回しながら、フォーヴァルは口を大きく開け、ぬらついた肉絨毯の上で背筋をたわませ、くぐもった吐息を漏らしつつペニスをスライドさせる。

「っ、ん……う、ぅ……はあ、ああ、こんな、んっ、奥まで……は、ああうっ」

互いの前後運動が次第にリンクし、鈴口目がけて引き下がる唇の狭環が肉傘の裏部分を基点に、じゅぷっ、ぐちゃあぁっと音を潜ってにやや遅れて引いてを積み重ねる。

「んぐ……ぅ、あう、っふ……早く、出してしまえ」

目元を下げつつも紅潮させたフォーヴァルは薄い袋に包まれた睾丸を優しく握り、湿気のたっぷり含まれた吐息を下腹に吐きかける。

よほど息苦しい過呼吸の間隔は早く、口内でもぬちゃぬちゃと唾液を捏ね回す音が一層明らかに。

「そんなにザーメンがほしいのかよ……ぅうっ、じゃあ、お言葉に甘えて……っ!」

五指を征服しつつあった巨大な肉塊を揉み潰し、丸みを強調させるようにたぷんたぷんと双球をバウンドさせる。

解し立てる動きの甲斐あって、左右の肉は今にも蕩けんばかりに柔軟を帯び、くねる背筋を追いかけながらむにゅ、くにゅんっと裾野から頂点へと搾り弄り、目覚めた乳頂を指の側面で挟み転がす。

フォーヴァルも腰を小さく左右に動かし、下腹部に洗い髪の香りとは違う酸味の奥に微かな発酵を感じさせる匂いを立ち上らせていた。

とろりとした半濁色の愛液をほころびかけた肉薔薇の中心からしとどに溢れさせる様子を想像し、墨髪の結び目に両手の親指を押し当てながら全方位からうにょうにょと薄桃色の肉がうねくり返る穴の中に抽送を繰り出した。

「うう、っ……ん、ん……ふ、うぅ……」

「はあ、はあ……出す、ぞ! 全部飲めよ……」

舐め潜る舌が、ぬちゅくちゃくちゃっと竿上を進めば、手押しポンプさながらに射精衝動が根元向かって送られる。

ぞわぞわと身体の内側を直接撫で繰り回されるような気がして、カロナークは滑らかな濡れ布を思わせる頬を撫で揉んでしまう。

ここで鈴口に舌先が侵入する、ごぽごぽと今にも漏れ出しそうな液体を啜り取るように奥へ奥へ……ベッドの上に崩れ落ちる腰を押しとどめ、姿勢を直すのが精一杯だった。

窄まる唇、強張った舌、絶えず滲み続けるねとねとの涎、全てが渾然となった快感に屈し、背中から崩れ落ちてしまいそうな脱力感とともに精液を彼女の口内に撒き散らしてしまう。

どくっどくっと脈動の度に喉奥へと吸い込まれるような錯覚が……反面それこそが法悦の源泉となり、溶け落ちていく下半身をはっきりと実感する。

「はあ…………っ、ふう、相当慣れてるんだな」

ペニスを戻し、フォーヴァルに口を開かせる。

白く粘ついた精液の紐が舌に内頬に張り巡り、彼女がどれだけ喉を鳴らしても、白濁はへばり付き、舌先に半固形の滓を残していた。

※※※※

不快極まりない中で、フォーヴァルは苦味と酸味が混じる生臭い精液を飲み干そうと舌で掬い寄せた粘液を何度も喉奥へと流し込んだが、残り続けた嫌な味は彼の執拗さを連想させ、おぞましさとともに肌に粟立ちを添える。

「お、おいっ……何をする!」

「これで終わりとでも? やっぱり最後までさせてもらわないと」

言葉を飛ばし、両足の裏に力を入れるのも束の間、にじりよるカロナークに背中を逸らしたところで肩を押されて反転した身体はベッドの上にうつ伏せに。

見下ろす両目は黒いショートパンツをはち切れんばかりに押し上げて下着のラインをあからさまにするぷりぷりの巨尻へと向けられた。

「…………へえ、胸もでかいけどこっちもなかなか」

伸びきった布の中へ窮屈に押し込まれた大きなお尻は、フォーヴァルが内股を泳がせる度に側面と中心に何本も皺を走らせた二つの肉形たぷんたぷんっと波立ち、カロナークの口角が少しずつ上を向く。

鎖帷子の長い裾でコンプレックスから逃れていたが、露骨な視線を送られて頬を汗雫が伝い、シーツに刻まれた皺も深くなる。

羞恥に耐え切れず一人用にしては幅が広いベッドのヘッドボードに手をかけるが、開いた両手が密着した二枚の布を隔てて尻山を揉みしだき、同時に身体を覆い被せて逃げ場を封じた。

「ん、はああぁ……! あ、ああっ、んう」

片手は到底掴み切れない大尻を握り寄せては軽く平手で叩き、ぶつかる指がゆさりと厚肉を振動させる。

背中越しには血走った目で楕円形の球体を見つめるカロナークと、捏ね解す指が沈み、形を歪ませる引き締まったラインを包むまろやかな脂肪の塊……挟んだ布は無意味と言わんばかりに接触点を通じて蠢く指が生暖かい何かを送り注ぎ、黒布の奥では湿度を含んで蒸れた熱が醸しだされていく。

激しくなる手つきに比例し、半円状にお尻を覆っていたはずの下着の縁は三角形に捩れて谷底へと集まり、裏布と素肌の間を汗蒸気で満たす。

「っ、ああぁ……やめ、ろ……早くしろ、とっ、いったはず、だ、んあああっ」

性感帯には遠い位置でありながらも、一度ペニスを味わった身体は底知れぬ愉悦へと抗うフォーヴァルを導き、全身の毛穴が開くほどの熱に変換された擽ったさ混じりの気持ちよさが頬を投げ出された白い枕に預けさせる。

「こっちもとろとろぐじゅぐじゅで……しゃぶっただけでこうなっちまうのかよ」

カロナークは息を荒らげたまま、しっとりと濡れて蒸し暑さをむせ返らせる柔肌が窮屈に貼り付いたショートパンツを、尻肉を波打たせるまでに勢いよく下着ごと引きずり下ろし、最後の一枚を床へと投げ捨てた。

直後に訪れた涼風が汗まみれの生尻を撫で回す実感に羞恥も頂点に達し、シーツの端を握り締めてしまう。

「……っ、んぅ……見るな、っ」

かちかちと小さく音を立てる歯の隙間から搾り出された懇願、だがそれを呼び水に引き締まりつつもむっちりと量感に富んだ太ももを割り開き、肉の詰まった柔巨尻が隠すぬめり肉のスリットを入り込む日差しのもとに。

さらに、双山に宛てがった両手で重厚な楕円肉の割れ目を左右にくつろげて仄暗い底に潜む楚花までされてしまった。

「どっちもピンク色で……初めてじゃなさそうだけどな」

頭をもたげる忌まわしい記憶……男に秘花を散らされて以来経験は数える程のみ、怒りが羞恥を上回り伏せた顔を起こしてカロナークを睨み付けた。

「……貴様には関係ない、さ、さっさと……ん、済ませてほしいものだな」

「俺のがよっぽど気に入っちゃったかな? まあ、そういうことなら」

尻たぶを掻き分ける指が離れた。

ぷるん、ぬちゃっと擦れ合う内壁にむず痒さを覚えて両目を軽く瞑り、声を封じんと自分の右腕に爪を立てたところで異物が濡れた無毛の腋窩を上下になぞり回される。

聞こえるのは奥歯の軋む音と結んだはずの唇端から漏れる委ねきった溜息……軽薄そうな外見に相応の、荒々しさと細やかさを同居させた指使いが、フォーヴァルの白肌に熱を走らせ、雪解け水のヴェールがシーツに染み広がるとともにくちゅ、ずちゅっと粘っこい音が添えられる。

「はあ、ぁあっ! ん、うっ……ふああぁ」

スリットの形に合わせて円を描く指、踏み固められる前の雪を感じさせるふわふわとした肉の土手は圧力に応じて膨らんでは凹んでを繰り返し。

頭中に強烈な刺激を駆け巡らせ、喉奥を進む媚声に慌てて口を塞いだ。

「ふ、う……っ、ん……ああ、やめ、ろ、は、早く済ませろと……んんああっ!」

「いやぁ、でもさ……こんなに気持ちよくなってくれるならっもっとじっくりと、ね」

カロナークが畝の内側に潜む桃色の捩れを摘み立て、粘膜と皮膚を繋ぐ外扉を捲り返しながら、指を連なる肉の重なりへとくぐらせる。

瞬間、竦んだ肩が跳ねて背筋が反り上がった。

ぐちゅ、にぢゃあ……っと響く音が快感を引き連れて体内で思うままに遊び戯れる、さしずめ曇り空を裂く稲妻だった。

それでも、頬に滲む困惑と愉悦を許せず、歯を食いしばって傍らの枕へと顔を埋めるが、本心は呆気無く見抜かれてしまう。

うねうねと蠢動しては侵入物を締め上げる膣壁を拭い撫でられ、その上襞間を満たす粘液が屈曲した指先に掻き出されて、膣口は愛露でぐちゃぐちゃに蕩けていた。

「ひゃあ……っ、うっんぅ……こんなもの、気持ちいいはずは……んああっ」

言葉で拒絶を並べ立てても、汁塗れの肉貝は嘘を許さない。

口中に押し留めた悦は、カロナークの人差し指が襞蚯蚓のあわいで前後を繰り出す度に唾液を纏う唇の外へ吐き散らかされ、回転する腰に対応して乳白色の愛液にぬたついた粘膜の層をぐちゅ、ぐにゅ、ねちゃっとうねくり返って指を押し返す。

「こっちは濡れてるんだけどね……顔まで真っ赤にしてさ」

魔指が織りなすストロークは、歪笑につられて深さと速さを増す。

糸を引かんばかりにぬめりを浮かばせて獲物を咥え込む肉食貝さながらの泥濘は、ねちゃ、にちゅっと飛沫を立てながら襞と皮膚の圧着を激化させ、フォーヴァルの腰を溺れさせた。

「は、あう……っ、あまり、激しく……う、ああっ!」

むぎゅっとお尻を鷲掴みにされながら、中指が肉の重なりを剥がすように舐り進む。

筒の内側にびっしりと敷き詰められた襞は軽く擽られるだけでぞよめいては突き潜る指に委ねかかるように蠕動を続けた。

穴の内側を見ることは不可能だったが、愛液に粘り付いた膣壁を押し捲る前後の往復は手に取るように感じられた。

「すっかり盛り上がって…………相当感じやすいみたいだな」

カロナークが歯を見せながら鼻で笑う、満ちる怒り混じりの屈辱……だが、桃彩を浮かばせたお尻に爪を立てられ、回転する二指が付け根近くまで這いくぐり、食い千切らんばかりの狭隘さ全面に出す一方で、迸る熱蜜にふやけた媚肉はその形を維持できるのが不思議なほどに、淫指の圧力に合わせて水を十分すぎるほどに吸い込んだスポンジさながらにぐじゅぐじゅと貝汁を結合部まで溢れさせ、太ももをてらつかせながらシーツを汚す。

嫌悪感を抱いていたはずの相手に、心を乱され官能を引き上げられて、とうとう憚りのない声を上げるのは苦しくも惨めだったが、後ろ暗さがさらなる愉悦を産み、フォーヴァルは巨尻を振り立てながら何度も何度もシーツを掻き毟り、上ずった呻き声に甲高い声を重ねた。

「っ、ん、う……ああっぁ……も、もういいだろ、は、やく……んひいうっ、入れろ………!」

身悶えの隙間を縫うように、カロナークが爪の先を入口近くまで戻して、どろどろの粘蜜を噴きこぼす剥き身の捩れを浅く撹拌する。

指弄も緩急を付けながらぬめついた肉層が織りなす窪みを穿ち、そして絡み合う襞にぐにゅぐにゅと押し返されて肉畝まで引き返した。

「……もうちょっと気持ちよくなってからの方がいいんじゃない?」

ざわめき騒ぐ桃色の肉穴を刮げ撫でながら指は上端へ、不意に走る痛みにも似た鋭い刺激は、クリトリスへの接触を実感させる。

「ふあああああっ!」

撓んでいた背中が反り返る、覆い被さるカロナークの身体と皺くちゃになった白布の狭間で総身を暴れさせるが、忍び入る中指と押し転がす人差し指がそれを阻み、朝露を浴びた実り豊かな白桃を思わせるお尻をたぷんたぷんと震わせるのみ。

落ちる目線の血走り、ささやかな尖りを包む皮膜を捲り、隠された肉真珠を摘み上げる指使いにフォーヴァルも恥じらい、強いられる牝悦の中で手足を強張らせた。

「っ……ぅうっ、やめ、あああっ……は、ううぅ」

拒絶の言葉も泥濘をあやす指戯に中断させられた、滲んで風景をぼやけさせる涙は、相手への嫌悪か同意なき行為でも感じ入る浅ましい自分への軽蔑か……掻き混ぜられたフォーヴァルの思考に、肌は小刻みに痙攣し、顔も肩も左右に振り乱れる。

「声、抑えなくて大丈夫だから。誰に来ないだろうし」

頭上に聞こえた、カロナークの荒息に重なる声。

扉の先にはカーペットを踏み締める足音、動いては止まってを繰り返すそれが誰かに聞かれているのでは、と疑念を刻み付け、フォーヴァルは顔をきつく顰めながらせめて……と両手でお尻と割れ目を覆い隠した。

しかし、無防備なクリトリスを抓られてしまうと伸びきった肘と手首は硬直し、宙を彷徨う手指は虚しくシーツの上に落ち、透明な縄で縛り付ける。

「はあ、ああ……っ、はあ、ああうっ、んはあ……ぁ、い、いい加減に」

「このままいかせてあげようと思ったのに、チンポの方がいいみたいだな」

「くうふっ、誰が……はあ、うううぅ」

あくまで”気持ちいい”とは認めないフォーヴァル、言葉でこそ強さを保つものの口元も目尻も緩み、二つに折られた枕に顔を埋めたまま、毛先の汗ばんだ髪を体動に応じて舞い踊らせる。

もう十分蕩かせただろうと豊かな肉付きを見せ付ける巨尻を持ち上げて、潤みをたっぷりと湛えた膣口を隠す扉を割り開く。

大きな桃を感じさせる二つの膨らみから会陰部を抜けた先は、油を刷いたようにてらてらと光って糸を引かんばかりの白蜜は内腿までぐちょぐちょに汚していた。

湿り気に吸い付く絹肌へ指を揉み沈めながら、カロナークは勃起したペニスをぬたぬたと鳥もち同然にへばり付く外扉に宛てがい、内側の捩れへとスライドさせてくちゅくちゅと貝層の表面を掻き撫でる。

「っふ、あああああああっ!!」

ぐねぐねと蠢き立ち、亀頭を包み込む肉の重なりに腰が勝手に前後してしまうが、掌の動くままにむにゅむにゅと形を変える大尻を掴みながら肘を伸ばし、挿入への衝動を辛くも意識から追い出し、ぐじゅぐじゅに蕩け崩れた入口に先端で螺旋を描きながら、最後の言葉を待った。

伝わるのは粘調が豊富な内部に塗された火傷せんばかりの熱、僅か一擦りでさえ射精を誘発するほどの、歯のない口での咀嚼を思わせる襞間の締め付け……それでも、カロナークは下腹に力を込め、我慢比べと言わんばかりに膝を支えに背中を突っ張らせた。

「ん、んうっ……はあ、ああぁ……う、くっ、ひううぅ、貴様、どこまで卑劣な……ぁ」

切っ先を上端へ撫で付ければ、蜜に溺れたぬるぬるの桃真珠が鈴口を押し広げる。

粒を基点に括れた腹とやや太めの脚に震えが飛び、差し出された巨尻がたぷんたぷんと大きくバウンドし、下半身が湯で湿らせたマシュマロに埋もれる錯覚に襲われた。

「……で、どうするの? 本当は早くぶち込んで欲しいんでしょ?」

艶やかな後れ毛が思い思いの方向にほつれた、汗ばんで紅に染まる耳裏……赤は顔中を走り、目元には雫の跡が一筋。

あと一歩だと、ぐねつきを露にして涎を溢れさせた肉の表面で往復を重ねる、上端から下端まで濡れ口に沿って進む先端が、フォーヴァルの歯を軋ませて二の腕に震えを歩かせる。

やがて彼女の右腕だけが跳ね上がり、ふらりと熱された香気の間を飛び交い、カロナークの脇腹を、臍を撫で回す。

剣を握るには不釣り合いな白く細い、生きた彫塑と紛う形の整った五指は最後に背中へと滑り落ち、前へ前へと体を押し始めた。

「あ、うっ……わかった、い……入れてくれ、もう……我慢できない」

「そこまで言うなら、仕方ないな……ここまで淫らだとは、くくっ」

溢れる優越感混じりの荒息、擦り付けられる大きなお尻をぎゅっと乱暴に掴んだまま、ぬるぬるぐちゅっと飛沫を立てる秘裂に肉棒を一気に叩き込んだ。

「っ、ふ……ああああああんっ!!」

今までのくぐもり声とは正反対の交接を願う叫び、直後に敷き詰められた襞の甘くも激烈な締め付け……カロナークは征服感も忘れて、媚蟲がせがむままに、ぬたついた肉のあわいを掻き分けて肉棒に輪くぐりをさせた。

「くっ、よっぽど欲しかったみたいだな、こんなにぎゅうぎゅう絞られちゃ、すぐにいっちまうかもな」

竿の半分辺りで膣壁が全方向から鬩ぎ合い、ぐちゅ、にゅじゅっとエラ裏に潜り入ったそれらが、布巾でこびり付いた汚れを拭うように圧力をかけて押し撫でてくる。

追い打ちに引き絞られた膣口が、蜜を吐き出しながら裏筋をぎちぎちと締め上げる。

ぞよぞよざわめくぬめり蟲に、一定の間隔で置かれた秘肉の狭輪……体内を直に逆撫でられ、揉み解されるようなこそばゆさ混じりの気持ちよさが、精液の迫り上がる間隔とつながり、ぬぢゅくぢゅと水気たっぷりの粘膜蚯蚓が詰まった膣奥へストロークを深める一方、引き攣りめいた蕩けるような痺れから逃れんとお尻に宛てがった両手を乳房に擦り寄せ、突端を摘み転がす。

「っく、うううぅ……お、お高く止まった割には、チンポ大好きってことか」

「ふああっ、んひ、いいっ……ん、あああ……っ、ち、違う、私は」

ぶつけられた肉棒は、幾重ものぬめりを溢れる寸前まで抱えた輪くぐりを経て膣底へと至る。

ぬちゃぬちゃに突き崩された蜜びたしの襞は抽送に媚びるように、グラインドに応じてぞよぞよぬたぬたとひしめき合いながら前後に追い縋っていく。

さらに触れ合う粘膜の境界すら曖昧にする、薄白く粘り気に溢れた潤滑油が、浮き沈む腰の律動を活発に。

膠を含ませた真綿越しに力強く握られるような鮮烈極まる快感は光の束と化し、背骨を通じて頭の芯へと掛け進み、それが手足の末端まで生温かくも優しい心地よさで満遍なく抱き覆う。

「何が違うのやら……そんな顔して」

両手はシーツの端を握り締め、両足の指も虚空を掴むように湾曲する。

ペニスを先細りの膣穴へぶつけるほどに、熱を滲ませた細指は伸びては曲がりを繰り返し、ずれたシーツの奥で温もりを吸い込んだであろう綿の詰まったマットも露出する。

「はあっ、う……んぐ……っ、こ、れは……んんふうっ」

彼女が壁にかけられた鏡と目線を交わすと、入口、中央、子宮付近で膣襞が各々別の動きを見せる。

肉環がぎゅうっと締まり、一本一本の襞が愛液をぬちゅぬちゅにしぶかせながら亀頭を奥へ吸い寄せ、丸い行き止まりを形作る最奥は次第に激しくなるノックに合わせて、弾性に満ちた反発を明かす。

フォーヴァルを愉悦の底へ落とすためのグラインドも、いつの間にかコントロールが利かなくなり、左右から押し迫っては抱きくるむ膣蚯蚓がカリ首やらエラ裏をくぐり、ぬるぬるの粘膜で練り揉む様に、睾丸が回転するような耐え難い快楽が全身を震え抜けた。

手の中でぷるりぷるりと揺れては波打ち、腰全体に甘い心地を伝える巨尻に爪を立てつつ、黒艶夥しい横髪を貼り付かせた頬がヘッドボードにぶつかるのも構わず粘着質な入り組みが人を引いて縋り付く膣内への突き上げを激化させる。

「ふうああっ、ひいん、っ……お、おくは……ああああ!」

「っ……奥のほうが気持ちいいのか、へへっ、すごい顔してるぞ」

改めてカロナークも鏡に目をやり、同時に左手を脇腹から乳房へと回し、重さに耐え切れず釣鐘状に垂れ下がって身じろぎに揺れる肉を掴み、熱く柔らかな塊を拉げさせる。

涎の糸が張り巡らされた唇……喘ぎが漏れるごとに小さな花弁を思わせるそれがしどけなく開き、湯気めいた白息を枕へと吐き付ける。

双眸は閉じて面輪を緩めたまま、時折見開かれては再び閉じて、淫らな自分から逃げるように首を振り、鼻頭に溜まった汗雫を飛び散らせる。

「はあんっ、これは……ああうっ、違う、貴様が……ううぅ」

さしずめ餌を待つ犬だった、フォーヴァルは開いた口から舌を突き出し、シーツや枕、さらに細身には到底似つかわしくない巨大な胸を揉む手の甲を乱暴に引っ掻く、次々と刻まれる赤い線に鋭い痛みを覚えながらも、お返しと言わんばかりに濡れそぼって泥蜜を結合部にぶち撒ける底無し沼へ加速させたストロークを繰り出し、ぬちゅずちゅ、ぬちゅずちゅっと竿が溺れるほどに溢れた愛液を掻き出すと同時に、一際強くなった収縮の中で膣底の丸い扉をノックし続けた……今にもこぼれ出そうな精液を押し留めるために律動を緩めて。

「はあっ、はあっ、んく、ぅ……はああ、こ、これ以上は、だめ……ぇ、い、いくっ」

継がれた喘ぎの果てに聞こえた絶頂を仄めかす単語、直後にフォーヴァルの締まりつつも熟れた身体ががくがくと痙攣を始め、唇端には白混じりの薄い泡が。

ベッドが軋むほど背中とお尻が揺れ、呼吸を押し殺しながらその場に崩れ落ちる。

だがお尻だけは高く捧げられたまま挿入の角度が変わり、搾り尽くす膣壁の動きにペニスが巻き込まれていく。

「う、うううっ!」

ぐにゅ、ずちゅるっと戯れかかる生貝の群れに、ついに我慢できず射精を開始するカロナーク。

絶頂を迎えたであろうフォーヴァルもそれを察し、腰を捻って回転させるが、牡の本能故か逃げる女体を捕らえ、狭隘な肉筒へ白濁液を注ぎ入れてしまう。

口戯をはるかに上回る脱精の快感、皮膚の内側も骨も弄られて揉み扱かれる気持ちよさに、眼前の巨桃にしがみつき汗の滴るうなじへと齧り付いてしまう。

「はあっ、はあっ………………」

引き去る脈動を感じつつ、亀頭を引き抜く。

ぽっかり開いた結合部からは半端に掻き混ぜたゼリーを思わせる混合液がごぽりと会陰部を垂れ落ちる。

※※※

「すっかり遅くなってしまったな……」

二度の射精では満足には程遠かったか三度目を求められたが、鍵を奪い剣を突き付けて部屋を出たのが少し前……身支度に手間取ったため、緑葉を縫い抜ける陽光はすでに傾きつつあった。

「ふう…………」

つかれる溜息は激しく身体を貪られた代償。

肌を舐める気だるさに、フォーヴァルは魔物避けの紋章が掘られた正面の門に近づき、山へ連なる道を隙間なく封じる石造りの壁に背中を預けた。

荒さの残る表面の凹凸を鎖帷子越しに感じながら目を細め、土臭さを含む緑香を運ぶ風と次第に近づく小鳥の囀りに耳を傾けた。

「お前か……洞窟に行きたいというのは」

「………………?」

薄れ行く倦怠感の中、刻一刻と近づく夕暮れに急き立てられるように鍵を入れた右ポケットに手を掛ける。

しかし正面に聞こえた男の野太い声に潜らせた指を剣の柄に。

短剣に革鎧の軽装、筋肉質な腕に精悍な頬と戦い慣れた様子が見て取れた。

「レシドスだ、長老から案内を頼まれた」

「地図もいらない山道に案内が必要か? 確かに時間はかかると聞いたが……」

「赤蔦草は恐ろしい魔物だが同時に村の宝、万一があっては困るとのことだ」

「ふん、なるほどな」

やむを得ない猜疑に眉を顰めつつも、踵を返し先んじて錆びた鉄門歩くレシドス、フォーヴァルも土を蹴って後を追う。

「急ぐぞ、夜までには戻りたい」

聞き返す声が鍵を受け取らんと近づく大きな掌に喉奥へと追いやられた。

直後に金属が擦れ合う、ざらついた不快な音……眼前の光景には鬱蒼と蔓延る苔の青緑と濡れた土の焦茶色、生まれ育った薄暗い森を、あの日の屈辱を思い出し、懐かしさと怒りの中で足元の小石を蹴飛ばした。

「おっと…………」

遠ざかるブーツの音がフォーヴァルを現実に引き戻す、枯れ枝を踏み締めながら、狭く辛うじて一人が通れるほどの山道を登る。

「魔物が出るかもしれない、油断するなよ」

鼻につく魔物特有の瘴気は歩を重ねる度に強くなる、思わず背筋が伸び、両目が自然と左右に向けられてしまう。

底の見えない緑の闇……はるか遠くに狼の遠吠え、吹き付ける一陣の風が前髪をなびかせ、葉と葉の擦れる乾いた音を周囲に広げる。

まだ遠いはずだ……二人を取り巻く全てが獲物を狙う何かに感じられ、逸る気持ちを制しつつも疑念の果てに剣を抜いた。

「来るぞ! 右からだ!!」

唐突に途切れた遠吠えは俊敏な四つ足が駆ける音と化す、怒号に合わせて右に向き直れば、生臭い唸り声の方向に剣を振り下ろした。

横に回り込んだレシドスはフォーヴァルの一撃に続き、黒い体毛に包まれた脇腹に短剣を根元近くまで突き刺す。

人間とは比較にならない大きな黒の塊は、傷口から血を滴らせながらも体当たりで追撃を加えんと、身を屈ませたフォーヴァルを突き飛ばして刃物さながらの牙が鎖帷子の裾を用意に引き裂く。

大木の幹に打ち付けた背中の痛みに歯を食い縛り、振り下ろされた丸太と紛う前足をきらめく銀の刃で捌き落とした。

「っく……大した力だな」

太い歯の隙間……獣息のこもった唾液を垂らしては、四つ足の獣は一歩また一歩と二人ににじり寄る。

鋭い顎を持つ巨大な狼を思わせる姿に、後ずさりをして赤で塗り潰された剣を眼前に構え直す。

「レシドス……動けるか?」

「ああ、何とかな……ここまで強い魔物は、いないはずなのだが」

二つの傷口など庇う素振りも見せず、相手は口角を上げた状態でフォーヴァルとの距離を詰める。

一歩、また一歩と細かい砂粒を踏み鳴らしながら近づく様子には、力の劣る相手を餌と見立てた余裕と傲慢さが感じられた。

視線がぶつかった刹那真っ向から飛びかかる黒い獣、早いが単純な動きを寸前で見切り、ぶうんっと重音を伴う熱風を間近で感じながら左前足を横に切り払う。

血のこびり付いた毛皮は各々が針のように硬く、鍛えられた鋼でさえ押し返す、だが痛み故か止まった動きに乗じ、フォーヴァルは全体重を乗せて二本の足を断ち落とす。

鉄鎧でも相手にしたような両腕の痺れに全身を走る激痛……しかし失せゆく命の灯火を前にした叫びがその全てを吹き飛ばした。

「やったか……一人では危なかったかもな」

「まったくだな、しかし……これほどの腕なら剣の呪いに打ち勝てるかもしれない」

胴体を痙攣させた魔物はレシドスに眉間を貫かれて、二呼吸もしない間に動きを止めた。

刃にこびり付く血糊を拭いながら、躯には目もくれない彼の後を追い、傾斜の増し始めた上り坂へと顔を向ける。

「…………聞いていないぞ、どういうことだ?」

「剣を見ればわかる」

”呪い”……この一言が木漏れ日を見上げるフォーヴァルの双眸を急ぎ足のレシドスへと投げかけさせた。

だが、回答は満足に程遠く、耳が痛むほどの静寂を包み隠す紫混じりの薄暗い光を頼りに、解れた鉄鎖を押さえながら歩を進める他はなかった。

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