放浪の剣士フォーヴァル~魔女の刃と大地の宝珠~プロローグ (Pixiv Fanbox)
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「……誰かいるの?」
母に頼まれ、薬草レウトレガを摘むために鬱蒼と青緑の葉が生い茂る薄暗い森の奥へ向かったフォーヴァル。
丸めた背中を挟んで聞こえるは、太い黒幹の間を縫い進む風の音と、枯枝を踏み締める音。
封傷に効果が高い芽の部分を、心細さに震える指で忙しなく摘み取りながら、土埃で茶色く汚れた籠が青臭く緑も薄い若芽で満たし、屈み込んだ背中を伸ばしたところで真後ろに荒い息遣いを感じた。
「だ、誰……ですか? ひゃあああっ!」
布服越しに金梃を思わせる太い腕と節くれだった指、力強いそれらがフォーヴァルの伸ばしかけた膝を崩させ、白い花を疎らに咲かせた薬草畑の上に転ばせる。
口の中へと忍び入る青苦さに混じり、嗅ぎ慣れない濃い垢の臭いが鼻の奥に染みて自然と身体も暴れ、後ろ手で何度も男の胸を殴り続けるが、曲線を浮かばせた鉄板に拳が強くぶつかり、熱い涙が目頭を覆う。
「やだ、やだあああっ、おじさん、やめて……っ!」
「うるさいんだよ、ガキが! 少しは大人しくしてろ! へへっ……こんなところに上玉がいるとはな、まだ12、3ってところだが」
錆びた金属を擦り合わせたように不快な低音、振り向いたフォーヴァルの赤い瞳に、短く刈られた頭、日焼けした頬の右側に刻まれた大きな傷、そして吊り上がった唇を捉える。
男は片手で細く小さな背中を押さえ付け、片手で膝丈のワンピースをたくし上げ、装飾の一切施されていない白い下着に包まれたむちむちのお尻を暴き立てる。
振り向きざまの両目が、尻谷へと注がれる無表情ながら粘度の高い目線を認識し、くねる腰が薄布を捩れさせた。
「ほお、なかなかいいケツしてやがる……こいつは将来が楽しみだ」
陽光とは程遠い、透白の肉塊を丸みにそって弄られ、額に火照りを感じたままスカートの裾を戻すが、太く黒い指が行く手を阻む。
そのまま強い力に押し倒されれば両膝両肘が緑草を擦り潰し、薬液の涼しいぬめりを肌に感じる。
剥き出しの頬を、首を撫でる乾いた風に自らの置かれた状況も相まって寒気に身体も震えるが、反面四つん這いに突き出された肉付きのいい柔肉をむにゅむにゅと揉み捏ねる右手から生温かさが送り込まれ、幼さとは裏腹に厚みを重ねた尻たぶを揺れ震わせる。
尺取り虫を思わせる男の指は半円から三角形へと形を変え、汗で湿った下着の裏側へ侵入する。
内の一本は皮膚の薄い谷間へ潜り進み、切れ込みに沿って下着の圧力で閉じ合わさった左右の肉を擽り撫でる。
「ひ、ああっ……う、ぅ、やめて、ぇ……」
フォーヴァルの懇願も意に介さず、男は粗末な木綿で作られた最後の一枚を引き下ろし、きめの細かい艶肌に包まれた生尻をあからさまに。
探り抜ける微風も加勢し、腕には粟立ち……おぞましさと恥ずかしさに首を振るが、お尻を勢いよく叩かれて顎が透明の糸で持ち上げられた。
「…………まだ初物か、神も捨てたもんじゃねえってことだな」
媚肉の扉をこじ開けられ、こわばった粘膜の層へにゅるりと異物が侵入する。
痛みを伴う圧迫感が広がり、揺れるお尻の振り幅も一際大きくなるが、泳ぐ腰は呆気無く囚われの身に。
「あ、ああああああっ! い……痛い、っ……いやああぁっ」
「っぅ……締め付けも上等か、おら、動くんじゃねえぞ」
肉扉に捩じ入れられたのは指ではなく先端の太い棒……男性の象徴を突きくぐらせた男は力任せの抽送を前後に繰り出して亀頭を奥へと埋没させる。
押し付けられた火梃さながらの痛みは、柔らかくむっちりとしたお尻を鷲掴みにされ、強張る穴の内側を切っ先が掻き散らすにつれて強まり、くしゃくしゃに歪む顔をレウトレガが生い茂る緑の絨毯に擦り当てたまま涙するフォーヴァル。
意志とは無関係に跳ね暴れて空を切る両足も抵抗としてはあまりに虚しく、逆に襞のあわいを裂き広げられる痛みを助長するばかり。
「あ、っ……う、ああ、ふ……やだ、抜いてぇ、っ、あああああ!!」
切実な願いに嗜虐欲をそそられたか男は一旦腰を引いて、反動を付けながらより狭まった膣奥を抉り開く。
肉感的な厚みに富んだお尻がたぷんたぷん揺れると同時に、くちゅ……にゅるっと膣内の凹凸をペニスが押し拭い、単純な前後運動と比較して何倍もの苦痛がフォーヴァルに襲いかかる。
四つん這いの膝が突き上げに合わせて前進し、ワンピースに隠れていた白膝に細かな擦傷を刻み付けた。
叩き付けられる下半身からの重い衝撃に、跳ね飛ばされそうになる錯覚を抱きつつ、潰された緑液を吐き出す草を両手で握り締める……独特の鼻につく体臭、荒々しい息遣い、木々の風を抜ける乾いた風、薄暗い鼠色の空、全てが渾然一体と化し組み敷かれた少女の身体を追い詰める。
「ふあっ、あああああっ! いや、ぁ……痛いっ、うう、ぐすっ」
重厚な男体がお尻に伸し掛かり、ぐねぐねと蠢きながら潤滑油を吐き出す襞の合間に裾の広がった茸を思わせる亀頭が往復を積み重ねると、引き裂かれんばかりの痛みも次第に薄れ、苦痛に紛れていた露出への羞恥が心を苛み、捲れたスカートの裾を何度も膝まで戻す。
「は、ああぁ、んふうぅ……い、やあああ」
耳を疑うほどの艶声、増幅する羞恥に比例して粘膜の蠢動もペニスの往復も鮮明に感じられた。
張り出したエラが突き進めば膣穴がくつろげられ、襞もぞよめきながら半濁色の粘液をとろとろと内腿向かって吐き付ける。
その意味を知らない幼いフォーヴァルであっても、”気持ちよくなっている”ことだけは十分に承知していた。
「何だ……感じてるのか!? こいつはいい!」
男は上機嫌に錆声を上げつつ、安産型のお尻に指を食い込ませながら女体を引き寄せた。
律動に加速が添えられ、本能的な恐怖から震える両手両足を前に迫り出す。
だが逃げることは許されず、背中に覆い被さった男の生臭い呻きが耳に届けられ、肩までに切り揃えた黒髪をなびかせながらかぶりを振り続けた。
「う、うう……っ、出すぞ!」
「……えっ、あ、やああぁ、ああああっ!」
膣壁を満たす熱に満ちた迸り、どろどろにへばりつくスライム状の何かが細かく入り組んだ襞の隙間を満たし、奥の行き止まりまで泳ぎ進む光景が瞼の裏に作り出された。
心を虚で満たす喪失感……背筋を震わせながら、フォーヴァルは緑の上に崩れ付す。
※※※
敷き潰されて水気を吐き出す草の上、裸体を嬲る涼風の中で仰向けに横たわる少女……男は去り際に”白髪混じりのよりはな”と小さく口にした。
人家など他には存在しない森深く、言葉の意味を即座に察したフォーヴァルは、後頭部へと駆け上がる稲妻を助力に身を起こし、着衣もそこそこに鈍痛と脱力を抱えながら乱れ泳ぐ手足を奮い立たせて家まで走りだす。
薬草を詰めた籠も、引き千切られた下着も、白濁を膝裏へと伝いこぼす散花もそのままに。
「お母さんっ!!」
長板を立てただけの薄い扉は床に倒れ、竈もテーブルも棚も全てが荒されていた。
そして部屋の隅にはうずくまる母、隣で傷口から赤をこぼし息絶えていたのは少し前に拾ってきた黒い子猫……かすかに残る吐息を手繰るようにフォーヴァルはしゃがみ、脇腹を押さえる嗄れた手をそっと剥がした。
「はあ、はあ……フォー、ヴァルかい……無事で、ううっ」
「大丈夫!? 待ってて、すぐお薬…………」
猫とは異なり、刃刻の無いことに安堵しつつも、ベッドに寝かせた母親の苦しそうな顔を見て、念のため安綿と藁を詰めただけのベッドと床に隙間に隠された素焼きの壺から霊薬と清布を手に取り、手当てを施す。
「…………そろそろ、下の町に戻ろうかね……ラルムおじさんのお店、人手が足りないって……ううっ」
薬が効いてきたか、力なくも笑みを浮かばせる母。
その言葉に、薬草を売りに行く麓の小さな集落の光景を思い出した。
町中ならば、あの男のような賊に襲われる心配もないだろう……巡る思考の間、フォーヴァルは清布の換えを用意しようと背を屈めて壺を探る。
「私が、おじさんに迎えに来てもらうから。心配しないで」
だが動作の瞬間、触れ合う内腿の間からつぷりと精液がこぼれ落ちた、白肌を伝う汚れた濁汁が否応なく行為を思い起こさせ、布をしわくちゃになるまで握り込んでしまう。
「あんた…………まさか」
「……わ、私は……平気だから………………おじさんのところに、行くね」
「ああっ…………ああぁ、神よ、なぜ、このような」
全てを察し絶句した彼女を後ろに、こめかみ近くに熱を感じたままフォーヴァルは壊れた扉へ。
投げ出された短剣を拾い、一歩、また一歩と土埃舞う乾いた地面を踏み締めて前に進む……全てを奪い尽くしたあの男を殺すまでは、と。