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後輩寝取られ九話 (Pixiv Fanbox)

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「…………遅れちゃって、ごめんなさい」

「いいよ。しばらくは暇だから」

遠慮がちにドアを開く音、次いでパイプ椅子を引く音が。

充満する気まずさがキーボードを叩く指に強張りと震えを押し付ける。

遊園地で見せた解れた髪と汗ばんで紅色に染まった頬が脳裏を離れようとしない。

途中で抜け出した理由も聞けないまま一週間、穂乃香との会話自体も少なくなり、パソコンの前で作業に没頭する日々が積み重なる。

一方で、何度も直久と二人きりでいるのを見てしまっていた。

メールに夢中な姿も、切れかけた蛍光灯に照らされる憂い含みの横顔も……目に入る全てが猜疑心を容赦無く煽っていく。

「あの…………」

頭上の声に悶々とした思いが霧散させられる、振り向くと恥ずかしそうにスカートの裾を握る穂乃香が。

よく見れば髪は栗色に染められ、スカートも短くなっていた。

名も無き花は陽光と朝露に眩くきらめき、握る手をすり抜けて相応しい誰かに……本当に穂乃香なのか、震える手を押さえながらガラス越しの風景に目を移しもう一度……座る足に緊張が走り、脛近くの引き攣りを解そうと足首を何度も回した。

「ど、どうしたの、それ」

「な……じゃなくって、えっと……こういうのもいいかなって。似合って、ますか?」

窓の隙間を夕方の風が通り抜け、額を撫でる涼しさが二人を取り巻き、穂乃香の横髪を踊らせる。

舞い続ける毛先を押さえ手櫛で整える姿と、瞬き多めの上目遣いは確かにいつもの彼女だった。

反面、そこに嫉妬が入り混じる。

言いかけた一文字目に直久の顔が思い浮かび、これが彼の好みかと想像が飛躍してしまう。

「…………あいつに、そっちの方がいいよとか言われたの?」

ムラなく染められた髪を指先で弄び、肉の付いた腰を抱き寄せる直久。

耳元で何かを囁かれ顔中を真っ赤にし、背伸びをして自分からキスをする穂乃香。

所詮妄想だ、と繰り返し言い聞かせても、産毛の逆立つような苛立ちに部活動に励む声に視線を固定させたまま感情をぶつけてしまう。

「え、先輩……何を」

「…………前の方がよかったな。穂乃香さんにはそんな派手な格好、あまり合ってないと思うけど」

直久に髪色を明るくすれば雰囲気が出る……きっかけはその一言だった。

だが、魁人を裏切ってまで色を変える必要があったのか、今すぐ戻すべきだ、”正しい”考えが頭をもたげる。

ただ、それ以上に直久の嬉しそうな笑顔と”可愛いよ”という言葉、そして抱き寄せる逞しい胸板が理性を彼方へと追いやった。

こびり付いた残像が押し付けられた剛直の感触を甦らせ、下着に熱い滴りを感じて、内股を擦り合わせてしまう。

幾度となく刻み込まれた後ろ暗い愉悦は、顎に手を当てたままモニターに向かう魁人の横顔を見ているだけで燃え上がり、かすかな身じろぎの奥でにちゃり……と水音が立った。

「そ、うですか……でも、直久君が」

「………………」

椅子を机に近づけ、原稿の打ち込みを再開する魁人。

二の句はマウスのクリック音に阻まれた。

拒絶に心が揺らぐ反面、直久を大事に思う自分が、伸ばした腕を引っ込めさせる。

「やめてくれ、そんな話聞きたくない!」

荒げた声に混じり床とパイプが激しくぶつかり合う金属音が。

肩を竦めたまま後ずさると、部室の中央に置かれた長机にお尻が当たる。

見開いた両目の先には、眉を吊り上げて怒りを露にする魁人。

「……だって、先輩もこういうのが」

「それも言われたんだろ!? 何であんな奴のことばかり」

「っ! それは…………」

「…………見たんだ、穂乃香さんとあいつが、仲良さそうに歩いてるの、手までつないで……」

「違いますっ! あれは、直久君が無理矢理」

両手の指をもじもじ絡ませながら、積み上げた嘘は二つ。

無意識ではあったが自分から直久の手を取り、体育館裏へ、何をしたかなど到底魁人には言えなかった。

「じゃあ、どうして離さなかった!?」

竦んだままの肩をきつく掴まれ、顔が近づく……普段は物静かな魁人が自分のことで嫉妬を剥き出しにしている。

好意の発露が嬉しくもあり、何重もの背信が申し訳なくもあったが、彼の激昂に生理的嫌悪感を抱いてしまう。

肩から腕へと続く痛み、背筋に回る指から送られる体温、足元から立ち上る身震いに、突き出した両手で魁人を押し退けてしまった。

「いやあっ!!」

魁人がよろけて椅子の背もたれに手をつく。

逸れた瞳に浮かぶ深い悲しみ、我に返った穂乃香は耐え切れない罪悪感に、脇腹が長机に強打するのも構わず、錆びの浮かぶドアノブに手をかけていた。

静まり返った廊下の端でへたりこんでいれば、目前の壁に走るヒビと、埃をかぶった窓ガラス越しの薄暗い風景が人影に隠れた。

見上げれば心配そうに視線を落とす直久が。

躊躇なく差し出された手を取るが、急に姿勢を変えたせいか直立できずにふらつき、天井が目に飛び込みすぐに遠ざかる。

転ばずに済んだのは腰の支えのおかげだろう。

「直久君……」

「今からそっち行こうと思ってたんだけど、何かあった?」

「えっ? う、ううん。何も」

顔を覗き込まれる、触れていた右手が持ち上がり、頬を丸みに沿って撫で回す。

指が丸い頬肉に沈み擽ったさにかぶりを振るが、からかう仕草に自然と口角も持ち上がってしまう。

「そうかな、泣いてたんじゃない?」

「………………」

「あの馬鹿にひどいこと言われたんだろ? 話くらいなら聞くよ」

「…………」

もしを魁人に見られたら……言い知れぬ不安に直久の指を振り払うが、生温かい残り香が徐々に緊張を解し、後ろめたさも薄れてしまう。

それを見抜いたか、直久は滑らせた指先をお尻の括れにかけてなぞらせ、掴んだ手で穂乃香を引き寄せた。

「……直久君の、せいだよ…………先輩と、喧嘩しちゃった」

逃げなければ、止めなければ……理性が警告する一方で、薄いスカート越しの深い尻谷に潜り込む異物が、腰を砕けさせて壁にもたれさせてしまう。

そして高鳴る胸が自身の卑劣さを再認識させた。

恋人に嫌われたので別の男性に慰めを受ける、到底許されないと自責する反面、自分を拒否した魁人に苛立ちも覚えていた。

葛藤が思考を混乱させ、次の行動を封じる、直久の腕に右手を添えるだけても、お尻を撫で回す動きは止まらない。

「あー、俺はいいと思ったんだけどな」

「あいつには穂乃香ちゃんの本当のよさなんてわからないんだろうな。地味で大人しくて、何でも言うこと聞きそうだから彼女にしたのかも」

「そんなことは、ないと思う……けど」

「でも探しに来ないね。心配じゃないのかな、穂乃香ちゃんのこと」

正論が穂乃香の内心を揺さぶり、再びその場にしゃがみ込ませ、ゴム底が床を叩く音が静まり返った廊下に響き渡んだ。

直久も隣に腰を下ろす、半袖のYシャツから覗く日焼けした腕と、外されたボタンから見える逞しい首筋が両目を射抜き、上下の瞼も、瞬きを忘れるまでに仲違いさせられた。

妄想が羞恥を呼び起こし、逃れたい一心で正面に視線を移す。

オレンジ混じりの光線が窓から差し、古びた部活棟の廊下を満たす。

眩しさに潜む澱みを暴き立てられた気がして、魁人への申し訳なさからか、あるいは受け入れられない悲しみか、視界が少しずつぼやけていく。

染みた鼻を啜りながら手の甲で目を擦れば涙滴が潰れ、頬と合わせて冷たさを感じた。

「…………」

「ま、俺としてはこのまま別れてほしいんだけどな。身体の相性だっていいだろうし」

「直久君……」

折り目が合っていないハンカチを渡され、その手で頭をくしゃくしゃになるまで撫でられる。

広げた手のひらは毛先の一本一本まであらぬ方向へと巻き上げる突風だった。

だが、その風は髪に加えて心も掻き乱す。

触点から染み渡る温もりが甘えたい気持ちの燃料と化し、抱き寄せる直久の肩に横顔を預けてしまう。

「ん、う、っ……私だって、先輩のこと、勝手に勘違いして、ぐすっ」

「……誰も見てないからさ、思いっきり泣いちゃえばいいよ、それですっきりして、あいつに謝れば」

形だけの”だめ”が虚しく宙に溶ける、代わりに芽吹くのは”このままでいたい”という受容。

後頭部から頬、そして顎、肩へと指先が伝い、右腕まで進んだ。

魁人では得られなかった心地よさ、眠気にも似た安心感に両瞼も和解するが、触れ合いが肌の重なりを意識させ、下着の奥では蜜肉がぬちゅりと媚を湛えつつあった。

「ま、悪いのはあいつなんだから気にしないことだね。そのうち仲直りできるって……俺ならすぐ謝るけど」

「っ……ありがとう」

揺れる心の傾きを明かす穂乃香。

押し付けられて乱れ散った茶色の髪から立ち上る嗅ぎ慣れないライムの香りが指弄を調子付かせ、密着に乗じてむっちりとスカートを押し広げる巨尻を撫で回していく。

穂乃香は頬を赤らめたまま眉を顰めて傾けた首を戻そうとするが、下着が捩れ集まったお尻の谷間を内壁に沿ってなぞり抜けると、脱力感からか体重をかけ、スカートを挟んでお尻を床に貼り付けてしまう。

「はあ、ぅっ……だめ、戻らないと」

「”ごめんなさい”は明日ってことで……穂乃香ちゃんが誘うから勃ってきちゃったよ」

恍惚と微睡の二色に困惑が加わる、震える睫毛に、白く小さな歯を見せる口に嫌悪は感じられない。

直久の手が乳房に伸び、柔らかくもボリュームに富んだ持て余しがちな肉塊をうにゅうにゅと揉みたくっても目尻は下がる一方だった。

慰めた甲斐があったと気をよくした直久は、穂乃香の腕を掴んで強引に立たせる。

以前なら振り解いて自分を睨みつけていただろう。

しかし穂乃香は硬直したまま、前にも後ろにも両足を出さない。

濡れた睫毛の奥に潜む目配せを誘引剤に、引き寄せた小さな身体を壁に押し付けて、スカートの上からむちむちの大きなお尻を撫で、下着の淵を人差し指で擦り立てた。

「いいだろ、ちょっとくらい……少しくらい心配させたほうが」

スカートの裾を摘み紺色の布地を持ち上げる、淡く日焼けが残る太ももの先にゴムを食い込ませた二つの膨らみ。

腰近くに猫のワンポイントがプリントされた純白の薄布は、蒸し暑い空気に嬲られた肌が滲ませる汗をたっぷりと吸い込み、指に熱含みの湿り気を感じてしまう。

「ふあ、ぁ、ひゃう……で、でも、先輩が探しに、くる、かも」

魁人の眼前で……忙しく上下する剥き出しの腕に鳥肌が立ってしまうが、穂乃香は甘い香りを立ち上らせつつもかぶりを振ってスカートを押さえ始めた。

足音一つない廊下だが、階段の先から人が来る可能性もある、仕方なしに直久は細く柔らかい腕を取った。

「……わかったよ、じゃあ……そうだな」

※※※※

「ここなら平気だろ?」

辿り着いたのは人のいない保健室。

一番奥のベッドまで行き、カーテンを閉めれば簡易だが密室が完成する。

隙間から頻りに外の様子を覗く穂乃香を押し倒しスカートを捲り上げるが、心配は解消されないのか眉尻を下げて裾を整えるばかり。

「大丈夫だよ。今日は部活休みだし、誰も来ないって」

「でも……」

消毒液の残り香を覆う愛液の匂い、探り立てる指に確信を込め下着越しにぬめり肉の間を撫で繰り回せば、膣口いっぱいに湛えられた粘液がクロッチ部分にじわりと染み出し、触れた部分をぬちょぬちょに汚す。

描く円の直径に比例して、凝脂を敷き広げた穂乃香の両脚は開かれ、整えられたシーツにも不規則に皺が刻まれる。

直久はふっくらした丸い頬にも擽り円を被せつつ、蜜を溢れさせたスリットの下端から会陰部へとぬたつきの助力を得て指を滑らせる。

穂乃香のお尻が浮かび、太ももには筋が作られた。

そのまま硬直の隙を縫って両足の間に割り込み、ブラウスのボタンを全て外してしまう。

捩れる身体に合わせて小さな臍は泳ぎ、やや肉厚の腹部が膨らんでは凹んでと波打ちを繰り返していた。

「ん、ひゃああっ! だ、だめえっ」

遠くに聞こえる足音は止まることなく右から左へ。

だが穂乃香は息を呑んだままパイプに後頭部を押し付け、直久を見上げながら脚を閉じようとしていた。

目元を始点に頬へ紅を広げながら縺れる指でボタンを留める仕草に、もう引き下がれないとスカートのファスナーを引き千切らんばかりに毟り、下着の淵に手をかけつつしっとりと汗に濡れる柔肌を窪みを作るように押し撫でていく。

「……静かにしないと、本当に誰か入ってくるよ」

耳元で息を吹き囁くと肩が下がる、脱力を好機と見てゴムを一気に引き下ろし、同じデザインのブラもフロントホックを取ってしまった。

薄布に劣らない透白の先には凝り立つ桃色の控えめな先端と、入り口を綻ばせてねとつきを浴びた花弁の重なり……暴き立てた官能が、直久の嗜虐欲に火を点ける。

蛍光灯の光を反射する涙を薄く纏った大きな瞳、瞬きのたびに肌を下る雫が顎の手前まで途切れなく進む。

顔を伏せたまま両目を擦る様子と、真下で揺れ弾む白の肉塊、むちむちと豊満さを帯びたシルエットの夥しいギャップに直久は何度も生唾を飲みながら、小さな突起を唇で啄んだ。

「…………っ、恥ずかしい、よ、ぉ……あんっ、だ、め……」

「今さら何言ってんの? ほら、布団あるから……これで隠せばいいだろ?」

「………………ぅ、んっ、あう、ぅ……」

右手で中身がみしりと詰まった乳房を揉み立て、左手の親指でクリトリスの皮を剥き、粘膜の媚粒を摘み上げる。

掬い揉まれて寄せ上げられた乳山は蠢く指先をむにゅむにゅと飲み込んで標高を増し、手を離せばぷるんぷるん揺れながら元のなだらかな丸みを取り戻す。

蕩けんばかりに解れてぷにょりと縋り付く柔肉を一頻り玩具にした後は、乳首に軽く歯を立てて弾力のある突起を引っ張っては舌でそよぎ回しと、色素に乏しい淡桃の性感帯を唾液でべちょべちょにしてしまう。

せめてもの抵抗か、穂乃香は背中を弓なりに湾曲させながら身悶えを往復させ、直久の腕を何度も甘く引っ掻くが、体動のおかげでたぷんたぷんの大きな胸が上下左右に暴れ弾み、顔中を圧迫する。

さらに、愛蜜を注がれた下の突起を根元から先端へと転がすことで柔腰は一層激しく振り乱され、汗を散りばめた栗色の髪は、振り散る光を反射させて毛先を舞い踊らせていた。

シーツの擦れる音の中、踵も持ち上がりベッドに乱暴に叩き付けられ、くぐもった声と荒い吐息で充満した空間に騒がしさを添える。

大きな音に心配も向くが、布団の端を手繰り寄せ、大丈夫だと言い聞かせつつ、ねっとりと熱されたクリーム状になりながらもぐねぐねと蠢く膣壁の淡いに人差し指を差し深めていく。

「ひゃあん、あ、あっ、あああ、ぁ……声、出ちゃう、んんっ!!」

不意に腕の痛みが薄れた、見上げると両手で口を塞いで喘ぎを押し殺す穂乃香が。

前髪を真っ赤に染まる額に張り付かせ、小鼻を膨らませ……泥濘の奥まで捩じ入れた指を回転を追い打ちに、ぐちゅぐちゅと愛液を撹拌させると、呼吸の間隔がますます縮まり、足指は見えない何かを掴む。

口内で転がす乳首も、嬲られたクリトリスも指と舌を押し返すほどに固く、反発に負けじと強く捏ね回せば、唇端から漏れる嬌声はより甲高くなり、顎も反り返る。

撒き散らされた濃密なフェロモンにより屹立は天井を睨み、亀頭はズボンの裏地に圧迫され、握り込む指の錯覚が背筋を駆け抜ける。

「穂乃香ちゃん、俺も気持ちよくしてほしいな」

手が離れて穂乃香が何か言いかけた途端、携帯の振動音が。

相手によってバイブレーションのパターンを変えているのか、”先輩……”と呟いて音の方向を潤んだ目で辿る。

苛立ち紛れに中指を加勢させ、襞間を満たす愛液をぬちゅぬちゅに掻き混ぜ、ぞよぞよとぐねり返りながら粘り気に富んだ吸い付きを見せる膣穴を穿ち続けた。

「はあ、ああぁ、ん…………っ、い、いや、ぁ……ほんとに、んっ、見つかっちゃう」

薄まる赤と引き締まる唇。

表情にこそ魁人への申し訳なさが見え隠れするが、膣壁を行き来する蜜塗れの肉蛇はぐじゅり、にぢゃぁ……と二指を縛り付け甘くも粘着質な収縮で行先を歓迎する。

ぬちゅぬちゅぞよぞよに鬩ぎ合う一本一本の襞が直久の皮膚を通じて神経をダイレクトに擽り立てていく。

綯い交ぜとなった引き込みと押し返しは体温以上に熱を持った潤滑油により結合部を鮮烈な快感で包む。

穂乃香も芽吹く悦びに拒否を薄れさせたのか、食い縛られていた唇から真珠色の歯と唾液をたっぷり乗せたぬらぬらの唇を覗かせる。

「…………こんなところで、できない…………ひゃ、んっ」

「そんなこと言わないでさ、いいだろ? やってくれないなら……」

震え続ける携帯を拾い上げ液晶に親指を近づける。

触れた刹那、魁人は全てを知る……取り戻さんとする手の動きは力なくベッドへと落ち、露出したペニスへ。

穂乃香は視線を逸らしつつも四つん這いになり直久の下腹部に顔を埋めた。

「う、んっ……わかった、わかったから」

肯定の言葉とともに、亀頭がぬるぬるの口内に含まれた。

引いた背中を戻して平らに広がった舌のざらつきでカリ裏を扱かせると、粘膜上に限界水位まで溜められた唾液がぬちゅ、くちゃぁと弾け、エラの内側を起点に満遍なく竿まで広がる。

指通りのいい髪の毛をくしゃくしゃに撫で乱しながら小さな後頭部を掴み、竿の根元まで顔を招き寄せれば、窄まった二枚の唇が裏筋を押し拭い、ぬめついた締め付けが強さを一段階増した。

他方、上顎や喉手前の温かくもつるりとした部分が鈴口とぶつかり、互いの腰と首に合わせてずりゅ、ずちゅっと摩擦が音を立て始める。

熱のこもった吐息も口端から漏れ、溢れた涎は白いシーツへ円形の染みを無数に付着させる。

唇戯への没頭を露骨に見せる穂乃香に気分を良くした直久はストロークを深め、我慢汁と混ざり糸を引くほどにねっちりと粘度を高めた液体で満ちた頬の内側を突き捏ねて、ちゅぷっ、くちゅっ、ぐじゅぅと響く水音を加速させる。

「っ……いいよ。ほら、もっと、奥まで……ううっ」

尖らせた舌先が鈴口で円を描く、増幅した快感電流が下半身を蕩けさせ、後頭部を掴む手を思わず離したところで、今度はエラ裏をれろれろと刮げ回される。

亀頭を圧迫する窄まった内頬と双唇には容易に屈しないと、直久はたゆんたゆんに波打つ乳房を揉み潰して汗で舐り塗られた肉塊を手の中で荒々しく弄り回してしまう。

むせ返る生臭さ、苦味の強い先走り……カーテンにベッド、天井と白に支配された密室とのコントラストを感じさせる赤黒いペニスに舌を這わせ、絶え間なく溢れる液体を掬っては飲み下す。

理性が拒絶を繰り返しても、口内粘膜はぐにゅぐにゅと潰れて膨らんで先端を扱き拭い、体液にてらてら光る唇環は竿に圧着するほどに縮まり、広がる裾野を押し揉んでしまう。

「あのバカにはさ、もちろんしてないよな?」

「……っ、ん、ぅ……ふっ…………んんっ……」

魁人の顔が脳裏を過る。

淫欲とは対極の誠実な優しさが刺と化して内心を苛み、五指が反り返り蠢く舌に弛みを与える。

それでも、鈴口から発せられる熱が”あるべき自分”を躊躇させ、親指の腹とべっとりとぬめりがへばりつく裏筋を再開させた。

鼻を抜ける独特の臭気に、残像は靄がかったものへ。

相応しい女性に変わろうとした自分を、受け入れて欲しかった……嫌気に満ちた我侭な言い分が葛藤の痛みを薄め、苦液を喉を鳴らして啜りながら、膨らませた頬で根元までペニスを含む。

潤んだ瞳の向こうでは、直久が眉間に皺を寄せて肩を震わせていた。

興奮と愉悦が伝播したのか、指弄が通り去ったはずの肉花弁は蜜を思い出し、自然と内腿が擦れ合ってしまう。

「ん、どうしたの? 何かもじもじしてるけど」

「……っ、う、ん、はあぁ……な、何でもない、よ、ふああ、っ」

「くちゅくちゅしたかったら、そう言えばいいのに……」

視線の先を直久に見抜かれ頬に熱が走る。

意志とは関係なしに捩れる腰が、ぬちょ、ぐぢゃぁと濃厚な水飴を掻き混ぜるような音を耳にまで届かせた。

痒み混じりの疼きによりむちむちと肉の付いたお尻を振り乱してしまう。

迫る官能の波に穂乃香は口を限界まで開き、根が引き攣るまで舌を回しながらも、指は太ももにまで泥濘を吐き散らかした秘裂へと近づいていた。

「ん、んぐ、っ……は、ううぅ、んんーっ!!!」

背筋を駆け抜ける稲妻が脳天で白い爆発を起こし、コの字に曲がる足指が枕の端を握り締めた。

折り重なって愛液を噴きこぼす襞のあわいはぞよぞよと震え、ひしめき合って異物を押し戻す。

全身の毛穴が開きそうな気持ちよさを浴び、乳白色の液体を接着剤に張り付こうとする膣壁をねちゃくちゅと本能がせがむままに擦り剥がしていく。

しばしの没頭を挟み、後頭部を抱え込む握力が強くなる。

射精の近さを確信し、唇をカリ首に引っ掛けて、輪の直径を維持したままエラを捲り返すように顔を持ち上げて落とす。

上ずり声に潜む歯軋りも以前の自分なら拒否感しか感じなかっただろう。

だが、今は違う……口中に含まれたペニスは魁人の全てよりもずっと、比較にならないほどに愛おしかった。

「は、うっ、っ……! ん、ひうぅ」

カーテンの隙間を微風が縫い、汗で前髪が張り付いた額を舐め上げる。

視界の端には黒混じりのオレンジで塗り潰された校庭、人気の無さに安心しながらも廊下に響く足音に肩が竦み、ぐちょぐちょと縋り付く粘蜜に溺れる指も動きを止める。

下顎にへばり付いた舌の硬直を感じつつ直久を見上げるが、両目は”続けて”と語るばかり。

「いいよ、穂乃香ちゃん……そのまま、吸い付いて、っく、だめだよ、止めちゃ……」

「ん、んっ…………ふ、ぅ……っん、はあ、あっ、ん、ぐっ」

だが、それは望んだ返事……霧散し天井へ吸収される羞恥と不安、その代償は肌を一直線に駆け抜ける炎と、闇底からの手招き。

罪悪感を彼方へ押し退ける、後ろめたさを伴った雌の悦びから、裏筋に沿って前後する舌も、エラに引っ掛けた唇のヌル環も、亀頭全体を抱き包める内頬も、蠢きがより丹念なものへと変わり、穂乃香は遊んでいた左手で直久の腰を引き寄せて、こぼれた我慢汁でぐちょりと汚れた袋近くまで顔を沈め、再び先端へと引き戻す。

互いの粘膜がぬたつきを隔てて、ぬちゅ、にちゃぁ、ぐちゅっと擦れていた。

「はあ、はあっ……すごい、な。こんなに上手なんて……う、うううっ!!」

直久の手が後髪の生え際から首筋へと滑り落ちる、褒め言葉も相まって頭を撫でられているような錯覚に陥り、亀頭と竿の境界線に舌を戻し、ぢゅうううぅ……っとしゃぶりながらエラの表裏を交互に舐り揉んだ。

ここでもう一度足音が聞こえた、今度は気にもならずにぬちゅにちゃぐちゅぬちゅと歯を立てない咀嚼に忘我する。

「う、くううっ、穂乃香ちゃん、はあ、あああっ!!!」

頭上を這う直久の呻きがピークに達し、口の中には生臭さが広がった。

接着剤じみたどろどろの液体が歯や上顎にべっとりと貼り付き、息苦しさすら覚え何度も唾を飲み込んだ。

目を瞑れば、ごくっごくっと喉を鳴らす音が耳の下で響く、口の端から伸びる白糸にも勿体無さを覚え、指で掬っては舌で舐め取る。

最早魁人など関係無かった、直久の全てを欲する気持ちが、萎びた肉棒に指を歩かせ、甘さ残りの疼痛がお尻に円を描かせた。

「…………ん、ふっ、直久君の、熱くて、どろどろ……」

直久が笑みを浮かべ、後頭部に手を添えたまま穂乃香の身体をそっと押し倒す。

汗と愛液を吸い込んで湿ったシーツの冷たさに腰は左右に泳ぎ、身じろぎの分だけ愛液の饐えた匂いがカーテンで仕切られた空間に充満し、失せた指を追い求めて襞がぞわぞわと俄にざわめき立つ。

ふと映像が現実に置き換わった、とろみを寸前まで湛えた肉口の表面へ浸り沈む直久の指が、綻びをあからさまにした粘膜の狭間をさらに押し広げ、蝸牛のように、ゆっくりゆっくりと襞を懇ろに撫で抜ける。

「欲しくなっちゃった?」

「ふあ、あはうっ…………う、うん」

それを歓迎する幾重にも折り畳まれた媚肉。

前後のペースこそ緩やかだが、右に左に百八十度回転する人差し指は異物に喰らいついて締め上げ、内側の捩れをにちゃにちゃと捲れ返して膣奥へと巻き込む。

双方向に螺旋を描く蠢動が腰を起点に切なさを、肌には汗をびっしりと走らせる。

「あいつのことなんて、どうでもいいよね?」

白の上に赤を置くのぼせに、視界は涙でぼやけ直久の顔はいくつにも分裂する。

”あいつ”という言葉に思い出したのは魁人の顔、そして声。

だが、ずっと抱き続けていた罪悪感はすでに鳴りを潜め、餡液を掻い撫でては襞を伸ばす指を振り解く気にはなれずただ正面の顔を見上げるばかり。

「……んっ、先輩は………………もう、いいの」

快感電流は強まる一方、何もかも忘れて直久に身を任せたら……あるまじき夢想に皮膚は粟立ち、墨色の悦びに背筋が震え、肩が突っ張った。

心に刺さった棘は最後の言葉を喉奥に引き留めるが、ひどく虚しい抵抗だった。

葛藤の間も、指はそれを打ち破らんと濡肉の泥濘を穿ち腰を泳がせる。

口端から切れ切れに漏れる掠れ声、震えながら宙を舞い、シーツへと落ち薄布を手繰る指、そして何本も粘糸を張り巡らせてぐちゃぐちゃに迸りを立てながらペニスを待ち受ける肉の扉……瞬間、”あるまじき”は”あるべき”へと変貌し、魁人は単なる邪魔な存在へと成り下がる。

「お願い、直久君……もっと、もっと、気持ちよく、して」

「………………」

沈黙の中、直久は小さく頷き、桃彩を浮かべた太ももを割り開く。

皮膚を隔てた先の触感が背筋を駆け抜け、目眩を脳天に浸透させる。

恍惚としたふらつきに末端まで包まれると伸し掛かった腰が沈み、膣壁のあわいはぬちゅっと一気に押し広げられる。

解されてぐじゅぐじゅに蕩け崩れた粘膜が人懐っこく亀頭に絡み付く。

ペニスを搾り潰す肉の蔓と化した襞蟲がねとつきを吐き出しながらエラ裏に鈴口と四方八方から迫り、深みに潜る竿を濡れそぼった狭隘部がぎゅうぎゅう練り揉んでは押し戻す。

優越感からか、腰を叩き付けるペースも自然と早まり、亀頭はすぐに襞の縮れ集まった膣奥まで辿り着いた。

柔肉のぬめぬめとした反発の心地よさに、互いの下半身が一つに溶け合う錯覚にも襲われつつ、直久は蜜をとっぷりぶち撒けた蛇腹のそよぎを掻い潜って躊躇なく最奥の行き止まりへと先端を突きつけた。

「っは、ぁあ! いいよぉ、はあ、んん……んふうぅ」

眼鏡の奥で煌めく双眸は夕陽の橙よりも明るく、小動物を思わせるくりくりした瞳は黒真珠と見紛うほどにちらついていた。

だが、とりわけ目を惹いたのはいつもと違う愉悦に酔いしれた穂乃香の表情だった。

丸い頬は林檎さながらに紅で塗り隠され、目元には涙、口元には涎のヴェールが。

栗色の毛先を張り付かせる汗ばんだ頬を撫でながら、直久は内向きの渦を描いて引き込むぬたつきたっぷりの艶光りする花弁に亀頭を潜らせた。

「穂乃香ちゃん、へへっ、すごいな……顔、エロすぎ」

「んう、っ、はあ、ぁ……だって、気持ちいいから、ああ、はあっ!」

組み敷かれた穂乃香の身体が動き始め、痙攣する腰がシーツから浮かぶ。

挿入角度が変わったことで結合部からにぢゅり……と音が立ち、起伏に富んだ内側が形を歪むと襞と亀頭の距離がいっそう縮まった。

噴きこぼれた白蜜を潤滑油に、直久は進むほどに狭まる肉筒を猛然と押し上げる。

右手で腰を掴み、左手を皺くちゃの白布に置かれた小さな手のひらに添える。

口の中に細く途切れがちな糸を何本も引き、穂乃香は手を握り返し緩みきった面輪に薄く笑みを重ねる。

彼女が求めるのは快楽ではなく直久自身。

最愛の恋人であろう魁人を意識の片隅に追放し、背中に片手を回して唾液に光る桃色の唇を突き出すおねだりに応じて柔らかくも瑞々しい、もぎたての果実を思わせる唇を啄み、歯の裏に置かれた舌に自分のそれを絡ませる……心まで奪えた興奮が優越感となり全身を走り回っていく。

「おっと……」

「ん、っ、はあうっ、だめぇ、声……がまんできない、よぉ」

次第に大きくなる足音がドアの前で消える。

唇は引き締まり、穂乃香の両手には強張りが走る、にゅるにゅると蠢く舌も止まった。

もっとも、相変わらず腰は前後に揺れ動き、壺の内側でひしめき合う無数の蚯蚓はペニスをにゅぷっ、くちゅっと扱き撫で、熱されてどろどろに煮え蕩けた底なし沼の奥へと引き込んでいく。

声が出る寸前だったのは直久も同じ、泥濘を形作る肉蟲……粘液を染み込ませたモップさながらのそれが、ざわざわと縮こまっては伸び上がり、獲物を捕らえた触手が全方位からこびり付き、甘く痺れる摩擦を竿に満遍なく広げた。

愉悦が加速させた体動に解れた毛束が舞い上がり、飛び散った汗の玉が夕闇混じりの橙を反射する。

やや遅れてだらしなく開く口元は湯気めいた焔を吐き散らし、奥に潜むソプラノの掠れた嬌声を押し出す。

「はあ、ああっ、なおひさ、くん……動いちゃ、んああっ」

再び遠ざかる靴底の音が二人を安堵させる。

短い爪で背骨の辺りを引っ掻きながら肩にかじりつく穂乃香の頭を二、三度撫でれば、涙と汗で濡れた頬が押し付けられ、皮膚の内側に心地いい体温が浸透する。

「そんなこと言ったって、穂乃香ちゃんのマンコがぎゅうぎゅう締め付けてくるから」

子宮口へのぐねり返って入り組んだ道。

腰を戻して亀頭をぬめりに覆われた花弁の重なりまで引き付けてから、反動を付けたストロークで剛直を根元近くまで捩じ込むと、涎を垂らしてうねうねぞよめく蟲が噛まんばかりに追い縋り、ぬめぬめと液を塗した肉のリングが竿と亀頭の両方を一気に締め縛った。

肉環は何重にも張り巡らされており、不規則な間隔でずりゅっ、にゅりゅっと絶妙な力加減でペニスを握る。

さらにエラ裏をそよぐ襞が強烈な快感電流を下腹部に満たし、抽送はペースが高まる一方だった。

穂乃香も一突きごとに官能を晒し、背筋を反り返らせて直久の胸板に乳首を擦り付けてくる。

「ん、んっ……そんなの、わかんないよぉ、あああ、ああぁ……だめ、ああ、ああああぁ」

溢れ出る甘ったるい吐息の名残はむき出しの腕を舐め回し、布一枚が作る空間に真夏の蒸し暑さを彩る。

ぬたつき捩れてはパールピンクの洞を歪ませる花弁が隠す貝の身は、粘っこく涎を垂らし竿横を二方向から圧搾したかと思えば、ぐねぐねと亀頭に巻き付いてカリ首に入り込んだ。

収縮に没我する直久だったが、その下では穂乃香がおもむろに指を宙に踊らせていた。

やがて細い白蛇はグラインドに合わせてたぷんたぷんと、嵐に揺れる小舟のように波打つ豊満な乳房の頂点で震える乳首を摘み始める。

瞬間、襞は妖しくくねり、腰も乱暴に上下し、子宮口へのノックも自然と激しくなる。

ぶつかり合って潰れる互いの粘膜が、竿を握り潰すような内部の圧縮を生み、鬩ぎ合う蛇腹が竿の周囲を取り巻いて亀頭を舐り拭った。

「……っ、ううっ……自分でするんだ、恥ずかしそうにしてても、エロいことばっかり考えてるんだね」

射精衝動が根元で蠢きを露骨にし、睾丸が袋の中で直に揉み弄られているような錯覚が。

鮮烈な快感は即座に受容の限界を超えて、感覚が失われるほどの痺れが背筋を通り抜け、総身に引き攣りを走らせる。

「ん、ん、だって、ぇ……こうすると、っ、もっと、気持ちよく、んふぅ……っ、ああ、ああっ! だめぇっ、いっちゃう、いっちゃ………っ」

嬌声は悲鳴へと変わり、穂乃香は開ききった口を自分の手で塞ぐ。

風音すら聞こえない室内はくぐもり声と荒い吐息、そして水気をたっぷりと含んだ抽送の音に満たされていく。

二人を包む媚香が欲情を煽り、穂乃香は背中を深くたわませて、何度も何度も首を振りながら、肩に口を押し付けて喘ぎを封じ込めていた。

「ああ、ああっ、ああああああぁ……! いっちゃう、ああっ、だめ、だめえええっ!!」

「うぅっ、く……!!」

穂乃香が一足先に絶頂を迎え、直久にしがみついて紅を塗り込めた肌を震わせる。

その痙攣が染み渡ったか、シロップを含ませた肉真綿がにちゃにちゃぎゅうううっと身を縮ませ、厚みを持った膣壁が亀頭の内側に入り込み、雑巾絞りの要領でずりゅずりゅとペニスを練り扱く。

これには我慢できずに射精してしまい、頭の先を引っ張られるような快感に身体はベッド向かって崩れ落ちる。

※※※※

「…………せん、ぱい……ん、んぅっ、や、だぁ……」

隣で脱力していた穂乃香が携帯の振動音に反応し、身繕いを始める。

ブラウスのボタンを留める手を潜り抜けて大きな乳房を掬い揉むが、たっぷりとした膨らみは揺れながら遠ざかっていく。

「はあ、ぁ……だめだよ、ほんとに、見つかっちゃう」

早足でドアへ向かう穂乃香、ノブに差し伸べる右手が今にも途切れそうな魁人との絆を手繰り寄せているようにも見えた。

「………………」

無限に広がる黒、運ぶ風が室内に篭った淫靡な空気を外へ逃がし、肌にも冷たさを刺す。

穂乃香の温もりを少しでも残したくて、急いでYシャツに袖を通した。

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