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後輩寝取られ一話 (Pixiv Fanbox)

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夕暮れの住宅街、朝洲直久は隣のクラスの少女、芦澤穂乃香の後ろ姿を舐めるように見つめていた。

オレンジ色の絵の具を塗りたくった世界に映える穂乃香の艶やかな黒髪、暗色と光の輪の対照が直久の目を射抜く。

「…………」

二つしかない足音が外に誰も居ないことを教えてくれる。

穂乃香が振り向く、ずっと後をつけていたので警戒されのだろうか。

ただ、横髪の合間から見えた黒目がちの瞳に険は感じられず、ふっくらとどこか赤ん坊めいた丸い頬が作る横顔には彼女の優しさが湛えられていた。

「エロい身体してんな……」

記憶に焼き付けられた穂乃香の顔が頭に浮かぶ、眉上で切り揃えた前髪に、櫛で整えただけのショートヘア、黒目がちで丸い、小動物じみたくりくりとした目を隠すハーフリムの眼鏡。

日焼けとは縁遠い白肌に、小ぶりだが頬と同じくふっくらと柔らかそうに膨らんでいる鼻、少し厚めの耳たぶが印象的な丸い耳、まっすぐを線を引き結ぶ唇。

小柄な分だけ手足はやや短めだったが、歩を進めるときに見えるやや大きめの手振り足振りが穂乃香の愛らしさを引き立てていた。

整ってはいるが派手さに乏しい顔つき、黒髪と眼鏡という地味なたたずまいさえ取り払えば、秘められた鮮やかさが多くの男を惑わすに違いない。

目元を紅に染め上げ、ブラウスのボタンに手をかけ恥じらいを塗り込めた絹肌を自らの手で暴く……妄想が直久の理性を狂わせる。

「それに、いいケツしてる……たまんねぇ」

肉欲に駆られた本能は、スカートを半開きの傘のように広げる丸く後ろに突き出たお尻に目線を注ぐ。

スカートは比較的短めで、紺のソックスとプリーツスカートの裾の間で露になった膝裏の白さが眩しかった。

絵の具で塗りつぶしたような平坦な白ではなく、夕明りに照らされた肌に滲む薄桃色の彩りが生々しく、これも興奮を高める呼び水と化す。

「ひあっ!」

何かを勢い良く引き裂いたような、だが丸みを残した甲高い声が、灰色の地面を駆け抜ける風に乗り直久の耳に届けられた。

纏わり付く蒸し暑さが晴れる中で目を太ももの裏側から上にやると、その先には肌とは違う白が見える。

細い腰から尻山の頂点に向かう優雅な曲線は、熟しながらも青さを残しており、左右への幅のある広がりは奇跡的なバランスを保っている、例えるなら逆さにしたハートだった。

それを上から押さえつける純白の布はお尻とサイズが合っていないのだろう、中心の深い切れ込みに薄布がよじれて飲み込まれ、むっちりとした生尻を半分ほど見せつける卑猥な三角形を作っていた。

「おおっ…………触りてぇな、ちっ」

骨組みのない紺のパラソルは風の支えを失い、すぐに下に落ちた。

しかし、直久の性欲を煽るには十分すぎる光景だった。

彼女に触れたい、犯したい……煮え滾る邪な思いが肌を、心を粟立たせた。

※※※

県立藤柳高校新聞部、創立以来の伝統ある部だったが、今の部員は二年生の安川魁人ただ一人だった。

卒業していった先代の部長、副部長から後を受け継いで、ここしばらくは記事の制作と新入部員の獲得に両立を試みていた。

しかし、面倒くさそう、地味そうという散々な評価により、忙しい中での勧誘活動が実を結ぶことはなかった。

「はあ、せめて一人くらいは入ってくれないかな……」

壁に無造作に貼り付けた写真と新聞のバックナンバーを眺める、これまでの新聞部の実績だった。

自分の代で終わらせる訳にはいかない、と決意を新たにするものの、部員を集めるあては無く決意は溜息とともに霧散していく。

去年までは隔週で発行していた新聞も、取材から写真撮影、執筆まですべての作業が魁人にのしかかってきたこともあり、ペースは遅れるばかりだった。

ペースが遅れることで、学校から下りてくる予算も削られる。

予算が削られれば……終わりの見えない悪循環だった。

「ん……? どうぞ、開いてますよ」

遠慮がちなノックが二回、久々に聞いた木製の扉を叩く甲高い音に否応なく期待が高まるが、どうせこの前みたいに生徒会の誰かだろうと諦めの波が期待をどこかに追いやってしまう。

「……失礼します」

入ってきたのは眼鏡の向こう側に気弱そうな瞳を隠した少女だった。

あどけなさの残る顔に黒い真珠を思わせる瞳細過ぎない、小柄ながらいかにも健康そうな手足と、ブラウスの裏地に張り付いて持ち上げる豊かな乳房……下向きになる視線を、強引に顎を上げてごまかす。

校章の色から少女が一年生だとわかったが、積極的に女子と話せるタイプではないため、緊張のあまり必要以上に背筋を伸ばしてしまう。

「えっと……何か?」

「あの、部員の募集ってまだやってます?」

絶対に逃す訳にはいかない、前触れ無く訪れた好機に握りこぶしを作りながら、机の引き出しから取り出した入部届をボールペンと一緒に渡す。

受け取ったときに見えた頬を軽く持ち上げるだけの楚々とした笑顔に手がわずかに震えてしまい、握り締めて必死にそれを押さえた。

「ああ、やってるよ。入部希望なら、この紙に必要事項を記入してくれるかな?」

「は、はい、わかりました」

背もたれが茶色を浴びた椅子に座り、長机の上に置いた髪にペンを走らせていく。

ブラウスの一番上のボタンは外れており、学校指定のネクタイもしていない。

そのため屈みこんだところで生白い首筋と、深い胸の谷間が見えそうになる。

見てはいけない、と視線を今は使われていない暗室の方に外し、ペンの音が消えるまで少女から目を離し続けた。

「1-6、芦澤、穂乃香さん……一年生か。僕は安川魁人。二年生だけど、他に部員がいないから一応部長やってるんだ」

「そうなんですか、すごいですねっ」

書き終えた紙を受け取り、一番上から目を通す。

丁寧な読みやすい字だった。

「入部したい理由は……校内新聞の記事が面白かったから、か。そう言ってもらえると嬉しいよ」

「あ、ありがとうございます。図書室に……少し置いてありますよね、あれを見て……私もああいうのが書けたらなって思いまして」

「ここには、3年前のからだったら全部揃ってるよ、よかったら見てみる?」

「いいんですか? じゃあ、お願いします……」

立ち上がった穂乃香のショートカットが差し込む日差しに照らされて小さく光る。

すれ違いざまに感じた小さな風が彼女の甘い香りを魁人に運ぶ。

胸の高鳴りを押さえるように窓の外に広がる晴れ渡った空に目を向けた、免疫の無さすぎる自分に苦笑せざるを得なかった。

「あ、これ……先輩が書いたんですか?」

「ああ、去年の今くらいから記事を書かせてもらえるようになって……最初は雑用ばっかりだったな。買い出しとか、画像の編集とか。でも、芦澤さんには最初から記事も書いてもらおうかな。一人で書くのも大変なんだ」

「あ、それで……」

歩き回る穂乃香の足音、記事を指でなぞり、口をわずかに開けて、両目を見開いて写真をまっすぐに見つめている。

感心したような表情から新聞への評価が伝わり、下敷きで顔を扇がずにはいられなかった。

「だから最近は発行ペースも遅れちゃって。芦澤さんが入部してくれて、本当に助かるよ」

「そんな期待されても……私、ちゃんとした文章書いたことないんですよ」

振り返った穂乃香の乳房が、身体の動きに合わせて右から左にわずかだが波打った。

視線が交差する、陽光を背にして目を細めた彼女は、さながら朝露を浴びた名も無き花だった。

誰にも知られることなく、だが妖しくも美しく咲き誇る……下敷きは折れんばかりに湾曲していた。

「そ、そこがいいんだよ……飾らない文章のほうが中身をしっかりと伝えられるってこともあるんだし……」

ぱっちりとした大きな目から丸みを帯びた、ふっくらとしたマシュマロのような頬、そして無駄な肉付きのない顎から、ブラウス越しに形を浮かばせる大きな二つの山。

目のやり場は一つも残っていない。

「どうしたんですか?」

「あ、な、何でもない」

穂乃香が首を傾げて魁人を見つめる。

言葉を濁しつつ天井を見上げた、蛍光灯の水っぽい光が妙に眩しい。

二人きりの空間が、よからぬ思いを膨らませる。

小柄な身体に似つかわしくないむっちりと膨らんだ胸やお尻……しきりに生唾を飲み込んでしまっていた。

「そうだ、今日は何かするんですか?」

「タレコミ箱に入れられたネタの集計かな、まずは」

「あっ、もしかしてあれですか?」

「知ってたんだ、中に入ってる紙集めてきたからチェックしてみようか、結構面白いよ」

「はいっ!」

集めてきた用紙を長机の上に一枚づつ置いていき、目に止まったものから広げて中身を確認する。

隣に座る穂乃香との距離の近さを実感する、気分を変えようとしたにもかかわらず紙を広げようとする手がこわばりぎこちなくなる。

「教頭はヅラだ、この前の全校集会のときにずれていた……却下」

「どうしてですか?」

「一回目撃したけど、半泣きで記事にしないでくれって頼み込まれた。さすがにこれは」

「あ、これはどうですか、生徒会が予算を不正に利用している」

「お茶菓子買ってきてただけだからな、それに……あまり生徒会は敵に回したくない」

誰かと誰かが付き合っている、新任の美術教師は女子を口説いてヌードモデルにしている……など、とても記事にはできない信憑性に欠ける書き込みばかりだった。

いつものことなのでまとめてゴミ箱に捨てるだけだが、穂乃香は少なからずショックを受けたようで、唇を引き結んで首をひねり続けていた。

「前回の数学教師に聞く、積分のコツというコーナーは大変勉強になりました。今度は英語の長文読解の特集をして欲しいのですが…………こっちは、アンケートですね」

「あれか、先生の受けも良くなるし。できるようならやってみるか。あとはバスケ部から取材してくれって依頼があったな。試合が近いみたいだから、色々話が聞けるかも」

ようやくまともな物を見つけ、顎に手を当てたまま記事の構成を考える。

思い浮かべた真っ白な紙の上にアウトラインを作り、長文読解のコツ、バスケ部キャプテンへのインタビュー、あとは穂乃香の自己紹介も載せたほうがいいだろうか……しかしまだ足りない、何か誌面を埋めるいいネタはないだろうかと次々と紙を広げるが、ため息の数ばかりが増えていった。

「この字、美雪ちゃん、かな……」

「どうしたの?」

「あの、これなんですけど」

四分の三ほどチェックしたところで、穂乃香が紙を差し出した。

中を見ると、学校近くの神社に幽霊が出る、同じクラスの子が目撃した……という内容だった。

「芦澤さんの友達?」

「はい、何度か話を聞いて……私は見たことないんで何とも言えないのですが、美雪ちゃんが嘘をつくってのも考えにくいので」

幽霊が出るという騒ぎは校内でも何度か耳にした、いるいないはともかくとしてネタとしては面白いため何度か記事にしたことがある。

「なるほど、神社の話はまだ記事にしたことないからな。調べて見る価値はあるかも」

「も、もしいたら……ちょっと、ううん、すごく怖いですね」

穂乃香の沈んだ表情、口に手を当てて伏し目がちになることで通った鼻筋が作る陰影と白い肌のコントラストが強調された。

膨らんだ頬が見せる幼さとは対照的な翳りが魁人の舌をもつれさせる。

「……だ、大丈夫だよ、ちょっと行って何枚か写真撮るだけだから。デジカメは?」

「はい、使えます……って、私が撮影するんですか?」

「冗談だよ、冗談。でも、他の撮影は任せてもいいかな? 最初だけど何かしたほうが新聞に思い入れもできるだろうし」

穂乃香に向きつつある意識を反らすように、柄でもないのに軽口を叩く。

そんな人だとは思わなかったと言わんばかりに軽く唇を尖らせる仕草を見せるが、彼女の目は笑っていた。

怖がってはいないことに小さく息をつきながら、カメラと予備のメモ帳を用意し、穂乃香に手渡す。

「そろそろ行こうか、バスケ部の練習も始まってるだろうし」

撮影を任された穂乃香は、カメラを持って魁人の後をついて体育館へと向かった。

最初こそどんなところだろうかと緊張してうまく喋れなかったが、魁人が思った以上にいい人で、最後の方はすっかり打ち解けていたような気がする。

「お、やってるな」

開かれた鉄扉から中に入ると汗臭い熱気が頬を撫でた。

中では男子バスケ部がシュート練習を行なっていた。

気迫のこもった様子に邪魔になるのではないかと一歩後ずさったが、魁人は怒号を飛ばす顧問の前まで平然と進む。

「何やってんだ! ったく……ん、安川か。どうしたんだ?」

「試合が近いって聞いたもので、取材できればなって思ったんですが」

「いいタイミングで来たな、もうすぐ休憩だ。ちょっとそこで……この子は?」

さっきまでは練習に励む部員を睨みつけていたその目が途端に柔らかくなる。

気心知れた様子で話す二人の隣で穂乃香はコート一面を見渡す。

騒音めいた足音の中、髪を立てた男子がさっきからこっちをちらちらと見ているのが少し気になった。

「新入部員です、先生の受け持ちじゃないみたいですね」

「あ、1-6の芦澤です」

「1-6、じゃあ俺じゃなくて田島だな。こいつは今でこそジャーナリスト気取りだが、前は部長のカメラは落として壊すわ、パソコンのデータは全部飛ばすわ……」

「……先生、休憩の時間じゃないんですか?」

「おっと、そうだな」

笛の音がすると汗まみれの部員が一斉に駆け寄ってくる、熱気が更に濃くなった。

魁人がキャプテンにインタビューを始めたので、様子を見つつシャッターボタンに手をかける。

「…………?」

さっき目が合った髪を立てた男子が穂乃香をじっと見つめていた。

刺すような、舐めるような熱視線にシャッターを押すタイミングが乱れ、画像がぶれてしまう。

10分後、練習が再開された。

長居しては練習の迷惑になるということで、魁人に連れられて外に出る。

「おい、朝洲! 何だ今のパスは、やる気あんのか!?」

厳しさに満ちた声を後ろに、魁人の背中を追う。

しっかりした先輩も最初は失敗ばかりだった……このことが、自分でも経験を積めば彼みたいになれると穂乃香を安心させた。

「先輩の話、少し興味あるかも」

「あれは忘れてくれ。次は神社だな……本人から話を聞くのは後にして、今日は現場にだけ行ってみようか」

「はいっ、でもちょっと怖いですね、先輩は大丈夫なんですか?」

「うーん、逃げればなんとかなるだろうし、まだ出るって決まったわけでもないからなぁ」

魁人の落ち着いた様子に頼もしさを感じながらも、足が震えそうになってしまう自分に情けなさを感じた。

もし本当に幽霊が出たら……カメラを持つ指先に緊張が走り、危うく落としそうになってしまう。

美雪の思い過ごしであってほしい反面、本当に幽霊がいたらとんでもないスクープになる。

にもかかわらず魁人の歩調は落ち着いていた、一年先輩なだけなのに……安心感は少しずつ尊敬の念へと変わっていった。

※※※

「着いた、ここだな」

気がつけば、問題の神社までたどり着いていた。

日は傾き始め、鬱蒼とした木々に囲まれた境内は目の悪い穂乃香では、すぐ先も見えないほどに薄暗かった。

参道を挟みこむようにして作られた狛犬が暗さも相まってひどく不気味に見えた。

「まだ6時前なのに、暗いですね」

「懐中電灯持ってくればよかったな、ごめん……気が付かなくて」

「い、いいんですよ、私の目が悪いのがいけないんですから」

賽銭箱の前に魁人が立つ、後を追えば10円玉を手渡される。

何もないように祈っておけということなのだろうか、葉の隙間から見える灰青色の空を眺めながら10円玉を落とし、鈴を振った。

瞬間、横からの突風が穂乃香の身体を嬲り、魁人にもたれかかってしまう。

ブラウス越しに感じる湿度を帯びた熱に胸が高鳴った。

「大丈夫?」

「……はい、すみません、重くなかったですか?」

「いや、何も感じなかったけど」

ここしばらく体重は増えてばかりで、下着も窮屈になっていた。

勢いよくぶつかってしまったし、本当は重かったのだろう……嘘をついて気遣ってくれた魁人の穏やかな笑顔に胸の鼓動は更に早くなる。

「美雪ちゃん、だっけ? やっぱり、あっちかな……」

「裏の方が何か出そうですよね」

本殿の裏にはさらに深い森が続いている。

落ちた木の枝を踏みしめる乾いた音に足がすくんでしまう。

歩くたびに歩幅は小さくなったが、ペースを合わせてくれた魁人のYシャツの裾を摘んで不安を紛らわしつつ一緒に奥へと向かった。

風はますます強くなる、

「大丈夫だって、やっぱり帰る?」

「い、いえっ……私も、新聞部員ですから」

「度胸あるね、昔の僕なら怖くて逃げ出してたかも」

褒められると震えが少し止まった。

そして歩幅も大きくなるが、いよいよ黒が深くなったところで魁人が足を止める。

勢い良く足を踏み出したところだったので、背中にぶつかりそうになってしまった。

「………………これ以上は暗くて進めないな」

灰色に橙色を落としたような陰気な頭上から唸り声じみた何かが聞こえる、背筋を寒気が駆け抜けた。

こみ上げる悲鳴を生唾と一緒に飲み込みながら魁人の腕を掴む。

筋肉質で固い日に焼けた腕は、わずかに感じられる汗の匂いとともに震え上がった穂乃香の心を落ち着かせる。

「み、美雪ちゃん、何しに来たのかな……こんなところまで」

「奥の森に用があったのか、何かに気がついて奥まで来てしまったのか……これは本人に聞いてみないとな。でも、幽霊の正体は何となくだけどわかったよ」

「……本当ですか?」

魁人の視線の先を追うと、風にかき乱される枝葉が。

相変わらず耳に襲いかかる唸り声も、魁人の確信を含んだ言葉に心なしか勢いをなくしたように感じられる。

「風ってどこからどこに吹くかわかる?」

「………えっと、どこでしたっけ?」

「風は冷たい場所から暖かい場所に向かって吹くんだ……土とコンクリートの比熱の違いはわかる?」

「確か、コンクリートのほうが比熱が高くて、冷たくなりにくかったような…………ここから別の場所に風が吹くってことなんですか?」

「そう、学校のすぐ近くに駅があるけど、あっちはビルも建っててコンクリートが多い、それでこっちの地面は土。だからここのほうが夕方になると早く温度が下がって風が駅の方向に流れる」

「あ、あっちに向かって吹いてますね」

「この時期は夕方になると一気に温度が下がるからね、その分だけ風も強くなって、葉っぱが擦れ合う音と合わせて幽霊だと勘違いしたんじゃないのかな?」

「……そうなんですか?」

「細かいところは間違ってると思うけど、少なくとも幽霊はいないと思う。一応取材は続けるけどね」

魁人の推理をすべて理解したわけではない。

しかし、幽霊はいないと論理立てて説明してもらうことで唸り声はただの強風と葉のぶつかり合う音となり、周りも一気に開けて見えた。

「寒くなってきたな、帰ろうか」

※※※

「幽霊いなくてよかったですね」

「いたらいたで面白かったんだけど…………君は?」

部室に戻ると、男子が一人椅子に座って携帯を弄っていた。

知らない顔だが、どこかで見たような……記憶の糸を手繰り寄せる。

日に焼けてはいるが整った顔立ち、ワックスか何かで逆さに立てた髪……見覚えは確かにあるが、糸は途切れていたようだった。

「すみません、勝手に入っちゃって」

「あ、さっきのバスケ部の人」

「覚えててくれたんだ、俺は朝洲直久、君は……芦澤穂乃香ちゃんだよね?」

「……どうして私のことを?」

「隣のクラスの可愛い子くらいチェックしてるって、穂乃香ちゃんレベル高いから」

「やだ、何言ってるんですか、そんな、私なんて」

穂乃香が途端に身体をもじつかせ始めた、褒められ慣れていないのか色白の頬が桃色に染め上げられていく。

器用な口ぶりに羨ましさを覚える反面、笑顔を黒肌に貼り付け穂乃香との距離を躊躇なく縮めてくる仕草と、会ったばかりの穂乃香を名前で呼べる厚かましさに、軽薄な本質を感じ取った。

あまり近くにいてほしくないタイプだ。

「朝洲君はどうしてここに?」

「忘れてました、さっき体育館にペン忘れてきませんでした? 置いてすぐ帰ろうと思ったんですけど、結構高そうなものだったんでしばらく待ってたんです。助かりましたよ、すぐ来てくれて」

「そういえば……ありがとう、わざわざ」

メモ帳のリング部分に渡されたペンを差し込む。

忘れ物を届けてくれたのはありがたいが、直久が穂乃香の大きく膨らんだ部分を目に焼き付けんと舐め見ているのがどうにも気になった。

制するべきなのかもしれないが、肝心の穂乃香が視線に全く気づいておらず、間に立とうと乗り出した身の置き場に困ってしまう。

「じゃあ俺はこれで、って言いたいところなんですが、ちょっと穂乃香ちゃんにも用がありまして」

穂乃香にここで会えたのは嬉しい誤算だった。

耳裏に置いた指で髪を弄り続けながら顔を赤らめ瞬きを繰り返す初心極まりない彼女、それでいてグラビアアイドル顔負けの、メロンを詰め込んだような巨乳……蛍光灯の光が薄手のブラウス越しにレースを透けさせているのもたまらず、呼吸も忘れて見入ってしまう。

「用って何?」

「もし良ければバスケ部のマネージャーもやってくれないかなって。そっちが休みの時だけでいいからさ……仕事も簡単だし、穂乃香ちゃんが来てくれればみんなすごいやる気出すと思うよ」

「え、でも……今は、新聞部に入ったばかりだし、こっちに集中しないと」

恥じらい含みの身じろぎが穂乃香の豊かな乳房を左右に弾ませる。

魁人がいなければさらに踏み込んだ話ができたのだが……ノートパソコンを起動させている彼と視線がぶつかった、眉根を寄せた表情にわずかだが刺々しさを感じた。

「そうだよね、無理なお願いしちゃってごめん。でもたまには練習見に来てくれると嬉しいかな、今度とっておきのネタ教えてあげるから」

「本当? その時になったらお願いしちゃうね」

窓の方に行くふりをして穂乃香に近寄る。

互いの体温をうっすらと感じられるほどの距離、しかし穂乃香は離れない。

少なくとも嫌われてはいないと、警戒される前に後ろに下がった。

吹き込む風がショートカットの毛先を、プリーツスカートの裾を小さく舞い上げ、空気を纏いゆっくりと下降する。

以前見た純白の下着を思い出し、股間が熱くなってしまった。

「もしかして俺、邪魔ですかね?」

「いや、そんなことは……」

「じゃあ、あと五分だけいいですか? 穂乃香ちゃんにもう一つだけ話があるんで。あ、廊下で話しますから」

「いいよ、そのくらいなら」

「……すみません、先輩。すぐ戻ります」

直久に連れられ廊下に、魁人とは違い急に距離を縮めようとしてくる彼に困惑していたが、容姿を褒められたことも男子と親しく話したこともほとんどない自分にとっては決して不快なものではなかった。

「どうしたの?」

「こうやって二人きりに慣れたんだし、メールアドレスくらいは教えてほしいかなって」

色あせてひびの入った壁にもたれかかる。

首だけを穂乃香の方に向けると、白い肌とブラウスが薄暗い中にぼんやりと浮かんでいた。

足音一つ無い廊下、扉の向こうからタイピングの音が聞こえるだけ。

闇に彩られた穂乃香の手足が小さく揺らぎ、それが汗混じりの甘い香りを運ぶ。

「うん、いいよ。えっと、どうやればいいんだっけ……あんまりアドレスの交換ってしたことないから」

「貸して…………あ、ごめん」

「………………」

手が触れたのはわざとだった、怪しまれない限界線を探しつつ、手の甲を撫で、指を絡ませる。

時間にすればほんの一瞬、だが直久には数分にも感じられた。

皮膚を通じて送り込まれるのは柔絹じみた滑らかさと温もり、もっと触れていたかったが、小さな手に自分の手を被せ、穂乃香の体温とともにアドレスと電話番号を受け取った。

「よし、これで大丈夫……ありがとう、穂乃香ちゃん」

「あ…………」

「ごめんっ、わざとじゃないからさ」

「触られたの、初めて……」

嬉しい誤算が増えた。

一点の汚れすらない新雪に足跡をつけた気分だった、濃縮された卑猥さをにじみだしている豊満な身体からは信じられない免疫の無さに、ズボンの中で屹立が上向きに反り返る。

「ごめん、本当にごめん!」

「いいよ、気にしてないから……もう、行くね。先輩のお手伝いしないと」

※※※

直久に触られた部分には今でも熱が残っていた。

遠ざかる直久の背中を見送りながら左手の甲に指を置くと温かさが全身に広がる。

初めて触られたという実感が頭に、心にこびりついて離れない。

「すみません、遅くなっちゃって」

「話って何だったの?」

壁にかけられた時計を見ると、部屋を出ていってから十分も経過していた。

静かな部屋にはキーボードを叩く音だけが響く。

さっきの事もあってか、目は自然と魁人の指に向かう。

もし、魁人に触られたらどんな気持ちになるのだろうか……二人きりのこの場で嫌悪や拒絶を感じていないことからすれば、大丈夫なのかもしれないが……

「…………」

「芦澤さん?」

「あ、えっと……アドレスと、番号教えてくれって言われただけです。後で先輩のも教えて下さいね」

「まだ教えてなかったっけ?」

慌てて取り繕う、鏡がなくても今の自分がどんな顔をしているか大体想像がついた。

「そっちのデスクトップ使っていいから、芦澤さんの自己紹介書いてくれる? 新聞に載せたいから」

「自己紹介ですか? 何だか恥ずかしいですね……」

「そうかな? 名前からいろいろ書いていけばいいよ、最後に落ちをつけて」

「ええっ? できるかなぁ」

テキストエディタを開いて文章を打ち始める。

素早いタイピング音に、たどたどしいゆっくりとした音が混じる。

名前から、学年、クラス、趣味、得意科目、今後の目標と意気込み……あれこれと打ち込んでいくが、どうにも気恥ずかしく、書いては消しての繰り返しだった。

「………………ふう」

作業に没頭すると、思い出すのは廊下での直久とのやり取りだった。

冷めかけたはずの熱が甦る、キーに人差し指を置いたまま深くため息をつく。

規則正しいタイピングの音は消えており、魁人の姿もなかった。

どこに行ったんだろうと狭い部室の中を見回していると、ドアが静かに開いた。

「お茶飲む? だいぶ進んでるね」

「は、い……いただきます」

モニターを覗き込む魁人から緑茶のペットボトルを受け取る。

蓋を開けて一口飲んだところで、ファイルをどこに保存したらいいかわからないことに気がついた。

「そうだ、先輩、ここなんですけ……きゃっ!」

「ちょっと待って、ティッシュティッシュ…………」

立ち上がった瞬間、手をペットボトルに当ててお茶をこぼしてしまった。

ブラウスに広がる染みを魁人から渡されたティッシュで拭うが、思ったより量が多くスカートにまでお茶が染み込んでいく。

「……トイレで着替えてきます」

「隣、空き教室だからそっちのほうがいいかも。着替えは?」

「ジャージ持ってるんで、これで」

濡れて張り付いた薄布が体温を奪う、不快感から足早に部室を出て、隣の教室に向かった。

※※※

演劇部の友人のところに顔を出し、帰る前にもう一度穂乃香に会おうと廊下で待ち伏せていると、体操服を入れるバッグを抱えた穂乃香が隣の空き教室へと入った。

何事だろうかと足音を殺しながら扉の前に立ち、深呼吸をしたあと、ゆっくりと閉ざされた扉を右に引き、隙間から中の様子を窺う。

「…………!」

中では、穂乃香が何かつぶやきながらジャージを取り出している。

都合のいい事に電気をつけてくれたので、横向きの彼女をはっきりと見ることができた。

唇を軽く尖らせることで、幼さがさらにあからさまになっていた。

「もう、せっかく先輩が買ってくれたのに……」

ブラウスのボタンが一つ、また一つと外れる。

支えを失った布が垂れ落ちると同時に、レースの施された白い大きなカップが飛び出し、横からの半球の眺めが直久の両目を射抜いた。

「だ、誰も来ないよな?」

足音も、気配も何も感じない。

魁人が出てこないことを祈りつつ、扉を挟んだ先にある光景に全神経を集中させた。

穂乃香は覗いている直久にも気づかずにブラウスから袖を引き抜き、人工的な白の奥に潜む柔肌の白を露にする。

頬や手足の肉付きと同様、全体的にふっくらとしている。

ブラウスが机の上に置かれることでうっすらと脂肪に覆われた、わずかに肉の摘めそうな脇から腹部にかけてのラインが見える。

肋骨は浮き出ておらず、健康的なシルエットだった。

一方で、乳房の過剰なまでの盛り上がり。

直久の手に余るほどのボリュームにもかかわらず、ドーム状のそれはつんっと上を向き、上着を取り出そうとしたささやかな動きに合わせてゆさゆさと弾む。

「やっぱりちょっと汗臭いかな……気付かれないよね?」

彼女の言葉に、ふとさっき嗅いだ甘い匂いを思い出す。

なびくショートカットから漂うリンスの香り、乳臭さの混じった甘ったるい体臭と混じるわずかな酸味……鼻の奥にこびりついた残り香が興奮を煽る。

「そうだ、先に下から脱がないと……パンツ濡れちゃう」

穂乃香が扉の方に顔を向けた。

見つかったかと視線を外すが向こうは動かない。

やがて元のほうを向き直り、スカートのホックを外し始めた。

やや太めだが滑らかな脚のラインの上を紺色のスカートが滑り落ちる。

お尻の山をくぐる時に外れたホック同士が左右に大きく広がった、いかに穂乃香のお尻が大きいかという証明を目の前でなされることで呼吸はますます荒くなる。

閉じた傘を思わせる紺色のスカートが完全に落ちる、てっきりスカートはつけたままジャージを履くものだと思っていた。

中学生と言っても通じる顔立ちからは信じられないほどの大きく丸い尻がブラとお揃いのレースの下着に窮屈そうに押し込められていた。

ウエストのゴムにわずかに乗った肉を見ていると、都合がいいことに穂乃香が扉に背中を向けた。

「すげーな、でかい尻してる……」

柔らかいお尻の中にゴムがめり込み、左右の尻山をそれぞれ二つに分けている。

白い布地には穂乃香の巨尻を覆っているというよりはかろうじて張り付いているという印象を抱いた。

張り詰めた下着は薄くなるまで伸び、内側でむにゅりとせめぎ合っている中心の深い切れ込みが透けていた。

また、サイズ自体も小さいようで、三角形に引っ張られた布の底辺からなだらかな上り坂が三分の一ほどはみ出しており、レース地に劣らない透き通るようなきめの細かい肌を露出させていた。

「はあ、やっぱり大きくなってる。縦には全然伸びないのに」

半ケツ状態にまで追いやられた布地の中に穂乃香の細い指が潜り込んだ。

侵入者のおかげでゴムがさらに柔尻肉に飲まれ、腰側部からクロッチ部分に走るめり込みを深さを増した。

「っ…………」

指が下着のよじれを引っ張らり、裾がはみ出した尻肉に覆いかぶさった瞬間、ぱちっとゴムが叩き付けられる音がする。

楕円形の双山にメッキを施すように下着がフィットしていく。

生尻は隠れたものの、生地が突っ張ったことで今度はスリットを隠す肉の扉が形を浮かばせてしまい、どちらにせよ淫猥な眺めを直久の目へと届ける。

これで終わりかと思ったが、穂乃香が再び正面を向いてブラに隠された豊かな胸を見せ付けてくれた。

お尻同様、普段は日に当たらない部分なだけあって、日本人形めいた妖しい白さを皮膚ににじませる。

しかしうっすらとかかる桜色のヴェールが、彼女が人間であると教えてくれた。

「こっちも、ちょっときついかな」

ショーツとは異なり、カップは乳房をほとんど隠してしまう地味なものだったが、窮屈そうに縛り付けられ、互いに擦れ合う胸の谷間を見ることはできた。

お尻に比べると触れただけで溶け崩れてしまいそうな頼りない柔らかさを想像させる左右の半球は、穂乃香が軽く姿勢を変えるだけで大きく歪んで目を誘い寄せる。

机に置いた上着を手に取ろうとすれば、重力に屈した双乳が釣鐘状に垂れ下がり、袖を通そうと腕を真っ直ぐ伸ばせば、寄せられた胸の谷間にわずかに空間ができ、柔らかい脂肪の塊の間に肉棒を挟み込む妄想を加速させる。

着終わってできた皺を手で伸ばそうとすれば、身体の捩れに合わせて震えながら、わがままな子供が首を振るように、右に左にと肉がぷるりと波打つ。

左に腰を小さくひねれば、脇が締まることで右乳が丸く盛り上がりレースのラインを浮かばせ、右にひねれば左乳がカーブを鋭くさせる。

「…………」

この上ない眺めに直久は扉にかぶりついてしまっていた。

ジャージ上下という色気も何もない格好になった穂乃香、だが豊かな身体のラインが強調され、見ようによっては脚線のほとんどをさらけ出している制服姿よりもいやらしかった。

「ああ、やっぱたまんねーよな……実はやられまくってたりとか。あんなエロい身体……他の奴らが放っとくはずないよな」

最も目を引くのは裏地を遠慮なく押し上げる大きなお尻だろうか、歩くたびに大きく実り過ぎた桃を思わせる双臀が上がる足の動きに応じて持ち上がり、踵が床に戻ると下からの衝撃でぷりんっとスプーンで突かれたゼリーのように揺れた。

「……大丈夫だよね、臭いしないよね、いっぱい走らされたからなぁ」

穂乃香の匂いまでは届かないのが残念極まりなかった。

そしてもう一つ残念なことに、着替えを終えた彼女が折りたたんだブラウスとスカートをバッグに突っ込み、扉向かってゆっくりと歩き始めた。

「おっと、ここにいたらまずいよな」

足早に、しかし物音を立てないよう爪先から踵にまで全神経を集中させて、忍び足で物陰に隠れる。

息を殺して様子をうかがっていると、身を隠した何秒か後に扉の開く音が。

人気のない廊下に足音が響き、それが次第に遠ざかり、やがて聞こえなくなった。

音のない世界が思考をクリアにする。

「…………」

脳裏に焼き付いた穂乃香の下着姿。

鮮明な映像として瞼の裏に浮かぶそれが、痛いほどにペニスを勃起させる。

まだ触れていないにもかかわらず、鈴口からは先走りが溢れ、トランクスの中に染み渡っていた。

顔を近づけると漂うのは牡臭さ、充満し袋の中で渦を巻く精液にやり場を与えてやり、今すぐにでも欲求を解消したかった。

「向こうにトイレあったよな……」

何擦りかすればすぐに濃厚な白濁液を噴き出してしまいそうな肉棒、歩くだけで濡れた布の摩擦の心地よさが背筋に電流を送り込み、直久の目を血走らせる。

しかし衝動に駆られながらも、内心虚しさも覚えていた。

穂乃香を組み敷いて、大きな胸やお尻を荒々しく揉みたくって……どんな声で泣くのだろうか、濡れやすいのだろうか、割れ目の奥はどんな感触なのだろうか、想像が新しい想像を呼び、先走りの分泌を活発にする。

ぬちゃりという糸引き音が外に漏れるのも構わず、小走りでトイレに駆け込んだ。

※※※

小さなノックのあと、学校指定のジャージ上下に身を包んだ穂乃香がためらいがちに、ゆっくりとした歩調でさっきまで作業をしていたデスクトップパソコンの前に座る。

「……汗臭かったら、ごめんなさい」

「た、多分大丈夫だと思う」

部屋を出る前と匂いが違った、ような気がした。

穂乃香の背中に視線を送れば、首筋を半分隠すほどのショートカット越しに見えるうなじが桃色に透けていた。

上気した肌から目を離せない、子供っぽさを全面に残した容姿と醸しだす色香のギャップが魁人の理性に波紋を投げかける。

「…………」

パイプ椅子に深く、背をきっちりと伸ばして座るので、背もたれの隙間から形が強調されたお尻が丸見えだった。

記事を書くのも忘れ、奥の窄まりへと続く深い谷間を中心として広がる丸い膨らみに両目が縛り付けられてしまう。

「よし、終わり! 先輩はどうですか?」

どのくらい見とれていたのだろうか、穂乃香が立ち上がる。

助かったような残念なような、複雑な気分だった。

「あ、まだかな……もうちょっとかかると思うから、先に帰っていいよ」

「わかりました。じゃあ、お疲れ様です……あれ、終わってません、それ?」

「ほ、ほら、まだ手直しとかしないといけないから」

部室を出ていく穂乃香の後ろで、魁人は大きくため息を付いた。

言えるはずもなかった、穂乃香のお尻をじっくりと眺めていたせいで、はちきれんばかりの股間のテントが起立を許さなかったなどと……

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