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【エロ文・リクエスト・ラブセイバー】Special Libido17! 見せつけろ! ラブセイバー・リンコ! ~風紀委員長のお仕事は非行防止が大切です?!~ (Pixiv Fanbox)

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 今日の平和な千代町。  そこにある千代ロマンス高校は今日から新学期。  1学期か、2学期か、3学期か、前期か後期かは想像にお任せします。  なんにしても新学期であり、校庭では高等部の生徒を集めての集会が行われている。 「新しい学期を迎えたことで一層気を引き締めて、勉学に、部活に、私生活に励んで頂きたく思います」  名称をよく知らない、集会の際に教員が昇って喋る台の上で美人な校長先生がありがたいお話をしていく。  生徒たちは聞いていながらもどうしても長くなるこの手の集会に飽きてきているようだった。   「ふわぁぁあ……錬太ぁ、まだ終わんねぇの、これ……」 「まだでしょ、この後もいくつか話があってだから……」 「だっるぅ……」  当然男子生徒など飽きるのが速い。  あるクラスの男子らは控えめな声で友人と話しだしている状況だった。  会話している男子の1人。錬太と呼ばれた彼は戸田 錬太。  優し気な見た目の可愛らしい中々のイケメンである。  彼は友人とボソボソ会話をしていく。 「ってかさぁ、錬太、お前休みの間、なにしてた?」 「なにって……ゲームしてたじゃん、ローカルでもネットでも」 「いやいや、そうじゃなくてさぁ……」  声は控えめでも会話を止める気はない錬太と友人。  他にもそんな生徒は多く、あちこちで微かな会話が聞こえてきている状況。   「白川先輩とお前、ぶっちゃけどこまでいってんの? いい加減教えろよ……」 「……どこまでって、べつに、普通……だよ、普通に、恋人として……」 「いやいや、その普通を知りたいって言ってんだけど? わかる? あーゆーのぅ?」 「それ、英語間違ってない?」  友人は、この学校でナンバーワン美少女である白川 凛子と付き合っている錬太の話に興味津々。  しかし、錬太は付き合っていることは公表していても『どこまで進んでいるか』は話していない。  それは彼なりの奥ゆかしさと言うか「恋人同士のあれこれは人に言うもんじゃない!」という思想故にだった。  だから何を聞かれてもはぐらかしていたのだが―――。 「あ、それは俺も気になる」 「白川先輩の胸がどんなもんかくらい教えろよ……!」 「み、美玲ちゃんでもいいけど」 「お前マジで、そろそろ友人に還元しろよ?」  ―――凛子は校内一の美少女であり爆乳、男子は気になってしかたないのは当然だ。  友人の言葉につられて他の男子も会話に参加しだしていく。  錬太はそれに対して「ノーコメント」を繰り返すばかりだが、男子たちは勝手にヒートアップしていく。 「あんだけデカいとさ、乳輪とかもでかかったりすんのかな?」 「いやいや、白川先輩だぜ? 全身美人に決まってるだろ」 「ふひ、美玲ちゃんって下の毛も白いの?」 「ケツもあれ、相当だよな?」  酷い内容の会話に近くの女子は引いていくし、錬太は「ノーコメント」を貫いていく。  壇上では教師からの連絡、注意などが続いていく。  それらを無視するように盛り上がる男子たち。  その最中、この集会の進行役が―――。 「続きまして、風紀委員会からの連絡です。風紀委員長、壇上へ」  ―――そう告げた瞬間、錬太の友人たる男子たち含めてあちこちでコソコソ行われていた会話が止まった。 「…………」 「…………」 「…………」 「…………」  無音が聞こえるような静寂の中、本来ならば鉄製なので歩けば”カンカン”と音がする台への階段を無言で昇る1人の美少女。  長く綺麗な黒髪に凛々しい美貌、そして大きな胸をお尻を持ち、木刀を片手に壇上に現れたのは―――。 「風紀委員会所属、役職・風紀委員長、白川 凛子です」  ―――そう、錬太の恋人であり幼馴染、一つ年上の凛子だった。  彼女が壇上に現れると生徒たちは多くが尊敬と憧れ、そこに恐怖をブレンドさせた視線で見つめる。  どの教師の話よりも静かに真面目な表情で聞く。  そして凛子がそう長くない、新学期に向けての心構えを話し終えた最後。 「風紀委員会は特に厳しく生徒を取り締まる機関ではない。ない、が……もし違反行為を見つけた場合は、委員長である私、自ら尻叩きを行わせて貰う」  その言葉。微笑みながら凛子が告げるそれは新学期ごとのお決まりの言葉だ。  もし、これを言ったのが違う人であれば生徒たちは笑ったり茶化したりしただろうが、『尻叩きをする』と言ったのが凛子であれば別だ。  そのことを生徒は全員理解している。  理解しているからこその沈黙と――――――恐怖だ。 「ああ、一応伝えておくが……」  思い出したように口を開いた凛子は、一度壇上から降りるとどこからか水で満載のドラム缶を持ってきた。  300㎏以上は余裕であるそれ。  それを当たり前のように片手で壇上にあげると―――。 「私の尻叩きは…………こうだ」  ―――特に力む様子もなく、軽く、本当に軽く手を振り、そのドラム缶を叩いた。  そしてそのドラム缶は大きな音を立てて吹っ飛んだ―――のではなく―――。  ”ぼごんっ!”  ―――凛子が叩いた側のちょうど反対側が『内側から』突き破られ野球ボール大の穴が空いた。  その穴から水が零れだした。  彼女の一撃は、ドラム缶を1mmも揺らすことなく威力のみを真っすぐ反対側に打ち込んだ。  生徒たちは思う。  もしあの一撃を自分がくらったら?  あの一撃で尻叩きをされたらどうなる?  その答えは明確な『死』であった。  ドラム缶から流れる水を見ながら生徒たちは新学期初日から真摯に死について考えを巡らせていた。  そして凛子は最後に―――。 「一応言っておくが、集会中のおしゃべりも禁止だ…………次はない」  ―――そう告げて、まだ水が半分は入っている、穴の開いたドラム缶を片手に台から降りて行った。  広い校庭。  数百人は人間が集まっているそこで、台から垂れる水滴の音が”ぴちょんぴちょん”と響いていた。  凛子が風紀委員会に所属してから、この学校の風紀は非常に良くなっているという。 「………………錬太、お前すげぇよな」 「それは………………たまに、自分でも思う」   

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