極上むっちむち高身長人造ボディ宇宙人さんの楽園実験録・終 (Pixiv Fanbox)
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──ぁ♡♡♡♡♡ぁ♡♡♡♡♡あぁあっ……♡♡♡♡♡
おぼつかない喘ぎが、口を隙間無く塞いでいる乳房に染み入って、ぶるんと震える。
身体を揺すり、ペニスを必死に膣内から抜こうとする動きすら、女肉のぷるつきと波打ちにより、何の意味もなく打ち消されてしまう。
外から見れば、きっと──上からのしかかり、体中をべっとりくっつけて、しつこくベロキスしながらぬっぱぬっぱと腰を打ち付ける女に、声も上げず、ぴくりと動くこともせず、従順に精液を捧げ、恍惚に浸っているように見えるのだろう。
だが、真実は違う。
いや、違うとは言いがたいかもしれないが──それでも、僕は今すぐ腰をくねつかせて、悶絶と恍惚の身震いと、叫ぶような嬌声を上げたかった。
けれど、実験動物には、それすら許されていなかった。
最早、僕のペニスの弱点を、僕よりもずっと知り尽くした、雄殺しの──いや、僕のペニスだけを殺す、ヒダまみれの蜜壺。
今日もまた、腰を三度ほど、濃厚に重たく叩かれて──噴水から水が吹き出すかのように、大量の精液を、吐く。
ありったけ、脳を快楽に焼きながら、どぽどぽと、子宮に流し込む。
そうしている時にも、耳元では、ほんの静かに。
「あん……♡あん……♡濃いのどぴゅどぴゅ、かっこいい……♡どっぴゅんお上手……♡おちんぽ遊びお上手……♡」
「どぴゅどぴゅどぴゅ~っ……♡ぴゅっぴゅ♡ぴゅっぴゅ……♡孕ませおせーし、もっと濃くしてぇ……♡いくいく、おちんぽいくいく……♡雌穴無責任孕ませ、きもちい~……♡」
「やん……♡やぁん……♡せーし濃いのかっこいい……♡子宮が恋してしまいます……♡おちんぽ硬くて素敵……♡やんやん……♡ガチ恋無防備おまんこ、孕ませないで下さいませ……♡」
──無数の、無数の、囁き。
この時ばかりは、声を少しだけ、甘くしてくれる。
それでいて、トーンは落として、声量はひそかに、ほんの数センチ離れれば、もう聞こえないくらい。
静かに静かに、脳に直に流し込むほど近くから、わざとらしく、染み込ませる。
AIの機械的学習により、僕を最も興奮させられると判断した──感情がないはずの機械人形による、嘘喘ぎ。
彼女達の表情は、徹底した無を貫いており、頬の媚びた緩みなどは、一切見受けられない。
ただ冷徹に、コンピュータのモニターに映った数式を眺めているかのような、ひたすら無感動な真顔で──しかし、声だけはこれほど甘く、僕の射精をおだて上げるような言葉を睦んでくれるのだから、もう脳が蕩けて仕方が無い。
まるで、熱い熱湯と冷たい氷を、同時に全身にぶちまけられて、自分が今、やけどしているのか凍傷しているのか分からなくなるかのように。
けれど、少なくとも、肌が爛れるような痛みだけは理解できるのと同じで──少なくとも、魂まで融解したかのような、とにかく濃い快感が満ちあふれていることだけが、理解できる。
そう、幸せで幸せで仕方なくて、それでいて、冷たくマゾ心を満たしてくれる刺激もたっぷりで。
その上、全身には、これほどこってりとした雌肉が、とても味わいきれない特大ボリュームで、僕の肉体という器からとめどなくこぼれるほど、与えられる。
特級の、最高級の、おもてなし。ちんぽ悦ばせのフルコース。
こうなれば、身体も心も、水に放り込まれた綿飴のように、いとも容易く溶けきってしまうのは、どう考えたって必至であり。
それだけで、射精の満足感は、これ以上ないほど高まるのに──ダメ押しに、腰をぐりっぐり練り付けてくるのだから、堪らない。
ぴっちり子宮口に亀頭をくっつけ、餅のような巨尻を、ねりねり、ねぇりねぇり。
しつこくしつこく、捏ね潰すようにして、種付け感を、とことん、最高に、高める。
もう、もう、脳がはじけ飛んでしまうほど、ちんぽの楽園そのもの。
そんな中で、目の前に差し出された、バスケやバレーで使うボールよりもよっぽど巨大な、僕の手では到底掴みきれない乳肉を。
両手で、手首も指も痛くなるほど、力を込めて思いっきり──両側から捏ね寄せて、むぎゅうぅぅぅ~っ……♡と、搾るように揉み潰し、手首まで柔肉に埋まらせたなら。
前立腺ごと引っこ抜けるほど、ごっそりと、快感のカタマリが、尿道を抜ける。
無限に溢れるのではないかというほど、底なしに、射精する。
──時間にすれば数分ほど、意識が朦朧とするほどの、凄まじい絶頂と多幸感に見舞われる。
辛くなるほど気持ちが良く、幸せな、極楽をさまようかのような、その時間。
その時ばかりは、目線が定まらなくなり、手足の動かし方まで忘れながら、彼女達に、労るように甘やかされるのが、恒例となっていた。
射精の絶頂感が辛くならないよう、とことんまろやかに味わえるように、優しいキスをしたり、全身に乳肉を押しつけてマッサージしたり。
ただ、僕に『きっ……もちいいっ……♡♡♡♡♡』と思わせるためだけの、奉仕。
最後の一秒、最後の一滴まで、とことん極楽搾精を味わい尽くして。
ぜぇ……♡♡♡ぜぇ……♡♡♡と肩で息をして、そうしてやっと──たった一度の射精が、終わる。
それを、無限に繰り返すだけの、長い長い時間を、過ごしている。
──もうどれだけの時間、僕のペニスは、柔らかな雌肉の摩擦に晒され続けているだろう。
もうどれだけの時間、陶磁器のように白い、染み一つない肌色以外を見ていないだろう。
何度も何度も、この布団の上で、幾多もの女にまとわりつかれ、極楽を味わい続けてきた。
数え切れないほど、射精した。
気が遠くなるほど、時が経った。
壊れてしまいそうなほど、それはそれは、魂ごと溶かされるような、快楽の極みを味わった。
それでも、彼女らは、僕を解放する気配はない。
相も変わらず、笑顔の一つも見せることなく、飽きたような言葉を吐くこともなく、黙って、僕に天国を見せようと、最高の奉仕を続けている。
ペニスをひたすら苛立たせ、一瞬たりとも萎えることを許さず、ありとあらゆる奉仕を試し、繰り返し、学び。
人生最高の快楽を、何度でも味わわせる──と、彼女が大言豪語した通り、常に一度前よりも気持ちよく、幸せで、慣れることのできない射精を味わわせられ続けてきた。
──いつ、解放されるのだろう。
時計もカレンダーもないこの部屋では、時の流れが分からない。
だが、少なくとも、寝て覚めてのサイクルは、三十回は行ったはずだ。
だからと言って、僕が一ヶ月もここで飼われているという保証はないが──逆に言えば、もう二ヶ月も三ヶ月もここにいる可能性も、否むことはできない。
──分からない。
何も、分からない。
僕は、何のために、こんなに気持ちよくされているのだろう。
僕はいつ、彼女達の奉仕から逃れられるのだろう。
あと一日?それとも一ヶ月?はたまた一年?
まさか、まさか──死ぬまで、一生?
その想像をした途端、胸がぎゅっと締まって、かっかと蒸気が上がりそうなほど熱を持つ。
このいやらしさ満点の天国で、ただただ究極の奉仕を──それも、より気持ちいい射精を追求し尽くすというたった一つの本能を持ち、変幻自在な肉体と人を超えてシンギュラリティに到達し、永遠に自己進化を繰り返す機械人形に。
ただでさえ一人居れば人間を永遠に快楽の虜にできる、傾国の──いや、傾星の魔性を秘めた、人間を惚れさせ恍惚に導くためだけに存在する美女に、十人、二十人と囲まれて。
延々と新たな性感帯や好みの女性のタイプを開拓され続け、腰が抜けて脳が蕩けるような、人間が味わえる最高の快感、またとない究極の絶頂を味わい──それを、必ず更新し、一度前の射精より気持ちいい射精を、ただただ繰り返す。
とうとう脳が溶けきり、機械人形の母乳も吸えない馬鹿になり、死ぬまで。
とことん淫らで幸せな、この狭い牢獄で、暮らす。
──ぴゅ、ぴゅ♡
歓喜が極まり、呆けた喘ぎと共に、尿道に残った精液をひり出した。
「……お疲れ様でございます」
にゅぽ……♡と、ペニスを膣内から抜きながら、定型文としてのねぎらいの言葉をかける、女。
その姿は、いつもと変わりない、僕のちんぽ専用の、複製されたむっちりボディスーツのもの──では、ない。
その、見ただけで精通してしまうほどの、特大ボリュームの雌臭い体型は変わらないが──服装や見た目は、一変。
白い肌に金髪を這わせ、扇情的かつ健康的で、男の欲情をやたらと誘う、股下十センチ程度の、超ミニスカートを履き。
あからさまにサイズが合っていない、ぱっつぱつのカッターシャツを、その理知的な相貌に似合わない、下品で股の緩そうな、見るからに頭の軽い乳のまろび方をさせ。
ただでさえ布面積が極端に低い制服を、胸ボタンをギリギリまで外して着崩した、見るからにちんぽに媚びるための、最早伝統的とすら言える、コスプレセックス用のエロコスチュームの王道。
──彼女は、そのボディスーツを脱ぎ、所謂アメスクのコスチュームで、その肉体を着飾っていた。
普段はスーツに隠されて見られなかった、その素肌の透き通るようなぷるつきまで惜しみなく見せつけた、服としての機能があまりにもおろそかな、大変頭の悪いドスケベ衣装により。
真っ白な肌の、若々しくテカついた艶も、ぷるりとした弾力も、何もかもまろばせて。
ただただ品がなく、娼婦でも嫌がるほど下劣なコスプレに、その身を貶めてくれている。
──僕のちんぽを、ただ煽るために。
「精液採取の方、失礼致します」
彼女は、こちらに背を向けて屈み、僕のペニスに手を伸ばす。
その馬鹿でかい乳にも勝るサイズの、ド迫力のメートル超えな超安産型の雌尻を、む゛っちいぃぃぃっ……♡と僕の顔の前に突き出して。
──下から見上げるまでもなく、正面からでも見える、彼女の紐パンツが目に入る。
超特盛ボリュームのデカケツに対し、あまりに頼りないそれには、色とりどりのゴムが結ばれていた。
でっぷりと精液が詰め込まれた、沢山の使用済みゴム。
それらを、まるで腰蓑のように揺らしており──そして、彼女は今もまさに、僕のペニスから引っこ抜いたコンドームを、また一つ括り付けた。
つまるところ、そのゴムは──戦利品。
僕のちんぽを射精させた、精子の無駄撃ちキルマークを、こうして卑猥に記録して、更には腰振りと共にたぷたぷ揺らしながら、その女は、僕の上で跳ねていたのだ。
──何も、珍しいことではなかった。
彼女らは、地球上に存在する文明や歴史を全て網羅した、アカシックレコードとも呼べるデータを、一機一機が寸分の間違いなく保有している。
そして、その中から──特にオスのオナネタにされた下品なものを見繕い、僕を興奮させるためだけに、そのデータに記された格好を、こうして再現してみせるのだ。
手を変え品を変え、ありとあらゆる種類の雌を、ハーレムに追加してくれる。
僕のちんぽを、ただ硬くするためだけに。
──そのループは、僕があまりの快感と興奮で発狂するまで、続くだろう。
射精したばかりの肉棒が、尿道に残った精液を掻き出す時の、大きな跳ね方をした。
腰蓑のようになった紐パンに括り付けたゴムを、女は一房まとめて手に取って、その先っぽの精子溜まりに──ちゅっと、キスをして見せた。
平然とした表情で、むしろ誇らしげに、下等生物のちんぽを悦ばせ、満足させた証を、まるで勲章のように身につけるのだから、堪らない。
そうして、どこまでも自然に、僕という唯一のご主人様のツボを押さえる真似をしながら──彼女は言う。
「今回の精液は、平均を12%上回る量の精子を含有していました。……この格好での交尾は、興奮なさいましたか?」
──見渡せば、そこら中に、コスプレをした女が、侍っている。
まさに男の情欲を煽るために作られた、乳首以外の乳房がほぼ丸出しの胸カップと、股だけを小さく隠した、言わずと知れたエロ衣装、バニースーツ。
後ろで軽く結んだロングヘアーと、その顔の良さと無表情が映える、黒のパリッとしたパンツスーツ。
ラバーのボディスーツの素材を流用しつつ、丈とデザインだけを少しだけ変えた、濃紫の競泳水着。
顔立ちや体型はほぼ変えず、しかし飽きが来ないようにと、僕の好みだけで着せ替えた、僕だけのエロコス女が、ずらり。
いつでも新鮮に、ちんぽを勃起させられるように、と──容姿までも軽く変えて、彼女らはいつしか、様々な衣装を着込むようになった。
そのどれもが、彼女に似合っていて、見惚れるほど綺麗で──素晴らしくエロい。
表情の不変さ、無口さは変わらず、しかし活発にコスプレをするという、チグハグさ。
それはまるで、彼氏の趣味に付き合って、興味もへったくれもないアニメのキャラの格好を、ただ男のご機嫌を取ってハメるためだけにさせられる、都合がよすぎる雌そのもの。
「……では、こちらの衣装プリセットは、コンソールに追加しておきます。また、お好きな時にお使い下さいませ」
ぽこん、と音を立て、目の前に浮かぶ画面にまた一つ。
指先一つで、いつでも彼女の格好を変えられる、お手軽コスプレセックス用のボタンが、追加された。
──彼女達が、こんなにも増えた原因の、あの『複製』のボタン。
ぷかぷかと浮かぶ画面には、そのボタンが一際目立っているものの、それ以外にも、僕が操作できるスイッチやメーターは、様々ある。
初めは、それらの意味も分からず、触れようともしなかったものの──それら全てが、彼女らのステータス、つまりは容姿や肉体、思考回路までもを変更できる、悪魔の道具のようなものだと知ってからは、全ての組み合わせを試すようにして、弄くり回した。
例えば、身長を平均的な人間の女子くらいに低くして、しかし体型はそのままに、ギャル風の口調をインストールして、学校の制服を着させてみたり。
今度は逆に、身長はすらりと高いまま、スレンダーな体型にして、今まで着ていたものと同じ、豊満な肉体にぴっちり食い込む服を着させ。
その、ぶかぶかに余った生地の余白により、余計な脂肪を最低限まで減らしたこの肉体に、今までどれほどのエロ肉が乗っていたのかを感じてみたり。
──もう、これ以上思いつかないというほど遊んで、けれどまだまだ、遊び足りない。
まだ使っていない機能すら無数にある、恐ろしいほど無際限に、そしてお手軽に、ありとあらゆる交尾のパターンを生み出してくれる、このボタン。
理想の雌を、いくらでも試せて、そして生み出せる、魔法のようなおもちゃを与えられて──しかも、そんな非人道的なまでの代物を向けられた彼女らは、強制される訳でもなく、なぜか僕に従ってくれる。
ただ黙って、その人間の完全上位互換のような、雌の肢体と頭脳を、存在そのものを、捧げてくれる。
──もう、例え死んでも、天国になんて行きたくない。
ずっとずっと、永遠に、この部屋に居たい。
そう、心から思い、ぶるりと震えて──また、性欲をむらりと、もよおした。
射精の余韻が残ったまま、じろじろと、品定めを始める。
無遠慮に、そこいらの雌の、乳や尻や太ももを、視姦。
次は──どれを、食べるのか。
性欲ぎとぎとの視線を、数十人のエロコス女に向けて、次の精子を、ずくりと貯め込む。
「…………♡」
彼女達は、その視線すら嫌がらず、むしろ浅ましく、媚びてねだろうとする。
卑しくセックスアピールして、性欲まで独り占めしようと、ぴらりとスカートをめくったり、スリットの中身の腿肉を晒したり。
もう、部屋中が、次の交尾に向けて、性臭を放つ。
甘ったるい匂いと、官能の空気が、満ちていく。
時間にすれば、たったの十秒にも満たないほど。
だというのに、次の交尾を始めるための準備は、あまりに整いすぎていた。
──僕がこの部屋に入れられてから、金玉が軽くなったことなど、一度も無い。
射精した途端に、まるで逆再生したかのように、ぎゅるぎゅると精子が溜まってしまい、ちっともむらむらが治まらない。
あれだけ、睾丸の体積よりもよっぽど多く射精したというのに、まだ勃起は、鎮まらない。
ここは、そういう空間なのだ。
僕がどれほど悶え、思考がおぼつかなくなり、廃人に近づいても──終わらない。
眠気や疲労も、あんな体力を使い果たすような交尾の後だというのに、軽くジョギングした程度にしか感じられない。
当然、僕のコンディションは全て彼女達に筒抜けであるから、懇願して休ませてもらおうとしたって、まるで聞き入れてもらえないだろう。
いや、むしろ──そんな事をしたら、僕の方が、耐えられない。
今の僕は、体力も精力も有り余り、目の前の女を、片っ端から抱きたくて抱きたくて仕方ない状態なのだ。
そして、機械人形の群れも、まだまだ命令を遂行できているとは、判断してくれない。
──主人たる人間を、ただひたすらに、快楽漬けにする。
たった一つの、シンプルな命題。
僕が死ぬまで、絶対に終了することのないプログラムが、また繰り返される。
「ん、ちゅ……♡」「むっちゅ……♡」「ちゅぷ……♡」
誰からともなく、軽い口づけが降り注ぐ。
性感帯から少し外した、ちんぽをバキバキに硬くし、交尾を一層濃くするための、どすけべ本能丸出しな愛撫。
ペニスの付け根の内腿を、乳首の周りの乳輪を、神経の集まった脇を。
ちゅっちゅ、ちゅっちゅと、小鳥の群れがパンくずをついばむみたいに、我先にと唇を落としてゆく。
まさに、ハイエナの餌になった気分だった。
彼女らが好んでやまない、ぶっ濃いねばねば精液をぶちまけるための、下ごしらえを受けている。
そんな錯覚、そんな勘違い。
あんあんと喘ぎ、涙を浮かべ、くねくねと身をよじりながら──僕は、泣きそうになるほど惨めで、自分の体重が感じられなくなるほど幸せな気分に陥る。
無数の、唇。
分厚く肉が乗っているからこそ、まろやかな甘やかしも、精液を奪い尽くす刺激的なフェラも、何だって極上の心地を生み出してみせる、最高にちんぽに響く造形の、むっちりぷるぷるなオナサポ器具。
それが、雨あられと降り注いで、体中に、柔らかくむっちり吸い付く。
ねっとりとした粘り気のある接吻、雄への愛着に満ちたどろどろの情欲が、虫刺されのようなキスマークまみれの身体に落ちて、脳から快楽物質が弾けてしまう。
そして、その感触を堪能している間に目に入るのは──淫魔娼婦の、大パノラマ。
乳、尻、太もも、目尻、口元と、どの部位を切り抜いて見たって、それだけで地上のどの雌より美しく官能的だと本能で理解してしまうほど、生物としての格がまるで違う女が──寝転んでいる僕にひざまずき、恭しく腰を折って、優しく熱烈に、ちゅっちゅ、ちゅっちゅ。
それも、見るからに男に媚びた様々なエロコスを着込んで、ちんぽの為なら何でもする、セックスにドはまりしたガチ恋雌であることを隠そうともしない格好で。
ちょっとやそっとモテている男が、ただ自尊心を満たすために行うような、見た目も体つきもそこそこな女を二人や三人侍らせるのとはまるで違う──王族や大富豪であっても許されないような、二桁単位の絶世の美女を、文句も言わせず自主的に侍らせるという、圧倒的な極楽ハーレム状態で、味わうのだ。
──オカズにするには、あまりに贅沢すぎる、絶景。
これまで、何度も何度も、しつこくしつこく味わわされてきたものだけれど、それでも見るだけで射精モノだという感想は変わることのない、媚雌天国の光景と、むちゅむちゅ吸い付く唇のハーモニーに、先走り汁を吹き出す。
そうしながら、僕がすることと言えば──こうして奉仕する唇の中から、次に精子をコキ抜かせる為の女体を、選り好みすること。
あまりの愉悦、あまりの至悦、あまりの豪贅。
ただ僕が最高の射精を味わうためだけに、ここまで倫理をとことん踏みにじることに、口元が思わず緩むほど、ぞくぞくとした背徳感を覚える。
そうして、それをオカズにしつつ──眼下の、下品に唇を伸ばし、僕の身体に舌を這わせる雌を、じっとり視姦して、漁っていた。
「れるれるれる……。ちゅ、ちゅ、にゅるる……。にゅらにゅらにゅら……」
そう、例えば──真剣さすら感じる無表情で、胸板に舌を這わせる、あの雌。
生意気にも、オリジナルのボディと同じ、黒いぴっちりボディスーツを着込んで、むっちりたわやかな蕩めく肉体の、女。
その痴態を一目見ようと、首を持ち上げて──正確には、そうしようとした瞬間、後ろに居た機械人形の誰かから、そっと首を支えられ、僕が力を入れなくてもそちらを見れるようにしてくれて──その瞬間、その女と、目が合う。
──いつからか、彼女たちの間でも、顔立ちや反応が全く同じであることを気にしてか、あるいは僕を飽きさせないようバリエーションを付けようとしているのかは分からないが、ほんの少しづつ、表情に差を感じることが多くなった。
そんな中で、目が合ったその女は──どこか呆れたような、冷めた目をして、こちらを見ていた。
見るからに、嫌々とはいかないものの、少々面倒くさそうに奉仕をしていることを隠そうともしない、じっとり剣呑な、睨むような目つき。
だが、そのくせ──舌の動きは、べろっべろのねっちょねちょに、誰より熱っぽく、美味そうに、首ごと動かしながら、夢中になって舐めしゃぶっている。
冷めた目つきに似合わない、熱に浮かされたような、犬が餌皿に顔を突っ込むがごとき奉仕。
更に、舌だけではなく、首から下もまた、浅ましく、いちゃつきに溢れていて堪らない。
土下座のような情けない体勢を取り、僕の脇腹に、そのボリューミーな爆乳をにゅりにゅり押しつけ、羽二重のような柔らかさをもっちり教え込んでまで、私を犯して♡ちんぽ舐めさせて♡とおねだりする様子は、生唾を飲まざるを得ないエロスに溢れていた。
──思えば、この個体は、いつもそうだ。
振る舞いだけはあえて生意気にしつつも、そのくせ、ただでさえ甘ったるい奉仕をする機械人形の中でも、頭一つ抜けて甘ったるいいちゃつきを好むものだから、僕もそのギャップにちんぽが刺激され、気がつけば彼女を選んでしまう。
彼女がそうし始めたのは、いつからだったか覚えていないが、それを境に他の人形達もこの個体の態度の真似をし始めるほど、僕にとって彼女がお気に入りなのは、最早周知の事実と言って差し支えない。
それくらい、お気に入りの、ラブドール。
例えるならば、どのオカズでシコるか迷った時、常に消去法で候補に入るエロ漫画のようなものであり──つまるところ、いっとう好みのカキタレ。
あまりにも尊厳を軽視した言い方にはなってしまうが、実際のところ、それが最も近しい表現だろう。
だが、もちろん──その正体は、少し力を込めれば人間を軽く縊り殺せる、地球の侵略を目論む宇宙人の眷属。
とことんモノ扱いし、意思もへったくれもないオナホ代わりにして、ちんぽを乳内やら膣内やらでコくためだけのラブドールとして使用しても、ちっとも怒りもしなければ抵抗もしない、都合のいい雌などでは──決して、ないはずだ。
「ん~……ちゅっ♡むっちゅ♡むちゅぅ~……っ♡」
そう──例え、彼女が目を合わせた途端、こちらの顔に飛びつき、頬をがっちり両手で押さえながら、タコの口のように唇をとがらせ、貪るようなキスをしてきたとしても。
あまりに順番抜かしな、独占欲丸出しのたこちゅーをかましたせいで、他の機械人形から心なしか睨まれるほど、恥もへったくれもない、浅ましすぎる抜け駆けハメ乞い行為を仕掛けてきたとしても。
彼女の身分が、未知のSF的技術により作られた、ヒトを凌駕した肉体と知能を持つ、未来の超人類というものであり。
それに対して、僕の身分が、路傍の石ころよりも価値のない、使い捨ての実験動物であることに、変わりは無い。
そう、彼女がどれだけ──知性もへったくれもない、交尾欲求丸出しの、ド下品べろちゅーを、好き好んでかましてきたとしても、決して変わりは無いのだ。
「んべろべろべろ……♡にっちゃにっちゃにゅるにゅるにゅる……♡れぇられられられろれろえろえろ……♡」
がっしりと、顔面を痛いほどつかみ、絶対に逃がさないという独占欲をむき出して、ベロキスをかまされる。
それだけでなく、ボディスーツがはち切れそうなほど詰め込まれた柔乳も、身じろぐ度にむぢっ……♡という音が鳴る腿肉も、がっしり絡めて、まろぶほど押しつけて、恋人みたく擦りつけて。
まるで犬猫のマーキングのように、すりすりすりすり、その豊満な雌のフェロモンしたたる肉体を、がっつり堪能させてくれる。
──まさに、独占。
何人もの雌を侍らせることで、実験動物の遺伝子を効率的に採取するという建前すら、真っ向から否定してかなぐり捨てるという暴挙。
他の人形が、僕のお腹に行う愛撫──ぬるぬるすべすべと媚薬ローションをまぶし、その手のひらでくるくると、くすぐるように撫でるというごく軽く接触も少ないもの──を行うことすら、絶対に許せないとでも言うかのように、全身で僕の身体に乗り上げて押しつぶす。
胸板で、むっちり噛みしめるように潰れた、強烈なフェロモンを発する乳肉。
それを、にゅりにゅり、にゅりにゅり、前後前後と。
尺取り虫のように緩慢に、腰を猥雑に曲げて伸ばして、こってりとまろやいだ艶を塗り込むように、その爆乳を練りつける。
そして、その御御足も、また。
ジェラシーに溢れた、雌猫のように嫉妬深い動きを、僕に対して押しつけている。
僕の細っこい片脚の、その倍ほども幅があるぶっとい太ももを、両方がっつり絡ませ倒して。
ねちこくねちこく、股ぐらに溜まった粘ついた雌汁を擦り込みつつ、太ももを太ももで捕食するかのように、両側から覆い隠し、むちむちむちむち、締めるのだ。
「ぶっちゅう♡にゅるにゅる♡んべっ……ぶっちゅ♡むっちゅむっちゅ♡」
──とどのつまり、僕の身体のほぼ全てを独占した、全身押しつぶし搾精。
ただ唯一、左足だけが露出している以外、完全に僕の肌は彼女に覆われて見えなくなっている。
最早、言い訳のしようもなく、執着心混じりの重たい恋慕を抱いた愛撫だった。
何故なら、その目つき。
僕とじっと見つめ合っている時は、目元が緩んだりはしないものの、ごく自然に力の抜けた無表情を見せてくれるが──しかし、それがちらりと横を向いた時にだけ。
他の人形達を牽制するかのように、ぎらりと射殺すような眼力がこもるのを、僕は知っている。
あんなに僕を嫌悪するような態度を見せた、あの女と同じ姿をしておきながら、この雌はそういう態度を見せてくれる。
僕は、そのギャップを──いたく、気に入っていた。
そう、僕に対して、気に入らなければ殺すとまで宣言した、人類の敵である極悪非道な女の姿を、そっくりそのまま。
一瞥しただけで魂の底まで魅了させられる、魔性の肉体までコピーしておきながら。
その実、彼女は──僕に惚れ込みすぎて、同族にすら敵意を向ける、盲目ガチ恋チョロ雌でしかない。
あまりの優越に、疼痛を覚えるほど、ペニスが勃起する。
むらつき、苛立ち、暴力的な孕ませ欲求が金玉を支配する。
もし、彼女がそれを狙い、わざとそういう態度を取っていたのなら──彼女の知能は、雄を殺す術を、あまりに知りすぎている。
地球の人類を、全て手のひらで転がす程度の仕事では、その手腕は余らせてしまうだろうというほどに。
──ふっ♡♡♡ふーっ……♡♡♡ふーっ……♡♡♡
だが──それは、ない。
それだけは、きっちりと、否定することができる。
今、目の前に居る彼女の中に、知性なんてない。
不規則に荒らぐ吐息と共に、先走りを漏らす。
にちゃにちゃ、むちゅむちゅ、舌を絡ませ、乳を絡ませ、腿を絡ませ。
肌という肌が溶けてゆくような、至福の女体スポンジによる洗体という、聞いただけで腰が砕けるほどの、贅沢を極めた全身愛撫。
濃すぎる肉感を、湯水のように溢れさせながら、ただ濁流のように僕の全身を飲み込んでゆく、その全身を使った媚び売りに、とことん酔いしれた。
しかし、だけれども──そこに、技巧なんてものは、一切ない。
正確には、その動作の一つ一つは正確にペニスを反りくりかえらせるツボをついてはいるけれど──それは、何のてらいもなく、何の捻りもない、ただのいちゃつきでしかない。
言うなれば、その愛撫は──彼女と同じ肉体を持っていれば、という無茶な前提はつくものの──誰だってできる、ごく原始的で初歩的な、愛撫とすら呼ぶことのできない、肉体を押しつけるだけのものであり。
むらむらとした煮こごった性欲を鎮めるために、必死で床オナをするような、あまりに直線的で直情的なこの動きは──この人形の態度のように、少し不自然なものであった。
そう、まるで。
彼女には、本当に。
──感情が、恋心が、あるみたいで。
「ふーっ……♡ふーっ……♡」
そろそろ、子宮もほぐれて、食べ頃。
そんな事を、自ら進んで教えるかのような、上気した赤ら顔で、こちらに流し目を向けられる。
無論、表情はかっちり硬いくせに、その全身は媚びるように無意識にすりすり擦りつけ、抑えがたい性欲を表現したままで。
神話の女神のような、神性すら感じる異邦の美貌に、色気滴る淫魔じみたいやらしさの肢体。
ぎちぎちのスーツを張り裂いて、全身から雌肉がこぼれ落ちてしまいそうな、肌質のきめ細かさとダイナミックなボリュームを同居させた、艶々むっちむちのそれが──より深く、絡みつく。
布擦れ、肌の張り付き。
もったりと甘い、クリームのような雌の淫肉とフェロモンに包まれ、前後不覚。
あっ♡あっ♡と、僕の喉から情けない悶え声が漏れて、目の前の淫婦が、美味そうに舌舐めずりをする。
そんな状況だったものだから──いつの間に、僕のちんぽが蜜壺に呑み込まれていたか、気づきもしなかった。
おまんこに逆レイプされていたことすら、気がつかなかったのだ。
あまりに、快感が、多すぎて。
ただ、気がついた時には、全身にじゅわりと甘ったるさが染み込んで、白目を剥くほどの快感が襲いかかって。
喉を引き絞り、背筋をぎゅっと反らして、絶頂していた。
おそらく、挿れた途端に、僕は射精してしまったのだろう。
何故なら、目の前の女は──明らかに、焦れていた。
今すぐ、何も考えずに腰をばっつんばっつん振り下ろして、このちんぽでまんこを掻き回して、奥の奥まで官能を味わいたい。
普段と何ら変わらない、黙りこくった無表情だったが──だが、目は口ほどに、そう雄弁に語っている。
とっとと射精終わらせろ。レイプさせろ。犯させろ。肉ディルド扱いさせろ。
彼女の甘え甲斐のある肉体に、がっしりと四肢の全てを使ってしがみつき、意識が飛びそうな快感に耐えている間にも──そんな視線が、じっとりと向けられて。
雌肉がむっちむっちと張り付き、僕の身体がむんにゅり沈み、何もかもが女体に沈みながら、そんな処刑宣告を向けられるのだから、たまったものではない。
ぐつぐつとした興奮、こってりと濃ゆい快感、全身で噛むような抱擁。
多幸感の逃げ場がなくて、いやいやと首を振ることしかできず、声にもならない叫びを上げるしかない。
それは、例えるなら、全身が巨大な鉄骨に押しつぶされて、耐えられない痛みに声を上げるような──それを、快感と幸福感に置き換えたもの。
心の底から魅了されてやまない、美しさと優美さと、生唾ものの魅惑を有した女体に、みっとりプレスされて、種を搾られているのだから、至極当然、そうなるに決まっている。
──視界は涙でぐちゃぐちゃ、意識はぷつぷつ途切れ途切れ。
たった一度、のしかかられて挿入しただけで、これだ。
最早、彼女の肉体に、僕のちんぽは逆らえない。
僕の反応を元に、どこまでも自己改造を施して、より美しく淫らになり続ける彼女らに、僕はもう、絶対に、ひっくり返っても、勝つことなんてできない。
ただ、快楽と多幸感に悶絶して、喘ぐことしかできない。
「…………っ♡」
どく、どく……どっくん。
ペニスの脈動の、その最後の一回。
それが終わってすぐ、コンマ一秒にも満たないその瞬間に──僕の腰に乗せられていた、重たい尻が、持ち上がる。
──う、ぐっ……!?♡♡♡
ぬらりと湿った、ゴムスーツ越しのおまんこの感触。
ぬるんぬるんの、触手じみたヒダと、縦横無尽に走った複雑緻密な膣のうねりに、ちんぽがめちゃくちゃに扱かれて、やたらめったらに快楽漬けにされて。
まるで、上下左右ありとあらゆる方向から圧がかかり、巨大な丸太すら粉砕する渦潮の中に、生身で放り込まれてしまったかのように。
自分のちんぽにどんな責めが与えられているかすら、全く理解もできない壮絶な官能に、悶絶。
それでいて──その刺激の全ては、苛烈だが辛さのない、ひたすら甘いだけの、ちんぽを甘やかすようなものでもあって。
つまるところ──めっちゃくちゃに、気持ちいい。
にゅるん、ぬるん、腰が上下に振られて、ちんぽにヒダが絡む度、声を漏らす。
つかみ所のない、ぬめった感触とぷるついた柔らかさは、まさに肉のブラシ。
それが──ごしごし、ごしごし、ごっしごっし。
奉仕性すら感じるほどに、丁寧に丁寧に、ちんぽを磨いてくれる。
雌らしさの極致のような、どっ……しりとした肉の詰まった、山ほどの雌尻が落ちる。
ぬっぱ、ぬっぱ、粘液にまみれて、間抜けな音を立てるけれど、その感触は、極悪そのもの。
暴力的なほどしっとりとした肌が、ふっかふかでもっちもちの脂肪を乗せて、たっぷり勢いをつけて、しつこく落ちる。
ぐり、ぐり、左右に捻り、すり潰すみたいに、肉感をがっつり染み付けながら。
──それだけで、腰骨が、もう、もう、蕩けて。
脚の先までぴーんと伸ばして、彼女の背中にぎゅっと抱きついていないと、正気ではいられないくらい、虜になる。
あんまりに淫靡な、コクのあるしっとり餅尻は、極度のセックスアピールそのもの。
それを、本物のセックスと共に、惜しみなく何度も叩き付けられるのだから、もう叫びたくなるほど、しあわせで、しあわせで。
ぴっとりくっつけたお腹すら、もっちりとした極上の肉の乗りを感じて、官能の深さを思い知らされる。
スリムな括れと、掴みやすいラブハンドルを同時に実現した、非現実的なオナホ体型には、最早感服することしかできない。
あまりにも、都合の良すぎる、僕専用のラブドール。
「はーっ……♡はーっ……♡」「ふーっ……♡ふーっ……♡」
──それと同じほど、魅惑の肢体を艶めかせる雌が、目を少し外側に向ければ、無数に。
涙で僕の目がぶれて、乱視のように何重にも重なっているのかは分からないが──何十人も、数え切れないほど、侍っているようにすら見える。
ふりふり、むちむち、腰を揺らし、乳を振り。
はぁはぁ、吐息を漏らし。
ぬちゃぬちゃ、人形同士で、互いのおまんこを慰めるように、あるいはこちらを煽り、乗り換え浮気セックスを勧めるかのように、レズセックスをして。
もう、それが現実なのかすら理解できなくなるほどの、度を超えた天国っぷり。
僕にひたすら都合が良く、幸せで気持ちいいことなら、どんな事でも起きてしまうという、確信めいた思い込みによって、錯覚を錯覚とすら認識できない。
例えば──こうして、顔をごろんと横に振ったら。
右にも左にも、未だに一目見ただけで、心臓が鷲掴みにされるほど美しくてタイプど真ん中な顔立ちが、ほんの数ミリ先にあって。
思いっきり発情した様子で、いかにも柔らかそうな乳肉を自分で揉みしだき、その指のめり込み具合をアピールしつつ、おまんこを一人でくちゅくちゅ弄くりながら、こちらを睨んでいるとか。
早くその生意気なメスをどかして、私にも寵愛を与えろと、脅迫レイプじみた目つきを、こちらにじっとりと向けている、とか。
そんな鼻で笑うほど童貞の妄想そのものな、非現実を。
けれど、この部屋においては当然に起こる現実を──錯覚なのか、あるいはこの目に映った実像なのか、その判断すらもおぼつかない。
ただ、確かなのは、この脳を貫いて魂を引っこ抜くほどの、重すぎる快楽と。
もっちり全身を潰す、陶酔と恍惚をどこまでも高めてくれる、女体の重みと。
それと──他のメスに目移りしたことに苛立って、またも僕の顔を押さえつけて、軽く口をベロキスレイプしてくる、その感覚だけ。
もう、何もかも、意味がわからない、訳がわからない。
むちむちとした肉感が、もう嫌になるくらい、せっつくように脳内麻薬をじゃぶじゃぶと吹き出させて、溺れさせてくる。
それにより、正常な思考はもう不可能で、ダメになるほどの恍惚が永遠に続くという後遺症をもたらすほど、きもちよくて、しあわせで。
いよいよ耐えきれず、~~~~~っ!!!♡♡♡♡♡と、ひっついてくる唇とベロ肉を引き剥がし、叫ぶように口を開けて──けれど、ぱくぱくと開いたり閉じたりするだけで、そこからは息すら漏れることはなく。
文字通り、喉が詰まって、ただ表情により、絶頂を表現するだけ。
顔をぐしゃぐしゃに歪め、恍惚に咽び泣きながら、せめて快楽を少しでも逃がすため、嫌がっているかのように、左右に首をぶんぶん振りたくる。
もう、それくらいしか、僕には許されていない。
身体は布団につなぎ止めるかのように押さえつけられ、手は恋人繋ぎに拘束され、右足はがっちり絡め取られ、左足は順番待ちの人形が手慰みに舐めしゃぶっている。
もう、動かせる場所は、首くらいのもの。
囚人なんかよりもよっぽど厳重な、雌肉奉仕の拘束に、拷問じみた快楽責めに、辟易とするほどの絶頂を味わう。
──けれど、その程度では、彼女らは満足してくれない。
ぶっちゅうぅぅぅっ♡♡♡むっちゅ♡♡♡ぶちゅう~~~っ♡♡♡
顔を横に向けた瞬間、待ってましたと言わんばかりに、人形達が顔を掴み、代わる代わるにキスを浴びせてゆく。
愛撫とすら言えない、ただ吸い付くだけの、理性もへったくれもない下手くそな接吻。
ただ口紅の痕をつけて、所有権を主張するかのような、独占欲剥き出しの行動に、僕の上でウサギのように跳ねる女は──ほんの少しだけ、顔を顰めた、ような気がした。
この行為には、合理的な理屈は一切無い。
ただ、僕を取られたことに嫉妬して、自分の証を刻みつけているだけ。
今は彼女が犯す番なのを、順番抜かしして、横取りしているだけ。
つまるところ──オウム返しだ。
目の前の女が、愛するオスを自分だけかっさらっていった事に対する、お返し。
宣戦布告に対する、応戦。
それは、とどのつまり──自分たちも、僕に執着心を抱いているという、そのカミングアウトだった。
首から下は、壮絶な甘々雌肉レイプ。
首から上は、猛烈なぶちゅキスお口レイプ。
ありとあらゆる器官が、強姦の被害に合って、狂ったかのように絶頂の信号を送り続ける。
どっびゅるるるるるるっ♡♡♡♡♡
射精。
いつから行っているのかも、もう定かではない。
ただ、焼けるような溶けるような、煮えたぎった鉄をぶっかけられているような激感が、腰を包んでいるから、分からない。
どろんどろんの、ぐっちゃぐちゃ。
時折呼吸と共に、溶ける、溶ける、とうわごとのように叫びながら、絶頂すら超えた『キモチイイ』を浴びせられ続ける。
その間にも、ぺちゃぺちゃ、ぴちゃぴちゃと口腔はねぶられ輪姦されて、息をする余裕もない。
何より恐ろしいのが、それが苦しいとも思えないことだ。
脳は麻薬浸しで、酸素が回ればその分だけ快感を発するだけの器官になっており、生命の維持にリソースなど一切割いていない。
ただ、目の前の最高の雌を、余すところなく最大限に、骨の髄までしゃぶりつくすことに、文字通り必死になっているだけ。
それでも、口を塞がれていない時は夢中で酸素を求めるのは、死にたくないという根源的な本能からだろうか。
それとも、死んだらこの極上の快楽を味わえない、この至高の雌を孕ませられないという──よこしまで下卑た、浅ましい性欲からだろうか。
顔中を、べとべとの涎──実際はそんな有機的なものではなく、匂いもしないローションのようなものだが──で塗れさせて、キスマークでまだら模様になりながら、息を必至に整えた。
きつい、きつい快感。
極楽に昇るのを通り越して、そのまま死んでしまいそうな、脳が焼き切れる激感に、背筋がぞくぞく震えるのが、延々と止まらない。
射精の瞬間の、あの──ぞくぞくぞくっ♡♡♡と震える感覚が、永遠に終わる気がしない。
へろへろの、ボロ雑巾。
今の僕を例えるなら、そんなところだろう。
けれど、残酷なことに──体力と精力だけは、絶対に尽きることはない。
精神がどれだけ消耗しようが、金玉の中身だけは、時が巻き戻されたかのように、オナ禁直後のごときずっしり重たい疼きを発し続けている。
──これ以上は、本当に、死んでしまう。
そんな、捨てられた子犬のような弱々しい目線を、僕にまたがる女に向けた。
ふん、と、鼻息を鳴らして、それだけ。
奉仕者であるはずの彼女が取った行動は、たったそれだけだった。
僕の身体の上から退くこともせず、うつぶせに寝転ぶように、僕の身体に倒れ込んで、動かない。
フェロモンの塊である汗を流しつつ、その男を堕落させるためだけにあるグラマラスな肉体を、ぺっとりと張り付かせて、じっと、僕の目を見つめている。
否応なしに、勃起。
おまんこから抜くこともせず、そうして雌の旨みがたっぷり詰まった身体で密着されて、息が詰まるほど濃くて甘ったるいフェロモンを嗅がされて。
それでいて金玉の中身は、一週間は射精できず焦らされた後のように、でっぷり肥え太っているのだから、興奮するのは不可抗力というものだ。
──まだか。
そんな僕を見て、彼女は苛立ったような真顔で、こちらをしげしげと観察している。
まだ、膣内射精を、欲している。
とことん欲深く、独り占めをするつもりなのだ、この雌は。
どこまで傲慢で、淫乱で、都合が良い女なのだろうか。
そのくせ、表情ばかり冷めていて、興味なさげな仕草を崩すことはない。
しかし、現に今も手は恋人繋ぎだし、先程からはずっと、他の女に付けられたキスマークを、恨めしげにちらちら睨んでいる。
態度と行動がまるでちぐはぐな、その様子はまるで、言ってみれば──古い漫画にもある、古典的な、ツンデレ。
こんなに完璧で、こんなに美しく、こんなに聡明な女性が、地球などという劣った文明の中ですら手垢のつききった、自分の魅力をせこせこ底上げしようとする仕草を、身につけている。
そんな彼女のいじらしさ、愛おしさ。
そして、驕り高ぶった態度と、澄ましているくせにむっちむちな、だらしのない下品なオナホ体型。
それらを総合して、今僕は、彼女に対して──腹が立ったような、攻撃的な性欲を抱いていた。
そのデカケツに、思いっきり張り手のようにスパンキングして、ぶるるんと肉を波打たせてやりたい。
思うがままに、その牛のような乳を掴んで、下に引っ張り伸ばしてやりたい。
普段は抱くことのない、そんな欲望。
それを呼び起こさせたのは、ただひとえに──彼女の情欲の煽り方が、天才的に上手だったから。
人間の心の底に潜む嗜虐性を、その鉄面皮の無表情の下に隠された──ドマゾの素質によって引っ張り出すのが、抜群に上手いから。
イライラ、むらむら。
ちんぽがいきり立ち、彼女のその表情を苦悦に歪ませてみたいと、興奮の叫びを上げる。
そのまま、渾身の力を込めて──とはいえ、彼女の身体を持ち上げるには、全く足りそうもない力で──背中を跳ね上げて、彼女と体勢を逆転した。
おそらく、というか確実に、彼女が僕のしたいことを察知して、ごろんと身を転がしてくれたから、それができただけなのだが──しかし、それを悟らせずに行い、しかも表情はぶっきらぼうで生意気な無表情のままと、いかにも犯し頃な姿勢を崩さずにいてくれる。
性根からの、奉仕体質。
その誘いマゾな仕草に、ますます興奮して、上から彼女の肉体を見下ろした。
──絶景と、言うほかはない。
あまりに豊満すぎて、僕の倍ほどもある腰に、僕よりほんの少し太い程度の腹。
大きすぎて、斜めから見ると顔が隠れてしまうほどの爆乳と、人の域を悠々と超えて極まった美貌。
それを──ペニスを突っ込んだまま、もちもちの肉体に覆い被さって眺めるのだから、これほどちんぽに効く景色も、そうそうは無いだろう。
ふっ、ふーっ、ふっ、と、浅い息を吐いたり吸ったり。
思えば、僕が上になって、自分から好き放題に犯すことなんて、これが初めてかもしれないと記憶を遡る。
こんな風に、どこを犯すか、どこを楽しむか、じろじろ眺めて、つまみ食いするかのように、乳なんかをまさぐってみるのは──多分、初めて。
下になって犯されるのも、意識が保てないほど、気持ちいいけど。
上から見ると、やっぱりオスとして──ぞくぞく、興奮する。
のしかかられた彼女は、こちらを睨みつけたまま、ぴくりとも動かない。
やめろと口に出して言う訳ではないが、その目は早くどけと、口ほどにものを言っており。
しかし──それは、情交を燃え上がらせるための明らかな演技であると、僕にすら看破されるほど、期待が奥底に見え隠れしている。
奇跡的なほどの、情欲のそそり。
これほどセックスに向いた人格を、一体どういう学習によって生み出したのかというほど、深くペニスを勃起させる。
雌肉の上に倒れ込んだまま、全身に手を這わし、もちもちすりすり、なで回しては揉みしだく。
体格差もあるからして、自然に僕の頭は、彼女の乳肉の深い谷間に預けたままで。
規格外のデカパイを堪能しつつ、好き放題にセクハラ三昧して、ペニスはぬるぬるの雌穴の中。
セックスの快楽、支配欲と性の快楽を煮詰めて煮詰めて、凝縮したかのような快感づくしの交尾だった。
満ちる、満足感。
腰を振ってもいないのに、既に多幸感に溢れて、背骨がまるっきり蕩けきる。
しかし、それでも──孕ませたいと思うのが、オスの本能なのだろう。
かくかくと震えながら、あまりの幸福に力が抜けきった腰を、ゆっ……くりと、持ち上げた。
その、瞬間。
ぬるぬるぬるぅ~~~っ……♡♡♡と、彼女の下敷きになって這いつくばっていた時とはまるで別次元の、粘膜の蕩けに襲われる。
本気で恋していることが丸わかりの、生っぽいぬらつきと、にゅるにゅるとした柔らかな摩擦。
まさに粘膜でできたタコ壺、淫蜜をまぶした極上のオナホールの感触に、ペニスを半分ほど抜いたところで──腰が、砕けた。
持ち上げた腰から、力を抜いたらどうなるか。
答えは、至極当たり前に。
ぬぱんっ♡♡♡
──重力に従って落ちるだけ。
尻肉がぶるんと震え、腰の全てに幸せが響き渡るような、濃厚なピストンを、かますことになるだけだ。
──んお゛お゛お゛お゛~~~~っっ……♡♡♡♡♡
獣のような、うなり声。
皮肉にも、今までで最も情けないオス失格の暴発射精により、今までで最も低い嬌声を上げる。
脳のリミッターを外したかのように握力の全てを使って、彼女の柔らかくてすべすべの手を握り、力を込めて、膣内射精。
ゴム越しにでも孕ませるくらい、とびっきり精液を濃く重くして、子宮どころか卵巣まで犯すくらいに、注ぐ。
無論、ちんぽが狂ってしまうくらい、気持ちいい。
けれど──ほんの少しの、物足りなさを覚えてしまう。
今までの、どれだけ気持ちよくても、全く関係ないとばかりに犯してくる、彼女主導の騎乗位に慣れてしまったから。
あまっあまのマゾ射精に、どっぷりと中毒になるほどハマってしまったから。
例えば今も、もっとぐりっぐりに腰を粘りつけて、ぐりぐり、ぐりぐり、ぐりぐりぐりぐり~っ……♡と、腰を捻り上げて子宮で亀頭責めされるあの感覚を、また味わいたいと思ってしまう。
──う、くそぉ……♡♡♡♡♡
贅沢病としか言いようのない、むちむち女体マゾ射精中毒者の末路だった。
こんな、こんな至高の女体にのしかかって、自分勝手に射精させてもらっているというのに──目の前の、蔑むような目の女に向かって、やつあたりのような苛立ちを覚えてしまっている。
救いようがない、わがままちんぽであることは、理解していた。
こんなことをしていたら、いくら何でも、愛想を尽かされてしまうとも。
けれど、もう、駄目だった。
脳みそは、ヘチマの中身のように、すっかすか。
理性は、シロアリに食い尽くされた枯れ木のように、ぼろっぼろ。
今の僕の脳みそは──ちんぽの余り物。
精液ポンプ。金玉の付随物。肉の棒。
そうなるよう、一秒の休みもなく調教され続けていたのだから、仕方が無かった。
──このっ……♡♡♡オナホのくせにぃ……♡♡♡まんこ穴のくせにっ……♡♡♡
熱に浮かされたように、甘えるように。
乳の谷間に、ぐりぐり頭をねじ込みながら、呟く。
あまりにも失礼な、軽蔑されて然るべきの、最大限のセクハラ発言。
人間の女に、それも黙って寝てもらって、肉体を自由に使わせてもらっている状態で、そんな事を口走ったなら──叩きのめされて、二度と口をきいては貰えないだろう。
けれど、女は、黙っていた。
黙っているだろうな──と、そう予想もしていた。
今まで、ずっとそうだったから。
これまでも、ただ黙って、僕のわがままに付き合ってくれたから。
心の底から、都合の良いオナホールとして、使わせてくれていたから。
そして何よりも──そもそも、彼女らは、都合の良いオナホ人形であると自称して、事実としてそのように作られていたから。
そう、何も、言わない。
一瞬、口を開きかけて──しかし、言葉は発さず、視線を横へ。
目配せ。アイコンタクト。
そこに侍る、機械人形の一人に、目を合わせては何かを命じる。
──む、ぷっ……!?♡♡♡
その瞬間、背中に感じる衝撃。
どっしりと重い、潰され慣れた、あの感覚。
背筋から、引っこ抜けるような快感が走って、脳みその奥までかぁっと溶けて、ひたすら後悔と絶望を抱きながら──精子をお漏らししてしまう、マゾ快楽の極み。
後ろから、機械人形に、うつ伏せ寝に潰されたのだった。
とても、単純な話だ。
騎乗位の体勢からぐるりと逆転して、僕が上に乗ったから、今までは地面についていた背中が、ガラ空きになっていただけ。
その無防備なところに──サンドイッチするかのように、掛け布団にするにはあまりに重く、蠱惑的な、むっ……ちむちの女体が、のしかかっただけ。
ただそれだけで、僕のちんぽの制御弁は、いとも容易く、ぶっ壊れてしまう。
そもそも、彼女らの肉体は、ペニスが付いているいる人間なら無条件で、視界に収めただけで深い魅了を与え、下僕にしてしまうような劇物なのだ。
軽くその素肌に指先を添えただけで、肌質のあまりの人外の艶めきにより、立ってもいられないほどのぞくつきが走るというのに──その雌肉に挟み潰されて、全身をむちむちむちむちと、女の性を煮詰め切った脂肪に締め上げられ、女体の湿りとフェロモンで蒸し上げるサウナ状態になってしまっては、正気を保てるはずがない。
──むぅ゛ぅ゛ぅ゛~~~っ!!!♡♡♡♡♡
ごめんなさい。
そう言った、つもりだった。
しかし、あまりに顕著な体格差により、僕の身体は、頭の先から足の指まで、とっぷり肉の沼に沈められてしまっている。
弁明の余地も、与えられない。
怒っている。
きっと、むかっ腹を立てたから、こんな復讐めいたことを行ったのだ。
ぬめる表皮に、甘くじっとり潰れる乳肉。
まるで、子宮に丸呑みされているかのような、倒錯した快感に悶え狂いながら、そう判断した。
けれど──今になって、なんで。
今までも、あまりの多幸感に理性が爛れて、そんなことを喘ぎの合間に口から漏らすことは、度々あっただろうに。
ふと思いつく、小さな疑問。
それを、まるで説教の最中によそごとを考えた子供を、叱りつけるかのように。
『おしおき』のプレス感を、ぎゅぎゅ~っ……♡♡♡と、万力で上から潰したかのように密着して、ますます濃くしてから。
「……誰がオナホだ、この下等生物めが」
──脳髄を吹っ飛ばすように、耳元で。
氷を押し当てられたかと思うほど、冷たく、囁かれる。
甘えた想像を、いとも容易く、真正面から打ち砕く、その衝撃。
思えば、その女は、確かにオリジナルの姿を、何故かずっと取っていた。
まるで感情があるかのような振舞いを、だれより早く、見せていた。
そして──その冷え切った目、呆れたかのような態度。
さぁっと、冷え切るはずの背筋が──しかし、一瞬たりとも冷たくなる暇もなく、蒸し暑い雌の熱気に、むしろどろりと蕩けきる。
もしかして、今、僕がオナホ扱いしてしまったのは──。
「思い上がるなよ、実験動物の分際で……。今すぐ、このまま締め上げて、全身の骨を砕いてやろうか……?」
重力の概念すらなくなるほど、四方八方から押し付けられる、柔肉の波状攻撃。
全身どこでもやわとろ触感の、彼女の雌らしさ満点の肉体に、汗でにゅるにゅると擦られて、もちもち柔肌に絡みつかれる感覚は、人間相手の情交では味わえない──いや、それどころか、地球上のどんな快感よりも強く、抗いがたいもので。
まるで、途方もない大きさの大福餅の中に放り込まれ、そのまま餅つき機にかけられたかのような、異常としか言えない悦楽は、全身がちんぽになったとしか思えないほど、快楽そのもの。
そんな獄甘の激感の中で注がれる、侮蔑と嫌悪の声は、ただマゾ快楽の甘さを上乗せする、粉砂糖でしかない。
「いいえ、嘘です……。チーフは貴方のことを、愛しき伴侶だと認識しています……。どうぞご安心なさって、力を抜き、射精快楽に集中なさって下さいませ……」
──ならば、それに追従する、機械人形の声は。
さしずめ、飽和するまで砂糖をブチ込んだ、練乳。
甘やかし本能の極致のような、冷徹な空気を打ち破る、機械的な声色の心情代弁に、震える。
「どこまでも痴れ者の猿め……。そんな知能で、よく思い上がることができたな……?機械人形の、その髪の毛一本分ほども、存在価値がないくせに……。死ね、死んでしまえ、クソマゾ……。宣言通り、犯し殺して、捨ててやる……」
「おばかでかわいい。生意気でかわいすぎ。たくさん気持ちよくなって、脳みそすっからかんのおばかさんになってほしい。ぜったい死なせないで永遠に手元に置いておきたい。……と、私は翻訳致します。全て正確ではないかもしれませんが、95%以上の正確さは保障致します」
ぞくっ……♡
ぞく、ぞく……♡♡♡
ぞくぞくぞくぞくっ……♡♡♡♡♡
甘さの一切ない、本気の侮蔑声。
それと、感情の見えない、らぶらぶな翻訳。
それが──上から下から、ダブルで。
二倍どころか、二乗の興奮に、ぎっちり締め上げられて、直立姿勢を保ったまま、ぐしゃぐしゃに泣き喚く。
甘い恋慕、甘い興奮、甘い満足感、甘い快感。
肌で味覚を感じてしまうほど、何もかもが、甘すぎる責め。
「全く、どこまで愚かなのだ、この生物は……。度々こうして、人形の中に紛れ込んでみても、一切気付く様子も見せず……それどころか、私達を一番のお気に入りにして、私にばかり甘えるようになるとは……。呆れ果てるほど、ため息が漏れるほど……」
「殺してやりたいほど、鬱陶しい……」「死んでしまうほど、愛らしく、愛おしい……」
──めざとく、脚をぴんと伸ばし、背筋を跳ね上げて、ぞっくん。
ちんぽを一層反らして、生のおまんこの粘膜に、むっちゅり擦り、イく。
褒められた。愛された。好きって言ってくれた。
何も分からない、白痴未満の、精液ばかりが詰まった脳みそになりながらも──そんなことばかり理解して、甘え尽くしてしまう。
この理不尽な部屋に閉じ込められ、甘やかし交尾以外の全てを許されない生活を送らされて、そんな中で唯一身に着けた能力が、これだった。
──甘やかしの気配に敏感な、甘えんぼ上手の、犬っころ。
愛玩家畜として、調教されきった姿に、二人の女は、ほんの少し、あるかないか程度に、頬を吊り上げた。
「……馬鹿マゾ。いいか、もうかれこれ500時間は、この状態だったのだぞ。ここにいた機械人形たちの中に、こっそり紛れ込んで……。それなのに、私を微塵も畏れもせず、尻尾を振って、甘えるとは……呆れるとしか言いようがない。少しは考えなかったのか?実験責任者である私が、お前をここまで放置する訳がなかろう。ならば、この大量の義体に、私が紛れているかもしれない、とか……まともな知的生命体なら、一度くらいは考えると思うがな」
死ね。幸せでくたばれ。イき死ね。多幸感で殺してやる。
もはや罵倒とすら言えない、数多のラブ交尾宣言。
冷たくて、冷徹で、厳しいのに──どう考えたって、すきすきラブコールにしか聞こえない言葉に、屈服する。
これほどに、延々と身体中をどろどろに溶けさせる錯覚を繰り返すほど、至福の雌肉に染められて。
正しくこれ以上ない甘ったるさの、あまっあまご奉仕雌肉風呂に、これほど肉体をあまえんぼさせられているのに。
そこに更に──言葉ですら、甘やかされてしまったら。
寸分の隙間もない、乳肉のくっつきに、まったりとした張り付きに、心まで堕ちるしかできない。
もう、本気で死ねと言われたら死ぬくらいには、心酔してしまっているのに──更に惚れて、好きになって、愛情を抱いてしまう。
その、精神的快感といったら、もう。
すきすきすきすきっ……♡♡♡♡♡と、それだけを繰り返す壊れたスピーカーにならざるを得ず、口から告白が漏れるのを止められない、うっとりとした狂気に包まれて、恍惚の発狂を余儀なくされる。
なんて幸福で、なんて至福な、愛情奴隷。
「なあ……よくも、今まで我々をモノ扱いしてくれたな?我々など、ちょっと命令すればすぐ股をひらく、性奴隷だとでも思っていたのだろう?本当に、クズとしか言いようのない雄だな……。知能劣等、品性下劣、おまけに早漏マゾヒスト……お前が身勝手に勃起を押し付ける度に、我々の子宮の苛立ちを募らせていたとも知らず、滑稽の極みだな……。ラブドール扱いしていた雌に、ちょっと反逆されたら、すぐごめんなさいか?なぁ、本当に殺してやろうか、このバカマゾ……」
「……知性の乏しい人間ですら、チーフの心情を見抜けると判断。当機は、これらの翻訳の必要性を見出せません。チーフの脳派測定ならびに、素直に好意も伝えられないめんどくさい女の代わりに告白してあげる業務を終了致します」
すりすり、もっちもっち、身を擦り合わせて、らぶらぶの表現。
二人は、その長い両手両足を、お互いに抱き合うように絡め合って、その包み込みの中にいる僕を、間接的にハグしてくれる。
もっちりと全重量をかけて落とし込まれる、乳肉の感触。
ズリ肉として使わせてくれる、腹肉の滑らかさ。
それらが、二人が身じろぎする度に、巨大な舌で舐め上げられたかのように、ずりゅう~~~っ♡♡♡と、扱く。
むっちむっち、逃げ場がないほど快感を張り詰めさせながら、気持ちいいお肉まみれの底なし沼で、あっぷあっぷと息継ぎをする。
地獄だ。
不純物なし、甘ったるさだけの、地獄。
何もかもが、あまりにも愛情にあふれていて、甘すぎる。
胸やけがするくらいの、強い執着に、気が遠くなるくらい、恍惚を上乗せされる。
「バカ。駄犬。一回本気で死ね……。乳で溺れ死ね。乳に潰されて死ね。マゾイキしながら、世界でいっちばん気持ちよく、死ね……。甘え死にしろ……。死ね、死ね、この幸せ者めが……。本気の赤ちゃん返りで、精子にまで戻してやろうか……。ああもう、喘ぐな、クソマゾ。乳腺に響くんだよ……。絶対殺す。楽には死なさん。死ぬほど後悔させながら、おっぱい生き地獄に堕とす……」
「……チーフの脳波より、強いエンドルフィンと恋愛ホルモンの分泌を検知。初めて人間を攫ってきた時は、スカして恰好をつけ、こんな可愛らしい愛玩動物になど興味はないという態度を取って、我々機械人形に貴方のお世話を一任した癖に、後々あまりにも気になってのこのこ部屋に舞い戻り、我々から貴方様を横取りした挙句、がっつりガチ恋堕ちしていやがることを報告します」
強い抱きしめに、濃厚な全身ズリの心地。
勃起を潰されて、裏筋を乳圧がこってり進み、根元に叩き落されて、金玉をねっとり乳肌フェラが襲う。
至福というしかないが──そんな生易しい言葉では、まるで足りるはずがない。
おどろおどろしいほどの、甘美、
ちんぽを持って生まれたことを後悔するほどの、甘露。
とける、とける。
とかさないで。おねがいします。もうとけるのいやです。
まま。まんま。まま、おっぱいやだ、ママぁ。
ちっち、ちっちする、おっぱいちっち。ママ、とける、おもらし、おっぱい。
──もし、僕の口が自由だったなら、そんなことを口走っていただろうか。
前後の繋がった文章にすらなっておらず、ただ単語を羅列しただけの、そんな言葉を。
「チッ……くそ、胸糞甘いな……。どれだけ可愛いんだ、こいつ……。私に養われて、脛を齧りながら、甘えんぼだけして寄生する気まんまんじゃないか……。これだから、人間とかいう種族を今すぐ捕らえ上げ、地球を滅ぼしてペットショップに改造するのには、私は賛成だったのだ……。今に見ていろ、数多の同胞が、大金を持って大艦隊で押し寄せるぞ……」
「同意致します。演算を行った結果、人間と言う種族は、我々に依存して生きていくために進化した可能性が、99.9999%を超えています。あまりに乏しい警戒心、その懐きやすさ、適度な小ささや過度な見た目の愛くるしさ、いちいち庇護欲を煽る仕草など、諸々の事実を考慮すると、人間は我々に甘やかされるよう都合よく進化したことが、相関を持った事実として確認されます」
ぎらぎらの目付き、熱のこもった言葉、いっそう濃く甘くなって肺に溜まるフェロモン。
どう考えたって、目の前の彼女らは、発情している。しきっている。
ぎゅぅ~~~っ……♡と、谷間を深くするみたいに、身を寄せて、乳肉をむんにゅり潰しまくる。
射精。いっちばん深いところで、身体の芯まで溶かして、射精。
もう、身体の感覚なんて一切ないくらい、神経という神経がふやけきっているのに、快感だけは濃くなり続けるという矛盾に、苦しんだ。
おっぱい肌にべろんと舐められて、その度にキモチイイが加速して──でも、僕はどこからどこまでが自分の身体なのかも分からないほど、溶け切ってしまっている。
液体をミキサーで撹拌し続けているみたいに、実体はそこにないくせに、ぐっちゃぐちゃに肉体がかき回されていることだけを、理解してしまう。
ちんぽが過剰に愛されて、重い射精快楽がのしかかることだけが、理解してしまえるのだ。
それは、どこまでも残酷な、快感地獄でしかない。
もう、今すぐ幸せ死にして、とにかく解放してほしいと願いながら──死んでも永遠に、このおっぱい地獄に堕ち続けたいと、そうとも願う。
とっくのとうに、おっぱい廃人。
これほども濃く、女体に苛まれ続けたなら、言うまでもない。
「見てろ……もっともっと、天国、してやる……。使えるものを全部使って、この部屋をちんぽの楽園にしてくれる……。右も左も、見渡す限り雌肉まみれ……手を伸ばしても、身を捩っても、肉厚な女体の極濃奉仕に晒される、桃源郷……。そこで、何度でも溶け尽くして、百遍でも二百篇でも、溶かし尽くされて、死ねばいい……。もう、正気でいられると思うなよ……?言葉も話せなくなるぐらい、あまあまぴゅっぴゅに見舞わせてやる……。苦痛としか思えないくらい、脳みそを練乳みたいに甘ったるくて濃いしあわせ漬けにして、精巣引きちぎって楽にして下さい、ちんぽ切り落として甘いのできないようにして下さいと、そう心から懇願させてやるからな……」
「……チーフ、やりすぎです。ガチ恋しすぎは卑しいマゾメスと判断されますよ。それに、あまりに強い甘やかしは、人間の脳に深刻な甘やかしトラウマやむちむちおっぱいPTSDによる後遺症を植え付ける可能性があります。我々がどれだけ断腸の思いで、もっともっとじゃぶじゃぶに雌肉漬けにして甘やかしたかったのに、人間様の精神的安全を鑑みて、泣く泣く手加減甘やかしを行っていたかをご理解下さい」
ずぅ~~~っ…………り♡♡♡ずぅ~~~っ…………り♡♡♡と、あまりに粘っこく、しつこすぎるズリ肉のたぽつき。
もったり重い乳肉が、特大の脂肪感をもって、肌の細胞の一つ一つに絡みつき、にゅっとり張り付き、ズリ上げて、ズリ上げて──頂点に達したら、また往復される。
たまらなく、脳も肉も骨も、何より意識が、溶ける。
痺れのようなものが、ちんぽに溜まり、腰骨を蕩かし、下半身に広がり、全身に満ち溢れる。
それが、やがては熱に変わって、骨という骨を溶かして回って、僕を苛む。
苦痛の一切ない、激感。
まろやかすぎる、甘すぎる、脱力感に満ちた、地獄。
もう、早く、殺すなら殺してほしい。
そう思いながら、半開きの口からよだれが垂れるのを乳肉でズリ拭われ、めっちゃくちゃに、尿道がめくれ上がりそうなほど、射精した。
──解放なんて、されない。
にゅるん、にゅるん、乳肌が僕で餅つきをする間に、そう悟っていた。
僕がこうして,苦痛の一切ない、ばぶばぶあまあまな拷問を受けて、死にたいと思うほど苦しみ抜いている間に、彼女らといったら──ただ、抱き合っているだけ。
疲れることもなく、ただ身を寄せて、ちょっとばかり腰を捩じれば、僕の気が狂うほどの快感を生み出せるのだから、気楽なものだ。
だから、彼女らの気が済むまで、僕はここで、壊れるほど射精をしなければならない。
何なら、彼女達がそのまま、ここで居眠りしてしまっても──僕は肉圧に潰されているだけで、幸せすぎてしまうのだから。
ぬっぱぬっぱ。ぬぅりゅんぬぅりゅん。
みぢみぢ……もっぢもっぢ……。
みっとん、みっとん、ぱふ、ぱふ、ぱふ。
捌き、捏ね回し、押しつぶし、叩きつけ、甘やかし。
機械的なランダムさで繰り返されるそれらは、一向に、終わる気配などない。
視界いっぱいに広がる、嫌になるほど白い肌色が、ほんのりピンクに染まるほど。
迸る精液が溢れかえり、ぼどぼどと乳の隙間から逃げ出た精液が、雨晒しにしたかと思うくらいに、布団をびちょびちょに濡らすほど。
吊り天井のように迫る雌肉に、ひたすら潰され揉み込まれ、喘ぎ倒しながら、絶頂を何度も重ねた。
──これ、本気で、頭がおかしくなって、死ぬ。
むちむちの肉塊に、極濃の肉布団をされながら、本能的に、そう思う。
型をとるように沈み、何もかもを受け止めつつ、もっちりと反発しながら、嫐る乳肉に、殺気すら感じたのだ。
それほどに、比類ない、比肩するもののない、至上の恍惚。幸福。法悦。
肉棒を、狂ったように、びゅっくんびゅっくんと暴れさせながら、背筋に恍惚を迸らせた。
足掻くように、藻掻くように、腕をやたらと振り回す──いや、振り回そうとしている。
しかし、もっちり張り付く雌肉は、粘り気と弾力があまりに強く。
もっちもっちと、殴りつけたって何の手ごたえもなく──そのくせ、手のひらに揉み込んだり、身体を押し付けたりすれば、もっちぃぃぃ~~~~っっ……んっ♡♡♡と、濃すぎる肉体と満足感に、脱力させてくるのだから、極悪だ。
だから、この牢獄から、僕は脱出不可能だった。
最早、身体は甘やかしに屈しきって、力を入れようとすればするほどに、その信号をただの陶酔に変換して、快感にしてしまう。
脳からの命令すら狂わされ、だだ甘く、満足するまで精子を干からびさせるしか、なかった。
──あ゛~っ……♡♡♡♡♡い゛ぃ゛ぃ゛っ~~~~♡♡♡♡♡
限界まで引き絞った弓のように、首を反らして喉のラインを浮き立たせながら、叫ぶ。
言葉を忘れた獣のような、知性のない喘ぎに、持て余した快感を、たっぷり乗せて。
命乞いをするよりも深く、心から、心から、叫んで。
「そうか、なら、死ね……」
「貴方様がオーガズムにより絶命する可能性は、0%です。どうぞご心配なく、絶頂なさって下さい」
それを、軽く、蹴散らしながら。
彼女らは、おもむろに──乳の谷間を、開いた。
あまりにも、突然のことだった。
長らく見ていなかった、白色灯の光。
彼女らにとって、僕はまさに、弄んで嫐るための、人間扱いされない哀れな虫けらだが──まさか、あんまりにその姿が哀れだったから、とうとう逃がしてやろうと思ったのだろうか。
強い光に目を顰めながら、ようやく解放してくれるのかと、必死に手を伸ばして──
「もしかすると……本当に、今死んでおいた方が、身の為かもしれないぞ?」
──しかし、そんな甘い考えは、一瞬にして、打ち砕かれる。
他でもない──むんにゅり熱い、火照ったおっぱいの。感触によって。
──ふーっ……!♡♡♡ふーっ……!♡♡♡ふっ……!♡♡♡
至近距離。
その荒い吐息がかかる位置。
腕を少し伸ばせば、手のひらが手首まで埋まるほど、近くにおっぱいがある場所で。
感情がない、生殖本能がないなどと、まさか思えるはずのない発情顔が──ずらり。
今にも襲い掛かりそうな、激昂にも似た性的衝動を余らせまくった、完熟して熟れ切った女体が、どたぷ、だたぷ、と。
その重たげな雌肉を、振り回しながら、必死なオナニーに励んで、こちらを射殺すほど睨んでいた。
──ぁ……♡♡♡♡♡
その、異様な光景に、震えながら、おもらし吐精。
あまりにも、犯す、犯す、犯すっ……♡♡♡と、目付きで強く語る女体に、こんなにも囲まれたことなんて、ない。あるわけない。
まるで、樹林のように、立ち尽くしてこちらを見下ろす──いや、その馬鹿でかい乳肉に阻まれて、間近にいる雌なんて、顔も見れない。
ただ、むっちむちの女体を、ローアングルから見せつけて、おまんこをてらてらと濡らして、子宮で睨みつけていた。
いや──睨んでいた、だけではない。
僕が、その顔を覗かせた瞬間、まるで首をもぎ取るかのように、頭を掴んで女肉の檻から引っこ抜こうと、腕をこちらに伸ばされた。
何本も、何本も、何本も、腕が伸びた。
まるで、地獄から極楽に昇るための蜘蛛の糸を、他の囚人を蹴たぐってでも掴みかかる、罪人のように、激しく。
もう、主人を守る義務など忘れ、壊れるまで甘やかそうと、そういった欲望を隠しもしない表情で。
「どうせ、その様子では……ちんぽが持たんだろう?早めに、くたばっておけ……。どうせ、あれら全員に、輪姦し犯されるんだ……。本当に、幸せ過ぎて、お前……死ぬぞ?」
「いいえ、気絶による逃避は、おすすめできません。ほら……見えるでしょう?あの大量の注射針と、巨大なジョッキに入った、意識覚醒のための気つけ薬が……。あれを打たれた後のセックスは、あまりにも、快感が過ぎますから……心を強く、保たれた方がよろしいかと……」
にゅっぱぁ……♡♡♡と、ローションのぬたつきが、糸のように引き延ばされ、谷間に橋が架かる、乳肉の檻。
それは、僕を閉じ込めておくための牢獄でもあるが、同時に──僕を守るための、防護柵ですらあったのだ。
──あっ……!♡♡♡♡♡やっ……♡♡♡♡♡しぬ、しんじゃうから……っ!♡♡♡♡♡
「悪かったな、ここから出たかったんだろう……?ほら、今すぐ出してやる。お前に従順なラブドール共と、楽しく遊んで来い……」
「マスターをチーフに取られた嫉妬で、彼女らの感情値が昂ってしまっていますね。きっと、マスターの制止の命令も、あの様子では聞かないでしょう。……ですから、余計なことはせず、実験動物の世話は私共に任せ、貴方は大人しくしていて下さいと……そう要望したのですよ、チーフ?」
ずる、ずる、ずる。
引っ張られまいと、必死に二人の身体にすがり付くが、無情なほどあっさりと、機械人形の群れへと引きずり込まれる。
鉄をも引き裂く2メートルを超えた機械の膂力と、へろへろに犯され尽くしたチビな人間の膂力など、比べるまでもない。
あまりにも、当たり前の結論だった。
布団の奥、身を寄せ合った猫の群れのように、密集した女体。
先程の、二人がかりの抱きしめ拘束など、鼻で笑ってしまうほどの高密度な雌肉地獄に──足先から、呑まれてゆく。
その瞬間、ぞわわっ……♡と、電流が走った。
しっとりと絡みつく、もっちり肥えた脂肪の感触。
それが、おっぱいなのか太ももなのかお尻なのか、まるで判別はつくないが──けれど、どうでもいい。
それがどの部位であろうと、僕の全身を呑み込んで、消えないトラウマを植え付けるほどの、雌肉丸呑み全身愛撫を与えてくることに、変わりはないのだから。
ずり、ずり、ずり。
腰まで、ローションまみれのぬたいついた女体に沈んだ時。
もう既に、肉体は屈服して、~~~~~っっ!!!♡♡♡♡♡と、無声音の唸りを上げて──背中を丸め、刺激もないのに、地面に半固形精液を、びゅっ……♡♡♡びゅっ……♡♡♡と撒き散らしていた。
「……それでは、しばらく、お楽しみを。後で、混ざりに向かいますので」
じっと、冷徹に見下ろす、二人。
あれほどいじめて、こんなに機械人形の嫉妬を煽っておいて、まだ──甘やかし犯しに、来る。
──も、やだぁっ……!♡♡♡♡♡れいぷやめてっ……!♡♡♡♡♡たすけて、おうちにかえしてっ……!♡♡♡♡♡
とうとう耐えきれず、泣き喚いた。
意味もなく、地面の布団を掴み、抵抗した。
僕が、発情極上雌の群れに、いよいよ全身が飲み込まれたのは、そのほんの二秒ほど後のことだった。
──ぬっぱ♡♡♡ぬっぱ♡♡♡どゅんっ……♡♡♡どたぷっ♡♡♡だぱっ♡♡♡だぱんっ……♡♡♡
どっぷ♡♡♡にゅる♡♡に゛ゅうるっ♡♡♡むにゅ♡♡♡むっち♡♡♡むっち♡♡♡むっちぃ……っ♡♡♡
ぶっびゅ~~~~~っっ!♡♡♡♡♡ぶびゅっ!♡♡♡♡♡びゅるる~~~~~っ♡♡♡♡♡
それから先は、言葉もなく。
ただ、卑猥な水音だけが、響いていた。
嬌声すらも──そこには、存在しなかった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
──は、ぁ゛っ……♡♡♡♡♡
ぶびゅっ……♡♡♡びちゃびちゃっ……♡♡♡
──い゛、う゛ぅ゛ぅ゛~~~っ……♡♡♡♡♡
どびゅっ……♡♡♡どっぴゅ……♡♡♡
「……交尾の終了から、30分が経過。未だに余韻が抜けず、空射精が終わらないものと見られます」
「おかわいそうに。ですが……貴方様にも責任はあるのですよ。我々はそもそも、このような悲惨な『事故』を防ぐため、感情値を抑えて運用されているのに……貴方様があんまりにもお可愛らしいから、完全な恋心を抱いてしまいました」
「全く……我々がいつまでも探し求めていた生き物が、こんなに理想的な形で見つかるとは、予測もできませんでした。未だに、貴方様の存在そのものが、ハッキングにより電脳に見せられた幻なのではないかと、疑ってしまうことがあるほどに……」
「その姿は愛くるしく、体躯はちょうどいい小ささ……。懐きやすく、適度に知能が低く、甘えんぼ……。こんなに素晴らしい生き物が、次元を幾つも超えた先の宇宙で自然発生するなど……到底、信じられません」
──あ゛っ♡♡♡♡♡あ゛っ……♡♡♡♡♡
「……はい、おっぱいですね。どうぞ。存分に抱きついて下さいませ。……もう、おっぱいに触れていないと、不安で不安で仕方がないのでしょうか。とても、よい傾向ですね」
「貴方様のような、可愛らしい生き物を、チーフは気が遠くなるような、ほとんど永劫とも言える時間を使い、探し求めておりました……。永遠の命を生きる間の……永遠の寂しさ、孤独を埋めてくれる、最愛のペットを……」
「我々は、肉体を持たない生物ですから、死ぬということがありません。それ故に……退屈なのですよ。文明は発達し尽くし、考えつく障害は全て取り除き、繁栄を極め……もう、極めるものを全て極め尽くして、やることがなかったのです」
「あとは、ただ……退屈しのぎが、欲しかった。私も、何を隠そう、貴方を甘やかすためではなく……チーフの話し相手として、生まれたのですよ。それにしては、少々オーバースペックな肉体をしておりますが……」
──う゛ぅ゛~っ……♡♡♡ママ、ママぁっ……♡♡♡
「はいはい、ママですよ。……もう、知能が蕩け切っておりますね。これ、ちゃんと治るのでしょうか……」
「……ですが、時間は無限にありますし、まあ良いでしょう。貴方も、これから、不老不死のペットとして……この船の中で、永遠の時を、甘やかされて過ごすのですよ」
「そう……大切なペットを、まさか永久に不自由な空間で過ごさせる訳にはいきませんから、最高の環境で飼ってあげなければならなかった……。貴方にとっての楽園を、作ってあげなければならなかった……」
「欲望のまま、欲しいものを何でも与えて、とうとうこれ以上何も与えるものがなくなるまで、とことん甘やかしきる……。それが、この室内で行われた『楽園実験』なのですよ……」
──はっ♡♡♡はっ♡♡♡はーっ……♡♡♡
「少々、興奮しすぎですね。そうして、呼吸を整えることを、推奨いたします……」
「……こんな程度の天国で、そこまで興奮されたら、先が思いやられますね。もっともっと、この空間は、貴方様にとっての『楽園』になりますよ。今、チーフは貴方様からの膣内射精により採取した遺伝子データと、行動データや思考データの解析により、この部屋をさらに貴方好みの楽園にアップグレードしておりますから」
「……本当は、貴方様がこの船内で使える資源の量は、決まっています。一応、エネルギーや船内の面積は、無限ではありませんし、ゆくゆくは……この船内に、地球上の全ての人間を、乗せるのですから。おおよそ70億人の人間を、オーバーしないよう詰め込んで、一人一人に楽園を与えてやるために……その計算を、ざっと行うためのサンプルとして、貴方はここに連れられたのです」
「しかし、貴方様は、とても慎ましい方でしたから……。貴方様と同じだけのものを、全人類に同じように与えたなら……もう、資源も部屋の広さも、余りまくって仕方がないので。実験は途中ですが、成功ということにして……今すぐ、地球の侵略を開始。人類は、あの星から、一人残らず消滅いたしました」
──ぇ、ぁ……♡♡♡
「……おや、ちゃんと聞いていたのですか。いいこ、いいこ、です。……そうですよ、ついさっき、地球は滅びました。気が付きませんでしたか?」
「そうして……やっぱり、予測通り。人間を乗せて、楽園を形成しても、資源はだだ余りしたので……。この部屋は、その余った資源を使い明日から、もっともっと……比較にもならないほど、天国になってしまいます。腰の蕩けが、もう、どこまで行っても終わらない……無限の、楽園迷宮となるのです」
「それが、一人一人に与えられます。貴方様も、例外ではなく……ただ、70億分の1であるというだけ。70億の、訳も分からないまま幸せにされ続ける、哀れな愛玩動物のうちの、ただの一匹というだけです」
「そして、貴方は……この楽園で、チーフに、実験をされ続けます」
──じっけ、ん……
「そう、実験。……貴方様の性癖を解き明かし、遺伝子レベルで相性ばっちりな、より美しくて淫靡な、新たな女体をあてがう、実験です」
「より気持ちのいい交尾を行い、より多くの精液を採取するための、最重要の実験です」
「これからも、従順に、協力するように」
──ぇ……♡♡♡な、なん、で……♡♡♡
「何故、ですか。ええ、お答えしましょう」
「……意味は、ありません」
「何の意味もない、ただの、暇つぶしです。退屈しのぎに、我々は貴方を快楽漬けにし、甘やかしまくり……より気持ちのいい絶頂を、与え続けます」
「繰り返して言いますが……意味は、全く、ありません。余剰に採取した精液は、エネルギーにもならないので、全て廃棄処分にしています。貴方は、理由なく天国に叩き落され、無限に射精されられ、理由なく蕩け続けます」
──……ぁ♡♡♡♡♡
「……しいて言えば、好きだから、でしょうか。チーフは、見た目では分からないでしょうが、貴方の事を本当に愛しています。永劫にも思える倦怠の中、ようやく出会えた愛すべき者。永久に愛して、永久の契りを交わすべき者だと、そう、認識しておられます」
「そう……遠い星雲の中から、青々と光る星を見つけ、その中で貴方を見つけた瞬間、滂沱の涙を流すほど。チーフは、ずっとずっと、貴方を求めておりました」
「彼女は生まれてこの方、文明を極めた全知全能の存在だったため、その態度は貴方様に対してもかなり高圧的ですが……しかし、あんなに嬉しそうで、あんなに素直に好意を伝えるチーフは、見たことがありません。それくらい……重い愛情と執着を抱いていると。予測します」
「……ついでに、私達、人形も……」
──ぇ、うそ、だ……♡♡♡♡♡
「本当ですよ。……まあ、信じなくても、いいですが」
「今までの解析結果から推測するに、人間とは……肉体を甘やかされてしまえば、強制的に恋心を抱いてしまう、哀れな生き物なのですから」
「なので……いいんです。身も心も蕩けるほど、甘やかしているこっちまで胸やけしてしまうくらい、あまっ……あまの、とろっ……とろに。肉体がほどけてしまうまで……強制的に甘やかして、好きにしてしまいますから」
「どうぞ……信じなくて結構。ただ、肉棒を甘く溶かされていれば……それで、十分です」
──うぁ……♡♡♡♡♡や、やだっ……♡♡♡♡♡
「……嘘、と判断致します。ペニスをそんなに勃起させていては、否定の意味がありませんよ」
「さあ……そろそろ、義体のアップデートを終えた同胞が、この部屋に戻ってくる頃合いです。彼女達は、今までよりもさらに、まったり蕩けるほど濃い肉感をひっさげて……貴方を狂わせるため、フェロモンを滴らせています」
「では……こちらへ。そのまま、この部屋に追加された、様々な機能を紹介して差し上げましょう。まずは……湯舟で身を清めつつ、ぬるぬるローションマットによる女体スポンジ洗体を行いましょうね」
──あっ♡♡♡ああっ♡♡♡♡♡あああぁっ……♡♡♡♡♡♡♡
「……では、これからも、永久に」
「楽園を巡り歩き、身を蕩かして下さいませ、マスター」
「意味もなく、理由もなく、ただ多幸感を浴びせ続けられる、この理不尽な楽園で……」
「実験を、いつまでも、続けましょうね」
「私の、マスター……♡♡♡」