「思い出のワンピース」(16) (Pixiv Fanbox)
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「思い出のワンピース」
4.小学校に行こう!(3)
「う、うん」
空き教室に入り、念のためドアを閉める。
前方に黒板、後方には机と椅子が積み上げられた空き教室。かすかに埃っぽいが、じゅうぶんに「授業ごっこ」はできそうだ。
机と椅子をワンセット、空いている前方に設置したら、生徒役の博希がランドセルを側面のフックに引っ掛けて着席する。
いつの間にか伊達眼鏡をかけていた教師役の愛那が黒板の前に立って、
「それじゃヒロ、お姉ちゃんといっしょに、お勉強しよっか?」
「は、はーい!」
小さい椅子と机にプレイ感を味わいながら、博希は元気よく手を上げる。
「いいご返事ね。まずは前に来て、黒板にお名前を書いて自己紹介してくれる?」
「はーい」
立ち上がって黒板の前に移動し、「ゆきた ひろき」と大書すると、位置を入れ替わるように移動していた愛那に向かって、「自己紹介」を始める。
「ゆ、雪田博希、ろ、6年生、です。趣味は――趣味、は……」
口ごもる。これまでは、無難に「読書と音楽と映画鑑賞」といって誤魔化していた彼だったが、今ははっきりとした「趣味」がある。
「趣味、は、可愛い、お洋服を着たり、女の子の、格好をしたり、することです……」
はっきり言葉にすると、ますます恥ずかしくなる。
しかし幼馴染は、そんな中途半端な答えでは許してくれない。
「それだけじゃないでしょ? 可愛いお洋服を着て、女の子の格好をして――何をするのが、好きなのかな?」
「あ、う……その、可愛い女児服を、着て、大きくなっちゃったおちんちんを弄って、オナニーするのが、趣味、です……!」
変態的な「趣味」の告白に、博希は全身が発火するほどに恥ずかしくなる。
さらに今の言葉が引き金になったように、ショーツの中のモノはさらに激しく痙攣しはじめて、博希はますますいたたまれなくなった。
愛那はそんな彼の表情もカメラに収めつつ、
「くすくすっ、自己紹介ありがとう。それじゃ、授業を始める前に、軽く撮影だけしちゃいましょうか」
「うん」
またしても始まった撮影会。
黒板に自分の名前を書いているかのようなポーズを取ったり、スカートを広げて見せたり、机で教科書を広げたり、リコーダーを吹いたり、窓から外を見たり、ランドセルを背負ったり――何気ないポーズのはずなのに、丸襟ブラウスに吊りスカートという「制服」のせいで、女子小学生としてのロールプレイがはかどる。
しかしそんな無難なポーズばかりで、愛那が満足するはずもなく――
「それじゃ、ヒロ。この前みたいに、そのスカートを自分でめくって、パンツを見せてちょうだい」
「パ、パンツ……!? ま、まずいって、こんなところで……!」
「ふふっ、問答無用よ!」
いうが早いか、愛那の手が閃いた。電光石火の早業で、博希のスカートをめくりあげると、すかさず距離を取ってシャッターを切る。
紺色のプリーツスカートの下から現れた、真っ白な太ももと、それよりさらに白いコットンショーツ――そしてそこに浮かび上がった、少女にはない竿と玉袋の膨らみさえも、刻銘に撮影されてしまう。
「ひゃあっ!?」
いっしゅん遅れて、博希は大きくめくれ上がったスカートを両手で押さえる。
「な、何するんだよ、愛那!」
「何って、もちろんスカートめくりよ。女子小学生へのいたずらでは定番でしょ?」
「うう、ひどいよ……」
内股になって両手でスカートを押さえ、恨みがましく上目遣いでにらむ。それすらも、愛那にとっては絶好のシャッターチャンスだ。立て続けに浴びせられるフラッシュに、博希は少し涙目になる。
しかも、それは単に恥ずかしいだけではなく――
「う、ううっ……」
もぞり、とショーツの中でうごめくもの。今までは緊張から、先走りを垂れ流しはしても大きさはそのままだったものが、むくむくと肥大し、脱皮し、変態を遂げていた。
「あら? もしかして、勃起しちゃった?」
「う、うん……」
「くすくすっ、吊りスカートをめくられてエッチな気分になっちゃうなんて、そんな変態さんには――お仕置きが必要ね」
(続く)