「思い出のワンピース」(12) (Pixiv Fanbox)
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「思い出のワンピース」
3.短いのがお好き(3)
「はぁ……これでご近所中の噂になったら、どうしよう……」
博希はベッドにうつぶせになったまま呟いた。
確かにご近所さんの言う通り、たしょう噂になったところで実害はない。それでもやはり、恥ずかしいものは恥ずかしく――なのに2階に上がってから30分近く、ワンピースを脱ぐことができないでいる。
「やっぱり、女装なんてやめたほうがいいのかな……」
自問自答するように呟くと、
「だめよ、ヒロ。せっかく夢中になれるものを見つけたんだもの。やめるなんてもったいないわ」
ドアが大きく開いて、入ってきたのは愛奈だった。
博希は起き上がってベッドに腰掛け、
「で、でも、噂になったら――」
「噂になったって、困ることないじゃない。ちょっとは揶揄われるかもしれないけど、そんな些細なことのために楽しみを捨てる?」
「う……」
口ごもる博希に、愛那は小さく笑って隣に腰掛け、
「それとも――心配なのは、こっちのほう?」
彼のワンピースの前の裾を、パッとめくりあげた。
「うっ……!?」
悲鳴を上げる暇もなく露わになったのは、男根のふくらみを浮かび上がらせたガールズショーツ。その先端には、すでに先走りのシミができている。
淡いピンク色と、涎掛けのようなスクエア襟、サクランボのアップリケが可愛らしい、昭和レトロなワンピース。そんな可愛い女児服を着て、ご近所さんに見られて、博希が昂奮せずにいられないわけがなかった。
「くすっ、おちんちん、こんなに大きくしちゃって。女装だけじゃなくて、女児服を着て興奮する変態――って言われるのが、心配なんでしょ?」
「う……うん……」
「安心して。そういう噂が流れそうになってたら、おばさまがたが止めることになってくれたから。変な噂が流れたら、ヒロは女装をやめちゃいますよ――って言ったら、あっさり承諾してくれたわ。ま、その代わりにアルバムを見せてって言われちゃったけど」
「あ、ありがとう……でも、アルバムを見られ――」
水色のワンピースに、ブラウスとジャンパースカートのセット――今までの女児服女装写真を見られることを想像して、博希のペニスがショーツの中でうごめく。
そんな彼の耳元で、愛那が意地悪くささやく。
「見られるのが、気持ちいいくせに」
「うっ……」
「大丈夫よ、ヒロ。おちんちんの方は、あたしがちゃんと気持ちよくしてあげるから」
「愛那が……?」
「あー、なにその『なんでそんなことに詳しいんだろう、まさか』みたいな顔! あたしが遊んでるとでも?」
「い、いやその……愛那は可愛いからもてるだろうし、おかしいことじゃないんだけど、ちょっとイメージがなくて……」
博希のとっさの言い訳に、愛那は少し赤くなり、
「とにかく! ヒロにぴったりのプレイを教わったから、ちょっとおとなしくしててね」
「うん」
教わったって、誰からだろう――そんな疑問が博希の頭をかすめたのは、一瞬のこと。
愛那は立ち上がると、自らのスカートの中に左右から両手を入れ――穿いていたショーツを、するりと脱いでしまった。ティーンズ向けの、赤いギンガムチェック柄のビキニショーツを広げて見せて、
「さ、ヒロ。パンツを下ろして、ワンピースをめくってちょうだい」
「う……うん……」
何をされるのかと不安半分、期待半分に胸を躍らせながら、言われたとおりに自らも下着を足首まで脱いで、ワンピースの前をめくる。愛那の下着と見比べると、自分が穿いているインゴムの綿混ショーツの子供っぽさが恥ずかしくなるが、それよりも恥ずかしいのはペニスを直に見られることだ。ただでさえレトロな女児服でのパンチラ状態で限界近かった怒張が、いっそうの昂奮にビクビクと震え、鈴のような亀頭の割れ目から雫があふれ出す。
「へぇー、こうしてみると、意外と立派なんだ。オナニーすると大きくなるっていうけど、まさかヒロ――」
「ち、ちがうって! したのは、あのワンピースを着せてもらった日が初めてで……あ」
「クスクスッ、ふぅーん。あのワンピースを着た日も、オナニーしちゃってたんだぁ」
「う、ううっ……」
「ヒロったら、ほんとに女児服が大好きなんだね。そんなヒロには――」
愛那は身を乗り出すようにして覗き込みながら、ちろりと舌なめずりした。逆に博希は、ベッドに手をついて後ろに傾くような体勢だ。
「こういうのが、ピッタリなんじゃない?」
言うが早いか、愛那は手に持っていたショーツを博希のペニスの上にかぶせる。しかもちょうど裏側――愛奈の陰部が当たる場所に、亀頭の先端が包まれた。
「ひっ……!?」
「さ、あたしのショーツの中で、気持ちよくなってちょうだい」
(続く)