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「姉ママ」(11) (Pixiv Fanbox)

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  (11) 「はっ、はーっ……!」 「ん? どうしたの、ヒカリちゃん? どこかいたいいたいなのかな?」  荒い息をついて勃起をこらえる弟の様子に、アカリあくまで赤ちゃんプレイの延長を保ちながら言った。その間も、弟の竿をそっとつまんで、陰嚢との境目や裏側など、汚れがたまりやすい場所を丁寧に拭いている。  その手つきは、赤ちゃんの下半身を拭く母親のものに近いのだが――同時に、若い男の陽根を、若い女性が触り、握り、撫でまわしている構図でもある。可愛らしい女児ベビー服を着せられ、赤ちゃんプレイを強要されている身であっても、ヒカリは立派な男子高校生――いくら相手が実の姉とわかっていながらも、柔らかな女性の手に繊細な動きで陰部を撫でまわされて無念無想でいられるほど、悟りの境地を開いていられるわけではなかった。  しかしアカリは判っているのかいないのか、 「それとももしかして、もうかゆいかゆいになっちゃった? すぐに気づいてあげられなくてごめんね、ヒカリちゃん」 「う、うぅ……そ、そうじゃ、なくて――ひっ!?」  本当のことを言おうかどうしようか迷っていたヒカリの声が、一瞬にして裏返る。  あろうことか、陰部周辺や竿そのものを拭き終わった姉は、竿を握った手をそのまま下にずらして、包皮をめくりあげたのだ。  濡れた粘膜が外気に触れる冷たさが、これまで以上に敏感な場所――普段は包皮に包まれたままの亀頭に襲い掛かり、ヒカリはついに悲鳴を上げた。 「やっ、やめてよ、姉ちゃん――そんな、そこは――!」 「ちょっとヒカリちゃん、嫌々しないでちょうだい」  しかしヒカリの抵抗も、「母親」でもある姉にとっては何の痛痒にもならないらしく、あっさりと両脚をつかんで動きを封じてしまった。そのままの体勢で、アカリは弟に優しく言い聞かせる。 「ヒカリちゃん、いい? 皮かむりおちんちんは、ちゃんと剥いてあげて内側まで拭かないと、おしっこがたまってくちゃくなったり、かゆくなったりしちゃうの。だからいやいやしないで、おとなしくしててちょうだい。ね?」 「う、うううううっ……!」  包茎であることまで強調されて、ヒカリはますますいたたまれなくなる――が、非力なはずの姉の手につかまれた足が、まるで万力にでも固定されたかのように微動だにしない現実に、反抗の気力も萎えてしまう。 「う、くっ……!」  彼にできるのは、そんな現実から目を逸らすように顔を背け、姉にペニスを拭かれる恥辱に耐えることだけ。 「そうそう、いい子にしてね。大丈夫、痛くしないから」 「…………」  姉の手が再び、おしりふきでペニスを拭き始める。  いくら優しくしているとはいえ、敏感な亀頭に直接触れられる痛みに、ヒカリはいっそう身をすくませる。ペニスに触れているのがさらに亀頭の裏側――竿との境目にある雁首を撫でられて、 「ひ、ぃ、あ……!」  単純な痛みだけではない、目も眩むほどの官能が走り抜けて、ヒカリは喘ぎ声を漏らした。男性器の中でもとりわけ敏感――痛みではなく、性的刺激を感じやすい部分である。目を逸らしていることも仇になり、柔らかな女性の手のひらに竿を握られていることをさらに強く意識してしまい、 「う、う……」 「あら、あらあら」  おしっこを拭いてあげていた赤ちゃんのおちんちんが、掌の中でムクムクと大きくなってゆくのを、アカリはなおも困ったような笑顔で見下ろしていた。 「ヒカリちゃんったら、そんなにおちんちんをふきふきされるのが気持ちよかったのかな? お姉ちゃんの手の中で、こんなに大きくなっちゃうなんて――さっきまであんなに可愛かったのに、もう、握った指先が届かないくらい」 「ご、ごめん……ごめん、姉ちゃん……!」  ヒカリは絞り出すような声で謝る。  女児ベビー服を着せられていたり、おねしょおむつに下半身を包まれていたり、赤ちゃん扱いされたり――そんな少年としての屈辱とは全くベクトルの異なる恥辱。実の姉に対して性的に興奮してしまったことへの申し訳なさに、ただひたすら胸が痛い。  しかしアカリは気にした様子もなく、 「大丈夫よ、ヒカリちゃん。そういうプレイなんだもの、昂奮するのは仕方ないわ。お姉ちゃんもちゃんとわかってるから、気にしないで、ね?」 「き、気にするなて、言われても――」 「ふふっ、意外とナーバスなんだから。でも、困ったわね。このままじゃおむつを当ててあげられないし――じゃ、ちょっと抜いてあげるわね」 「えっ――!?」  コンビニに行くついでに郵便物を出してあげる、程度の気軽さで言う姉を、ヒカリは真っ青な顔で見上げた。   (続く)

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