連載小説「女装強要妄想ノート」(30) (Pixiv Fanbox)
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4月第2週「女児用入学スーツを着せられる」
(5)
「っ……!」
もう手で押さえられてはいないのだが、それでも真弓はM字開脚のポーズを取ったまま、体を竦ませる。握りしめた両手を胸元に当てたそのポーズは、ともすれば誘っているかのようにすら見えた。
しかしその股間に屹立しているのは、少女のような可憐な容姿と、ピンクの女児スーツにはおよそ似つかわしくない、ごつごつとした、巌のごとき肉竿。まるで彼の男性性が、すべて雄の器官に集中してしまったかのようですらある。
「じゃあ――触らせてもらうね」
「姉」の手が、ついにその場所に触れる。右手を上――親指と人差し指のわっかで、雁首を搾るように。左手を、その下に添えるように。
「うわっ、ガッチガチ……前も見たけど、真弓ちゃんのってこんなに大きくなるんだ。いつもは目立たないのに。ねぇ、真弓ちゃん。真弓ちゃんはなんで、おちんちんをこんなにおっきくしちゃってるのかな?」
判りきったことを
「それは、その……女の子の、入学スーツを、着て、ドキドキ、して……こ、昂奮、しちゃった、せいです……!」
「くすっ、真弓ちゃんの変態さん」
判り切ったことを自分で言わされた上、くすぐるような嘲笑を浴びせられて、真弓は辱められ――なのに、握られているその部分は、いよいよ猛って脈打つように痙攣する。
「すっごい……ビクンビクンって、さっきから、暴れ出しそうなくらい。ね、もうこのくらいなら、ちょっと手でこすってあげれば、射精するんだよね?」
「す、するけど……それは――」
妹の手でこすられて射精する。真弓にとっては、兄として絶対に止めるべき禁断の行いである。しかし亜弓にとっては「兄」を嬲り、「妹」を可愛がる行為――彼女の中でその両者は、矛盾なく同居しているかのようであった。
「ん? まさか恥ずかしいなんて言わないでしょ? 出したいんだよね? 可愛い入学用の女児スーツを着て、オナニー、したいんだよね? あのノートに書いてあったってことは――こんな場面を想像して、オナニーしてたんだもんね?」
「それは――あ、あああぁっ!?」
「だったら素直に、お姉ちゃんに任せなさい。お姉ちゃんが、真弓ちゃんのおちんちんをシコシコッってこすって、気持ちよくしてあげるから――」
「姉」はそう言って、指先を緩やかに動かし、竿をしごき上げ始めた。
「――っ!?」
淫らな言葉とも相まって、自分の手でするのとは全く次元の違う強烈な快楽が襲い掛かる。わずかに残った理性で懸命に歯を食いしばり、呼吸を整え、お尻の穴に力を入れて、
(こんな、亜弓に見られながら、弄られながら、射精なんて、したくない――!)
必死で射精をこらえるが、すでに女児スーツを着ただけで興奮の極みにあった勃起をしごき上げられていては、彼の意志など嵐に翻弄される小舟に等しい。
「あぁっ、だめ、もう、で、出る、出ちゃう、から……!」
「出るって、精液? あれすっごい匂いだったよね。うーん、このまま出したら、あたしの制服まで汚れちゃいそうだなぁ」
そう言って、手を動かすペースを緩める亜弓。
射精させられずに済んだと、微かに安堵する歩実だったが、
「だから――ショーツの中に出しちゃいなさい、真弓」
亀頭に先ほど脱がされたショーツをかぶせられ、激しく扱き上げられた瞬間、ついに真弓の理性が蒸発した。
自分でもわからない悲鳴を上げながら全身を突っ張らせて、腰を何度も躍らせる。ペニスは激しく痙攣し、そのたびに雄汁が腰の奥から狂奔して溢れだし、強烈な官能が意識を白く染め上げる。
白濁液は被せられたショーツの表面にさえ染み出して、青臭い匂いが広がっていった。
「あははっ、すごい、すごい! ショーツをかぶせれば大丈夫かと思ったけど、染み出すくらいたっぷり出ちゃってる! うっわぁ、内側もべっとり……」
ショーツを亀頭からどけて、その内側を覗き込みながら笑う亜弓に、
「う、ううっ……言わないでよぉ……」
忘我の快楽から恥辱のどん底へ叩き落され、真弓は顔を覆って泣き始めた。なによりも情けないのは――こんな惨めな目に遭いながらも、それを快楽と感じてしまう自分自身であった。
「くすくすっ……ほら、泣いてないで、真弓ちゃん。お姉ちゃんがおちんちんを拭いてあげるから」
「い、いいって、それくらい、自分で……」
「任せなさいって、あたしの方がお姉ちゃんなんだから、ね?」
「う……うん……ありがとう、お姉ちゃん……」
「姉」に優しく、今度はハンカチで萎えたペニスを拭き取ってもらいながら、真弓はいよいよ本当に妹になってしまったかのような気分で肯くのだった。
しかし――
(くすくすっ、兄ちゃんってば、すっかり「妹」になってくれたみたいね)
従順になった兄を見下ろして、亜弓はほくそ笑んでいた。
(これだけ大人しく言うことを聞いてくれるんなら――近いうちに本格的に、外に連れ出せるかな?)
(あのノートにだって「女装して外に連れ出される」シチュエーションがたくさんあったんだもん。本当は兄ちゃんも、女の子の格好でお外を歩きたいんだよね)
「あ、亜弓――お姉ちゃん、どうしたの……なんか、笑顔が怖いんだけど……」
「くすくすっ、なんでもないわよ。さ、拭き終わったから、今度こそママに見せに行こうね。あ、ショーツは汚れちゃったから、ノーパンでね」
「そ、そんな――う、はい……」
「姉」の企みなど知る由もなく、真弓は立ち上がってスカートの裾を整え――ノーパン状態の下半身を揺れるスカートに辱められながら、「姉」とともに1階に降りてゆくのだった。
(続く)