連載小説「女装強要妄想ノート」(29) (Pixiv Fanbox)
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4月第2週「女児用入学スーツを着せられる」
(4)
「妹」の入学スーツの、ジャンパースカートに浮かび上がったモノを見下ろして、亜弓は一瞬目を丸くする。しかしすぐに意地悪な笑みを浮かべて、
「んー? これはさすがに、ママの前に行くわけにはいかないかな?」
「妹」の耳元に口を寄せ、小声でそう囁いた。
「っ、う、うんっ……!」
「くすくすっ、じゃあ今度こそ、あたしが真弓ちゃんのお世話をしてあげる。今日は新1年生だもん、『お姉ちゃん』のお世話になっても、恥ずかしいことなんてないよね?」
「う……それは、でも……」
「いやならいいわよ。このままママのところに降りていって、スカートの前にできた膨らみも一緒に記念撮影してもらおうね」
「い、いやっ! それは――!」
「だったら大人しく、あたしの部屋にいらっしゃい。ほら」
「うぅっ、はい……」
真弓は泣きそうになりながらも、素直に手を引かれて「お姉ちゃん」の部屋に連れ込まれる。
こちらは真弓の部屋とは逆に、女児部屋らしさはほとんど抜けている。クローゼットから覗く衣類もユニセックスのものばかりだし、カーテンもベッドカバーもモノトーンのものに代わって、クールな印象だ。
亜弓はそのベッドの前に「妹」を引っ張ってくると、
「えいっ!」
「ひゃあっ!?」
それだけは妙に可愛い掛け声とともに突き飛ばされて、真弓はベッドにあおむけにされる。
「な、なにするんだよ――って、ひゃああっ!?」
すぐに起き上がって抗議しようとする真弓だったが、その時には「姉」に両足首をつかまれて持ち上げられ、脚をVの字に開いた格好にされてしまっていた。
とうぜんジャンパースカートは大きくめくれ上がり、ピンクドット柄のショーツが露わになっている。その逆三角形の中心部分にある膨らみと、先走りによるシミが浮かび上がっているのを見られて、
「やっ、やめてよ、亜弓……!」
恥ずかしさのあまり、口元に手を当てて目を逸らしながら懇願する真弓。
しかしそんなポーズは、かえって「姉」の嗜虐心をそそるばかりで、
「くすくすっ、そんな格好でお願いされても、逆に誘われてるようにしか見えないよ、真弓ちゃん」
亜弓は両手の位置を、「妹」の足首から膝裏に移し、M字開脚の状態にさせる。もちろんスカートはめくれたまま、ショーツは丸見えのままだ。
押し倒され、逆光の中で笑う「姉」に、真弓はいよいよ逆らえなくなる。体格と腕力という単純明快な「力」の差と、見下ろされている位置関係は、彼我の立場を容易に逆転させてしまう。
「さぁ、真弓ちゃん。ショーツの中のおちんちん、苦しいんでしょ? お姉ちゃんが楽にして――ううん、気持ちよくしてあげるから、おとなしくしててちょうだいね。ママにはこんな姿、見られたくないでしょ?」
「う、ううっ、は、はい……」
泣きそうになりながらもうなずく真弓。
そんな「妹」に、亜弓はいっそう頬を紅潮させて、
「じゃあ――脱がせるから、じっとしててちょうだいね」
その両手で、ゆっくりと太ももの裏側を撫でまわしながら這い下ろす。
「んっ……!」
こらえきれず、真弓は甘い喘ぎを漏らす。女児用入学スーツを着ているだけでも、すでにオナニーのとき以上の恥ずかしさと興奮が高まっているのに、「お姉ちゃん」にベッドに押し倒されてM字開脚にされ、太ももを撫でられて――本当に無力な少女になってしまったかのような錯覚に陥る。
(オレ、亜弓にさえ押し倒されちゃうんだ――)
今さらながら、自分の非力さを実感する。女子中学生相手でさえ力では敵わない。つまりは同年代の男子など、その気になれば自分を好きなように――
嫌な記憶と想像に、心が暗部に囚われそうになる真弓。
しかし次の瞬間、ショーツの中にもぐりこんだ亜弓の指が、ずるりとそれを脱がしていて、意識が現実に引き戻された。
「ひっ!? い、いや、見ないでっ……!」
露出するペニスが、ついに妹の視線にさらされる。
「あははっ! 真弓ちゃんのおちんちん――ほんとにここだけは立派なのね」
間近で眺めながら揶揄う亜弓の、熱を帯びた吐息がかかり、真弓はすぐにでも暴発してしまいそうになるのを、必死でこらえなければならなかった。
(続く)