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連載小説「女装強要妄想ノート」(27) (Pixiv Fanbox)

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4月第2週「女児用入学スーツを着せられる」   (2) 「な、何でそんなものを――!?」 「決まってるでしょ? 今日は入学式のところも多かったから、それを見て、真弓ちゃんにも着せてあげないとって思ったのよ。ちょうどセールで、安くなっていたし」 「そりゃ確かに、安くなってるだろうけど、だからってオレに――っと」  女装のことを玄関先で話しているのが恥ずかしくなり、真弓は慌てて家に入ってドアを閉めた。そこへ、 「くすくすっ、形だけ恥ずかしがっても、ねぇ? 本当はその女児スーツ、着たくてきたくてたまらないくせに」 「あ、亜弓――!」  ちょうど2階から降りてきた亜弓――中等部の制服である、紺地に白いラインのセーラー服を着た亜弓が下りてきて、半畳を入れた。相変わらずのショートカットに男前な風貌のせいで、ともすれば彼女の方が、女装少年のように見えてしまっていた。 「例のノートにだって、『女児用入学スーツを着せられる』ってあったくらいだし、ほんとはうれしくって仕方ないんでしょ?」 「う、嬉しくは……少しだけ……」 「ふふっ、もっと素直に喜んでくれてもいいのよ? さ、早く着替えて、ママとお姉ちゃんに入学スーツ姿を見せてちょうだい」 「は、はーい……」  母親から女児スーツを受け取って、真弓は2階の自室へ。  もともと清潔感のある、男子高校生らしくない真弓の部屋だったが、最近ではどんどん女の子っぽさが上がっている。壁に吊るしてある女子小学生制服や、デスクの横にかけられた赤いランドセル、黄色い通学帽子などはもちろん、ベッドカバーやカーテンさえも、中等部進学に当たって模様替えしてもらった妹から譲られた――と言うより押し付けられたおさがり。カーテンはピンクの花柄にフリルがついたもの、ベッドカバーはギンガムチェックとレース柄で、面積が広いこともあり、部屋全体が華やいだ印象だ。 (やっぱり、カーテンとベッドカバーはちょっとやりすぎたかな……)  中学(真弓はもともと公立中学出身だった)の友人とは疎遠になり、高校の友人も招かないため、この部屋まで遊びに来るのはせいぜい幼馴染くらい――なのだが、先日親友が遊びに来た時、ちょっと変な目で見られた。女子小学生の制服や小物といったクリティカルなアイテムは隠していたのだが。 (ま、まぁ、女装してるのがばれることはないだろ、うん)  真弓は気持ちを切り替えて、スーツをいったんベッドに寝かせ、男子制服を脱ぎ始めた。  トランクスも脱いで全裸になってから、クローゼットを開け、女児下着を取り出す。家の中では女装モードのため、下着にもだいぶ慣れてきたが――やはり引き出しを開いた瞬間、パステルカラーの下着が並んでいる光景にはドキドキしてしまう。 (女児用スーツだから、派手な柄物やキャラ物の下着はやめて、なるべくシンプルなもののほうがいいかな)  ピンクドット柄にフロントリボンのついたシンプルなショーツとキャミソールのセットを選んで着用し、ついでにレース付きのショートソックスも穿く。たったそれだけで、もはや男子高校生には見えなくなってしまう。  下着姿になったところで、ベッドに寝かせておいた女児用スーツに改めて向き合う。サイズは140。真弓であればじゅうぶん着られる大きさだ。 「ごくっ……」  高校の男子制服から、小学1年生が着るような、女児用の入学スーツへ――つい先ほど、リアル新入生のスーツ姿を見たこともあり、胸の高鳴りはひとしおだった。  まずはボレロのホックを外し、ジャンパースカートの背面ファスナーを下ろして、ブラウスを取り出す。普通のパリッとした着心地のものとは違い、やや柔らかなサテン生地。丸襟の縁や前立ての左右、袖口に小さなフリルがついていて、入学スーツならではの特別感が漂っている。  袖を通すと、するりと薄く、軽やかな着心地が肌の上を滑り、ボタンを留めれば上半身が包まれてゆく。真弓はそれだけで、軽く達してしまいそうになる。 (ううっ、入学スーツを着られるからって、昂奮しすぎだって……!)  まだ勃起はしていないが、すでに竿の内側は先走りに潤い始めている。女性で言えば「濡れている」といったところか。 (ブラウスだけで、こんなに……セーラー服はもう何度か着せられてるけど、やっぱりブラウスタイプのスーツは新鮮……!)  続いてジャンパースカート。広げた背中側のファスナーから足を入れようとして、 (そういえば、最初に着せられたのもジャンパースカートだったっけ……) (あの時は、上はカットソーだったからまだ普段着っぽかったけど……今回はブラウスと合わせて、女児用スーツで……) (ピンクの千鳥格子ジャンパースカートから、ブラウスの白い襟と袖が覗いてる……これもこれで可愛くて好きなんだけど、やっぱりスーツなら、ちゃんとボレロを羽織らないとね……) 「ごくっ……」  喉を鳴らし、グレーのボレロを手にする。右、左と袖を通し、ブラウスの袖とボレロの裏地が滑らかにこすれる感触にいっそうドキドキするのだった。

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