復刻2 (Pixiv Fanbox)
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その男は重宝されていた。
女を選ぶ目が良かったからだ。
娼館に入る女は、事情はそれぞれあったが
金を稼ぐ為が大半だった。
娼館の女は男に従順になり、金を受けとる。
しかしこの男が娼館に入れる女は違った。
金を稼ぐ為でなく、男に対し嫌悪、反抗する女ばかりだった。
この男が目を付ける女は、
心が強く、金に困っておらず何か大きな目的がある、そういったことが基準だった。
その女を犯し、男に対する嫌悪感を植え付る。
そして反応を見て客の求める人材であれば娼婦にする。
その後娼館では嫌悪感を持ったまま、合法的に犯される。
そんな女を求める男は多かった。
この男が仕入れた女は娼館の売り上げを支えた。
この女もすぐに娼館へ売られる。
「あの男が女を仕入れた」そのうわさが広まれば
手に負えない女、強く清らかな女を無理矢理犯すという欲求を
持て余した男達がその娼館へと押し寄せるだろう。
男はまた女を探して世界を周る。