【お絵かき研究】髪の塗り方を考える日記 (Pixiv Fanbox)
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頭部の彩色練習用に1枚描いてみました。
普段使わない赤系の肌色を使ったり瞳を強めに表現したり。
で一通り色をのせてみたのだけど
まあイケてないですわね…。
絵が完全に空中分解しました。
どこがだめかというと全部ダメなんだけど、今回はあくまで塗りの練習、特に髪の塗りの安定した出力を目指すつもりだったので、その部分のみ改めて検証してみることにしますよ。
髪のアップ
茶系ベースの濃淡に、カウンターとして青系の差し色を入れているのですが、色が落ち着かない感じですね。
で、これは1枚のレイヤーにそのまま明るいところも暗いところも塗りをつけてしまっているのだけど、この形で描くと明るいところはもっと明るくしたいだとか、影はもっと別の色にしたいとか修正しようとするとめちゃくちゃ難しいんですよね…。
なので考え方を変えて、一旦塗り直してみます。
まず上の状態はベースカラーのみ乗っけたものです。
で、ペンにベースカラーを持ったまま、一枚レイヤーを重ねて乗算で影部分を仮に塗り、そのレイヤーの色相を変化させます。(何故こんな風にするかというと、技法の安定した再現を行うためですね。)
※何故色相変化かというと、ここを単純に明度の上げ下げにすると画が重く、かつ単調になってしまうためです。青系に近づけるとなんとなくモダンな印象がありますね(右)
で、色相は決まったので今度は彩度を下げたり(左)明度を上げたり(右)してベースカラーに馴染ませます。
できたらスポイトで色を取って、乗算レイヤーを通常レイヤーに戻した上でスポイトしたカラーで塗り直します。(色は同じでレイヤーの効果のみ解除)
続いて今度はハイライト部分。ここも同じようにベースカラーを保持したまま1枚レイヤーを追加、スクリーン(左)や発光(右)を試します。
いい感じになったと思ったら、こちらもスポイトし、レイヤーモードを通常に戻してスポイトカラーで塗り直します(これはこのあとレイヤー内に加工を施す際、下のレイヤーの影響を受けないようにするため)
これで影部分とハイライト部分のカラーが決まったので、レイヤーを保持したまま筆でニュアンスをつけていきます。影部分に2影をつけたり、ハイライト部分にさらに明るいところをつけたり。それでできたのが左です。
なんとなく左のほうがモダンに見えませんか?
そうでもない?
そう…
できたやつをざっくり仕上げ
あとはディティールアップしてあがりです。
今回はこれで終わりますが、やはり髪の濃淡差が大きく安定しませんね。
ハイライトと影部分、ベースカラー部分の差は少なくして、もっと色相差で色に幅を出したほうが良かったかも。
おわりです