【Fantiaリクエスト】P活初心者まふゆちゃん (Pixiv Fanbox)
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※これはprskの2次創作小説です。
※オホ声、P活、即堕ち、イラマチオ、中出し、ニーゴメンバーを巻き込み、淫語要素を含みます。
「いってらっしゃい、まふゆ。夕飯前には連絡してちょうだい」
「うん、ご飯楽しみにしてるね」
つま先で玄関の土間を叩きながらドアノブを掴む。前傾姿勢のせいでずれたトートバッグを慌ててもう片方の手で支えた。中に入っているのはB5サイズのノート、ペンケース、スマートフォン、それとしおりを適当に挟んだだけの文庫本。洒落っ気のない無地のトートバッグは重みによって少し角ばったシルエットになっていた。落ち着いたグレーのカーディガンでボディラインを隠せば、今日の私は『休日の昼下がり、図書館で勉強する努力家の娘』の出来上がり。そんな娘を満足気に眺めながら、お母さんは私を見送っていた。ふと、玄関の扉の先で誰かと待ち合わせしていないか確認していた可能性を感じ、わずかに背中が冷える。
――今日の本当の予定を聞いたら卒倒するだろうか。「まふゆはそんな子じゃないものね?」と私の肩を強く握りしめるのだろうか。
私の行先はシブヤ駅前、待ち合わせ相手は赤の他人……相手とすることはP活だ。別にお小遣いに困っているわけではないし、勿論女子校生を金で買うような男性との恋愛的出会いを探しているわけでもない。
夕方まで時間を潰せて、かつその間母と会う可能性もない場所。それが私の求めたものだった。しかしひとりでは限界がある。最初は本当に図書館に通い詰めていたが、休日は家族連れも多くそこそこにぎわっている空間に向かう足取りはやがて重くなっていった。
なんとか自習スペースへ辿り着いたとしても、同級生と鉢合わせれば『優等生の朝比奈さん』にならなければいけない。それが三週続いてからは逃げて、逃げて……私はひとつの選択に賭けた。
P活。これまで無縁だと思って生きてきたそれが私を救うかなんてどうでもいい。つらい休日をせめてつまらない休日にしてくれればいいのだから。
人で賑わうシブヤ駅を横目に、数日前に書き込んだサイトを開く。チカチカ点滅する文字や下品なバナーの主張が激しくて読みづらい。
画面トップを忙しなく動き回る文字は"初心者P活ならココ! お誘いBBS"。つまりP活専用の出会い系スレッドとでもいおうか。
マッチングアプリなどインストールしてお母さんに見られる可能性を考慮し、私はこのサイトを利用することにした。比較的新しいものに慣れている世代はアプリに集まる為、わざわざこんな使い勝手の悪いものを利用するのは時代についていけないおじさん、もしくは私のようにアプリそのものを残せない人だろう。今日会ったことは秘密にしてくださいね、と念を押すまでもない。こんな好都合なことがあるだろうか。
待ち合わせまであと数分、私は自分の書き込みを読み返すことにした。逆サバを読んだスリーサイズと女子校生であることを匂わす書き込みには今も数えきれないほどのレスが付いている。条件を提示してくる者が多数、どうせ嘘だという野次が数える程度。
今日の待ち合わせ相手はそんな野次をけん制しつつ、オトナ有で金額の提示は忘れない"騎士気取り"を選んだ。額面だけ見ればもっと高いものもいたが、その人物は冗長な言葉で私をかばっているのが決め手だった。こちらによく思われたがっている相手の方が、私にはいろいろと都合がいいだろう。
スマートフォンの時刻が切りのいい数字を刻んだ時、私の身体を影が覆う。
「"みふゆ"ちゃん?」
頭上から降ってきた声はやけに粘着質だ。黙って顔を上げれば、目の前にはワイシャツになんとか肉体をおさめた……いわゆる肥満体系の中年男性が立っている。彼が身動きする度に加齢臭とやらが漂うのか、待ち合わせしているであろう他の女性は皆顔を歪めて離れていった。
「はい、"みふゆ"です」
偽名…いや、この場合P活用のハンドルネームと呼ぶべきか。いつものように表向きの笑顔を向けながら、私は改めて彼の顔を見る。少なくとも健康的には見えない青白い肌。顎周りにはそり残したであろうひげがぽつぽつと覗き、自分の外見になど興味がないのは一目瞭然だった。シャツはよく見ると全面がうっすら汗で湿っている。一言でいえば冴えない……華の女子校生が集う宮女にこんな教師はいなかった。
そんな彼は負けじとじろじろと私の身体を上から下まで眺めると、毛むくじゃらの指を立て眼前に突きつけた。
「ほ、本当にホ別2万でいいの?」
「はい」
「ぐふふ……でも手は抜かずにいっぱい気持ちよくしてあげるから安心して。まぁボクはみふゆちゃんにこれから抜いてもらうんだけど❤ な~んて、おっさんくさいかな!?」
「ふふ、おじさまったら面白いですね」
互いが目的の人物であると確定し、ようやく私はスマートフォンをしまう。風になびいてまとわりついた髪をそっとかき上げれば、それを見て彼は鼻息を荒くした。普段女性に接することができないにしても、その理由は距離感や態度に問題があるのがわかる。欲望を隠すポーズをするだけで、相手がそれに気づいてどう思うかなど気にしていない、そんな男だった。
銀杏並木を歩き、ラブホテル街へ向かう。時折視界でひらめく葉の向こうから、荒い呼吸が聞こえた。偶然を装おうとしているのか彼の汗ばんだ手が二、三度私のそれに触れる。ぶふ、ぶふ、と詰まるような呼吸はいつの間にかすぐ隣で鳴っていた。最早偶然では済まない距離にいる彼へ視線を向けると、意外にも相手はたじろぎ居心地が悪そうに顔をそらされる。インターネットでは頼みもしないのに騎士気取りだったが、手を繋ぎたいの一言は言えないらしい。
「手、繋ぎませんか?」
「えぇっ? い、いいの?」
「はい、せっかくなので」
私からの提案を受け、彼は鼻の穴を膨らませる。贅肉で張りつめるズボンで手のひらを何度もごしごしと拭いたのち、そっと私の指をつかむ。肉付きも皮膚の湿度も違うそれは私の反応を窺いつつ、次第にしっかり指一本一本を絡ませていった。すれ違うカップルが親子にも恋人にも見えない私たちを話のタネにしているのが聞こえる。
でも、どうでもよかった。あの家から少しでも出られる理由が作れて、お母さんにさえバレなければ誰に笑われたって軽蔑されたっていい。湿った手のひらはこんな状況じゃなければ触りもしなかったが、笑顔のお母さんに詰められているときのような息苦しさはない。よく知ったお母さんの期待はつらいのに、数分前会ったばかりのおじさんの欲望を叶えるのは楽。まるで自分がそれを望むかのように寄り添ってやれば男は気を良くする生き物らしい。
彼はとあるホテルの前で足を止めた。ラブホテルの相場など知らない私相手に見栄を張ろうと思ったのか、看板に『地域最安値!』のような煽り文句はない。彼はまるでエスコートするような手つきでドアを開ける。荷物はトートバッグのみ、扉も自動ドアなので正直ありがたみはないが、私がほほ笑みながら会釈する姿にはご満悦のようだ。
フロントでは「学生さんのご利用はご遠慮願います」と棒読み気味に言われたが、おじさんは適当にあしらっている。その間、私は壁に飾られた複製写真を見ながら聞こえないフリをした。
訪れた部屋は白を基調にし、猫足を模したソファやテーブル、天蓋付きベッドが置かれている。そんな白い輪郭を柔らかな間接照明が縁取った空間だ。トートバッグを近くのローテーブルに置きつつ、背後の彼を振り返る。
「おじさま、お風呂お先にどうぞ」
了承を待つフリをしながら、私は積まれたリネンの中からタオルとバスローブを一組取り出し渡す。彼は手際が良いだの気が利くだの最初のニヤつき顔に戻り、浴室があるだろう場所へ向かった。その背中を見送ってソファに腰かける。
待ち合わせ場所からかなり歩かされたこともあり、少し休みたかった。念のためスマートフォンの電源は切っている(図書館に行くと嘘をつきつづける理由でもある)からナイトコードで三人に連絡を取ることも出来ない。結局、今日作業したことにする為必死に夜中に書き溜めたノートをパラパラ見るぐらいしかやることはない。消しゴムで雑に擦ったせいか黒ずんだ箇所を改めて綺麗にしているうちに、おじさんが戻ってくる。
彼はバスローブから覗く素足でペタペタと音を立てながら、私の手元を覗き込んだ。
「みふゆちゃん、お勉強してたの? 真面目そうだもんねぇ。キリがよくなったらお風呂入っておいで」
「いえ、大丈夫です。昨晩の振り返りをしていただけなんです」
そそくさと立ち上がり、タオルやバスローブを掴む。照れたと勘違いしたのか背後からはとろけそうな声で私をほめちぎる言葉が聞こえてきた。まるで逃げるように脱衣所へ飛び込み、衣服を脱いでいく。可愛さを度外視したシンプルなブラジャーを外せば同級生よりも大きな胸が露わになる。長い谷間は蒸れ、夏場でもないのにしっとりと湿っている。おろしたショーツは手早く丸めカーディガンの下へ隠した。
半透明のドアを開けると先ほどまでおじさんを包んでいただろう湯気が顔を撫でる。滑らないよう濡れた足場を慎重に歩き、シャワーヘッドを持った。蛇口をひねった数秒後、あたたかなお湯が指を伝う。足の先からあたため、いつもの入浴のくせで濡らしそうになった頭を急いでそらした。おじさんが選んでいたのはご休憩という体の3時間プラン。髪質を抜きにしても、長いこの髪が濡れることは望ましくないだろう
シャワーヘッドを元の場所に戻しながら今度はボディーソープのポンプを押す。とろりと垂れたそれは自宅でつかっているものより粘度が低く、いくら擦っても薄く小さな泡にしかならなかった。とりあえず洗えればいい、保湿など二の次だといわんばかりの強い香り。部屋の利用料金が猫足を模したロココ調インテリアの高級感まで反映しているかはわからないが、備え付けのアメニティーはどの部屋も共通ということだろう。そんなものか、と小さくぼやきながら全身を撫でる。いつもはやわらかく密度の高い泡で包まれる陰毛も、今日は軋んでいるような気さえした。
意味があるのかわからないボディーソープを洗い流し、鏡の中の自分を見つめる。胸がまた大きくなった気がした。腰回りに至っては今のショーツは食い込んで少し痛い。新しいものが欲しいという気持ちと母にまた管理されることへの気だるさ。しかしどちらにせよ苦しむのは自分だというつまらないオチに鼻で笑ってしまった。流れるお湯がこの胸も腰も全部削いでくれればいいのにと思いながら、もう一度シャワーを浴びる。もちろん私の身体も鏡の中の身体も変わらなかった。
脱衣所へ戻りタオルを広げる。吸水性の悪い布地は少し毛羽立っていて、拭くというより擦っている気すらした。……私の快適な衣食住は父の労働で得た金銭と、それをまめに管理する母によって用意されているものだ。今日のように嘘をついて出かけたはずなのに、頭のどこかには必ず両親からの施しがちらつく。
私が学生であり保護者が必要な、未熟な存在だと自覚させられる感覚は非常に窮屈である。でもこれはいつになったら感じなくなるのだろう。すべてから解放されるのはいつだろう。
高校を卒業したら? 成人したら? ――お母さんのいう通り、立派なお医者様になったら?
自由を思い描きたいのに、想像の中の私はずっと引きつった笑みでこっちを見ている。苦しむことも解放されることも考えられなくて、一度でいいからすべてがどうでもよくなりたい。そんな曖昧な願いを叶える術などないのに。
羽織かけたバスローブを見つめ、私はそれを戻した。鏡の中で、胸の大きな女がこちらを見ている。物言わぬその顔が嫌で、見捨てるように私は脱衣所をあとにした。
「あぁ、みふゆちゃん、湯加減……って、バ、バスローブは!? あ、着方わからなかったかな!? でも下着は……」
無言、素っ裸、棒立ち。これが冬の屋外ならば生命活動に終止符がうたれていたかもしれないが、ここは空調が程よく効いたラブホテルである。ほんのり温かさすら感じる室温のおかげで鳥肌がたつことなどない。私は胸が揺れるのも気にせず、おじさんの目の前へ歩みを進めた。
「おじさま、私のスリーサイズ覚えてますか?」
「サ、サイトで書いてたやつのこと? えぇと確か……上から85,55,85だっけ? あ、いや、キリがいいいなって思って覚えてたんだよね、ははは」
やけに饒舌になった彼の隣に座れば、視線が胸の膨らみに夢中なのはまるわかりだった。時折思い出したように顔を見てくるが、私が言及していないなら許されると思ったらしい。身じろぐたび揺れる胸に合わせて彼の瞳も動く。至近距離で直視したくなるほど、彼にとって女子校生の胸は価値があるらしい。
私はそんな彼を誘うように自分の胸を思い切り寄せた。ただでさえ大きな胸が描く直線の谷間が現れるとついに彼は声をあげる。みちみちに詰まった乳房、寄せた腕で隠しきれない乳輪、長い谷間。彼のバスローブの股間が不自然に盛り上がり、大股開きで座って緩んだ布地から赤黒い陰茎が覗いている。私にとって当たり前の身体が彼にとっては理性と欲望を左右させる程のものなのだと確信するには十分だった。
「あれ、嘘です。どんどん大きくなっちゃって、本当は上から102,60,90なんです」
「ひゃ、ひゃ、ひゃくに!?」
もうおじさんは視線を隠す気などさらさらないようだ。私の腕の間でひしゃげる胸と会話でもするかのように覗き込む。視線を上下させて乳房のサイズ感を焼き付けようとする彼の為にゆっくりと腕を緩めれば、今度は徐々に見えてきた乳輪へ顔を寄せる有様だ。吐息がかかるほど迫る彼の目の前でおもむろに腕を外すと、支えを失った胸のふくらみは一気に解放された。あぁっ、という情けない声が部屋にこだまする。そのまま胸を下から持ち上げたり、柔らかさ故に歪むそれを目の前で揺らしてやると、ついに彼は辛抱溜まらんと言わんばかりに私を搔き抱いた。
「きゃっ……」
「み、みふゆちゃん! ふ~……ッ!!❤ サイトで書き込みを見た時から、ずっとキミに会いたかったんだ……!!❤❤❤ 実際会ったらものすごく綺麗な子だし、性格もいいし、スタイルもいい……こんなエッチな子と会えるなんて、きっとおじさんはみふゆちゃんと会うために生きてきたんだね!!」
自分と同じ年代の娘がいてもおかしくないだろう年齢の彼は、今日出会ったばかりの私を褒めたたえながら抱きしめる。……実際はおしつけられた胸の感触を楽しんだり、まわした手で素肌の尻を撫でまわしているようが。
いつまでもひっついたままの彼をゆっくり引きはがし、顔を見上げる。拒絶されたと感じたのかおじさんは唇を引き結んだ。さっきまでの無遠慮な態度がまるで嘘みたい。そう思いながら身を翻しベッドへ向かった。背中への刺激は揺れる髪が素肌を撫で上げたものか、彼の不躾な視線によるものか。
ベッドに乗り上げてゆっくりと枕に頭を預けながら、ゆるくウェーブした髪をなおす。肩をすくめ改めて胸のふくらみをたぷんと揺らせば、彼はギラつく目で立ち上がった。急いた足取りで歩み寄ってくる姿は怪獣映画にでてくる怪物のよう。私は枕元に置かれたコンドームの包みを手にとり、彼の目の前で揺らす。興奮を隠す気すらないぐらい開いた瞳孔が気持ち悪い。包みを掴もうとした彼を制してそのまま太ももを開けば、お預けを食らった獣は一瞬で秘部を獲物としてロックオンした。しかしそこを直視させる前にコンドームの包みで膣穴を隠す。
「初めてなんです。……お手柔らかにお願いしますね❤」
覆いかぶさってくる彼の影を見上げながら、唇を小さく尖らせる。割ったひざの間で彼はバスローブを脱ぎ棄てた。コンドームで隠していた秘部を丸出しにした瞬間、飛びついてしゃぶり出すほどやる気満々だったらしい。
やがて部屋の照明を反射するほどぬらついたそこを彼は満足げに見下ろす。コンドームを装着する間、私が小陰唇を思い切り開き秘部を見せつけてやると彼は大喜びだった。すっかり勃起した陰茎をまるでお返しといわんばかりに私に見せびらかす様は滑稽だ。彼の性的興奮が私を喜ばせると信じてやまないようだ。うきうきと膣の入り口へ押し当て、これで泣かせてやるぞといいたげな緩慢な動きで腰をゆっくり進ませた。
そんな彼と対照的に、私は「おじさんの肩のほくろ、天井のシミと同じ並び方だな」と思いながらわざとらしい吐息だけで応えた。思っていることを言う必要もないし、彼を必要以上に喜ばせる必要もない。
どうせ、この時間はお母さんから逃れる為のものだから。
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「ぅお゛お゛ッ……!!❤ ほぉッ❤❤❤ ぉッ❤ ぉお~…ッ!❤」
私は、うつぶせのままシーツの上で痙攣していた。喉は掠れているのに全身は汗まみれで、この数時間で悪い風邪を引いたのかと錯覚する。大きくて重くて邪魔なだけの胸がつぶれて痛い。まるで平泳ぎの途中みたいな品のないポーズを直そうとするも、手足が言うことを聞かなかった。震える指で必死に藻掻いたせいでシーツはシワだらけ。呼吸に合わせてなんとか尻を動かすも、濡れたシーツの冷たさに腰がぴくぴく跳ねる。
「おぉ゛~……ッ!!❤❤❤ おッ……❤」
――端的にいえば、おじさんのセックスは私を壊した。生まれ持った穴に熱い陰茎が侵入してきたかと思えば、やけに硬い段差が内側をこそぐ様に往復する。その刺激は肉厚な腰回りを跳ねさせるのに十分だった。思わず口から飛び出した声は驚くほど程野太くて、自分のものだと理解するまでの数秒間、目を白黒しながら唇を震わせた。
意識せずに漏れた声に困惑する姿がそそったのか、おじさんはさらに腰を振る。硬い陰茎に我が物顔で膣を荒らされ、自分の意思関係なく刺激を与えられる。事前にねっとりとした愛撫を受け続けたそこは貪欲で、私が頭を振り乱しながら無理だと喚いても沸き上がる痺れを伝えてくることをやめない。
初めての絶頂はあっけなく訪れる。上り詰めた瞬間身体の持ち主のことなど知らないとばかりに足がピンと伸び、シーツを何度も踏みつける。それに合わせ、経験したことない衝動に上半身が思い切りのけぞった。寄せて見せつけていた時とは似ても似つかない程、乳房は重力のままに左右に別れる。その先端でふっくらとする乳輪ごと掴み上げられ、絶頂に対処しようともがいていた私は更なる雄たけびをあげた。これまで悩みの種でしかなかった大きな胸がさらなる絶頂をもたらした時には、本当にこの肉体が悍ましかった。
結局彼が「みふゆちゃん、出すよぉっ!! 巨乳女子校生処女まんこで……出るッ!!❤」と喚いたのは私の絶頂の回数が片手の指の数を越えたあとだっただろう。汗を撒き散らしながら股間を叩きつけられ、胸も脇もめちゃくちゃに舐めまわされる。ゴムを破るんじゃないかと思う程全体重をかけたピストンの最後に子宮口を亀頭で抉られ、私はこれまであげたこともないような声量の絶叫をあげた。
ベッド横のミニテーブルがやけにまぶしくて視線を向けると、そこには照明を反射して煌々と輝くミネラルウォーターのペットボトルが一本。それがたまらなく欲しくて、必死に手を持ち上げようとする。
しかし私の顔のすぐ横に彼が腰かけた。ざらついた尻が視界いっぱいに広がったが、そんなことよりも一本の煌めきが視界から消え去ったことの喪失感が大きかった。
「ふ~……やっぱり若い子はいいねぇ。肌のハリはもちろん、肉ヒダの粒感が段違いだ」
――べチンッ!!
いつの間に用意したのかおじさんは缶ビール片手に息をつき、雑な動きでさらけ出されたままの私の尻をひっぱたく。
「うぉお゛ッ!!❤ おぉ゛~……ッ!!❤」
「ありゃ、喋れないぐらい気持ちよかったかぁ。そんだけ喜んでくれたならおじさんも嬉しいよ」
ラブホテルに向かうまでの挙動不審さが嘘のように、今度は大きな手が私の髪を堂々と撫でる。腰回りの熱に支配されたままの私はされるがままその温もりを享受した。髪のウェーブに沿って往復するそれは、飽きることなく何度も何度も視界に影を落とす。視界はただでさえ彼の大きな体で遮られているのに、文字通り何も見えなくなった。
嬉しいという言葉が本心だったのか、彼は私が起き上がれるようになるまでずっとそばにいた。行為をする前と同じようにお互い全裸のままベッドに腰かけたが、私とおじさんの距離感はまるで違う。さも当然のように彼は私の丸みを帯びた腰を抱き寄せ、勝手に髪をかきあげてくる。丸出しになったこめかみにリップ音をたてながらキスまでする始末だ。
「あの、おじさま……。今何時ですか?」
「ん? 17時をまわったところかな。そろそろ帰ろうか。今お手当あげるからねぇ」
時刻を聞き、私の胸中がざわめく。脱衣所に置いたままの下着を取りに行くとまた鏡の中に女がうつった。セックスの間にシュシュが取れたのか、解放された長い髪が汗で張り付いている。
鏡に映る女から感じていた既視感、その姿は自宅で私を待つお母さんだった。ここ数年は見ていないはずの母の裸が容易に想像できるほど私はあの人に似ているのだ。
一見人好きのするおっとりとした顔つきや柔くウェーブする長い髪。露出を避けても隠し切れない大きな胸。
何とも言い難い寒気が身にまとわりついているような気がして、衣服を手に取りまたおじさんの元へ急いで戻った。彼はまた鼻の下を伸ばして揺れる胸を見ていたものの、私の固い表情には何も言わなかった。急いでチェックアウトしなければいけないと焦っているだけだと思ったのだろう。
あとはもうこの部屋を出るだけになった時、おじさんは慌てて上着の内ポケットから封筒を取り出した。
「ごめんね、お手当最初に渡さなくて。待ち合わせ場所結構混んでたし、ホテルついたらお風呂入っちゃって、そのあとみふゆちゃんがエッチに誘ってくるものだからうっかりしてたよ」
お手当と称して渡されたそれが想像していたより厚い気がして、私の動きが止まる。おじさんは黙ったまま何も言わない。失礼を承知で(金で身体を売買するような人間しかこの部屋にはいないが)封筒の中を覗き込む。
「……!」
紙幣を目で数えると、事前に伝えられていた"ホ別2万"より多かった。具体的にはもともと提示されていた金額に5万円が追加されている。
バイトなど許されない私にとって、そんな額の現金を至近距離で眺めることなど初めてだった。もちろん、これ以上の額を両親は私に投資しているのだろうけど……。
「あの、これ……」
指毛まみれの手をそっとつかみ、できるだけ優しく微笑む。彼の意図が読めない以上、無意味に刺激することは避けたかった。言外に受け取れませんという気持ちを込めて口角を上げ続ける。その様子がお気に召したのか、彼はさらに上機嫌になった。
「みふゆちゃん、とってもいい子だし、頑張ってくれたからおまけだよぉ」
「受け取れないです……それに、こんな大金いただいてしまったら、おじさまが心配です」
ね、と首を傾げながら引き続き反応を窺う。……現金に触れる機会こそ少ないが、事前に伝えられていた額を遥かに上回る報酬を受け取るなど危機感が反応するに決まっている。どう好意的に曲解してもトラブルにつながる可能性は排除できない。受け取る側ならなおさら避けられるリスクは避けるべきだ。
お手当を銀行口座に入れようものなら、すべてを管理する母にバレるだろう。だからといって現金が詰まった財布が母の目につけば、文字通りすべて吐くまで問い詰められる。金も時間もかけて育てた愛娘が見知らぬおじさんに身体を売った。そんな事実を知った母の形相など想像したくもない。
背筋に汗を流しながら黙って微笑む私に、彼は満面の笑みを浮かべる。頬肉が盛り上がり、ただでさえ細い目が糸のようにしなった。
「みふゆちゃんは全然態度変えなかったし、おまんこもすっごい気持ちよかったからボーナス! ね、おじさんも今更しまうんじゃかっこがつかないからさ。次回の予約代とでも思っておいてよ。あぁそうだ、よかったら連絡先教えてくれない? サイトに書き込むんじゃ見落としちゃうかもしれないでしょ」
少し早口な言葉を浴びながら、ようやく私は頷く。というか、いつもの感覚でこれは私が頷くまでこの部屋を出られないやつだと察知したのだ。性欲の解消と女子校生へのカッコつけが達成でき満足げな彼と少し歩き、シブヤ駅前で別れる。
ひとりになった瞬間私は駆け出した。時刻は18時を過ぎ、季節も相まって空は暗くなってきた。それを真似するように私の視界が淀んでいく。
まるで残念だといいたげな顔で、でも口では「まふゆが頑張った結果だものね」とおかあさんは笑うだろう。そのあとはテーブルに並んだ味のない何かを口につめて、存在しないはずの『図書館での一日』を語らなければいけない。同級生に会った、は先週使った気がする。
教材コーナーで有名な教授の本を借りて応用問題をたくさん進められた。これにしよう。自宅につくまで私はそんなことを考えていた。
玄関に飛び込んだ私を迎えるため、廊下に顔を出したおかあさんの表情は想像通りだった。手が震えてうまく靴が脱げない。勢いよく振った足からすっぽ抜けた靴が土間に叩きつけられ、音を立てる。謝らなきゃ、謝らなきゃ。遅くなってごめんねと申し訳なさそうな顔をして、おかあさんを激昂させない程度の「私の頑張り」を説明して、手作りのごはんに目を輝かせて……。
「まふゆ、そんなに慌てなくて大丈夫よ。お勉強頑張ると時間ってあっという間だもの」
外出前から増えたのはあの封筒だけなのに、トートバッグがやけに重く感じる。肩にかけた持ち手を強くつかみ、私は明るいリビングへ向かった。
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初めておじさんにお手当をもらったあの日から、ずいぶん経つ。今日は近くのショッピングモールで買い物がしたいと事前に連絡があり、おじさんの目的地とやらへ向かっていた。人で賑わうそこへ行くことに躊躇いはあったが、彼がどうしてもと粘る為付きそうことにした。
「そういえば、みふゆちゃんはお金を何に使うの? お洋服とか買った?」
「いえ……使わずにとってあります」
私の言葉が意外だったのか、彼は言葉に詰まる。少し間のあいたあとに「みふゆちゃんは堅実だねぇ」と呟いた。
お金を使わないのは堅実さなんかじゃない。高額な服を着ればきっとお母さんが気付くだろう。アクセサリーだって一緒だ。「ずいぶん素敵なものを持っているのね」から始まり、私が何を言おうと「そういうのは買ってあげるから、今度は相談してほしいわ」と結ぶだろう。容易に想像できる状況になるとわかって、買い物をする必要などない。おじさんから渡される封筒は毎日違う場所に隠している。その中に入っている紙幣はそろそろ現金で残しておくには無理のある額になっていた。もう十分もらったからと断っても彼が握らせてくる状況は誰にも相談できないのだった。
「若い子っていろいろとお金がいるもんだと思ってたんだけどなぁ。興味ないの? お化粧品とか流行りのものとか」
「……あの、母が厳しくて。あまりそういうものを自分で買えないんです」
「そっかそっか、みふゆちゃんって育ちよさそうだもんね」
本当に育ちがよかったら見知らぬ他人とセックスなんてしない。勿論わざわざ口には出さず、曖昧にほほ笑んで誤魔化す。
おじさんが向かった三軒目はワゴンタイプのクレープ屋だった。彼がそういうものを好んで選んだのか、私がこういうものを好きだと考えたのかはわからない。並んでいた同年代の女の子たちは一瞬こちらを見て会話を止めたが、すぐにまた盛り上がりはじめた。
人気ナンバーワンとかかれたメニューを頼めば、すぐに包み紙にくるまれたクレープが出てきた。出来立てだと言われたそれは力加減を間違えればあっけなく潰れてしまいそうで持ちづらい。味なんてわからないけど彼に合わせて相槌をうつ。あっという間に自分のものをたいらげた彼は、なんとかクレープを食べ終えようとする私の姿をじろじろと見ていた。全裸だって何度も見ているのに、ものを食べる姿を今更見て何が楽しいのだろう。
フードコートに備え付けられた給水機で汲んだ水まで胃におさめた後、ようやく彼はホテルへ行こうかと提案してきた。人目のない場所へ行けることに私は安心した。
すっかり馴染みとなったラブホテルに入り、靴を脱ぐ。おじさんは珍しく浴室に直行せずソファで休みたいと言った。年がらもなく甘いもの食べちゃったから一休み、と恥ずかしそうに言い訳している。その横に腰かけしな垂れかかれば彼はとても嬉しそうだった。
たわいもない会話をしているうちに、私はひとつ気が付いたことがある。いつもラブホテルに直行するのに今日はショッピングモールへ行った理由。どうやら、彼なりに私を楽しませようとしたらしい。思い返せば彼の向かう店は若い女の子の客層が多かった。私はあいにく興味も関心もなかったが、目の前のおじさんの風貌を見ればその選択にかなり勇気を要したことがわかる。
そこまでする彼の目的を推測し、口を開いた。
「あの……おじさま。今日ショッピングモール行ったの、デートみたいでしたね」
デートという言葉を聞いた瞬間、おじさんは丸い頬を緩ませる。彼の求めていた言葉を返せたらしい。
お母さんに笑顔で詰められる時間をかなりの頻度で減らしてくれるなら、これぐらいのリップサービスは構わない。
「そ、そうかな? あはは、実は結構張り切っちゃって……恥ずかしいよ」
「ううん、とっても嬉しかったです。何かお礼させてください」
「お礼かぁ……そしたら頼みたいことがあるんだよね」
デートの真似事で喜んでいた彼のことだ。続く希望も容易く解消できるだろう。
そんなことを考えながら横に座る彼の顔を見上げる。
「じゃあ、これまでみふゆちゃんに悪いかと思って遠慮してたんだけど……ちんぽをしゃぶってほしいな。フェラ、お願いしていい?」
「……え、あ、じゃあシャワーを……」
私の言葉も待たず、おじさんは立ち上がった。浴室に向かうかと思ったが、彼はその場で服を脱ぎだす。見慣れただらしない下腹部があらわになれば、当然陰茎も私に見せつけるようにぶら下がる。一見目立つ汚れはないが、まだシャワーを浴びていないそれから思わず顔をそむけてしまった。ソファから逃げ出そうにも彼が私の膝を挟むように仁王立ちしており、身動きがとれない。
そんな私の様子を見た彼は慌てたように脱ぎ捨てた服のポケットから財布を取り出す。
「ごめんごめん、お手当は先に渡さなきゃね。ショッピングモールで渡そうと思ってたんだけど、人が多かったから。って、これ前も言ったか」
手に握らされる紙幣、再び突きつけられた陰茎。彼のデートもどきは所詮己の欲望を叶えるためのご機嫌取りだったようだ。……そもそもP活なんて互いの打算があって成り立つものなのに、私は何を期待していたのだろう。
私の名乗った偽名を疑いなく呼び、カッコつけてお手当を多く渡す。そこに好意なんてない。あるのは、P活にのこのこやってくる女子校生を汚したいという願望。胸の奥が燻っていく。
抗う意思もなくなった私の輪郭を掬い上げ、彼は一方的に陰茎を喉の奥へ進めはじめた。
「みふゆちゃん? ほら、お口開けて~❤」
――にゅるるる……❤❤❤
「……おほっ❤ みふゆちゃんのお口まんこ、あったかいよぉ❤❤❤」
頭上で漏れた声は吐息交じりで、顔を見なくとも快感に染まっているのだと想像できる。私の視界と鼻先は縮れた陰毛に埋まり、思わず呻いてしまった。それをきっかけに彼の太い指が伸びてくる。
「ほら、こっち見て❤ ……うんうん、ちんぽしゃぶる上目遣い、エッチだね❤❤❤ いつもは美人さんなみふゆちゃんの、こ~んな恥ずかしい顔見られるなんて嬉しいなぁ❤❤❤」
彼はひとりで喋り続ける。その声はデートという単語を出した瞬間よりよっぽど上機嫌で、彼が喜ぶだろうと思ってしゃべっていた私が馬鹿みたいだ。髪を撫でるだけだった手は次第に私の後頭部へまわっていく。口内の熱を纏わせるだけだった腰振りが早くなり、喉奥の粘膜を亀頭で刺すように刺激した。嘔吐反射すら彼の快感に利用されているらしい。
力で敵わないと悟りつつも、私の逃げ場はひとつしかなかった。仁王立ちしている彼の足の間だ。少しずつ腰をソファ下にずらし脱出できたと思った瞬間、彼が片足をソファに乗り上げた。唐突に視界の端で動いたそれは、脱出が目前となった私の顔のすぐ横に音を立てて降り立つ。数cmずれていたら……と想像する暇も惜しい。
彼が足を上げた方へさらに身を逃そうとすると、頭皮に痛みが走った。踏みつけられた髪が固定されているらしい。身体はソファからずり落ち、頭だけが彼の陰茎を受け入れるべく座面に残って天井を見上げている。対照的に彼はいつの間にか両足をソファの上に乗り上げ、私の顔を見下ろしていた。されるがままの私はその姿を見上げながら、まるで和式便所を跨いでいるみたいだと思った。
「ふっ❤ ふっ❤ みふゆちゃん、射精していいよねっ?❤ 」
最早私の返事など待たず、彼は一層激しく陰茎を抜き差しする。その度振りかぶった睾丸が顎をうつ。重力だけでなくでたらめな腰振りによって加速し、何度もぶつかるうちに熱を感じた。部屋には私の藻掻く音と睾丸が激しくぶつかる音が響く。
――ぐっぽ!! ぐっぽ!! ぐっぽ!!
「んぐッ! う゛ッ! ぐッ!!」
「ふーッ❤ うぉお……粘っこいの出る出る出る……ッ!!❤❤❤ おぅッ!❤❤❤」
――びゅ~~~ッ❤ びゅるるる……ッ!!❤❤❤ びゅ……ッ❤
まるで物のように扱われながら藻掻く私の頭を押さえつけ、彼は射精した。精液が無遠慮に喉へ流れ込んでいく。酸素を求めて必死に呼吸するほど吐き気が沸き上がる。
「ふッ、ご……!!」
「はぁ、女子校生の喉まんこ直絞り……っと❤ みふゆちゃんのフェラ、期待以上だったよ❤❤❤」
「げほッ! げほッ!! はぁ……はぁ……ッ!!」
彼はようやく頭上からどき、どっかりとソファに座りなおした。射精を終え満足したのか私の背中を軽く擦ってくる。思わずその腕を払いのけると彼はわざとらしく悲しそうな顔をした。まるで私が悪いとでもいうような表情をしながらもう片方の手で陰茎を扱きだす厚かましさも忘れない。口内に残った精液を手のひらへ必死に吐き出し、呼吸を繰り返した。
その呼吸が落ち着いた頃を見計らい、おじさんが私を呼ぶ。視線を向ければ完全に復活した陰茎も見える。私の喉を押しつぶした射精など、彼にとっては助走程度のものなのだろう。踏みつけられた髪はすっかり崩れ、緩んだ髪先からシュシュがぽとりと落ちる。顔にかかった細い髪房が唇の端に入り、不快だ。
「おじさん、私今日はもう……」
「うんうん、わかってるよ。本番したいんだよね? ちんぽしゃぶったらおまんこ疼いちゃったんでしょ~。まったくみふゆちゃんは淫乱だなぁ……あ、お金使ってないっていってたけど、もしかしておじさんとセックスするのが目的だから?」
呆れた。このおじさんと定期的に会っていた理由を、私の好意ありきだと取られていたらしい。彼から提案された突然のショッピングモールデートすら一方的な射精をするための計画の一環だった。なんてくだらなくて、気持ち悪いのだろう。……そんな男に気を遣った私が、一番くだらない。
彼は物言わぬ私をソファに引き上げると、そのまま己の膝に座らせた。ロング丈のスカートは当たり前のようにまくられ、ウエスト部分に織り込むよう固定される。その下でショーツ越しの恥丘が陰茎に触れている。
挿入を予告するような体勢に身体が一瞬強張るも、彼の手はその緊張をほぐしてやると言わんばかりに愛撫を始めた。ショーツの上からクリトリスの包皮をとんとんと突いたり、大陰唇の柔さを弄ぶように隙間から指を侵入させる。まるで脱がすまでもなくお前の身体は知り尽くしているぞと言わんばかりのスムーズさだ。
しかしショーツの存在が煩わしくなったのか、彼は私に陰部を露出するよう告げた。その言葉は頼み込むようなものだったが、口調はひどく急いていて、彼が性欲故の苛立ちを私にぶつけるまで時間の問題だと理解した。
――もうどうでもいい。はやく終わらせて帰ろう。今後の休日の予定なんてナイトコードでみんなに頼めばよかったんだ。毎週は無理でも、きっとアイデアを出してくれたり、逃げる場所の参考をあげてくれたかもしれないのに、どうして私はこんな男と……今更考えたって遅いけれど。
「……はい、脱ぎました」
私がそう伝えるより早く、彼の指が膣内へ侵入する。意思に反して刺激を覚えた身体は当たり前のように愛液を垂らしており、下腹部から水音が鳴った。すっかり膨らんだ膣内の一部を擦られ、指の太さを感じるほど中を締めてしまう。男を喜ばせてしまうだけだとわかってはいるのに、一方的に与えられる愛撫がそれをやめさせてくれない。すぐ目の前で呼吸を荒げる彼から必死に顔を逸らすも、「恥ずかしいの? 可愛いねぇ」という粘つく声を強請る仕草として扱われてしまう。
愛撫が続いた数分後、ついに汗ばむ腰を持たれた。太った男の腕は贅肉だけではなく筋肉が備わっており、逃れることは敵わなかった。顔を向かい合わせたまま恥丘に押し当てられた陰茎は硬く、皮膚を食い破って侵入してくるんじゃないかとすら思う。
「みふゆちゃん、そろそろ挿れるよ~」
「――え」
彼の言葉を聞き間違いかと思い、私は再度下半身を見下ろした。そこに鎮座する彼の陰茎はむき出しであり、避妊具をつけていない。まるで威嚇するかのようにぴくぴくと揺れるそれを彼の手が支え、膣穴へ宛がう。肉同士が触れ合い、おじさんは耳元で声を漏らした。
「うぉ~生マンは入り口からあったけ……❤❤❤ やっぱり金払って抱くならフーゾクより素人だよ❤」
「ま、待ってくださ、避妊……」
「えぇ? これまであんなにたくさんお金あげたのに、まだコンドームセックスさせるの? ちょっと自分勝手なんんじゃない?」
「あの、無理です、本当にやめ……」
「大丈夫大丈夫、ちゃんと外で出すし。あぁでもみふゆちゃんのおまんこ、コンドーム越しでもぬるキツおまんまんだから生だったらすぐ絞られちゃうかも❤ 最悪アフターピル?とかのお金も追加であげるからね。よいしょ、っと……おぅ❤ ぬるんって挿いっちゃったよぉ❤❤❤」
背筋を走る汗が尾てい骨にたどり着いた頃、生の陰茎はあっけなく挿入された。膣は私の意思と関係なく陰茎に絡みつく。ソファの上で彼を跨いでいた足に力がこもり、指先がじわじわと背もたれをのぼっていった。不安定な身体を支えたいが、陰茎の持ち主である男に縋ることも避けたい。汗ばむ手で必死にソファの座面を掴めば、まるで結合部を見せつけるようなV字の開脚になってしまった。
彼はそれを淫乱女からの誘惑だと思ったのか腿裏を抱きかかえて舐めまわす。突き放そうと思うも腕は上半身を支えるため使用中。滑る舌はその間に何度も何度も往復し、やがて満足したのかヂュッパ!と下品なリップ音をたてて離れていった。
好き勝手されてもせめて声は出してやるものかと歯を食いしばった瞬間、彼が私の尻を鷲掴んだ。指が食い込む感覚に気付くも、ギリギリの体勢を保つ私に逃げる術などない。
――ぐりぐり……ッ!❤
「ッお゛ぉ゛……ッ!❤❤❤」
自分の体重がかかっているせいで亀頭がいつもより深く押し込まれる。その衝撃を受け、私の喉からはこらえきれない呻きが漏れた。
これ以上彼を喜ばせたくないのに! 気持ちよくなりたくないのに!
「うッお゛ぉ~……ッ!!❤❤❤ そこだめだめだめだめ……ッ!!❤❤ ッほ❤ ッほ❤ ッほぉ~……んッ❤❤❤」
視界はにじんでいき、声が低く野太くなっていく。まるでこうされることが私の本望であるかのように、制御することができない。
彼が軽口をたたきながら腰を弾ませる姿は、苦しむ私をあやすようにも見える。
「みふゆちゃん、本当にセックス好きだよねぇ❤ 初めて会った日にシーツがびしょびしょになるくらい潮吹くからびっくりしたのが懐かしいよ……。でも何度もセックスしてるうちにちゃんとちんぽを気持ちよくすることも覚えてくれたからね、こうやっておじさんのちんぽで押し込むと……」
――とん❤ とん❤ とん❤
「お゛ッ!!❤❤❤ お゛ッお゛ッお゛ッ!!❤❤❤」
「おぉ~締まる締まる❤ ほらもういっちょいくぞ~……それっ! それっ! みふゆちゃんの生子宮口、コリコリしててたまらん~❤ 」
「抜いて゛……ッ!!❤ は、はやく抜いてッ!!❤❤❤」
「えぇ~? せっかく挿れたばっかりなのにもったいないじゃないか。もっと一緒に楽しもうよ~」
体勢も絶頂もギリギリで耐えながら、彼の言葉すべてを唸りでかき消す。滝のような汗が頬を伝い、全身をめぐる血は指の先まで燃えるような痺れを運んだ。
おじさんの腰の上で尻を弾ませることを強いられ、ついに私は限界を迎える。ぴんと伸びた足が跳ね、突き上げられる勢いのままバランスを崩してしまった。
「あっ……」
ぐらり、と上体が揺らめく。まるでスローモーションのように天井が回転していた。……違う、私が倒れているんだ。視界いっぱいに広がる真っ白な天井をただ眺める。ただでさえ乱れていた髪は、体勢を崩したことでさらに顔にまとわりつく。天井で埋め尽くされていた視界はすぐに見知った髪に包まれた。
――危ない。そう察した瞬間、彼が腕を伸ばした。
「みふゆちゃん、危ない!」
女子校生の肉体を楽しんでいたぶよぶよの手は、迷うことなく私の手首をつかむ。背後のローテーブルに打ち付けるはずだった私の身体が一瞬で引きあげられ、その反動で抱きしめられる。たった一瞬の出来事なのに、自分が倒れそうになってから抱きしめられるまでが数分にも感じられた。
彼の腕の中、ソファの背もたれ越しに部屋の壁を見つめる。私を助けてくれたのだ。顔に跨って射精したり、何回もお手当を出しているからと避妊具なしで挿入するような人間なのに……。
いったん呼吸が落ち着いてから私は彼の顔を見ようとした。しかしいつまでも抱きしめる腕が緩まない。先ほどまで尻を鷲掴んでいた手は今度は私の背を抱きしめたまま。あまりにも長時間続くそれに訝しんでいると、彼が身体をぶるぶるっと震わせる。
「……っお~、出る出る出る……❤❤❤ 生膣射精、最っ高~……❤❤❤」
――とぷ……❤ とぷっ……❤❤❤ びゅ~……❤❤❤
「あ、う、うそ……」
おじさんは結合部を擦り付けるように腰を軽く揺すった。理解した時にはもう遅く、私は射精を受け入れるしかなかった。脈動や彼の吐息を感じるたび、自分が中出しされているのだと突きつけられる。外で射精すると言っていた口で下品な言葉を吐き、陰茎を抜く素振りもない。
ぶるりと身体を震わせた彼の隙を窺い、私は腕の間から這い出ることに成功した。ソファから転がり落ちるような体勢になったが、どうでもいい。ローテーブルに置かれたティッシュボックスへ手を伸ばし、力任せに引き抜く。自宅で使うものとは違う質感に指先が少し躊躇ってしまったものの、それを陰部に押し当てた。何度拭っても、手を離せばどろっとした液体がしたたり落ちていく。指を掻き入れほじるように精液を探った。
そんな様子を見下ろしながら彼は私の背後にまわり、尻たぶへまた陰茎を擦り付ける。いまだぬるつくそれは硬度を保っていた。
「みふゆちゃん、ごめんねぇ~。精液を掻きだすの、おじさんも手伝ってあげるから❤」
――にゅるんっ❤
――バコッ!!❤ バコッ!!❤
「お゛ッ!❤ やだッ!!❤❤❤ あ゛ッ……❤❤❤」
ティッシュで拭う手はいとも簡単にのけられ、膣穴へ侵入する。そのまま右手で髪を、左手で尻を掴まれ、腰を叩きつけられた。私がその後中出しされる度必死に精液を掻きだすも、あざ笑うようにまた陰茎を挿入される。中出しが終わったのはそれから4時間後、いつものように絶頂で動けなくなってからだった。
ローテーブルから落ちたスマートフォンには母からの夥しい数の着信、そしてナイトコードの通知が表示されているのが見えた。しかし、疲れ果てた私がそれを開くことはできなかったのは言うまでもない。
初めて中出しされたその日、おじさんはアフターピルの処方に付き添ってくれた。まるで娘を心配してついてきた父親ですとでも言いたげな顔で居座る彼を、自分勝手な射精をした本人だと誰が気付くだろう。神妙な顔で医師の言葉に相槌をうつ彼の横で、私は爪をむしっていた。
すっかり日の暮れたシブヤ駅までタクシーに乗せられた私の耳に、聞き覚えのある声が届く。
「まふゆ~!なんだ、外出してたんじゃん!」
軽やかな足取りで瑞希が、それを追うように絵名と奏が現れる。私の動揺を感じて少し躊躇ったようだが、やけに近くに立つおじさんから隔離することを優先したらしい。あくまで自然な動きで腕を引かれる。
「みんなで出かけようってチャット送ったけど、まふゆ読んでないでしょ! もしかしたら会えないかな~って思ってシブヤ来てたんだよね~」
「ま、本当に会えると思ってなかったけど」
「えっと……まふゆ、顔色悪いけど、大丈夫?」
よく見知った声があたたかいような、今だけは聞きたくなかったような、動悸がばくばくと私の体内に響いた。少し離れたおじさんを横目で見ると、彼は優しく微笑みを返してくる。
「"まふゆ"ちゃんのお友達かい?」
「そうで~す! ね、おじさんは……予備校とか、宮女の先生?」
朗らかな態度で対応する瑞希の質問に答えようとして、言いよどんでしまう。頷くのと首を振るのを足したような曖昧な反応を返すと三人は顔を合わせた。誰も立ち去ろうとしない状況で、絵名が一歩歩み出る。どんな立場かわからない以上問い詰めることもできないのがもどかしいらしく、眉根がぴくぴく動いていた。おじさんの体格に臆することない態度に、背後で瑞希が肩をすくめる。
私が黙ってその間に入ると絵名はついに私に向かって憤りを露わにした。
「ちょっとあんた! 何かやばいことしてんじゃないでしょうね!?」
「やばいことって、何」
「何って……その、言えないようなこと! もしもそんなことしてるなら……」
怒鳴る絵名を今度はおじさんが制す。その姿は若者の諍いをなだめる立派な大人に見える、
――その手が、やけに厚い封筒を見せつけたことを除けば、だが。
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「う、うっふ~ん❤ おじさまぁ、ブッ濃いの、か・け・てぇ~ん❤ おじさまのくっせぇちんぽスメルで顔アへる❤❤❤ 亀頭こっち向けて発射準備❤ うぉッ尿道パクパクエロすぎだろ❤❤❤ カウパーくっせ❤」
「ほっ❤ ほっ❤ ボクのカワイイお尻、くっそ締まりいいよっ❤❤❤ ほっ❤ あ~ケツ振りマジキクキクキク……ッ!!❤❤❤ ぷりぷりのケツ、ひっぱたくとすっげぇ締まるって好評なんだ♪ 過激オナホールに負けないキツキツアナル、挿れたいよねぇ?❤❤❤」
ステージを模した簡素なスポットライトを浴びて、絵名と瑞希が腰を振る。絵名はこちらを向いた中腰、瑞希は尻を向けて膝に手をついた相撲取りのような体勢だ。制服のスカートが揺れ、二人の下着がちらちらと見える。
そんな二人を眺められる位置で、私、おじさん、奏は全裸でソファに座っていた。三人分……いや、おじさんを考慮すればそれ以上の体重によって少し凹んでいるソファの上で、おじさんはわざとらしく首をひねる。
「迷うなぁ~二人ともエッチだから選べないよぉ。そうだ、まふゆちゃんと奏ちゃんはどっちの方がエッチだったと思う?」
「どっちでもいい」
「えっ? え、えっと……瑞希の方がお尻を見せつけてる感じがして、エッチ……かな……?」
突然話題を振られ、私は端的に、奏は彼女なりに考えたであろう返答を返す。それを受け二人が勢いよく駆け寄ってきた。口々に自分の方がエロいだのいやいや奏のいう通りだと宣い、取っ組み合いの喧嘩に発展しかける始末だ。そんな二人を止めようと身を乗り出した奏がおじさんに抱き寄せられ、宣言もなく挿入される。
足をピンと伸ばし間抜けな声をあげる奏を心配する者は、もういなかった。
大口を開け舌をうねらせながら挿入を羨む絵名。
ボクが先なんじゃなかったのとおじさんの背中をぽかぽかと叩く瑞希。
そして、自分で膣をほぐして準備するだけの私。
悲しみも、もうなかった。