ドリルと妻のララ (Pixiv Fanbox)
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マラ族襲撃からひと月
アナ族は完全に敗北を認めその集落ごとに
マラの支配を受け入れていた
かつては王国付の戦士だったリクも負傷の影響もあり
戦士を引退し皆を纏める地頭として
この一帯を治めるマラの戦士へ挨拶にきていた
マラの装飾に飾られたそこはかつての自分の館であった
思いでが汚されているようで不快であったが
今は抗う時ではない・・・そう思いぐっと歯を噛みしめる
淫臭ただよう閨
咽かえるほどの熱気
先ほどまで男女の営みをしていたのだろう
自分の下の子より若いと思われる男がそこにいた
「マラの戦士ドリルだ、お前が地頭か?」
こちらにあまり興味のなさそうな声でぞんざいに声をかけてくる
頭を上げるとそこにはかつて自分の妻だったララが
その若き戦士と全裸のまま肌を密着させ
何度も唇を合わせ愛おしそうに抱きついていた
思わず声をあげそうになる
だが身体のあちこちにある痣
ただよう精液と愛液の臭い
腕と脚は仲睦まじい様子で絡み合う
吹き上げる母乳はきっとマラの淫術で孕まされたのだろう
しかしこちらを見向きもせず
あふれんばかりの母性で抱きついた男に愛を注ぐ彼女の姿は
まるで20年前のころのように女として輝いており
もう自分をみることはないのだと長い夫婦生活を経てきた
リクだからこそ痛いほど理解させられるのに十分だった
挨拶もそこそこにドリルと名乗る若き戦士は
まだまだ性欲も強いらしくララを求めて奥へと下がっていく
きっと今晩もあのアナの男には無い長い男根で
ララを貪っていくのだろう
そしてそのたびにララはマラの女として
奴のモノへとなっていく・・・
リクの反骨心が粉々に崩れていくのを彼は感じていた