ダンジョン罠図鑑 (Pixiv Fanbox)
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快楽回廊(危険度★★★☆☆)
ダンジョンに稀に生成されるトラップルームの一種。
長い長い廊下がひたすらに続くだけの部屋であり、その内部には凶悪な搾精トラップや凶暴性の高い魔物は生息していない。しかし危険度は5段階中で3と高めである。
その理由はこのトラップルームの脱出成功率の低さにある。
一度この回廊に足を踏み入れてしまえば、例え入った瞬間に後ろを振り返ってもそこに出口はなく、まるで今までずっと回廊を歩いてきたかのように廊下が延々と繋がっている。この廊下はどこまで歩いても果てがなく、自分の意思で出られたという報告は未だ一件も存在しない。
この狭い廊下には、左右に壁に埋め込まれた女体ゴーレムが一体ずつ等間隔で存在する。右側には上半身が、左側には下半身が、それぞれ男の情欲を煽るように性的な肉を突き出して静止しているのが特徴。どのゴーレムも活動状態にはなく安置されており、自ら動き出したという報告は今までにない。
そのゴーレム達はいずれも極上の女体を持つ美女であり、男にとっては堪らない肉付きと美貌が精神を揺さぶる。これは魔物や罠全般に言える事だが、特にダンジョンに潜る男性は長旅から性欲が溜まっており、より誘惑に惑わされてしまう。また、ゴーレム達はゆっくりと発情ガスを絶え間なく放出しているようであり、一時間も歩けば頭の中が性欲でいっぱいになり、自慰行為を抑えられなくなるという報告がある。この未知のガスに対する対処法は今のところ存在しない。
そして左右のゴーレム女体に挿入または挿乳してしまえば、ゴーレムは活動を再開し、上半身ゴーレムならその腕で、下半身ゴーレムならその足で、被害者の身体をがっしりと掴み壁の中に引き摺り込んでしまう。壁の内部は狭い小部屋になっており、中には一つの上質なキングサイズベッドと大量(10~30人)のゴーレムが存在する。この時のゴーレムは、自分が抱きついたゴーレムのクローンまたは本人だけで構成されている。このゴーレムは右側の上半身と左側の下半身とをくっ付けたような容姿をしているそうである。
そして、被害者はここで何日間もかけてハーレム搾精を味わい、無数の絶頂を味わう。この時のゴーレムの性技はまさに蕩けるような心地であり、冒険も忘れていつまでも浸ってしまいたくなるそうである。そうして何日間も拘束された後は、大体の場合、眠っているうちにまた同じ廊下に寝かされる。この時、実際にゴーレムに外に出された時の記憶はどの被害者も存在しないという。部屋から出される時の記憶にはゴーレムにとって何らかの不都合があると思われる。
そして、また被害者は外を目指し歩き、またゴーレムに抱きついてしまう。そして、いつしか目的は性欲に変わり、気分に合わせた最高のハーレム搾精をしてくれるゴーレムを探すことになってしまい、永遠にその回廊に囚われる。
が、ごく稀に搾精が終わった後にダンジョンの外に出される場合がある。このごく僅かな被害者のデータによりこの快楽回廊の情報が成り立っている。彼らは回廊の事をギルドに報告し、場所を教えた後、また取り憑かれたように快楽回廊へ戻ってしまう。
恐らく、これはダンジョンへ来る被害者を増やす為だと思われる。友釣りの餌のように男性をリリースすれば、より多くの男性を捕らえる事が出来るという判断を行っているのはダンジョンそのものか、または内部のゴーレムによるものかはまだ判断はつかない。しかし、彼女らの目的は今のところ果たされており、被害者は最低想定で月間300人は下らないとされている。
囚われた人間は未だ帰らないし、帰ることはできない。しかし、稀に放たれた被害者の話を聞くに、そこでの生活はまさに極楽のようであるらしい。しかし、聡明な諸君らはこの図鑑を見て自ら囚われに行くのではなく、理性と勇気を持って謎を解き明かす探究心を持って頂きたい。
ここに、現存する快楽回廊の場所を示しておく。未だ極楽に囚われる被害者を取り戻すために、是非役立ててほしい。
ミミックハウス(危険度★★☆☆☆)
宝箱に化けたミミックが大量に住むトラップハウスの一種。厳密には、トラップハウスではなく特殊モンスターハウスであるが、ミミックの持つ生態からトラップハウスに分類されている。
こちらから宝箱を開けなければ無害であるため、危険度は2と低めである。が、冒険に慣れていない者は、その見た目から警戒心より先に強い高揚感を覚えてしまい、結果としてこのトラップにかかりやすい。この性質のため、ミミックハウスには初心者狩りの側面があるとされている。またトラップに捕らわれた後、その冒険者を救出するのは困難を極めるため、危険度2の罠の中では特に警戒が必要である。
ダンジョンの隠し通路の先にこのミミックハウスが存在している事が多い。その隠し通路は、大抵は我々冒険者が見つけやすいように探知が簡単なものになっている。あまりに見つけやすい隠し通路には気をつけろ、という言葉が冒険者の間で共有されているのはこのためである。また、その隠し部屋への扉にトラップが着いていない場合も警戒を強める必要がある。宝箱を大量に配置しているような部屋の防護が、そんなに緩いはずがないからだ。
ミミックハウスの見た目は、未開封の豪勢な宝箱が30~50個ほど置いてある隠し部屋であり、内装も非常に豪華絢爛で、まるで宝物庫のような装いになっている事が多い。この時点で、正常な判断ができる冒険者ならば、これほどに見つけやすい隠し部屋にこれほどの量の未開封の宝箱があるはずがないと警戒を強める事だろう。
しかし、ダンジョンに潜る冒険者の目的は、ほとんどの場合は宝箱を見つけて一攫千金を狙う事である。そのため、無数の宝箱を見た時点で一も二もなく飛びついてしまうビギナーの冒険者は非常に多い。また、高位のミミックの場合は人間の警戒心を解く魔力を発していたり、強い魅了の魔力を垂れ流して、例え罠だと分かっていても開けざるを得ないような精神状態にしてくる事もある事が知られている。しかし、これは対魔力の装備をしっかり整えていればある程度は抵抗できる。だが、駆け出しの冒険者は装備を整えるほどのお金がなく、この魔力に抗えず罠にかかる事例が後を絶たない。これも、ミミックハウスの初心者狩りの性質に加担しており、ギルド内でも大きな問題とされている。
宝箱の誘惑に負けた冒険者がそれを開けると、部屋の中に居るミミック達は一斉に目を覚まし、部屋中の宝箱が勝手に開いてゆく。その時点でミミックハウスに繋がる扉や通路は完全に閉じ、獲物となった冒険者は密室に閉じ込められる事となる。また、ミミックハウスはダンジョンの奥まった場所にある場合が多く、エコー探知や魔力探知で場所を特定する事は困難を極める。実際に、今まで冒険者が捕らわれたミミックハウスを特定できた事例は、まだ四例しか存在しない。
ミミックとなる宝箱は大小様々であるが、ミミックの捕食行為の関係から、最低でも人が一人入れるぐらいの大きさがある。そのため、宝箱の大きさから宝物庫とミミックハウスの判別を行うのは有効な手法とされている。
宝箱を開くと、その中にミミックは生息している。その種類は多岐に渡り、大抵は女体の一部分が大量に詰まっている事が多い。例を挙げると、大量の手がペニスを包んだり乳首を責めたりするハンドミミックや、巨大な胸の群れに全身をパイズリして責められるティッツミミックがある。
いずれもサキュバスに負けずとも劣らないほどの性技と感触を持っており、冒険者はその柔らかな女体の感触に骨抜きにされてしまう事だろう。更に、射精すればするほどミミックの中の女体パーツは増えたり成長したりする事が知られている。例えばティッツミミックの場合は、ただでさえ巨大な乳肉が更に大きくなって、狭い箱の中を更にふくよかな乳肉で詰まらせてしまう。そうすれば、まるで淫魔の柔肉のような乳肉のむっちゅりとした中毒性の高い感触で強く圧迫される事になり、おまけに甘ったるいミルクフェロモンも味わわされて、更なる射精を余儀なくされるだろう。そうすれば、更に箱の中は乳圧に犯される乳肉地獄となり、しかし不思議と苦しさはなく、淫肉の淫らな触感だけを強く押し付けられる女体の天国となる。そして、ある程度の時間(数ヶ月~数年?要調査)犯され続けると、ミミックからミミックに移されて、別の女体パーツに犯される事になる。
そして、最後に移される一際大きい箱は最上位のミミックであり、レギオンミミックと呼ばれている。これは今までのミミックの集合体のようなものであり、中身は無数の女体の様々なパーツが複雑に絡み合ったものになっている。その肉を布団代わりにして横たえられると、肉壁の隙間からむっちむちに肉が乗った極上女体が何人も現れる。これは、今までのパーツ毎に分かれた女体ではなく、人間と同じように頭から足までついたものである。なお、その顔立ちは非常に美しく、一度見ればどんな男性をも虜にするものだと言われている。
そんな女体が無数に箱の中に現れ、その大きさから隙間が多かった箱は、女の肉でみっちりと詰まる事になる。その肉体はぬるぬるとローションをまぶされたようで、ぬめりと柔らかさを両立しており、ペニスを悦ばせる事に特化している。また、レギオンミミックはその意思によって、女体のパーツを箱の肉壁または本体となる女の体から自由に生やす事ができる。更に、彼女は今までのミミックと意識や成長度合いを共有しており、獲物の男性がどのパーツでどれだけ射精したかを記憶している事が研究により知られている。つまり、その男性が射精の量から手コキが特に好きと判断されれば、無数の手を肉壁や本体から生やして犯してくるのだ。これは傍から見れば少々グロテスクにも思えるかも知れないが、今まで多数の女体パーツに犯されて部位へのフェチズムを拗らせた男性にとっては堪らなく性的興奮を煽るものとなる。
そんなレギオンミミックは、どうやら獲物となった男性に対して強い愛情を抱いているようであり、内部の男性へ拙いながらも愛の言葉を囁く場面が見受けられる。今まで確認されたのは、「すき」「あいしてる」「きもちい?」「ずっといっしょ」「だんなさま」などの短い単語なため、知能はあまり高くないか、人間の言葉をあまり知らないと推測される。
また、箱の内部では無数の女体のハーレム状態となっているが、その女体は端末のようなものであり、意識や思考は共有している。しかし、レギオンミミックは、男性を奪い合うようにして貪るような深いキスをするように、お互いに対して嫉妬するような行動を見せる時がある。
このように、レギオンミミックは時折不合理な行動を取る場合があるが、これに対する明確なら答えは未だ出ていない。レギオンミミックが意識共有体である事は、彼女がデザインも数も自由に女体を作成できる事や、ミミック間での成長や記憶の関係から間違いないと思われるため、レギオンミミックのこの行動については、今も研究が続けられている。
レギオンミミック内部は、触れればすべすべと、揉めばむちむちと極上の感触を返す肉が無数に詰まっているが、これに囚われた人間はあまりの快楽から二度と箱から出ようとはしなくなってしまう。自分が一番気持ちいいと思う媚肉を無数に押し付けられ、むちむちと犇めく極濃女体にいつまでも浸り、下半身は淫肉に犯されながら口ではべろべろと濃密に愛し合うディープキスをする快楽は、男性にとってこれ以上ない極楽であり、それを一度味わえば抜け出そうなどと考えることは不可能だからだ。そうして男性とミミックは箱の中に永久に引きこもり、無限の時を肉の閨で愛し合いながら、極限の快楽と共に過ごす事になる。
そうして、男性が完全にレギオンミミックの虜になると、ミミックハウスはダンジョンから忽然と姿を消してしまい、脱出や救出は完全に不可能になってしまう。これは、男性から得た魔力から部屋ごと次元の狭間へと移動したからだと考えられている。この事から、レギオンミミックはたった一人獲物がかかればそれで十分に魔力を賄う事ができると推測される。
そうして出入口が消えたことで人間は完全に逃げ場を失うが、そもそもミミックハウスに一度囚われた人間がそこから出ようという意思を持つはずがないため、どちらにせよ脱出は不可能なものと考えられる。
ちなみに、ミミックの箱の内部は時が流れないようになっているため、内部の人間は強制的に不老不死になり、死という解放の瞬間すら奪われる。また、箱の内部と外部では時間の歪みが発生するため、蓋を開けるのに必要な力が計算上無限大となり、無理やり開けるのは実質不可能である事が知られている。つまり、一度囚われれば永久にミミックに搾精されるのは確実であり、死ぬことも出来ずに快楽の坩堝に封じ込められる末路を辿るしかなくなってしまう。
このため、今まで救出された人間も、実際は箱を持ち帰る事ができただけであり、内部から響く水音と嬌声は続いているため、厳密には救出されたとは言い難い。
このように恐ろしいトラップがあるため、ダンジョンの隠し部屋には十分注意したい。さもないと、永久に歪んだ時空の部屋でミミック達に搾精をされ続ける事になる。それは定命の人間にとってはあまりにもおぞましい結末である。
これからダンジョンへ赴く諸君らは、この悲惨な末路を心に留めて頂きたい。
無限闇(危険度★★★★☆)
極めて危険度が高いトラップである。その凶悪さから生還できる人間がほぼ居ないため、情報もほとんど存在しない。奇跡的にこのトラップから生還した冒険者は未だ一名しかおらず、今回伝えられるのはそのたった一つの例である。
本来ならばこの図鑑は様々な人から話を聞き、それらの情報を纏めてトラップの兆候を探り、冒険者へ注意を促すものだ。しかし、あまりに強力なトラップは情報がなく、対処が非常に難しくなる。冒険者諸君は、ほんの少しでもダンジョン内で違和感を覚えたら、即座に逃げる事を覚えて頂きたい。
さて、このトラップの発動方法であるが、それすら未だ判明していない。現在の論説では、単純な押下式のボタンや、感圧式の床であるという説が有力とされている。しかし、それならばボタンは消費されるものではないためダンジョンに残り続けるはずであるが、その痕跡が発見されたという事例は報告されたことが無い。もしかすると、我々には全く未知の方法で、このトラップは人間を感知しているのかも知れない。
しかし、それが何か分からなかったとしても、何らかのセンサーは存在するはずである。何故ならば、このトラップは四六時中垂れ流していれば、見た目ですぐに判別できるからだ。
このトラップの効果は至極単純で、超高濃度の闇を噴出するというそれだけのものである。しかし、そのシンプルさ故に強力であり、抜け出せない。時に凝ったトラップより何より恐ろしいのが、このように純粋に強力すぎる魔力を浴びせてくるトラップなのである。
もしこれを作動させてしまうと、闇は一瞬にして被害者の視界を包む。白く薄い紙を真っ黒いインクの中に漬け込むように、それは防ぎようがない。一秒も経たずに全身を覆い尽くすそれは、夜の闇よりもずっと暗くて深く、質量すら持って押し潰されるような感覚を抱くという。それは名前の通り無限に果てがなく続き、どこまで逃げてもまとわりついて逃れられないものだと直感的に悟ったと、帰還した冒険者は語る。
その闇の中に居ると、まず急激に平衡感覚を失い、自分がどちらを向いているか分からなくなってしまう。そして、次第に上下の感覚すらも失い、自分が寝転んでいるのか立っているかも分からなくなる。地面がどこにあるのか、もしかしたら自分はどこかに落ちているのか……と、それすらも理解できなくなり、次第に正気を失うような感覚を覚えたと、帰還した冒険者は言う。
この冒険者は、この時点でようやく何かがおかしいと気が付き、たまたま帯に提げていた極光のスクロールを広げ、闇に小さな光の穴を開けてそこから脱出することができた。その時に使ったスクロールはランクで言えばSS級の代物である。これは言うまでもなく並の冒険者が容易に持ち歩く事は不可能な、魔法の技術を極めたほんのひと握りの人間が、何日もかけてようやく一枚作成する事ができる超高価な物である。そんな戦略級のスクロールですら、闇の空間に人が何とか通れる程度の穴を開ける程度である事から、その場での詠唱で打ち破るのは到底不可能であると考えられる。
また、もしスクロールを持っていたとしても、それを使う事ができないかも知れないと帰還した冒険者は言う。先述のように、闇は夜のそれよりも濃く、また圧するような重さすら感じ、潜在的な恐怖を煽るように思われる。が、実際に彼が感じた感覚は真逆であり、闇の中ではまるで心地よく重い毛布に包まるような温かみと安心感を抱いていたと言う。暗くて深い闇の底への恐怖は全くなく、むしろその外に出る事がひどく億劫で、例えるならば冬の寒い夜に暖炉の火を消して屋外に出る事を嫌うような、その感覚を何倍にも重くしたような感覚がある。当然、そこから外に出ようなどとは考えもつかず、脱出するためにスクロールを使うのにもかなりの精神力を要してしまう。精神が未熟な者ならば、きっと闇の中に自分から留まってしまうだろうとは彼の談である。
しかし、それでも彼が帰って来られたのは、無数の視線を感じたからであった。実際に姿を見た訳では無いが、闇の中には無限に魔物が存在しており、今にも自分に襲いかかろうと目を向けている。歴戦の経験からそう感じ取った彼は、そこでようやくスクロールを開く事ができた。
なお、このように闇に姿を溶かして集団で襲いかかる魔物の存在は以前から何例か報告があり、その事例と今回のトラップでの事例が酷似している事から、このトラップは彼女らを召喚するための足掛かり、もしくは彼女らの住む世界とこちら側の世界を繋げるためのものであると推測される。
闇から現れる魔物についても、対策のためここに記しておく。
ダークスプークと呼ばれるその魔物は、普段は現世と幽世の狭間に住んでいる。次元の狭間に居を構える魔物特有のものとして、こちらの世界の法則や常識に縛られないというものがあるが、それは彼女らも例外ではない。その企画外の力から、彼女らに目を付けられた人間は確実に現世から連れ去られてしまう。いわゆる即死級の魔物である。
ダークスプーク達の行動範囲または出現範囲は、闇のある場所全てである。例えば日光を全て遮った真っ暗な部屋などは言うまでもなく存在する。その他にも、壺や樽の中、洞窟の奥深く、岩の下などなど、光が入らない場所ならばどこにでも居るとされている。上記に加えて、夜の間は蝋燭やランプを灯さないとどんな場所にも現れるため、彼女らの行動範囲は実質無限と言える。
また、彼女らは必ず群体で行動しており、一人で現れる事は決してない。と言うよりは、彼女らはレギオンのように複数の集合体がデフォルトであるため、群体の状態こそが自然なのである。
ダークスプーク達は、普通はこちら側の世界と交わる事なく存在しているが、何かのきっかけで彼女らを認識する、あるいは彼女らから認識されてしまうと、それからは一時の休みもなく付きまとわれてしまう。光が少しでもある場所ならば、彼女らは全く手出しして来ないが、もし一瞬でも闇の中に身を置いてしまうと、彼女らの住む世界に連れ去られてしまう。彼女らの追跡を振り切ったという事例は今まで一例も存在しないため、今のところの対処法は、光を絶やさない事だけである。しかし、ダークスプーク達は常に光を消そうと働きかけるため、どれだけ細心の注意を払っても、死ぬまで追跡を逃れるのは至難の業であると言えよう。無限闇のトラップから逃れた冒険者も、それから光源に幾重もの防護を重ねてダークスプークの追跡から身を隠していたが、帰還から一週間経った頃に忽然と姿を消してしまった。彼を最後に見た寝室に向かうと、光源は全て消えていたと言う。
もしダークスプークに認識された後、光のない場所に身を置いてしまうと、彼女らは闇の世界からこちら側の世界に溢れるようになだれ込む。身を包む闇が急激に濃くなり、その黒よりも更に濃い闇の色に彼女らの紫色の瞳が無数に浮かぶのがその兆候と言い伝えられている。そして、次第にその瞳達は近づき、また本来壁があった場所より更に遠くからも瞳が無限に浮かぶ。既にこの時点で、被害者は彼女らの住む世界に入ってしまっているため、例え極光の魔術を使っても、光が闇に呑まれてしまう。この状況から逃げる方法はない。
そして、瞳が眼前に現れると、ようやくダークスプーク達の姿が見えるようになる。彼女らは黒い肌にむっちりと駄肉が乗った、美しくもそれ以上にひどくいやらしい、淫らで艶やかな姿が特徴の夜魔にも勝る美貌と裸体を携えている。そんなダークスプークの姿を認識した時点で、被害者は既に彼女らの生肌の中に埋もれてしまっている事だろう。彼女らは闇そのものであり、つまり向こう側の世界に無限に存在する闇は、ダークスプークの裸体そのものなのである。彼女らの柔らかくも艶かしい潤いとむちむちとした淫らな吸い付きに溢れた女体が、闇がある限り被害者の男性の体に隙間なくまとわりつく。気が付けば顔は乳房に埋もれ、背中からは柔肌を押し付けるように抱きつかれ、腹はむちむちと肉のついた女の腹肉とくっつかれ、足は無数の太ももに絡められて、男性は触れるだけで興奮を煽って仕方がない極上の女体に完全に身体を呑まれてしまうのだ。そうなれば、どんな男性であろうと、女体の隙間で悶えながら精を延々と吐き出すだけの存在になってしまう事は想像に難くない。
そのようにダークスプークは男性の精を密着しながら搾る事を大層好むが、これは彼女らが淫魔に代表される夜魔族に近い生態を持っている事から、男性の精の味を好んでいたり、あるいは射精する男性の蕩けた表情や声を好んでいたり、また男性そのものに対して強い好意を持っているからだと推測される。しかし、彼女らが精を糧にして生きているのかどうかは定かではない。そもそもダークスプークという魔物が生命体であるかどうかも定かではなく、むしろ闇が形をもった概念的なものであるという説が有力である。そのため、ダークスプークは人間の精を嗜好品のように扱っているか、あるいは人間を快楽責めする事そのものが好きなだけであり、生命維持と男性を射精させる事に全く関係がないという可能性が高い。
また、ダークスプークが概念的な魔物であるという事に関して言うと、彼女らに寿命や朽ちるという概念が無いという事にも触れておかなければならない。例えば、ゴーレムなどは必ず物質でできているため、何年かかるかは分からないが、星が生まれてから活動を終えるまでくらいの膨大な時が経てば朽ち果てて動かなくなるという可能性が存在する(実際はゴーレムもその問題点を把握しているため、時を止める魔術を掛けられている場合がほとんどであり、この場合は理論上朽ちることはない)。しかし、闇という概念は宇宙が始まるその前から存在しており、また消える事が永久にないため、ダークスプークという魔物はどんな事があっても世界から消えることは無い。そのため、彼女らを倒す事は絶対に不可能なのである。
そんなダークスプーク達が住む世界は、ただ闇だけが無限に広がる世界であり、つまり無限の女体が隙間なくむっちりと犇めく世界である。これは旧神話に語られる冥界に近く、彼女らが住む世界は、太古に語られた死後の世界であるという説も存在する。旧神話によると、その世界にはただ闇だけが広がり、人間はそこでいずれ闇と永久に一体化して無に還るとされているが、これが何を示しているかは定かではない。少なくとも言えるのは、ここに囚われた人間は永久にダークスプーク達に犯される事になるだろうというだけだ。
無限闇のトラップを作動させてダークスプークに囚われた人間は、今もどこかにある次元で彼女の女体に全身を快楽と共に浸らせているだろう。次元を超えた先の世界というものは、我々人間には知覚する事ができない。更に、この世界ではない世界というものは無数に存在しており、囚われた人間をその中から探すのは全く不可能である。以上の事から、彼女らに囚われてしまえば、残念だが脱出や救出は絶望的であると言える。
もしも彼女らに捕まってしまえば、貴方は永久にダークスプークの、触れればむにゅりと沈んで跳ね返す弾力と柔らかさを両立させる極上の媚肉に沈むしかないのだ。その世界で貴方が出来ることは、ただダークスプークの肉に全身を包まれ、媚びるようにふくよかな、脂肪のついた淫らな感触の柔肉をむちむちと押し付けられる事。射精をとことん煽る乳房に顔を挟まれて、彼女の雌臭く蒸れた乳フェロモンだけを永久に吸わされて吐精する事。彼女の美貌と雌肉だけを視界に収め、終わる事の無いベロキスで彼女の甘い唾液を何度も何度も嚥下する事。逃れようと必死に身を捩ってはダークスプークの肉により深く入り込み、全身をまるで隙間なく押しつぶす淫肉にますます吐精を激しくする事。彼女らの落ち着いていながらも糖蜜のように甘くて媚びた声と耳舐めの音を聞かされる事。それから、いつの間にか代わる代わる自分を犯すダークスプーク達の膣肉、乳肉、口腔、もも肉、それらの違いを理解させるようにこってりと搾ってくる彼女らの雌肉のピストンに恍惚と喘いでは射精する事だけである。無限闇のトラップを作動させ、ダークスプークに捕まってしまった貴方にそれ以外の行動は決して許されない。身じろぎをしては射精するだけの、永い永い残りの人生が待っている。そうならない為にも、ダンジョンは一歩一歩油断せずに歩くべきである。
このように、ダンジョンには多種多様の危険な罠が存在している。魔物は人間の死を異常なまでに嫌うため、それらが貴方の命を奪う事はないが、その後には死ぬよりも恐ろしい快楽漬けの無限地獄が待っている。
ダンジョンには様々な宝が眠っており、人生を変えるほどのチャンスがある事は間違いない。しかし、そこには同時に人生を終わらせてしまう強い危険性も秘められているのだ。もしも貴方が魔物の罠にかかり、永遠の時を快楽漬けにされたまま過ごす事を嫌うなら、罠には十分に気をつける事をおすすめする。
本日紹介したのはこの三つの罠だけであるが、もちろんダンジョンにはこの他にも数え切れないほど様々な罠が存在する。それらは未だに人智の及ばない秘匿のされ方をしていたり、おぞましい快楽拷問をするものであったり様々だ。いずれにせよ、一度かかれば貴方の人生を終わらせるに十分な危険性を秘めている事は確かだ。それを防ぐためにも、ダンジョンに潜る際には、罠に対する知識と対策するための道具を十全に備えておこう。