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連載小説「女装強要妄想ノート」(22) (Pixiv Fanbox)

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4月第1週「?」   (2)  まずはシャツとパンツを脱いで下着姿になる。  下はとうぜんのように、キャミソールとインゴムショーツ、つまりは女児用下着のセットであった。今日はいわゆるゆめかわ系のデザインで、ピンク地にユニコーンが牽く馬車と、それに乗ったお姫様のイラストが描かれていた。  シャツやパンツはユニセックスっぽいデザインのものでごまかせても、下着ばかりはそうもいかない。なので下着だけは、先週から女児用を穿いていた。 「下着には慣れてきた――けど、それもそれでちょっと怖いな……」  妹のおさがり女児下着に、感覚が麻痺していく自分に不安を覚えつつ、真弓はセーラー服にとりかかった。  袖を通すのは2週間ぶりとはいえ、着方を忘れるほど難しくはない。前ファスナーを開いて羽織り、セーラー襟の裏のスナップボタンを留めてファスナーを閉じるだけだ。スカートもファスナーを左脇に回して穿く。 「でもやっぱり、恥ずかしい……っ!」  ここ数日着てきたカジュアルなものでさえ、可愛らしいデザインや色合い、何より「女児服である」という意識が彼の心を辱め――同時にその股間で、少年の証を疼かせていたのである。  ましてセーラー服、プリーツスカートともなれば、独特の肌触りと重みが常に全身を包む。スカーフを折ってセーラー襟の後ろに通し、胸元で本結びしたあと、襟を元通りにして後ろ側からもスカーフの一部が覗くようにする。  もっとも、ちゃんとできているかどうかは目視で確かめるよりほかになく―― 「……やっぱり、鏡で見ないと、ダメだよね……」  恥ずかしさをこらえて、姿見の前に立つ。  襟の前で結んだスカーフは、おおむね形よく結ばれている。振り返って後ろ側を確認してみても、襟の裾から赤い三角形が覗いていた。 「うん、いい感じ。でも――」  改めて正面から鏡を見れば、そこに映っていたのは、妹によく似た女子小学生――およそ自分の姿とは思えない美少女であったが、 「はぁ、本当に、女の子みたいだけど……」  真弓はそっと、スカートをめくりあげる。  その下から現れたピンクのショーツに、隠しきれぬ雄の昂ぶりが起き始めているのを、彼は妖しく濡れた瞳で見つめるのだった。 「真弓ちゃん、支度はできた?」 「あっ、亜弓――ノックもなしに入ってくるなって……!」  とつぜんドアが開いて入ってきた妹の姿に、真弓は狼狽してスカートを下ろす。  しかしそれはいっしゅん遅かったようで、 「いいでしょ、あたしは真弓ちゃんのお姉ちゃんなんだから。それに、見られて困るようなことをしてた真弓ちゃんの方が問題なんじゃない?」 「う……な、何のこと……!?」 「とぼくれちゃってー。鏡の前でスカートめくってたくせに。どうせおちんちんがむずむずして、気になって見てたんでしょ?」 「うぅっ……!」 「くすくすっ、わかりやすいんだから。でも今は、先に髪形を整えちゃいましょうね」  亜弓はそう言って、雑に後ろにまとめていた兄の髪をほどくと、軽くブラッシングして、前回のように左右で二つ結びにしてしまう。おさげを飾るのは、赤いボールのついたヘアゴムで、 「どう? 後ろで結んだだけよりも、こっちのほうがよっぽどかわいいでしょ?」 「う、うん、ありがとう……」  恥じらいながらもまんざらでもなさそうな「妹」の答えに、亜弓は嬉しそうに破顔して、 「どういたしまして。真弓ちゃんも今日から女子小学生なんだから、髪形とかも自分でオシャレしないとダメよ?」 「う、うん……」 「真弓ちゃんくらい長ければ、いろいろできるからね。サイドテールに、ポニーテール。ツインテールに、ツーサイドアップ。ハーフアップとか、三つ編みなんかもいいわね」 「お、オレが、そんな髪型に……」 「ちょっと、真弓ちゃん。もう女子小学生なんだから、『オレ』とか言わないの。あとは素直に広げて、カチューシャとか、ヘアピンとか付けるのも楽しそうね」 「うっ、うぅっ……」  様々なヘアアレンジを施され、アクセサリーを付けられた自分の姿を鏡の中に想像して、真弓はいっそう赤くなる。  そして同時に、しまって―― 「だめよ、真弓ちゃん。女子小学生がおちんちんをおっきくしたら。」  妹の忍び笑いに、真弓はますます恥じ入って、ショーツの中を疼かせる。 「じゃ、お姉ちゃんと一緒に下に降りて、ママに見せよっか」 「うん……」  真弓は小さく――しかしはっきりとうなずくと、「姉」とともに下に降りていった。   (続く)

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