野良とドラ彦 (Pixiv Fanbox)
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HIDARUMAがどんなチームかはこちらをご覧いただくとして…
こちら↓
https://www.fanbox.cc/@usks/posts/5789211
今回の話は野良がチームを立ち上げてからまだあまり時間が経っていない頃の話です。
野良はエピソード・ライ太時点では、リーダーとしてのある種の"器"のようなものを備えています。終わってる所も多々ありますが、基本的には求心力があり、兄貴肌。弟子に取ったアギトとは日々ぎゃーぎゃーやっている一方で、弟子の成長を願っています(野良は「(アギトを育てるのは)弟子がザコかったら最悪だから」と発言していますが、チームメンバーになった以上は育ててやるという意気込みから出た発言です)。
野良の備えるリーダーとしての器は、持って生まれたものではないでしょう。チームを立ち上げて運営していく中で少しずつ培われていったものだと思います。特にドラ彦育成で得た知見は野良の血肉となっています。
HIDARUMAメンバーは全員がチーム加入時の時点で既に"精鋭"でした。バーンを握って戦い続け、その過程で野良という凄腕のプレイヤーを知り、その野良がチームを作るというので喜び勇んで馳せ参じた者達ですから、バーンの知見は十分にありました。なんなら強い。野良は自分が強くなる為にチームを作ったのであり、バーン使いを育てようなどというつもりは毛頭ありませんでしたので、メンバーが最初から強いというのも野良にとっては自然な流れです。野良にとってドラ彦は、初めての"下手くそな"チームメンバーでした。
ちなみにドラ彦加入以降にも若いメンバーは入ってきています。ドラ彦を「ドラさん」と呼ぶメンバーは新参組です。野良は新参組に対して、ドラ彦と同じように育成しています。
野良及びHIDARUMAを語るに当たり、せっかくですのでいくつかの対比を紹介したいと思います。
龍堂はガチンコ調整会を立ち上げましたが、彼は最初からリーダーシップと自分なりの後輩育成論を備えていました。野良と違って龍堂は学生時代の部活やサークルの経験でそれらを獲得しており、調整会立ち上げ直後からその能力を遺憾無く発揮しています。野良が大学時代にパチンコ屋やカードショップに入り浸っていた頃、龍堂はサークル長としてコミュニティの運営をしていたのです。この差よ。
HIDARUMAとキメラ・ギルドの対比も面白いかもしれません。自身が強くなる為にチームを立ち上げた野良に対して、月ノ輪は「キメサイ使いの人口を増やす」ことを目的としてギルドを立ち上げています。キメラ・ギルドはその活動理念上、新規加入者は殆どがキメサイ初心者であり、初心者の育成自体がギルドの主な活動のひとつになっています。きみもキメサイを握らないか⁉︎
野良絡みで他に「ドラ彦がクソガキと呼ばれなくなった話」と「ドラ彦が東北に引っ越す前に野良とサシ飲みした話」がネタとしてあり、うまく纏まるようならいつかファンボ限定漫画で描いてみたいなと思っています。今回クソガキと呼ばれなくなった話を描こうとしましたが、なんだかうまくストーリーを組み立てられずに断念しました。しかしまぁ、野良とアギトの話を本編で描いていく上で、今回のファンボで描いた回は重要な気がしますので、結果オーライということで。手探りでドラ彦を育てた野良が、今度はアギトを育てます。生温かい目で見守ってやってください。