行き着いたかんたん髪の毛の描き方の話 (Pixiv Fanbox)
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ご支援くださっている皆様 いつもありがとうございます
なにか限定的な話と書こうやっぱり、と思った、なにかのお役に立てるでしょうか
デフォルメの効いた絵でなくとも 写実的な絵柄でも 関係なく効くのではないか・・・と自負しています
(もうこれはかなり…人によると思いますが)じぶんはアウトラインのみの線画を作ったあとに内部の線画を描画します
自分はもともと線画を描くのが本当に苦手でした
苦手というよりは人から見てよく栄える線画が描けず、線画の工程のある仕事で難儀した事が何度もあります(上から結局塗ってしまうのに綺麗に描かないとチェックの際に弾かれるからです)
これは趣味の絵でも同じで 線画がラフのようで汚いとよく言われます
悩みました ものすごく
フィードバックをたくさん思い出して 机に並べるように解決策を考えました
●「面から描いている」
いただいたフィードバックから 自分は無意識に面から絵を描くタイプであった事を思い出しました
自分はシンボライズした絵柄やタイポグラフィなど、輪郭から中身を想像するアートが入り口だったのですが それが今も自然に作用しているのだと思います
そのため「線で描く」という作風は自分からすると版を削っていくような作業で そこから色を流し込む事=違和感となっていたのかもしれません
という事から 線画を描く時に「線画を描く」という路線から外れ「面から描く」という普段どおりの手法を転用することにしました
アートの手法でいうと「ネガティブスペース」や水彩における「ネガティブペイント」が面で描くことと同意義であるかな…と思います

制服部分はもう描いちゃったんですが 髪の毛は殆どネガティブで描いています
本人がネガティブな性格なら絵もネガティブです

バッテンの部分を起点に髪の毛を描くことができます
位置はどこでもいいんです

バッテンと関係ない流れの毛束を置くことでキャラクターの特徴の一つとすることができると考えています

おでこね
つむじの位置もフカンにしたりアオリにしたりできるよ これは写実的なものだとできないと思います
デフォルメという絵柄は錯覚の集大成で 自分で情報を描ききるよりも見た人に考える余地を与え情報を生み出させる事が大事だと考えています
わからない物、考える物って自分の中では魅力の一種だと思っている
でも今の流行りからすると 情報量を全部絵で説明した方が映えるのかなとも思います
それでも自分はパンツギリギリまで見せない派です
少し縮小したけどほぼほぼ原寸です
線画も少し曖昧にする事で見た人の頭で勝手に想像ができるようにする
面で描くにあたり 頭とか体とか人間として線画は描かないほうがいいのかもしれません
参考になれれば幸いです