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【エロ文】 魂換奴隷 おまけ2 在りし日のミリアム。 (Pixiv Fanbox)

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 これは、まだミリアムがイクスと出会う前の話。  彼女が住んでいるのは王国の同盟国、エルフの国。  数は多くないエルフではあるが、強力な呪文と、巧みな弓術の使い手のエルフの戦士たちにより守られているその国。  種類多くいる亜人の中で、とびぬけた美貌を誇ると言われているのがエルフだ。  それは男女問わずであるが、女、エルフのメスは特に美しいと言われていた。  その中でも、さらに頭一つ二つ抜けると言われた美貌の持ち主が『大陸の宝』や『神の最高傑作』などと言われるエルフ姫、ミリアムだった。  美しい銀髪に紺碧の瞳、整いきった美貌に豊満な肉体を持つ彼女は美の代名詞ですらあった。  そんな彼女の呼び名には―――。  『人間嫌いのエルフ姫』  ―――というものもあった。  彼女は「美しくないものを許せない」と豪語し、それが許されるほどの美貌を持っていた。  ある日彼女は同盟国である王国主催のパーティに呼ばれていた。  シンプルな白のドレスを纏っただけの姿でありながら、彼女が歩く姿は人々の目を引き付けた。  あまりの美しさに100人以上の貴族が集まる広間は静まり返るほどだった。  「ふん……どこを見ても醜いものばかり……人間など所詮はこんなものね」  その場の誰よりも背は低くとも、周囲を見下すような視線と言葉を吐きながら、あくまでも同盟国としての顔を立てる為に出席したそこでミリアムは退屈さを隠すこともなく過ごしていた。  ミリアムには、姫である彼女を守る為にエルフの戦士が二人ついていたのだがたまたまその二人が席を外した時に、チャンスとばかりに近づく貴族がいた。  上級貴族の子息でありイケメンな男たちが数名、ミリアムの前に膝をついて手を差し出した。  「ミリアム姫、私とどうか踊ってはくださいませんか?」  「いえ、私めと!」  「いいえ、ここは私と!」  我が我がと争うその姿を見下ろすミリアムの目は冷たい。  人間嫌いで有名な彼女は、形の良い鼻をフンと鳴らすと―――。  「お誘いありがたいのですが……わたくし、豚と踊る趣味はなくってよ?」  ―――そう告げると近くにあったテーブルからワインの瓶をとり、貴族の男たちの頭にかけていったのだった。  それに、一人の男がカッとなり、ミリアムに掴みかかろうとした瞬間―――。  「何をする貴様!」  「ミリアム様、御無事で?」  ―――異変に気が付いたエルフの戦士が素早く戻ってくると、一瞬で貴族の男、顔立ちの整ったイケメンを押さえつけた。  床に押し倒された貴族の男、上流貴族である見た目もよく、屈辱など味わったことの無さそうな彼は苦々し気にミリアムを睨みつけていた。  その彼の顔をミリアムはその靴で踏みつけた。  「っ! なにをする、この亜人(デミ)めが……! こんなことをして許されるとでもっ!」  「あら、知りませんでしたわ、この国ではゴミを踏みつけることにも許可がお入りで?」  男を、貴族を見下してその顔を踏みにじるミリアムは遠くにいる王、王子たちに挑むように視線を向けた。  その視線に王はそっと目線を外すしか出来なかった。  同盟国であり、小国なれど屈強なエルフの戦士に守られたその国とことを構えるのは得策ではないと知っているからだ。  その王の横に立つ、年若いユルツ王子は感心したように小さく 「ほーぅ」 などとミリアムのその行動を観察していた。  そして、男の顔から足をあげた彼女は、近くにいた人間に椅子を持ってこさせ、それに座った。  「お酒はあまり嗜む方ではありませんが、ふふふふ、見るものがあると少しは美味しく感じますわね?」  「くそっ……! このっ…………!!」  悠々と椅子に座り、床に押さえつけられ、屈辱に涙すら流すイケメン貴族を酒の肴にミリアムは楽しそうにワインを傾けていくのだった。  ―――。  ――――――。  「ちょっと、聞いてくれます? 人間の国の催し物に参加してきましたが、本当に最低な男たちに会いましたわ……!」  パーティ後、エルフの国に帰ったミリアムは自室にて、気安い感じで御付きの侍女エルフに不満を漏らしていた。  ご多分漏れず美人なそのエルフメイド、デカ乳を揺らす彼女にミリアムは子供っぽいふるまいを見せる。  幼いころから一緒で姉妹のような存在のメイドに気を許している証拠であった。  「何があったんですかミリアム様」  「それがね、パーティで人間の男に声をかけられたの!」  「まぁ……!」  「でも、その男が、男”たち”が―――」  感情を抑えきれないとばかりにミリアムは自分のベッドに身を投げ出すと手足をバタつかせた。  そして、何度も思い出しても我慢できないという様に顔をしかめた。  「―――私に頭を下げて媚びてきましたの! 信じられます!? 人間のオスのくせにっ! 許しがたいわっ!! もっと高圧的に見下すべきでしょう!?」  そう叫ぶように告げたのだった。  ミリアムも例には漏れず服従したがりの劣等種族(オナホメス)であり、人間に見下されたい、服従したいと思うタイプであった。  それはメイドも同じというか、エルフ、獣人らのメスの共通見解である。  「それは確かに無いですね……! 見下して上から目線で迫ってくるべきですよね!」  だからこそ、なよなよしく自分に媚びてくる人間のオスが許せないのであった。  ミリアムは白い肌が赤く染まるほどに怒っているようで、バタバタとまだ手足を動かしていた。  「そうよ、そうでしょう!? 亜人(デミ)呼ばわりは良かったですけど……」  「!? で、亜人(デミ)って呼ばれたんですか?! ミリアム様……ど、どう、でした?」  「え? うーん、状況はイマイチでしたからそこまで響きませんでしたわね……」  「ぃ、いいなぁぁあ……私も、下卑た中年の人間などに亜人(デミ)呼ばわりされて見下されたいですぅ……❤」  亜人(デミ)という蔑称で呼ばれたことを羨ましがるメイド。  彼女も美人でデカ乳のエルフであるが脳みその奥まで劣等種族(オナホメス)だ。  人間に服従したい見下されたいという欲望を持ったエルフのメスたち。  男のエルフたちが知らない裏では彼女たちは今日もそんな欲望と妄想を抱えていくのだった。  いつか、その欲望が叶う日を夢見て―――。  「ミリアム様は首輪とか欲しいですか?」  「そりゃ欲しいですけど、でも一番はピアスですわね、飼い主様の名前入りのタグを耳からぶら下げたいの❤」  「わかります~~~~❤❤」  ―――今日もキャッキャと騒いでいくのだった。  これはミリアムがイクスと出会う前のお話。  

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