現すばDB カズマ編(無料公開) (Pixiv Fanbox)
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おはよー、異澤だよー。
これからFANBOXで“現すばDB”というタイトルで、自分が連載中の二次創作作品“現代版このすば”についてのコラムを上げていきます。
いままで度々豆知識などTwitterで挙げていたのですが、あまり長文ではかけないのでこちらで投稿していこうと思います。
このコラムは今後も無料で投稿しますので是非是非フォローよろしくお願いします。
というわけで記念すべき現すばDB第1回は現すばの着想とカズマについてのこぼれ話です。
▷現パロと現すば
そもそもこの物語を書き始めた時、現パロという言葉は知りませんでした。現パロというとだいたい学園ものになることが多そうなのですが、学園ものにしなかったのは最初に描いためぐみんを14歳ということで中学生にしたというのもあるのですが、いわゆる他にも男子学生がいる中で主人公の周りだけ美女が多いというよくあるラブコメの構図が好きでないからです。
もしカズマが普通に高校生で、アクアやめぐみんやダクネスも同じ高校でカズマだけチヤホヤされるというのは、割とありえないのではと思ってます。原作でカズマの周りにあの3人がいるのは冒険という目的と自分を面倒見てくれるのがカズマくらいしかいないというのが理由になるのですが、これ自体もめぐみんはゆんゆんやアイリスと旅に出てたり、ダクネスもクリスと組んでたりと実はカズマでなくてもよかったりするわけです。これが高校となるとあの4人がつるむ理由ってそんなにないんじゃないのかと思ってしまいました。
それから、アクアがまともに高校生活を送れるわけないと思ったからです。あの子がまともに勉強するわけないです。それからアクアが起こすトラブルのスケールが高校生活に限定してしまいますと少し面白みに欠けると思いました。自分に高橋留美子さんのような構成力があればいいのですが全く望めないなと。。。
そこでいわゆる学園ものは無しだなと思いました。
▷引きこもり
現パロで話を進める関係上カズマは学校に行ってるなど何か社会活動をしていないと物語としては成立しないわけです。しかもうっかり、アクアと同居させちゃったもんですからカズマはアクアを養える甲斐性まで持ち合わせてしまいました。
また、原作で“クズマ”やら“カスマ”と呼ばれるきっかけを作った、女の子をヌメヌメにすることやパンツを剥ぎ取るなど現代で行うのは難しく、そうなるとカズマは非の打ちどころがなくなって普通にちゃんとしたやつになってしまいます。
それではよろしくないということで、こちらのカズマも原作と同じく引きこもりにすることにしました。
引きこもりにした理由は他にも2つあります。
・のちに登場するヒキニートアクアに対し同情するキャラにすること。
・エリスに対しメインヒロインという役割を与えること。
アクアをヒキニートにした理由の詳細は後日、現すばDBアクア編で詳しく語りますが、一人暮らしの高校生の男の子が成人した女性と同居するにあたって、既にある原作のカズマとアクアの関係でも押しきれなくないと思いましたが、そこにもう一つ理由が欲しかったというのがあります。
エリスに関しては他のヒロインを抑えて、カズマの同級生という立ち位置を獲得したキャラだけあって、物語的にも重要なキャラです。彼女とカズマの関係は原作でも割とクローズドな関係であるように、こちらの世界でもカズマの他の人には言えない悩みなどを理解するキャラであり、カズマに道を示すキャラとして活躍しています。
また“引きこもり”と“その理由”というあまり人には言いたくない、いわばカズマの秘密もアクアとエリスだけは知っているというのも原作でカズマが異世界人であるということを2人だけ知っているという構図を引用しています。
(高校の友人には不登校の理由を引きこもりであったことまでは言っていないし、付き合いがあるめぐみんも知りません。)
引きこもり理由については次章で詳しく説明されますが、これが原因でカズマは両親(特に父親)と確執ができます。元々中学生時代の反抗期で既に仲が悪かったため、この引きこもりを機に関係は割と最悪になり、家庭環境はかなり悪化してしまいます。実家にいる時は父親との衝突が絶えなかったため、一度距離を取った方が良いこと、休学でお金が余っていたこと、家賃がとても安い物件が見つかったことという理由で母親がカズマに1人暮らしを提案しました。(この辺の掘り下げも次章及び同人誌エピソードで行う予定です。)
カズマの実家からカズマのアパートは割と近いので、一人暮らし始めてからも割と母親がちょくちょく面倒をみていたので別にカズマを見放しているわけではなかったりします。
もっともカズマも復学してからはさっさと実家に戻ればよかったのに、一人暮らしを満喫し始め、面倒見てくれる母親のことも鬱陶しがってしまったので(一人暮らしの男の部屋なんて見られたくないものばかり)、結果的に母親にも愛想を尽かされる事態になってしまいした。
その後、アクアを養う関係で、親の偉大さを思い知ったカズマはなんとか関係を修復しようと思い始めてるところであったりもします。
と、まぁここまで原作に出てきていないカズマの両親について書いてしまいましたが、こればっかりは完全に想像でしかないので、本編であまりバシバシ触れるべきか悩むところであるのでまさにこぼれ話らしい話かなと思います。
▷キャラ設定とカズマとの相関
次に他のキャラクターの設定ですが、これはカズマを中心に原作での関係や設定が参考になっています。基本は年齢が決め手になりますが、現すばでの設定の決め方は以下の感じ。
アクア→原作ではカズマとアクアは常に行動を共にし同じ屋根の下で生活しています。そのためこちらでも同居させています。また現すばでも付き合いは一番長いです。原作のダメなお姉ちゃんというキャラ設定を引き継ぎたかったので、本当に姉弟のように育ってきた設定になっています。
めぐみん→14歳という理由で中学生。原作での爆裂デートは現すばでは一緒に登下校するという感じで再現しています。カズマとめぐみんの関係は現すばでももっとも大事な要素の一つになるのでこれは本編で語られることになります。
ダクネス→18歳ということで高校生か大学生。ただ高校生はエリスが勝ち取ってしまったので大学生に。ちなみにこの設定のために物語の時期も3月終わり頃になってしまいました。のちにクリスとも絡ませたかったので、アルバイトもカズマと一緒に。家を一緒にしたのはアクアが家を燃やす関係上、カズマたちと運命を共にさせたかったからです。
エリス→既に述べているが、カズマを社会(この場合は高校)に導く存在。
クリス→原作で、クリスはカズマにスティールを教えたりなど、異世界で生きてく上で有用な技を教える存在であり、カズマともタッグを組んで一仕事するなど、割と2人は2人で密接な関係だったりします。現すばではお金を稼ぐ術、つまりは仕事を教えカズマの社会活動に貢献しています。またカズマは週6勤務なのでこの世界で一番密接な女性キャラはアクアを除けばクリスということになります。エリスは学校でカズマを手助けし、クリスは仕事でカズマを助ける存在となっています。似たような役割を持っている2人ですが果たして無関係なんでしょうか?
ウィズ→ウィズに関してはウィズというよりバニルとの関係をつくりたかったので、ウィズには高校で働いてもらいました。
ダスト→こちらでもカズマの悪友として登場しています。これは女性キャラ以外にカズマの高校生活を支えるキャラが欲しかったというのがあります。実はエリスとはクラスが違うため、カズマとエリスは学校でそんなに絡みがなかったりします。
とまぁこんな感じで決めています。
▷カズマを主人公に
元々、イラスト活動の一環で描き始めた現すばでしたが、最近流行ってる(というか昔からある)主人公の顔が見えない、あるいは意図的に没キャラ性的な魅力ない男性視点の物語ではなく、ちゃんとカズマを主人公にすることが大事だと思いました。
これはもちろんこのすばがカズマの話だからです。
また、このすばは基本的にはアクアが起こすトラブルにツケをカズマが払うというのが物語の骨格の一つとしてあります。なので、カズマを主人公として演出するのにアクアをちゃんと描くというのはとても大事なわけです。このすばの物語は決まってアクアが何かをやらかすことで動きがあります。
まさか現代でもあんなことが起こるとはなかなか予想つかなかったと思いますが、ようやく現すばの物語が動き出したとも言えます。今後カズマの運命はどうなるのか。ぜひ乞うご期待ください。
ではでは、またー。
p.s 次回はめぐみん。
異澤