【支援3】作品について語る〜第6回 (Pixiv Fanbox)
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安堂流の商業作品、「裸の女王さま」について思い出しながら書いていく。タイトル通り有名な童話のパロディ作品。王様が女性版でエッチな展開になる作品。
https://sp.comics.mecha.cc/books/130036
〈安堂の商業作品としては大作〉
全部で48ページ。商業でこれだけ描いたものは今のところない。制作に1年かかったという作品。単なる遅筆だったり別の原稿を入れたりしたのも理由だったりする。締め切りに融通を利かせてくれた担当のおかげで助かっている。
〈担当とのやりとり〉
まず最初にこちらから変わったものを描きたいと希望を出した。通常だと現代の設定が多い。しかしやるなら描いたことのないものをやりたかったからである。
他にも赤ずきんなど童話ベースのプロットを提出。ある程度売れたら童話シリーズをやりたいなんて展望を語り合いながら作っていった。色々と担当と世間話をしたり、意見をぶつけ合ったのが懐かしい。商業はこういうのが楽しくもあり、なかなかネームが通らないなんてこともあったりするのがきついところでもある。
〈キャラクター〉
実はモブキャラにみちるさんに似たキャラクターがいる。担当との話し合いで、最初は女王様のエッチシーンは出さないために代わりのキャラクターを用意しようということで作られた。こういった脇役で適当に描いたキャラを気に入って、別の作品で主役にしたくなる性分なのだ。安堂作品では貴重な貧乳キャラも登場する。色々なキャラクターを描けたのは楽しかった。
女王様の相手役の詐欺師のデザインは、おじさんでもなるべく悪どくなく、可愛げがあるように心掛けた。
主人公である女王は、女神のような何でも受け入れてくれる器の大きい女性をイメージした。しかし一方では夫に性的な不満を抱いており、潜在的に快楽を求めている。
〈最後に〉
好きな作品という意見をもらったりしたが、大して売れずに終わり、童話シリーズもなくなったのがこの作品の評価。商業作品だと売れない場合、出版社に迷惑が掛かるのでとても精神的につらいのだ。そして締め切りにも追われるのでストレスが非常にかかる。なので私は商業作品を限りなく減らした。商業作家はそれと戦っているのでとても尊敬している。現在、商業の仕事は受け付けておらず、抱えてもいない。しばらくは支援サイトと同人活動を頑張ってやっていこうと思う。