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【歌詞&mp3】ヤバいのが来たんだ!! (Pixiv Fanbox)

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MV作ってyoutubeとニコニコに上げたんでmp3と歌詞をこっちに上げときます。今更ながら動画版の音がシャリシャリしている気がするのでこちらは加工工程の中のシャリシャリしてないバージョンです。 MVはこちら https://www.youtube.com/watch?v=ZjaFDEiFrtw https://www.nicovideo.jp/watch/sm44039241 ============================= (海から聞こえる笑い声) ある夜 海が静かになった 月が消えて 波も止まった 誰も気づかないうちに ヤバいのが来たんだ 深い海から何かが現れた 無数の影が 村に迫ってた 水が黒く染まって もう逃げられない 恐怖が 地上にやってきた 風のざわつき どんどんデカくなる ヤツらが村に押し寄せてくる 嗚呼 僕はガタガタ震え 独り釜戸に隠れてた 悲鳴と叫び どんどんデカくなる ヤツらが村に押し寄せてくる 嗚呼 僕はブルブル震え 独り暗闇祈ってた (怪物たちの笑い声) 逃げる人達追いかけ食らった 白いウロコ 爪も尖った 狂気の海の底から ヤバいのが来たんだ トマスが頭割られて殺された マリア生きたまま 食べられてた エドが手足千切られ もう逃げられない 死体は海へ引きずられて行った 獣の笑い どんどんデカくなる ヤツらが全てを奪ってゆく 嗚呼 僕は震えを抑え 独り呼吸を止めていた 叫びと悲鳴 だんだん細くなる ヤツらが海に引き上げてゆく 嗚呼 僕はそろり顔上げ ぼんやり朝日眺めていた (Praeda nostra, nobis genua flecte. Vita tua, sanguis tuus, anima tua, Omnia nobis in cibum vertentur.) そして海はまたいつも通り 何もなかったフリをするけれど 僕だけが覚えているのは あの夜の恐怖 ああ 海はまたいつも通り 何も知らないフリをするけれど 僕だけが覚えているのは あの夜の恐怖 そして村の最後 (狩るべき獲物よ 我らに跪け 汝の命 汝の血 汝の魂 全ては我らが餌食となる) ======= イーサン・コールドウェルの診察及び証言記録 患者名: イーサン・コールドウェル 年齢: 19歳 診察日: 1904年11月5日 診察医: Dr. ウィリアム・ハリソン 診断場所: メイン州アーカム精神病院 診察概要 主訴: イーサン・コールドウェルは、レイヴンクリーク村で唯一の生存者であり、壊滅した村の跡で発見された。保護された当初、彼は明らかなショック状態にあり質問にも返答しなかったが、保護から数日後に事件に関する証言を始める。神経症の症状がみられ、発作的な奇行に陥る点からアーカム精神病院へ収容された。 診断: イーサンは、極度のトラウマに起因する重度の神経症と診断された。証言内容と状況の微妙な不一致や、発作的な奇行は、患者の幻覚や妄想により引き起こされている可能性が高い。継続的な観察と治療が必要とされる。 レイヴンクリーク事件に関する証言 証言: その夜、何かが違うって感じたんだ。海が静かすぎたし、波もピタリと止んでた。僕はただの漁師見習いで、夜の海なんて慣れっこだったけど、あの夜は違った。 それから、そうだ、最初は海が異様に光っているのが見えた。いつもとは違う、不気味な紫の光で、海面が揺れていた。突然、風がうねり始めて、来たんだよ。海からヤバいのが来たんだ!すごい数の白くてデカいタコみたいな生き物が、村に向かって海から駆けてきた。僕はその姿を見た瞬間、血の気が引いた。ヤツらは人間みたいに手足と顔があって、笑ってたんだ。変な声で歌うみたいに笑いながら村に入り込んで、まるで遊ぶみたいに村人たちを次々に襲い始めた。 トマスがヤツに捕まって、頭を割られた。マリアは、僕の目の前で生きたまま食われたんだ。あの時の彼女の悲鳴が今でも耳に残ってる。そしてエド、エドは逃げようとしてたんだけど、ヤツに捕まって、手足をもがれてた。僕は怖くて動けなくて、ただ隠れてた。家の釜戸に隠れてとにかく息を止めて見つからないように、何もかも過ぎるのを待ってたんだ。 だんだん悲鳴が聞こえなくなってきて、笑い声も遠のいていって、ヤツらが海に引き上げていくのがわかった。何も聞こえなくなってからも、どれだけじっとしてたのか分からない。とにかく釜戸から這い出て、顔を上げたらもう朝になっていて、僕は外の様子を覗いたんだ。朝日が昇っていて、村にはもう誰もいなかった。トマスも、マリアも、エドも、村人みんなヤツらに連れ去られて、何も残ってなかった。ただ血とか、細切れになった肉の欠片とか、戸や窓が壊された家と海だけ。 僕だけが何故か生き残ったけど、あれは一生忘れられない。何が?笑い声だよ、あのヤバいヤツらの歌うみたいな笑い声。分からないよな、そうだろう。分かった。聞いて。丁度こんな感じなんだ。 (患者は凡そ10分に渡り奇妙な声を上げ続ける。) ======= レイヴンクリーク事件報告書 事件番号: RC-1904-013 日付: 1905年3月10日 報告者: メイン州警察特別捜査官 ジェームズ・ハーヴェイ 事件名: レイヴンクリーク村民失踪事件 事件概要 発生場所:メイン州レイヴンクリーク 事件の内容: メイン州にあるレイヴンクリークで、住民の集団失踪事件が発生した。1905年11月1日にレイヴンクリークを訪れた隣村住人からの通報により近隣の警察が派遣され、事件が発覚。事件の具体的な発生日時は不明。保護された村民の証言や現場の状況から、事件発生から発覚まで1~2日程度経過しているものと推測される。 現場状況: レイヴンクリークに在住していた村民56名のほぼ全員が失踪。家屋はいずれも外部からの襲撃を受けた跡があった。また現場に多量の血痕や人体の一部が残されていたことから、相当数の村民が殺害された可能性があるものの、死体は発見されていない。レイヴンクリークに対し何らかの大規模な襲撃と誘拐が行われたと考えられる。 捜索の実施: 以降数ヵ月にわたり、州警察は大掛かりな捜索を実施した。地元住民や沿岸警備隊の協力を得て、周囲数十マイルに渡り隣接する森や海岸線、さらには海底探査も行われた。現場近くの海底から、比較的新しいいくつかの人骨片が発見されたが、事件の決定的な手がかりとなるような証拠は見つかっていない。 生存者のの保護: 発見された唯一の村民として、イーサン・コールドウェルが事件発覚当日にレイヴンクリークの砂浜で保護されている。彼は発見時、衰弱とショック状態にあったものの、その後に容態を回復。事件に関する証言を行っているが、内容は支離滅裂であり、捜査の手掛かりとはならなかった。また、イーサン・コールドウェル自身が何らかの形で事件に関与されている可能性も考慮されたが、事件があまりにも大規模である点と、当人がアーカム精神病院に収容されたこともあり、現在は有力な捜査対象とはなっていない。 現時点での見解: 州警察としては、村民全員が失踪したこの不可解な事件に対し、組織的な犯罪の可能性を含めたあらゆる角度からの捜査を続ける必要があると判断している。生存者であるイーサン・コールドウェルに関しては、精神的な治療の経過を見て、再度事情聴取を行う予定である。

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